2015年08月06日
控える選手たち
京都戦はカナヤマンがGKだった。 ソンユンがいない時だけ出場しているというのは本人としても悔しいだろうけど、 スタメンがほぼ定着しているチームでこうして年に数回出られるというのも早々ないことだ。 チームによっては何年も同じGKが出場していて、2ndGKすらチャンスがないところだってある。 どんなに毎日頑張っていても、「じゃあ次はGKを代えようか」っていうわけには簡単にいかない。 他のポジションならばそういうこともあるけれど、キーパーはそうはいかないのだ。 そしてそれは、必ずしも本人に非があるわけではないとも言えるからまた難しい。 それでも突然巡ってくるチャンスを掴むには毎日の積み重ねがあってのことだし、 出場機会がないからとクオリティを下げるわけにはいかない。 さらに試合出場の機会がなかなかないというのに、 突然巡ってきた機会でしっかり結果を出すことが求められるから厳しい。 試合勘がなくても当たり前なのに、それを言い訳にできない。ほんとうに大変なポジションだ。 GKには変態が多いというけれど、そう言われてもやむを得ない(←え?)。 とは言っても、この日のカナヤマンは試合勘がないかんじはしなかった。 突然の試合出場機会にもだんだん慣れてきて、必要以上に気合いを入れることもなくなりつつあるか。 試合に出ていない時にどういう時間を過ごすか、突然のチャンスをどう活かすかということは まさに哲さんがほんとうに上手にやっている。しかもこんなに怪我のない選手もなかなかいない。 阿波加くんを外に出すことができるのも、こうして試合に出ていない選手が安定している証。 カナヤマンもベテランっぽい戦い方ができるようになってきたんじゃないかなーと贔屓目ながら思う。 張り切るのはいいんだけど、張り切りすぎた結果アレになってしまうのがカナヤマンなので...! 去年のアウェイ長崎戦とか。勝った試合だったけれどもなかなかひどかった。 次はそのアウェイ長崎戦だ。真価が問われるね。 他のJ2チームには、J2主力レベルのGKばかり保有して札幌め!と言われることもあるとかないとか。 確かにみんなJ2ならなかなか経験豊富だ。ソンユンもしっかり経験積まさってるし。 でもうちだって、ずーっと主力級のGKに恵まれたわけじゃない。 補強でもいつもGKは後回しにされている感があったし、 「GKは4人もいらない」という意見はサポーターの中でも未だに根強いと感じる。 この頃になってやっとクラブでも評価されつつあるポジションになったのでは?と思うほどだ。 選手の質が変われば、見る人たちの見方も変わってくる。 それがまた選手の刺激になり、成長に繋がっていく。 何か大きな動きがなければ次もカナヤマンがスタメンの可能性は高い。 2年連続で偶然にも古巣である長崎戦に出られるなんて持ってるぞ。 チームのためにも自分のためにも、いっちょここらで結果を出してくれぃ。
posted by ひとみ |22:07 | GK | コメント(2) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
Re:控える選手たち
変態なのか哲学者なのか、いづれにせよ大人ヂカラが必要なポジションのようです。
デカい身体に指先までキッチリ通った神経
思慮深い人は滅多にデカい声は出さないものだけど、四六時中大声を要求される。
唯一手を使えるけど、もしかしたら最も正確な長距離キックを要求される。
世の矛盾を一身に背負ったような職業
そんな見方も、楽しかぁないけど面白い。
大変だなあと考えると楽しくはない。けど面白い。
やってる本人もそうなのかな。
posted by owls| 2015-08-07 23:05
コメントありがとうございます。
>>owlsさんへ
好きなポジションですが、自分でやりたいとはまったく思えないポジションでもあります。
世の矛盾を一身に背負ったような職業、って面白い表現ですねー。
選手に言ったら喜ぶんじゃないでしょうか、その言葉。いや、喜ぶのは変態か?
いつでも前を向いているポジション、とののが表現していたのも面白かったです。
そのまんまやんけ!なんですけど、なんだか妙に前向きにさせてくれるというか。
見た目的にはずぼらなゴリラ系大男(!)が多い印象ですが、
その仕事はとても繊細で哲学的で。成功よりも失敗に注目されてしまいがち。
「FWは1本決めればヒーローだからずるい!」と言っていたのは高原くらいでしたが。笑
posted by ひとみ| 2015-08-08 02:45