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2024年01月19日

代表の厳しさ。

>これはレ〇ザのアンチも黙らざるをえまい…

 アジアカップGSぢ2戦VSイラクは1-2の敗戦。

 まあ、何というかイラクは当ててそこからって感じでやってることは至ってシンプル。
 ポジショナル?知ったことか!って感じで、そこには付き合わずにどんどん放り込む。

 ある意味ミシャコンサとは相似形だったイメージ。

 もっとも、代表ともなると地上戦のレベルがコンサよりは3段階くらい上になるからよりゴールに迫ることはできていたんだけど、俗にいうBOURYOKUでこじ開けることができるかってのはやっぱり大きいんだなあ。都倉やジェイがいた時は力業でこじ開けるってのがあったわけだし。

 何となく大迫が暖簾に腕押しどころか暖簾ごとヘシ折りに来た神戸ってイメージ。

 刀じゃなくて鉈で叩き壊す、ガードの上からでもお構いなしにブン殴って間柴の左を破壊した幕之内一歩。別の意味でイラクは殴り合いに来たというかキレイな戦い方をハナから捨ててラフなサッカーで向かってきた、そんな感じ。もっとも、技術やアタマがないわけじゃないんだよな。後半すぐにナナメに走られてあわやってシーン作られたし。

 そげぇ大雑把に括るとポゼッションとかポジショナルってきれいなサッカーなんだけど
 そこへのアンチテーゼとしてイラクが結果出したってのは興味深い。
 ベトナムがある意味日本に真っ向勝負を挑んだのとは対照的に。

 町田のサッカーって全く見てないからわからんけど、代表の負け方(←負けという結果だけではない)を見てると町田ゼルビアがJ1で旋風を巻き起こしても決しておかしくない、むしろムキになって倒しに行ってぐぬぬ…になってしまうかも、なんてことも思うのである。

 まあ、クラブチームだと再起や復活のチャンスを与えてもらえることは多いけど、代表は1試合だけで評価が変わり、あっという間に失格の烙印押されて復活のチャンスすらもらえないって怖さもある。だからこその代表でもあると言えるけど。

posted by フラッ太 |23:05 | スポーツ | コメント(2) | トラックバック(0)

2022年12月02日

代表の重さ。

>しげの秀一ってもう64歳なの!?

 いやあ、ビックリした。

 GL第3戦となるスペイン戦は2-1の逆転勝利。日本代表はこれで文句なくGL突破。
 それだけでもスゴいことなのだが、ドイツとスペインに勝って首位通過なんて
 100人中3人と予想できなかったんじゃないかなあ。

 普通の生活をということで試合を観ることなく朝を迎えた。正直、引き分けでどうかなくらいに思ってたのでシンプルにビックリ。しかし、逆転勝利ともなればこれはもう代表の実力であり、マグレだろうが奇跡だろうがそれこそ「勝った者が強い」わけで、おめでとうの一言に尽きる。

 三笘のクロスは「あれ(ゴールラインを)出てないかぁ?」と思った。ただ、VARでチェック入るはずだしとも思ったし、実際VARで残ってると確認されたから全然正当なゴール。得点の後のオフィシャルレビューってNFLみたいよだなあ…。諦めずに追って上げた三笘、諦めずに詰めて押し込んだ田中碧。フロサポにはもちろんだが、気持ちは大事だよなという胸熱なゴールだった。

 歴史的な勝利。うれしいことには変わりないんだけど、
 同時に思ったのが代表の重さ。

 本大会に入ればたとえそれまではそんなに注目されなかった代表だとしても否が応にも注目を浴びる。ドイツ戦勝利で日本スゴイ!の大フィーバーと思ったら、コスタリカ戦の負けで急転直下。伊藤洋輝へのバッシングはちょっと度が過ぎていて、あまりのひどさにズバズバものを言う本田圭佑が苦言を呈したほど。

 最終予選を戦う時にかかる代表への重圧、影響が10だとしたら
 本大会では100とか1000とか指数関数的に跳ね上がっていくんだなあ、と。
 伊藤洋輝へのバッシングなんてそれこそ1000000くらいになってたんじゃないか?

 代表とリーグは別々の山だと思っている。ただ、独立してるわけではなくて互いに密接にかかわっている。Jリーグ発足に関しては代表主導なところが多分にあるけど、代表が強くなるためにはリーグが強くならないといけないし、リーグの質が上がれば代表も…という構図は恐らく世界共通だと思う。

 今の日本代表はいわば初めての海外組スタンダードなもの。

 じゃあ、リーグは大したことないのか?っていうと、欧州サッカーを見慣れた人にはそうかもしれんが、Jリーグだって着実にレベルは上がっていると思うし、Jリーグで無双した選手が海外に出て普通に活躍するのがだんだん当たり前になってきた。三笘なんてその最たるものだし。

 そんな中、W杯でドイツとスペインを破ってのGL突破。これはJリーグにとって大きな弾みになる。代表選手は(欧州で活躍する)海外組が当たり前という流れが加速するにしても、その源流がその国のリーグであることに変わりはないのだから。今やJ2からでも世界に出て行けるともなれば、選手たちにとってはJリーグは通過するものという認識は外野が思っている以上に強いのかもしれない。

 代表に選ばれることはもちろん、代表で活躍すること。森保ジャパンがその重みを格段に引き上げたことは間違いないと思う。それでもポイチはもういいです。このタイミングでJリーグのチェアマンがノノさんってのも何か運命的なものを感じる…ってのはコンササポの贔屓目かもしれんけどね(苦笑)。

posted by フラッ太 |10:15 | スポーツ | コメント(2) | トラックバック(0)

2022年11月28日

本田圭佑の言葉と本気のスペイン。

>ベルギーで暴動とか…

 昨日の日本代表、コスタリカにウノゼロ負け。

 昨日は仕事で全く試合を観ることはできなかったが却って良かったかも。負け試合を見なくて済んだってことじゃなくて「そういうもんだよね」というのを改めて感じることができたから。勝つのが厳しい相手に派手に勝つ一方で、その後行けると思ったらあっさり負けるとかそんなところまでミシャ式に寄せんでも…と思ったサポはきっと多いはず。

 「勝手に期待して勝手にがっかりしているだけ」

 本田圭佑の発言。身もフタもないっちゃそうなんだが、実際こんな感じだと思う。
 普段Jリーグや代表の試合、欧州サッカーを見ている人であれば尚更だろう。

 もともと、森保ジャパンへの期待値はそんなに高くなかったと思う。GLの組み合わせが決まった途端「日本オワタwww」で溢れかえって、「ドイツはしゃあないとしても何とかコスタリカに勝って…でもスペインかぁ。」というのが最大公約数的な予想だったと思う。
 ところが、ドイツが優勝経験国らしい戦い方が裏目に出て乾坤一擲の大勝負に出たポイチによって日本代表が歴史的な勝利。多分にギャンブル的な采配ではあったがそこは勝てば官軍な代表で大いに称賛されるべきもの。で、ドイツに勝ったんだからと周囲が勘違いして、本大会に出るチームに弱いところなどないというのを忘れてこの有様。

1.監督も選手も両方良い
2.監督はダメだけど選手は良い
3.監督は良いけど選手がダメ
4.監督も選手も両方ダメ

 本大会が始まるまではたぶん2が大勢で、ドイツ戦勝利で一気に1に流れて昨日のコスタリカ戦の負けで一気に4に傾いた。代表の評価なんて特に波が大きくて揺れ動くものだけど、まあこの数日で手のひら返しが半端ないな、と。代表においては手のひら返しが常とはいえ、こうも株が乱高下じゃあ神経よりも手首の筋がブチ切れるってなもんで。
 ただ、松木安太郎が「ドイツに負けてコスタリカに勝ったと思えばいい」ってのは単に負けのダメージを払拭したいとか錯乱したって話じゃなくて星勘定の上ではどっちも変わらんという現実を言ったにすぎない。そう考えると本田圭佑の言葉が実に本質を突いているな、と思わされるんである。

 んで、スペインVSドイツは1-1のドロー。シチュエーションとしてはドイツ勝利で全チーム勝ち点3というのが一番燃えるが、状況としてはスペインは日本戦に本気で勝ちに来ることに変わりはない。ドローでもGL突破はできるが、決勝トーナメントを考えれば引き分けOKはあくまで保険。得失点差を考えればコスタリカは勝つしかなくて全チームに突破も敗退もあるという一番面白くて胃が痛い展開。

 とはいえ、本気のスペインとやれることはマジでうれしい。こんなチャンス、そうそうあるもんじゃない。スペインが早々にGL突破を決めてターンオーバーした相手に転がされるってのはこれから先を考えてもあまり有益とは思えない。
 今まではバルサやレアルマドリーのインパクトが強すぎてスペインサッカーを少なからず勘違いしてきたんじゃないかと思っていて。ロティーナやポヤトスのやり方ををそれなりに見てきて「あれ、スペインのサッカーって…」と思うところが増えてきた。そういう意味でも本気のスペインが何を見せてくれるのかが楽しみ。

 どうせポイチだし…ってことじゃなくて、何だかんだ日本代表は本大会のGLで1つは勝てるくらいの力はつけてきたというくらいには強くなっていると思う。知りたいのはその先。その距離を測るのにこれ以上の相手と状況はない。勝敗抜きにして楽しみ。ただ、オンタイム視聴は無理だよなあ…。

 とはいえ、正直ポイチはもういいかな。でも協会が続投させそうで怖い…。

posted by フラッ太 |10:45 | スポーツ | コメント(0) | トラックバック(0)

2021年10月29日

新庄新監督就任に思う。

>まさかのガンちゃんコーチ入り?あるわけねーよな…

 コンサドーレのHPにあるサポーターズブログ故、基本的にコンサに関すること以外はなるべく書かずにいたが、今回は例外的に新庄のファイターズの新監督就任について触れてみようと思う。

 正直、「稲葉じゃねーの?」と思っていた。球団OBだし東京五輪で金メダルと実績もあるし他にいないだろう、と。で、稲葉さんは新GMに就任の報道が出て「あー、そっちか。でも、監督誰にするんだ?まさか新庄?」と名前が出てはいたものの飛ばしくらいにしか思っていなかった。

 新庄というとド派手なパフォーマンスばかりに目が行くが守備は間違いなく一流。ファンもそのあたりはきちんと見ているようで、ヤフコメとかでもただの客寄せパンダみたいな表面的な見方はしていない。手腕は未知数だけどノムさんの薫陶も受けているしそんなにハチャメチャなことはしない、コーチをきちんと揃えれば…と冷静な見方が多い感じ。

 話題性の面では間違いなく注目を浴びるだろう。ただ、新庄について注目したいところは例えばグラウンドの外から野球を見るという理由でTV局で解説をやるとか、どこかの球団でコーチをやるといったような“下積み”がないままいきなり監督に就任するという点。これは今までのプロ野球の監督人事でもかなり異例なケースではないだろうか。

 Jリーグで監督になるにはS級ライセンスが必要。バルバリッチ監督が解任された時に名塚さんが暫定的に2試合指揮を執ったが、あれも当時は名塚さんがS級持ちではなかったことが理由。J1であれば後任監督はある程度引きやオファーはあったりするが、J2などで後任を探す場合「S級持ちでフリーの人は…」とサポが気に病むことはままある。

 組閣と言われたりもするが、新庄監督の下での新体制はとにもかくにもコーチ陣をどう揃えるか。ファイターズが強かった時、とりわけ新庄が現役で在籍した頃はとにかく守備が堅かった。外野陣は新庄・稲葉・陽(稀哲もだね)が鉄壁で1ヒットでセカンドから還れないどころか1ヒットでファーストランナーがサードに進めないくらいの守備で接戦に強かった。

 有能なコーチはそれだけ引っ張ってくるのが難しいが、せめて投手コーチはいい人を連れてきてほしい。かつては佐藤義則さんとか吉井さんとかいたし。今年スワローズが去年の最下位からセリーグを制したのも高津監督が投手出身で無理使いしなかったことが大きいし、落合ドラゴンズが日本一になった時も投手に関しては森コーチに任せていた。どこぞの全権監督は投手を無理使いして勝負どころで10連敗とかざまあwwwである。

 ファイターズは良くも悪くもメジャー流の分業体制。だから吉村の院政じゃ意味がないんだよな…。GMが選手補強に絶対的な権限を持っていて監督はGMが揃えた戦力で優勝目指してくださいというのが確立しているので、どこまで監督の意向が通るかは微妙だが、守備に一家言ある新庄のことだから守備重視でわりとオーソドックスに仕上げると予想している。

 イヤミな言い方すれば全くのド新人がいきなり監督やるようなもの。
 ただ、新庄は単なるお調子者ではないというのはファンは知っているわけで…。
 しばらくは某TV番組で喝ラッシュを生暖かくってことになるだろうが
 大抜擢がどっちに転ぶかというのはちょっと興味があるところである。

posted by フラッ太 |19:00 | スポーツ | コメント(6) | トラックバック(0)

2021年02月05日

ジンクス破れる!

>何度見てもあのピタっと止めるトラップはおかしいって…

 NFLではずっと続いてきたジンクスがある。それは
 その年のスーパーボウルの会場となるチームがスーパーボウルに出場したことはない

 というもの。スーパーボウルの開催は2月上旬。全米からファンが駆けつけるので屋内のスタジアムもしくは温暖な地域で行われることが多い。今年の第55回スーパーボウルはフロリダ州タンパのレイモンドジェームズスタジアムで行われるが、そのタンパをホームとするのがNFC南地区に属するタンパベイ・バッカニアーズ。常勝軍団ペイトリオッツから移籍してきたQBトム・ブレイディがいるチームである。

 スーパーボウル進出を決めるカンファレンスチャンピオンシップでは第1シードのグリーンベイ・パッカーズの敵地に乗り込んでの勝利。QBがスゴいんだからさぞかし殴り倒して勝ったのかと思いきや、実はバッカニアーズは守備が堅い。(ちなみにラン守備1位、全体で6位)
 セインツとのレジェンドQB対決となったディヴィジョナルプレイオフでもシーズン通してインターセプト(INT)の少ないセインツのQBブリーズに対して3つのINT。カンファレンスチャンピオンシップでもシーズン通してINTが5つしかないパッカーズのQBアーロン・ロジャースに対してINT3つ。この試合ではブレイディもINTをやらかしていたんだが、その後に守備陣が踏ん張って得点を許さなかったのが大きかった。

 一旦時計が止まる2ミニッツを巡る攻防とか試合内容も濃いものだったけど、これがどれくらいスゴいのかというとバッカニアーズはプレイオフの3試合は全て敵地に乗り込んでの勝利という点でますポイントが高い。
 今年はコロナの影響で無観客or観客の入場をかなり制限した中で行われたが屋内スタジアムをホームとするチームが寒い地域で試合をすると勝てないというケースなど気候の違いがハンデになることは珍しくない。もっとも、ブレイディに限って言えばペイトリオッツ時代も寒い中でプレイオフを勝ってきたからさほど苦にはなっていないんだろうけど…。

 確かにブレイディの実績はものすごいけどプレイオフはどうかなあ…という声は多かった。開幕当初はレシーバーとの息が合わずにINT食らって負けとか、なまじ実績かあるだけに首脳陣との確執はないのか?とか雑音もあったが移籍初年度でプレイオフ進出どころかまさか長年続いたジンクスを破ってスーパーボウルにまで駒を進めるとは。

 コンサなら小野伸二がチームを引っ張ってリーグ優勝orACL出場権を得るようなもの。
 …今年のコンサもあると思います!

posted by フラッ太 |20:55 | スポーツ | コメント(0) | トラックバック(0)

2021年01月18日

番狂わせ。

>しつこく続くNFL絡みネタ…今のうちだけだから許してちょんまげ

 今シーズンのワイルドカードプレイオフ6試合ではシード順が下のチームが勝つアップセットが各カンファレンスで2試合ずつ。中でも一番の番狂わせはクリーブランド・ブラウンズVSピッツバーグ・スティーラーズの試合でブラウンズが勝った試合。ちなみに、サッカーと違ってNFLではA VS Bの表記ではBがホーム。

 AFC北の同地区ライバルとはいえ、まず実績が段違い。スーパーボウル6度制覇のプレイオフ常連であるスティーラーズ。対してブラウンズは18年ぶりのプレイオフ進出。地区ビリがほぼ指定席でレギュラーシーズン16試合全敗(!)という不名誉な記録まである弱小チーム。あまりの弱さにオードリーの春日ががんばれブラウンズと番組でネタにしたくらい。最近になってようやっとドラフトで集めた選手がまとまり始めた。

 プレイオフは地区優勝のスティーラーズのホームに乗り込んでの試合。
 対戦成績はスティーラーズの17連勝中。勝率9割超え。
 ところがブラウンズが48-37と守備の堅いスティーラーズ相手に敵地で殴り勝った。
 …これって、去年の等々力じゃないか!

 しかも試合展開がまたスゴい。初っ端のスティーラーズの攻撃でまさかのスナップミス。開始わずか14秒でブラウンズが先制TD。まあまあ、落ち着いて1本返していこうぜというのとは裏腹にスティーラーズは攻撃でインターセプトを連発。1Q終了時には何とブラウンズが28-0と大量リード。去年の等々力ならさしずめ前半の給水タイムでコンサが4-0とリードするようなもん。…川崎が虐殺ってんならまだしも、誰がこんな試合展開予想できるかっ!

 前半だけでターンオーバー4つという相手のミスに付け込んだ形とはいえ、2Q終了間際には28-7からもう1本TDを獲って突き放し常に優位を作り続けた。後半は流石にスティーラーズも巻き返してきたが、堂々の勝利といっていい。負けたら終わりのプレイオフ、1発勝負の怖さだよねぇ。

 ワイルドカードプレイオフの後は真打である第1シードが登場するディヴィジョナルプレイオフ。一番の注目カードはNFCのバッカニアーズVSセインツ。両チームともレジェンドと言うにふさわしいQBがいる。ブレイディがNFCのバッカニアーズに移籍したため実現した夢のカードでさしずめ中村俊輔VS小野伸二と言っていい。これは素直に楽しみ。

posted by フラッ太 |00:15 | スポーツ | コメント(2) | トラックバック(0)

2021年01月17日

“変態”の系譜。

>誰も読まないNFL絡みネタ…

 今のご時世、ファンタジスタというのはもはや死語であり存在自体が許されなくなってきている。FWが前線から守備やるのが当たり前、CBはもちろんGKも足元がヘタな奴は…なんて言われるくらいで、ゆったりボールを持たせてくれなくなっている。

 そんな中でもひときわ存在感があったのがマエシュンこと前田俊介。
 前俊の前に前俊なし、前俊の後にも前俊なし。前俊は他の誰にも当てはまらない。
 型にはまらない天衣無縫、というのが一番近いだろうか。前俊はどこまでも前俊なのだ。

 そういう独自の存在感を持つ選手がNFLにもいる。
 それがボルティモア・レイヴンズのQBラマー・ジャクソンだ。

 今のNFLは自分で持って走れるQB、モバイルQBが席巻している。ラマー・ジャクソンの前はカロライナ・パンサーズをSBに導いたキャム・ニュートンを前俊に重ね合わせていた。QBはタックルやヒットなどでケガのリスクがあるのであまり走り回らせることはしないのだが、まあニュートンはやりたい放題。HCがわりと選手のアドリブを許容するロン・リベラということもあったんだろう。ちなみに、ニュートンは今シーズンはあのベリチック率いるペイトリオッツに移籍したものの結果は出ず、途中ではスターターを外されたりもした。

 で、ラマー・ジャクソンはと言えば変態である。身体能力がとんでもなく高く、本職ではないにもかかわらずランで2年連続の1000ヤード超え。QBではもちろん史上初だが、ランで1000ヤードというのはエースRBの証明といってよく、今シーズンはわずかに9人しかいないにもかかわらずだからいかにスゴいかがわかる。

 だが、変態にも上には上がいた。プレイオフで対戦するテネシー・タイタンズのRBデリック・ヘンリーは何と2000ヤード超え(!)。Jリーグの得点王で例えるならまさにオルンガばりに図抜けた成績、異次元といっていい。タイタンズとレイヴンズは特にプレイオフではバチバチのライバル関係。時にラマー・ジャクソンは「いくら個人の能力が高くてもプレイオフで勝てないようではダメだと散々叩かれていたので期するものがあったと思う。

 お互いに変態をどう抑えるか?というのに腐心したが、レイヴンズが伝統の守備の堅さで上手く抑え込んだ。タイタンズも善戦したが前半は守備を中に固めさせておいて後半は外を回る攻撃が功を奏した。このあたりの駆け引きは勉強になる。イライラしながらも1発で40ヤード走り切ってTD奪うラマー・ジャクソンの変態ぶりよ…。

 ニューオリンズ・セインツのQBテイサム・ヒルも違う意味で変態。

 絶対的なエースQBのドリュー・ブリーズに隠れる第2QBではあるのだが、ブリーズが肋骨骨折で離脱した時にしっかり穴を埋めただけでなく時にはボールを持って走るRBになったりパスを受けるTEになったり単にボールを投げるだけじゃない多才ぶり。そのマルチタスクぶりはさながら宮澤のよう。見かけ上はQBが2人いるので守備側は非常にやりにくい。


 さて、今週はディヴィジョナルプレイオフで第1シードが登場。
 ワイルドカードではけっこうアップセットが起こっているが、さて…。

posted by フラッ太 |15:00 | スポーツ | コメント(0) | トラックバック(0)

2020年08月24日

キングカズのハットトリック。

>ちょいと釣り気味で申し訳ないが…

○【速報】佐藤琢磨、インディ通算2勝目!ディクソンとの激闘制す

 サポーターズブログである故、基本的にはコンサ以外の話題は書かないようにしてきた。あんまり話題がとっ散らかるのもよくないし、公式HP内にある以上はそれ相応な書き方もある程度必要かなって思うし。だが、今回は書かずにいられなかった。

 これ、ものすごい快挙だよ?

 中田英寿がASローマ在籍時代にスクデットを獲ったのもスゴいことだが、
 今回の佐藤琢磨の勝利は キングカズのハットトリックに匹敵するインパクトがある。

 今や20歳そこそこでF1のシートを得るのが当たり前な世界で、佐藤琢磨はぶっちゃけ“周回遅れ”でモータースポーツの世界に入ってきた。今ならたとえホンダやトヨタの後押しがあってもまずありえない話。もちろん、空前のF1ブームを巻き起こした中島悟や鈴木亜久里といった先駆者あっての話だが、琢磨はいわばワールドスタンダードで転戦した最初のF1ドライバーと言っていい。

 3年前にインディ500を制したのが40歳(!)の時。これとてスゴいことなのだ。最高速度はF1を上回るし、給油やタイヤ交換&マネージメント、さらにはオーバルコースならではの駆け引きもあるので決してインディカー・シリーズがF1に劣るわけではない。それぞれが別の山、別の性格を持った頂。

 俗にモナコGP、インディ500、ル・マン24時間が世界3大レースと言われるが、それは単に歴史が古いだけでなく格式やステイタスが高いから。特にモナコGPは狭い市街地コースでワンミスが命取り。しかも、ほんまもんのセレブが集まるレース。モナコの1勝は他のレースの3勝ぶんとまで言われるほどに勝つのが難しく勝利の価値が高い故にモナコウィナーはより尊敬される。

 インディカー・シリーズもオーバルだけじゃなく市街地コースなど複数のサーキットを転戦するが、インディ500で勝つドライバーは一目置かれる。インディで勝つということはただ速いだけじゃなく強いドライバーの証。しかも複数勝利ともなると名実ともにトップドライバー。
 複数勝利したモナコウィナーは古いところではグラハム・ヒルやジャッキー・スチュワート、ニキ・ラウダ、もちろんセナやプロスト、シューマッハ、ハミルトンといったワールドチャンピオンが勢ぞろい。インディ500ではダリオ・フランキッティ、エリオ・カストロネベス、エマーソン・フィッティパルディ、アル・アンサーJrといった錚々たる顔ぶれ。

 佐藤琢磨は海外での評価は高いのにF1至上主義に毒されたのか
 日本での評価が思った以上に低いのか何ともやるせない。

 普段から日本のスポーツマスコミは野球中心に回っているのを歯痒く思っているが、
 モータースポーツへの冷遇ぶりはトヨタやホンダがある国とは思えない。

 …ともあれ、佐藤琢磨おめでとう!

posted by フラッ太 |15:45 | スポーツ | コメント(0) | トラックバック(0)

2019年12月18日

「森保さんって何がやりたいの?」

>「ジャガイモが勝手に美味くなるかよ!」ってのは言いえて妙

 韓国戦、0-1の負け。点差以上に内容でもダメだったなあ…。
 パスがズレてタッチを割るとか最低限の約束事すら作ってないような感じ。

 後半は相馬に集めて1on1で何とかして!だけじゃなあ。
 どことなくミシャ式に似ている感じもあったけど、
 そのわりにピッチを広く使えていたのは韓国の方だったという…。

 CKでバーポストさんに救われたのが少なくとも2本あったし、
 戦術なし、定跡なし、約束事なしで選手の個人能力だけで勝てっていくら何でも韓国をナメすぎ。

 待ってるところにしか出せないようでは成長も何もあったもんじゃない。
 オレのような戦術厨じゃなくても「森保さんって何やりたいの?」と誰もが思っているはず。

 あれじゃ選手が可哀想。

posted by フラッ太 |21:40 | スポーツ | コメント(2) | トラックバック(0)

2019年09月21日

【閑話休題】根付かせる難しさ。

>今はもうインジャリータイムってないのね…

 ラグビーW杯が開幕ということで箸休め的なネタでも。デブの身としては高校に入ったらまず間違いなく柔道部の勧誘を受ける。それがイヤだったこともあるが、高校生になったらラグビーやりたいなとは何となく思っていた。入った高校にラグビー部がなかったので諦めたけど…。

 なので、けっこうテレビでラグビーの試合は観ていた。日本のラグビー人気を牽引したのは(主に六大学の)大学ラグビーという認識でいる。若干タイムラグがあるかもしれんけど、当時はバックスの早稲田と重量FWのぶつかり合いの早明戦がたぶん一番人気。
 特に早稲田はSHに堀越、FBに今泉が入ってゴールキックの時には掛け声が出ていたし荒ぶるを歌っていた。堀越は平尾のいた神戸製鋼に入って…と、ここまできて「懐かしい!」と思った人は間違いなくオッサン決定(笑)。大八木とかもいたし神戸製鋼強かったんだよなあ…。だから日本開催を一番喜んでいるのは今還暦にあたる世代なのかもしれない。

 で、今は日本でラグビーのW杯が開催されているわけだけど、代表チームの活動が取り上げられることはあっても、その支えとなるリーグまでは知られていないよなあ、と。かくいうオレだってトップリーグの存在は知っていても何チームあるとかは知らない。せいぜいパナソニックが強いくらいしか知らんし…。

 例えばJリーグ。Jリーグができる前の木村和司の伝説のFKがあってそれでもW杯には出ることができず、Jリーグ発足後にはW杯という世界の舞台があってそこに挑んでいく日本代表というのがクローズアップされ、キングカズがいた読売ヴェルディ(懐かしい!)と日産自動車を母体とするマリノスとの対戦がゴールデンカードとしてテレビで取り上げられるようになり、チケットはプラチナペーパー化し…と代表とJリーグの存在が認知されるようになった。

 Jリーグの周りの環境が運や時流に恵まれていたといえばそれまでなんだけど、有名な代表選手がいてもそれがリーグや所属するチームやクラブが知られることになかなか結びつかない。PGで同点にできるところを敢えてトライを狙い史上最大の番狂わせと言われた南アフリカ戦の劇的逆転勝利から早4年。それでもラグビーの試合を観ようと思ったらかなり能動的にならないと観られない。

 同じW杯でもこれがバレーボールなら地上波中継が入るってのは古いにもほどがある東洋の魔女の活躍などの遺産や昔は新日鉄VS富士フィルムとか日立VSユニチカorイトーヨーカドーとかの試合が放送されていたからジャニタレの有象無象はさておいて認知度はあるのかもしれない。未だに解説が河合俊一とか大林素子ってあたりに日本が低迷する原因があるように思うのはオレだけか?

 今は日本のスポーツ界も○○ジャパンとかプロ化が著しい。クイズネタに困らないほど〇リーグができてるしね。そのせいで却って何が何だかわからんようになってるのは皮肉だけど…。それでもレバンガは比較的マシなほうなのかな。折茂先生や桜井など有名な選手がいるしBjリーグと統一されてBリーグもそこそこ知られてきてるし。昨シーズンは連敗しまくって残留プレーオフにまで追い込まれたから仕組みもそこそこわかってるし。つーか、東地区は理不尽なくらい強豪が固まりすぎなんだよ…。

 Jリーグは基本的にNPBと同じシーズンだけどラグビーやバレーボールは
 カブることはそんなにないんだからもっとフィーチャーされていいはず。

 お金が絡む、ビジネスという側面もあるから一概には言えんけど、アメリカであればMLBが開幕してポストシーズンに入るころにはNBAが開幕しNFLも始まってワールドシリーズ(MLB)、スーパーボウル(NFL)、ファイナル(NBA)と循環していく流れができている。今でこそ“野球の裏”はグランプリファイナルがかなり認知度が上がってきているけど、もうちっと何とかならんのかなあ?
 ニュージーランドVS南アフリカという優勝候補同士の対戦はシロート目にも異次元さがわかるレベルの高さ。オールブラックスのFWがバックス並みに速いってありえんって…。こんなスゴい試合を観られるっていい時代になったもんだなと思う一方で、たぶんこのどちらかと決勝トーナメントで当たるとかマジかよ!と。戦術厨的な見方としてはその勝敗はさておきキック(パント)も単に「放り込む」とか陣地回復だけじゃなくてより攻撃的に蹴るようになってるという発見はあったんだけど。

 …史上最大の番狂わせってサッカーに例えるとどれくらいなんだろう?
 ブラジルまで行かなくともガチンコでドイツに勝つくらい?ポット1の国が妥当とは思うけど。

posted by フラッ太 |22:25 | スポーツ | コメント(2) | トラックバック(0)