コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2016年01月13日

前俊の天才磨きを諦めない

前俊にはもう、思い出というより思い入れしかない。
コンサドーレのマスコット的キャラクターだったと言っても過言ではない。
竜二アニキのコーナーで美味しそうに食べたり飲んだりする前俊の姿はもう見られないのねぇ。

人を、よく見ている選手だなと思っていた。
宮澤との選手ひとりひとりについて語っている紙面や、
練習時などにほかの選手へかける言葉を聞いていてそう感じていた。とてもよく見ている。
その選手のサッカーに関わるプレー面はもちろんのこと、体調やメンタルのこと、
長所や短所、クセや趣味や好みや苦手なもの、
些細な行動や言動を丁寧によく見ていて覚えている。気を配れる人柄だからこそだろう。
そういう前田だからこそサポーターへのファンサービスも優しいし、
監督の言葉もしっかり聞いて自分のプレーの幅を広げられた。
スクールコーチなんて向いているだろうな。ののも以前そう言っていたけれど。

かと思えば、目をこすりながら眠そうにヒーローインタビューに答えていたこともあったり。
試合前にサポーターが前田にたくさんコールした時にののが、
「ちゃんと(コールの意味を)わかってるのか?」みたいに声をかけると前田が
「俺、人気モンすね」と言ったというエピソードは忘れられない。

天才が成功するのは簡単ではない。
人と違うということは、人から共感されにくいことでもある。
共感されにくいと理解されにくい。ほんとうは素晴らしい才能を持っていても認められない。
大体どこのチームもそうだと思うんだけど、天才を天才らしく育てるのがきっと苦手だ。
私はずっと、宮澤にも前田にも、財前さんにもやりたいように自由にやってもらいたいと思っていた。
天才を伸ばすには変に枠にはめることなく、苦手を克服させるではなく、
長所をひたすら伸ばすのが良いと思っていたから。
宮澤はその点、天才をやりつつ凡人(と言うと極端だけど)の中でプレーする道を見つけた。
財前さんは熊本に育ててもらおう。
前田は、うちで天才磨きができたとは言い難い気がするな。とても勿体無かった。
誰のせいということではなく、クラブにその力がなかったんだ。
プレーの幅が広がったのは選手生命を延ばすことになるかもしれないけれど、
天才を天才としてパワーアップさせることとは違うと思うのだ。

そんなわけで、「前俊を諦めない」っていう言葉はまだまだ受け継がれてほしいところ。
今季からはカテゴリが変わってしまうのでプレーを観られないのが残念だな。J3観に行くかな。
頼むぞ鳥取。使い方を間違わなければ彼はほんとうにスーパーなんだからね。


日程出てたー。毎年言うけど、キックオフ時間も一緒に発表してよね。何をもったいぶってんのさっ。
ていうか、キックオフイベントの詳細まだなのかっ。遅いっ。さっさと出せー。

posted by ひとみ |18:38 | 選手戯言 | コメント(3) | トラックバック(0)