コンサドーレ札幌サポーターズブログ

スポンサーリンク

2015年12月17日

杉山哲はすごいのだ。

リーグ戦出場がなくともクラブに重宝される選手。
そもそも試合に出ている選手だけを大事にするようなチームはたかが知れているが、
かつてコンサドーレもそういうチームだったように思う(ののを戦力外にした時とか)。
試合結果という目に見えるかたちでチームに貢献していなくとも
その過程や日々の練習で貢献している選手を評価できるようになったことはクラブの成長だ。

哲さまは今季リーグ戦出場がなく、公式戦は天皇杯の1試合のみの出場となった。
昨季も同じくらいだったけれど、クラブは哲さまを高く評価している。なぜか。

まず、怪我がない。ないこともないんだろうけど、とても少ない。
怪我が多く、それ故に出場機会を逃している選手からしてみれば、羨ましいだろうなぁと。
チームは選手にプレーを教えることはできても、怪我をさせないことはできない。
生まれ持っての体質や、本人の努力次第でしかないことだから。
怪我がないGKが控えにいるとどうなるか。
一年を通して同じメンバーで安定した起用ができる。
今季の阿波加くんのように、若い選手を外へ修行に出す余裕も出てくる。
GKを5人保持していてもシーズン中に慌てて補強する羽目になるチームもある。
その理由のほとんどはGKの怪我だろう。
怪我のない選手は出場がなくとも、そのポジション、そのチームを安定して支えている。

そして、ベテランの選手であるということ。
若いGKはどうしても、自分が出場することを最優先にしてしまいがち。それも大事。
もちろん哲さまにも試合出場への意欲はあるだろうけど、
それが叶わない時間をどう過ごすかということをしっかり理解している。
試合に出られないからといってくさっていたり、
試合に出ている選手を妬んでいるようではそこまでの選手だ。
みんなが試合に出てチームに貢献することを考えているだろうけど、
所属選手全員がすべての試合に出られるわけではない。
出られないならば出られないからこその仕事がある。
試合に出られないからといって、チームの試合結果に無関係なわけではないのだから。

GKの実力は試合でしかわからない。
反面、日々の練習をどうやってきたかがそこに表れるとも言える。

チームを変えれば、もしかして出場機会が増えるかもしれない。うちはJ2の中ではGK層が厚い。
メンタルの安定しているベテランGKを欲しがるチームはあるはず。
コンサドーレサポーターは哲さまのプレー面に不安を持っている人が多いけれど、
総合して評価した時に、外から見るとそこまで良くない印象はなかったりするもので。
けれど、哲さまはコンサドーレを選んだ。
自分が一番成長できるところがコンサドーレなのだと判断してくれたのだとしたら嬉しい。
来季こそリーグ戦出場があるといいな。いつ何が起こるかわからないのがGKだものね。


※私が杉山選手を「哲さま」と呼んでいる経緯はこちらから

posted by ひとみ |23:58 | GK | コメント(2) | トラックバック(0)