コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2012年11月26日

少しだけ受け入れる。

私は今のゴール裏固定のポジションになるまでは
SS指定席を中心にあちこちの席で応援したり観たりしていた。
なので、ゴール裏以外から見たゴール裏への印象も、
ゴール裏から見たゴール裏以外への印象もそれなりに実感としてあるつもりでいる。
席種なんて関係ない!と言われていて、私もそう思うのだけど、
ホーム最終戦のあとの色々を見ていると
ゴール裏とそれ以外でやっぱり分かれてしまうんだなと感じたりした。
(厳密に言うとゴール裏の中でも分かれてしまうのだけども。)
私はドームへ行けなかったので、行けなかったなりの解釈で思ったことを書いてみる。

ホーム最終戦後のセレモニーの時にゴール裏に出た手書きダンマクに対して、
あれはサポーターの総意じゃない、そう思われたくないという意見をたくさん見た。
でもそもそもあれって、サポーターの総意であるべきなんだろうか。
というか、サポーターの総意として掲げられているものなんだろうか。
応援の中心であるゴール裏で行われることは、そこにいる人たちで考え実行されている。
でも彼らは決して自分たちの考えだけで進んでいるわけではなく
特にここ数年はできる限りたくさんの意見を聞きたいという姿勢をとっている。
その彼らが"思ったことを言葉にしている"のではないのかな、と常々思っている。
良い悪い肯定否定、ではなく。単純にシステムとして。

チームの調子が良い時は、確かにサポーターの総意と感じるかもしれない。
よくぞ言葉にまとめてくれた、と思うことが多いと。
でもその時も、同じように思わないサポーターだっている。みんなが同じ意見にはならない。
マイノリティー好きな私は 多数の意見=総意 としてしまうこと自体に違和感を感じる。
ひとつになるということはみんなの意見が足踏み揃うことではなく
あくまで方向性が同じであるということではないかと思う。
だからこういう時は、「自分の意見とは違う」と言ってもらえたらなと。

ゴール裏が応援の中心だからといって、応援をゴール裏に任せっぱなしの上
文句だけはしっかり言うというスタイルは個人的に好きではない。
とはいえ、すべての人がスタジアムに足を運んで声を出して跳んでをするわけではないし、
やりたくてもできないこともある。やりたくない人だっている。
そのそれぞれのスタイルを、外から見た人が善し悪しを決めるものではない。
ならば90分声を出し続けている人に対して、
その姿勢を少しでもサポートする余裕を持ってもらえたらいいなと思う。

また、ゴール裏だから何を言っても許されるというやり方も好きではない。
そこにいる限りは90分大きな声を出し続けて応援をしてほしい。
選手はわかっていると思うけど...というか選手が一番わかっていると思うけど、
ゴール裏以外に座っている人たちだって隔てなくサポーターだ。
声を出していない・手拍子をしていないからといって
応援をしていないわけではない。その席でできる最大限のことをしている。

そんなお互いの応援スタイルの違いを受け入れて、
なんとかサポーター同士で批判し合う時間が短くあってほしい。
その中で建設的な意見が生まれるのなら良いのだけど、そうではなさそうなので。

社長の言うことも監督の言うこともわかる。
どのサポーターの言い分も良くわかる。
なんて優柔不断な!と思われるかもしれないけれど、わかるんだもの。
だってみんながチームのためを思って言葉にして行動していること。
すべての意見を尊重して実行する方法があればいいのになと思うほど。

サポーターのブーイング派と拍手派、みたいなよくわからない派閥は
きっとこの先も平行線だろうから敢えてここについては語らないでおきたい。
ただ、人が話している時にブーイングっていうのは大人のすることじゃないな、
と思う。個人的には。文句を言いたいのもわかる。
でも文句を言うからには、相手の言い分だって少しは受け入れないと。
クレーマーじゃないんだから。

絆というのは強固なようで、儚く脆いものなのね。
だからこそ人はそういった繋がりを必要とするのかもしれない。
私は、のぶりんやたくさんの選手たちと共に闘った4年間は
「何だったの?」と投げ捨ててしまうものだとは思っていない。
4年間の挑戦は確かに意味のあるもので、今のコンサドーレに残っている。
そこにはフロントの頑張りだとかサポーターの軌跡だって入っている。
誰よりも多くスタジアムに足を運んだ彼らがそれは一番わかっているはず。
けれどそれを自分たちで否定した。それほどまでに訴えたい思いだったんだろう。

結局自分の中でも答えは出なくてループループ。正解がないから難しいなぁ。

posted by ひとみ |21:59 | コンサ徒然 | コメント(9) | トラックバック(0)