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2013年04月30日

そこに“采配”はあったのか?

※タイトルの通り、今回も戦術厨全開です(滝汗)。

 J's GOALでの熊本戦の監督のコメント(→こちら)。

 「ハーフタイムに、風下なので低いボールで相手の背後を突こうと話しました。」
 「そうですね。高いボールは戻ってしまいますので」
 「長いボールは全部流れるので、とにかく前線からプレッシャーをかけるのと、背後を狙っていこうと」
 「どちらでもよいとは言ってあったのですが、前半もし風上になったのならば、
 圧倒をしないとそういう展開になるので、という話はしました」

 コイントスではどちらでもいいという監督のコメントに対してはわたらせばしさんが疑問を呈しているが、これは僕も大いに同意するところ。ぶっちゃけ「そりゃないですよ、財前監督。本当にゲームプラン考えていたんですか?」とガッカリさせられた。

 わたらせばしさんのエントリー:
○コイントスによるピッチの選択と勝利へのディティール

 低いボールで相手の背後を突く。
 それはいいんだけど、じゃ具体的にどうやるつもりだったのかが見えなかったというか。

 前線からプレッシャーをかけるというのが果たして有効な策だったのか?あれだけの強風では放り込むだけで簡単にゴールキックになってしまう。さらにはロングボールを蹴るのに最も有効な手段であるはずのGKのパントにおいてさえ距離が出せず陣地の挽回ができない(これに関しては杉山のパントの技術やキック力など個人能力は関係ない)
 極端に言えば奪われそうになったら長いのを蹴ってリセットしとけ、「ヘイヘイヘイ杉山サーン、どんどん蹴ってきていいんですぜー、できるもんならなー」という状況。前線から…というのはあまり有効だったとは思えない。押し込まれるのは覚悟の上で、しっかりつなぐことを重視すべきだったとアフターインプレッションでクドい垂れ流しをしたのはそんな理由から。
 カズゥを左SBに回したのはカズゥのキック力なら高く上げなければそれほど風に影響されずに陣地の挽回ができるだろうという意図があったからとみるが、宮澤OUTテレINでボールの預けどころがほぼ前俊だけになってしまった。前俊はタメは作れるが、攻撃のスピードや勢いがどうしても鈍くなる。そしてロングボールでの脱出もできずにいるうちに前俊が電池切れでドツボった。だからこそ、宮澤を外すべきではなかったというのが僕の考え。

 3ボランチでというのは一昨年の京都戦@函館のイメージをベースにした。あの時はバイタルエリアを3人で見るという守備的な戦術変更の性格が強かったけど、熊本戦の場合はGK→DFライン→ボランチと“各駅停車”になってでも人数を増やして確実にパスをつなぐという攻撃の足がかりをつかむ意味をこめて。半ばハーフコートゲームになっていたし、相手の圧力に対抗する意味もあるけど。
 真ん中は捨てて、上原に(榊も出している状況であれば榊には右サイドでも)サイドでヨーイドンの追っかけっこをさせる。逆風だし強めに出しても構わない、むしろ強すぎるくらいのスルーパスを出す。繋がればビッグチャンスだし、合わなくてもサイドを割ればスローイン。スピード勝負に持ち込まれると最終ラインをおいそれとは上げられなくなるし、結果として熊本の圧力も徐々に減る…はず。中盤まで繋がれば宮澤が、あるいは前俊が降りてきたのと入れ替わりで1人飛び出すことで“快速”を走らせることができるからだ。
 消耗戦、我慢比べに持ち込むというのは戦術的な意味だけではない。熊本戦の後半は同点になってからは見るからにバタバタして慌てていた。目の前の対処に大わらわで、とてもチームとして自分たちがやりたいことを共有できていたとは思えない。得点できなくてもいい、その代わりにこれ以上失点はするな、むしろ15分や20分捨ててもいいから自分たちのペース、リズムを取り戻すためにポゼッションを高める。そのためには前線を削ってでも中盤、特にボランチを厚くしたほうが良かったのでは、という考えからでもある。

 石崎さんがドラスティックにシステムをいじることが多かったのに対して、財前監督はあまりいじらずにここまできているなあというのが僕の見方。それがいい悪いというのではなく単に監督の選手起用の志向としてそうである、違いがあるということ。システムをいじるということは選手を動かすということにつながるし、それが悪影響をもたらすこともあるからシステム変更は必ずしも特効薬にはならない。
 ただ、あの特殊な状況では試合中に選手たちだけで修正をするのは難しかったと思う。そんな能力(技術的なものも含めて)があればJ1残留できたはずだし。砂川や河合などピッチ上の現場監督がいれば話はまだ違ったかもしれないけど、絶対的な経験値の低さ、ましてや厚別初戦でアジャストがやりにくかったとあっては単に選手を入れ替えるだけでは勝ちに結びつけられなかったのではないだろうか。
 システム変更をする必要があったかどうかは別にして、チーム全体の道筋を指し示すための手段、監督の指示をよりハッキリ伝えるためのメッセンジャー的なカードの切り方はあって良かったと思う。いや、そのためにいつも監督はカードを切っているんだと思うけど、後ろからしっかりボールをつないでいくのが財前コンサのスタイルだとすればあの局面でのテレの投入は僕にはなおさら不可解だった。監督の狙いが間違って伝わってしまったんじゃないだろうか?

 単に選手を入れ替えるだけではなく、選手を“動かす”ことで監督の意図を浸透させる。

 石さんには「それしか他に手がないのかなあ?」と思わされることもあった(戦力的な意味で縛りがキツかったのも事実だが)。財前監督はトップチームを率いるのは初めてだけど、そろそろもうちょい踏み込んで、監督にしかできない采配で劣勢をひっくり返してシロート戦術厨の妄想など簡単に吹っ飛ばす勝利であっと言わせてほしい。

 …ホント、クドいなあ(滝汗)。

posted by フラッ太 |10:07 | 戦術厨の戯言 | コメント(2) | トラックバック(0)

2013年04月29日

'13第11節VS熊本・アフターインプレッション。~杉山だけが悪いのか?~

 まずは前半の殴り書きから。
○危ねぇ!2VS2作られた(3) ○ミヤザー遅らせた
○ファビオ抑え切れてない ○ヤス、荒野入れ替わった?(9) ○セカンド拾えてない不安定
○前俊キター! 前俊うまい(13)→ヤス ○(16)アウェイの洗礼w
○上原あぶなっかしい(19) ○ソンジン!(22) ○深井いい(22)
○熊本ルーズ カズゥに誰も行かない(25) ○前俊ヤス合ってる?(26)
○荒野クッシーおい!(30) ○ヤスがいいのか悪いのかわからん(43)
 前半で2-0,3-0にはできた 不満

 続いて後半の殴り書き。
○守備誰だ? ○風ひでーなw ○なんだこれw
○あえてサイドに蹴ったか?(53) ○カズゥ、セーフティファーストで(63)
○#30いいね(74) ○テレ焦ってる 気持ちはわかるが…(77)

 後半に入って殴り書きがグッと減っている。それはそうだ。得点のニオイがちっともしなくなってしまったんだから。僕の予想としてはコンサバでテレをスタメンで起用すると思っていたが、実際には前俊。コイントスで勝ったヤスが風上を選んだ。幸村殿の見立てで前半で勝負を決めてしまおうというのがあったが、もしかしたら財前監督も積極策に出たのかもしれない。もしそうであるならば、前半で少なくとも2-0以上にはしておきたかった。ここで1つ誤算が生じたのではないだろうか。熊本の吉田監督も「よく凌いだ」と吐露していたが、ここが勝敗の綾になったのは否定できない。

 で、後半は風下のコンサ。フワッとした入り方で大丈夫かなと思ったんだが案の定失点。精神的に揺れていたところに不運な形で失点。これを責めるのはちょっと可哀想な気もする。スカパーの解説は曽田だったけど、まっすぐ蹴るのではなく角度をつけてというような解説をしていた。これは一理あってそれが聞こえたかのように杉山もトライしていた。風に戻されたボールを拾われてしまうよりはサイドに出たボールをスローインされたほうがまだ安全だし。
 蹴っても蹴っても戻される。うんざりするような展開だったが、あの状況では誰が蹴ってもそうなっただろう。GKのパントがハーフウェイラインを超えることすらできない。事実上、空中戦、タテポンは封じられたも同然という特殊な状況下において最初に財前監督が切ったカードは荒野に代えて榊。これはまあ普通の交代かなとは思ったが、次の交代が宮澤OUTでテレIN。

 TVの前で思わず声が出た。「何でテレ?宮澤OUTで大丈夫か?」
 敵陣に入ることすらままならないのにテレを入れることに意味があるんだろうか?

 (注意:ここから戦術厨全開になります)

 宮澤が下がった後は前俊が降りてきて受け手になったので「まあ、ありっちゃありかな…」と思わないでもなかったが、もうこの状況じゃ後ろに比重をかけて(選手間の距離を縮めてコンパクトにして)、3ボランチにしてでも人数をかけて後ろからしっかりつなぐことをまずやるべきではなかっただろうか?仮に3ボランチにするなら、荒野はそのまま残して4-3-1-2にシステム変更。荒野の交代後であれば宮澤をカズゥと深井の間に入れて4-3-2-1っぽく。宮澤が残っていれば気を利かせて低い位置まで降りてきたんじゃないかなあ…。

 ターゲットになれる状況ではなかったのにテレを投入した財前監督の采配が敗着だったんではなかろうか。戦術厨の視点からだとそう思えてならない。テレも焦るあまりに危険なタックルでイエローもらう始末だし。さらに前俊OUTで松本IN。この時には既に上原が前線に出ていたようだけど、カズゥを左のSBに回していたのを再び真ん中に戻すカードの切り方で余計にチグハグさを感じた。宮澤と前俊の2人がいなくなり、ボールを落ち着かせるポイントがなくなったからとみる。

 上原を前に出すオプションがあったんなら先に松本INだったよなあ。
 上原を高さで活かすんじゃなくて速さで活かす。

 極端な話、熊本の選手を呼び込んでおいてコンサは7人もしくは8人で我慢しつつ、上原にヨーイドンで行ってこいの至ってシンプルな作戦に徹した方が…なんて思ったのだ。去年の埼スタ、一昨年のヴェルディ戦の再現だね。その場合はヤスOUTで宮澤トップ下の4-3-1-2か、宮澤OUTで上原1トップの4-3-2-1あたりか。

 ボールが風で流されてゴールラインを割って、
 戻されるのがわかっていてもゴールキックを“蹴らなきゃならない”という状況。

 かなり特殊な状況ではあったけど、それでも軌道修正はできたはず。そこには選手の地アタマもあっただろうし、監督のカードの切り方も影響しただろう。前半イケイケで攻撃できた分だけ後半に苦労するのはわかっていたことなのだから。
 まあ、何というか、瀕死の熊本相手に前半で1点取るだけの力はある。でも、そこから突き放す力はまだない。だから今まで勝てた試合も落としてきたし順位もなかなか上がらない。ウソはつけないというか、経験値のあるなし含めて今の実力がそのまま出た試合だよなあ。そう思えば怒り心頭ってほどでもないよ、なんて一歩引いてカッコつけることもできるというもの。実際あの場にいたら憤懣やるかたなしとなっただろうけど…(滝汗)。

 忘れろとは言わない、学んでくれ。でも、気落ちするな。
 …自分含めて。

posted by フラッ太 |00:20 | アフターインプレッション | コメント(5) | トラックバック(0)

2013年04月28日

アンラッキー…じゃないよなあ。

 ホーム熊本戦は1-3の負け。
 オンタイムで視聴したが、何というか…。風の影響は確かにあったけど、ホームゲームだしなあ。
 前半で2-0、3-0にはできた試合。
 決めるときに決めないからこうなる、みたいな試合。前俊がせっかく初ゴール決めたのに…。

 納得いかんが負けは負け。逆の立場なら勝ちは勝ちって言うだろうし。実に消化不良だ…。

posted by フラッ太 |14:53 | 試合後の印象 | コメント(0) | トラックバック(0)

2013年04月27日

熊本戦の展望。

>ゴール出んウィークなんてオチはいらんからな…

 さて、明日は厚別開幕の試合となる熊本戦。

 気合十分で臨みたいところだが、またしても9日間で3試合という過密日程の壁が立ちはだかる。J1でも水曜日に試合が入ることはあるが、(上位のACLを除けば)カップ戦でメンバーを思いきって落とすことができるし観る側もそれを容認できるが、J2は全てガチ勝負だからそうはいかない。おいそれと“捨てゲーム”を作ることができないJ2ならではの厳しさ、難しさがある。アウェイ連戦と同様に3試合トータルで考えたマネージメントや采配が必要になるわけで、自然とクラブの総合力が問われてくる。

 ただ、間隔の短さが4月のアウェイ連戦よりやや厳しくなるとはいえ今度はHHAと最初の2戦はホームで連戦であり、対戦相手が熊本・京都・北九州と続くことを考えると3連戦の初戦である熊本戦は勢いをつける意味でも3連戦を乗り切る意味でも勝利が絶対条件になってくる。熊本と京都とどっちが与しやすいかとなると10人のうち9人は熊本と答えるだろうしね。

 ホームでは必ず勝つ、というのが強いクラブ。

 毎試合が大事だけど厚別開幕ということ以上に長いシーズンを戦い抜く上でこの試合を取るか落とすかは今後大きく影響するように思う。上位に食い込むためにはホームの連戦で勝ち点6を狙いに行かなくてはならない。「この試合が大事!」という試合でやらかしを多くやってきたコンサが一皮むけるかどうか。差し当たっては、ウッチー・深井・パウロンの3人の代わりをどうするのか。アウェイ連戦ではチームの核、型ができつつあったが、今度の3連戦はその肉付けや厚みをつけることでチーム全体の底上げができるかという観点でみていきたいところ。

 まずFWだが本命はテレとみる。今までの財前監督の起用法からして前俊をスタメンに持ってくる可能性は低いと思っているので。個人的には(戦術厨的な観点からも)スタメンから観てみたいというのはあるんだが…。いいかげん純貴に(ry。報道ではボランチに荒野の名前が出ているようで、この報道からしても宮澤をボランチに回す気はない、本人の意向含めて宮澤は前目のポジションで使いたいという財前コンサの指向がうかがえる。CBは素直に考えれば奈良。松本が戻りつつあるとはいえSBに不安がある現状ではソンジンをSBに回すのがベターだし、奈良&クッシーの方が能力的にも連係面でも上だろう。

 深井が入ったことで中盤が引き締まったが、さて深井に取って代わる選手がどんな輝きを見せるのか。“穴埋め”である必要はない。代わりに入った選手が自らの持ち味を生かすことができればまたひとつチームは強くなれるだろう。対コンサという視点からすればボランチ2人を機能不全にすれば攻撃力はガタ落ちというのもあるので勝敗のカギを握るとも言える。

 不安要素は他にもあるが、財前監督は調子の良い選手を使うことにしているし、サブに甘んじている選手には絶好のアピールの場となる。ホーム全体の力で勝利を掴み取ろう。寒いのは明日の天気だけにしてくれよ…。

posted by フラッ太 |17:30 | スチャラカプレビュー | コメント(6) | トラックバック(0)

2013年04月24日

'13第10節VS長崎・アフターインプレッション。~財前コンサの核は見えたか?~

>あとは前俊のゴールがあればなあ…

 かなり間が空いたので早回しで観た。前後半と分けてみるのも良くないけど間を空けるのも良くないね。そのせいではないだろうけど時間の流れは速かったような。アディショナル0分なんてそうないよね?接戦になりながらもやろうとしていることは伝わる試合であったと思う。

 この3連戦を通してだいぶチームの形は見えてきたというのが率直な感想。特に深井の出来は想像以上。ここが安定するようになって宮澤がより前のポジションを取れるようになったのは大きい。長崎戦もPAで胸トラップしたのにはちょっと衝撃を受けた。でもあれ、後ろからユニ引っぱってんだからPKだろー。簡単そうにやっているけど難しいプレーだと思うぞ。

 宮澤・カズゥ・深井のトライアングルにチームとしてのつながりが見えてきて、
 少しずつそれが強くなってきているのかなという感じがある。

 ガンバ戦から伏線はあったんだけど(宮澤とカズゥをSHに回すという守備的な作戦を採ったのはガンバの圧倒的な攻撃力に対抗するためなので去年の“VS浦和スペシャル”のようなかなり特殊なものととらえている)、そこで宮澤が器用貧乏から脱したのがシロート目にもわかった。サカつくで出てくるリンクマンはたいてい守備的なポジションだけど、宮澤が攻撃的なリンクマンになれているなというのを印象づけるここ数試合だったように思う。
 最近、宮澤に対しては黒子という言い方をしているけど、守備的な汗かき役ではなく攻撃的な汗かき役とでもいうか…。オシム翁が水を運ぶ人という言い回しをしたけど、宮澤の場合は水を運ぶのも受け取るのも両方やっちゃう人、自分で運びつつ周囲に配って回る人っていうのはちと褒めすぎか(苦笑)。ドリブルで突っかけるのは皆無だし、セットプレイでの守備をなんとかしてほしいというのはあるんだが。長崎戦もやられてた感があるし。去年のアウェイ磐田戦を思い出したぞ…。

 宮澤が一見フラフラしながら攻撃の駒として出たり入ったりする一方で、パスの出し入れでタクトを振るうのが今年のカズゥの役割。それは開幕からそうだったんだけど、河合はわりとイケイケで追っかけちゃうのでボールの出しどころであるカズゥがプレスの餌食になりやすくなり、結果的に低い位置でボールキープに重きを置かざるを得ない嫌いがあったというのが僕の見方。

 深井はそこまでイケイケではないのでカズゥが前に出て行きやすいし、深井も簡単にボールを奪われない上に捌きもできるのでカズゥにプレスが集中してもポゼッションが停滞することがない。長崎戦でも見せた少ないタッチでカズゥとパスを行き来させるのはどことなくバルサの香りが(苦笑)。現状、カズゥが前に出ることが多いが、流れに応じてカズゥが残って深井が出ていく逆三角形を作れれば…というのは贅沢か。時にカズゥのサポート、影武者として捌くタスクは形になりつつあるので宮澤とカズゥをつなぐ接着剤になれれば中盤はかなり魅力的。

 両SBが薄い中で小山内がチャンスをもらった。右のSHは砂川が2試合スタメンだったが攻撃面ではいい感じだったと思う。長崎戦では砂川が中に入って相手のWBを引っぱることもできてたし、小山内もいい攻撃参加を見せたけど守備が不安かな。古田が長期離脱なので割り込む余地があるとしたら右SHか。ある程度リスクと割り切って攻撃を重視するなら砂川でもアリだけど、小山内はどうも狙われる傾向が強いように思うし、砂川のフル稼働は短期的にも長期的にも期待しすぎるのは危険な気がする。今のところは中原を起用しているけど守備で貢献できる選手がいれば。

 財前コンサは4-2-3-1表記で示されることが多いけど実際には縦並びの2トップにした4-4-2で、トップ下に入る選手の働き次第でどっちにも振れるのかななんて勝手にとらえている。ウッチーがトップの時はシンプルに裏狙い、前俊がトップの時は前俊に持たせて周りが動く。ウッチーと前俊が同時に出ることがあまりないのでこの2人の連係がいいのか悪いのかは測りかねるけど、宮澤がどちらにも対応できているので攻撃がガクンと落ちないのは強みかな。

 ここ数日情報を遮断していたので知らなかったんだけど、ウッチーはどうもケガのようで。連戦で腰痛が再発したかな?前俊はキープはできるけど攻撃がスローになる時があるので、もう1人FWが出てきてほしい。つーか、早よ出てこんかい#9!主軸になりつつあったパウロンのケガも痛いけど、連係では奈良と櫛引のコンビが最も良いはず。奈良は存在感を示してほしいところ。

 シーズンのほぼ4分の1を消化。思ったよりもやれるのかなというのが増した感じだけど、チームとしての厚みには欠ける。でも、それを観ていくのも楽しみのひとつだし、去年の終盤を思えばよくここまで盛り返してきたとも思う。ホームで栃木・松本相手に勝ち点0ってのはいただけんが。シーズンの消化具合がF1の序盤のフライアウェイとも重なって、個人的には序盤戦終了というのをより強くする。厚別開幕がヨーロッパラウンド開幕と重なって「ここからだな!」っていう気持ちにもなるしね。F1のほうがつまらんのは大いに問題だが。

 良くもなく悪くもなく、な財前コンサ。誰か1人だけの力でというのではなく、監督や選手だけの力だけでもなく、みんなの力で強くなる。そうでなければJ1には辿り着けない。去年はJ1で「厳しいなあ…」というのがどうしても先に立っていたけど、今年は「大変だけどやれないことはない」って感じかな。今年はスカパーの導入で戦術厨的にかなりクドい見方もしているし(苦笑)。

 いろんな意味でJ2に慣れてきたけど、J1を見据えてより暑苦しく財前コンサを観ていけたらと思う。

posted by フラッ太 |21:30 | アフターインプレッション | コメント(0) | トラックバック(0)

2013年04月21日

飲めんなあ…。

>どーして気合い入れてクラシック買ってくると勝てないかなぁ…

 アウェイ長崎戦はスコアレスドロー。

 結果しか知らないので勝ち点2を取りこぼしたのか勝ち点1を拾ったのかはわからない。ただ、結果だけを見れば負けよりはマシなわけで、財前コンサとしてはひとまずは厳しい日程をよく乗り切ったということで進歩があったとすべきなのかな。

 こういう状況の時では力の差は均衡しやすくって、いろんな意味で選手の能力や精神力、選手層、監督の采配、サポーターが生み出すスタジアムの雰囲気といったクラブの“地力”や総合力が素直に問われるんだろうとぼんやり思っていた。だからドローになってもクラシックが飲めないことを除けばそれほど不満はない。ここで勝てれば大きな一歩になるだろうと思いつつも、そう簡単には進歩はできないだろうなというのも同時に思っていて。現状、換えの効かないカズゥや深井あたりは相当しんどかっただろうし…。

 順位はとりあえず置いといて、現在位置はどのあたりなのか?

 クラブの地力といってもそれを構成する要素はクラブ各々で違う。
 これからその地力がつくかもしれないし、逆に落ちるかもしれない。

 今日の勝ち点1はどういう意味を持つのかな?勘違いすんなってことでもなく、さりとて期待できないってことでもないんだとしたらドローもある意味当然…ってことでもないか(汗)。あまり唸らない「うーん、そうかぁ」ってのが今の心境かな。

 …まあ、いくらゴタクを並べたところで、実際に試合を見ないとはじまらないってことで。
 次節は厚別開幕。盛り上げていきまっしょい!
 

posted by フラッ太 |23:12 | 試合後の印象 | コメント(0) | トラックバック(0)

2013年04月21日

長崎戦の展望。

 アウェイ連戦の2戦目は長崎。
 今年はイヤなタイミングでイヤな相手に当たるというのが多い気がする。

 ひとつはコンサがずっと抱える初物に弱い持病。ひとつは“頑張る”相手を苦手とすること。
 ひとつは1トップ2シャドーのシステムを相手にすると苦戦しているという事実。

 J2は3バックを採用しているクラブがわりと多いが、徳島戦に代表されるように財前コンサは2シャドーを捕まえきれずに苦労しているイメージがある。パウロンの加入で1トップの競り合いに負けることはそうそうないが、2シャドーに前を向かせるのを許すことが多いように思う。
 徳島戦は後半にヤスを入れて前からプレッシャーをかけることでパスの精度を狂わせたが、過密日程の中で同じことができるかどうか。体力的にキツいのはどちらも同じとはいえ長崎はホームで勝っているだけに苦しいときの“あと一歩”が出せるのではないか、実際、徳島戦でのコンサがそうだった。体力勝負に持ち込むのがいいのかどうかは微妙な気がするが…。

 財前監督も調子のいい選手を入れ替えながら戦うとしているが、監督の実績・経験値は高木監督の方が一枚上手。だが、選手個々の能力はたぶんコンサが上回るのではないか。両監督の采配、90分を通してのマネジメント対決を軸にしつつも長崎での試合ということで長崎の頑張る空気VSコンサのいなしという見方でもいいのかも。ただし、いなすことと逃げることは同じではない。気持ちで負けては絶対にダメだ。岡山戦の愚を繰り返してはならない。

 難しい試合だが、ここを勝てれば「札幌、侮り難し!」というのを見せつけることができる。
 大きな一歩を踏み出せるかの重要な一戦。勝って厚別開幕につなげよう!
 

posted by フラッ太 |09:30 | スチャラカプレビュー | コメント(0) | トラックバック(0)

2013年04月19日

原点回帰で久々発動!アイウエオ作文大作戦!~V・ファーレン長崎編~

 日曜日は長崎と初対戦。
 初対戦、とくればアイウエオ作文大作戦をやらねばなるまい!ネタに走った原点だからな!
 現在4連勝中で3位につけていて、ガンバ戦以外では全てホームで勝っている手強い相手。
 最大の敵はスタジアムを覆う空気かもしれない。こっちもネタで対抗だ!(←なんのこっちゃ)

 V・・・・・・Viva,J2!は短めに
 ファー・・Far Westな急坂の地を
 レン・・・・連勝でさあ駆け上がれ
 な・・・・・長い暖気は そろそろやめて
 が・・・・・ガツガツ稼ぐぞ 勝ち点3
 さ・・・・・さっぽこなどとはもう言わせない
 き・・・・・キレある攻撃 見せてやろうぜ

 レンは素直に連勝にしたけど、Vをヴィクトリーにしなかったのはネタブロガーとしてのせめてもの意地(←そんなムダなエネルギー使うなよ)。長崎が旋風を巻き起こしているのはサポーターの力が大いに役立っているはずだし、「オレたちはやれる!」という自信を持つことはとても大事なこと。昇格するクラブは何かしらうねりを伴う上昇気流に乗るもの。ここで勝つか落とすかでは大違い。厳しい条件だけどぜひとも勝って聖地・厚別での開幕につなげたいところ。

 松本山雅?…知らんな。
 去年J1だったから今年初対戦だったのすっかり忘れてたんだよ(滝汗)。アウェイの時やるから許してーっ(平伏)。

posted by フラッ太 |18:30 | ネタの殿堂 | コメント(0) | トラックバック(0)

2013年04月18日

'13第9節VS鳥取・アフターインプレッション。

>誰だ、春の珍事とか言った奴は!

 ブロガーさんのタイトルから後半に一転してサンドバッグ状態になったのかなと思ったけどそうでもなかった。ただ、試合最初の15分はバタバタしていたし、ゴールほぼ正面でFKを与えてしまうのはいただけない。あの位置ならJ1のキッカーなら百発百中で決められるぞ。野澤とか野澤とか野澤とか…

 小山内が狙われているっぽいのは相変わらずか。カズゥがフォローに行ったが2人で行ったならあそこはキッチリ抑えにゃいかんぞ。そんなイヤな流れをFK一発で砂さまがゴール。こういう時こそ経験値が生きるというやつですな。まあ、これで落ち着けたのかな。

 アウェイ連戦ということで「どれだけ受けずに行けるか?」というのをテーマに観た。
 とりわけ、どれだけ多い回数、多い人数がPAに入れるのか。

 2点目はヤスのゴールだが、宮澤がPA内で踏ん張っていたのは見逃せない。カズゥと深井でそこそこ落ち着かせることはできていたので、宮澤がどこまでゴールに近い位置で絡めるのかというのはひとつのバロメータになるように思う。もちろん、こぼれ球を見逃さなかったヤスもGJである。

 後半、宮澤に代わって前俊と聞いたときには大丈夫か?と思った。それは前俊が入ることではなくて、宮澤がいなくなることをどうやって補うのか?ということで。徳島戦がそうだったんだが、宮澤は黒子役として実に効いていた。前の2人が孤立しないのかなという不安があった。
 だけど、前俊はけっこう低い位置まで降りてきてボールを受けていたのであまり問題にはならなかった。前俊は自分でボールを触ることで自身のリズムを作っていくタイプだし、いい位置で受けられればちゃんとキープしてくれるという共通理解や信頼関係があるからこれはこれでアリかな、と。前俊1トップというよりウッチーが一応前目で残る0トップに近い感じかもしれない。

 そのぶん、周りがしっかり動いてあげないといけない。鳥取戦は既に2点差でそれがあまり問題にはならなかったが、左サイドにやや偏りがちな印象があったのは懸念材料か。痛んだ時点で砂川を交代させた方が…とは思ったが、代わりに誰を入れるか迷ったのかな?神田じゃ攻めっ気が強すぎるし…。もう1枚右のSHがいたらスパッと代えた可能性はあるかも。
 でも、後半頭から前俊を入れるということは“決めにいった”ということなんだろう。鳥取の前半の出来からしても3点目が入れば試合の勝敗は決まったようなものだったし、これはこれで(ry。引きつけるだけ引きつけて打ったシュートは惜しかった。CK取ってくれなかったのは不運だが(苦笑)。

 櫛引とパウロンはだんだん連係が良くなっているに思う。カズゥと深井のボランチもそこそこ良かったし。深井はいいねぇ。真ん中4人で堅く守れていたのでトドメを刺しにいってほしかったが、無理して攻めに行く必要がなくなったって感じなのかな?このあたりは問題の先延ばし感が否めないが、ひとまずは勝てたので次節どれだけやれるか。

 MOMはヤス。ゴールを挙げたこともあるが、それ以上に守備での献身さが光った。逆にソンジンが良くなかったように思う。終盤、あの位置でシュートを打たせてはSBの存在価値がない。小山内を使い続けたほうがよほどいい。ともあれ、勝つべき試合をキッチリ勝てたのはよいこと。長崎は現在4連勝中の3位(!)。新参と侮ると痛い目に遭うぞ(そんなことはないと思うが)。

posted by フラッ太 |17:30 | アフターインプレッション | コメント(2) | トラックバック(0)

2013年04月17日

こんな時に限って…

>クラシック買い忘れたーっ!(泣)

 アウェイ鳥取戦は2-0の勝利。わかっているのは勝ったってことだけ。
 いろんな意味でこの結果は大きいね。試合は明日観る予定。
 でもねぇ、いくら深夜勤明けだからってクラシック買い忘れるってどーよ?
 まだ信用できないっつーか、去年の逆・期待感がまだ尾を引いてんのかなぁ…。
 仕方ないのでフラ父への頂き物を2,3本こっそりもらっちゃうってことで(苦笑)。
 失踪中のマイジョッキも次の長崎戦で勝てば冷蔵庫に戻ってくることだろう。…たぶん。

~御礼~
 アクセスランキングで14位になりました。お立ち寄りありがとうございます。
 ここ数日は連投していたのでアクセス数が増えたものと思われます。
 戦術厨だったり、ネタに走るときもやたら元ネタが古かったりで暑苦しい拙ブログです。
 今年からスカパー加入で試合の感想など戦術厨な暑苦しさがエスカレートしますが、
 よろしければこれからもお付き合い下さいますよう。
 

posted by フラッ太 |21:23 | 試合後の印象 | コメント(3) | トラックバック(0)