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2011年08月31日

放射線について、これまでのこと

福島に住んでいるおかげで、あれ以来、随分放射線のこと勉強しました。
原発事故のあったはじめの頃は、専門家でさえいろんな見方があって、いったいどれが本当なの?とか、ウソなのかも?とか、疑問の目で見始めると、ほんとうにどうすればいいのか、しかし、周りがわいわいいっている間にも、現実に放射線は福島の地に降っているわけで、いち早く真実を知りたいと言うあせりもでる、苦しい時期でした。

当時のことを今振り返って分かったのは、放射線の専門家といってもいろいろだということ。
一般のお医者さん(あまりご存じないことも)、長崎や広島、チェルノブイリで被爆者の治療に当たってきたお医者さんや研究者、実際放射線を扱ってる技師さん、放射線を使っている研究者、さらには、物理学者、放射線の社会的な影響を実地で研究する学者、もっとさらには環境保護団体、等々・・。
その方々の中にも、多分、実際に研究をしている方もいれば、机上の理論派の方もいるでしょうし、もう様々。

当時、いったいどれが真実?という思いをしたのは、おそらく、いつもそのうちの1人の専門家の話だけが伝えられたからではと思います。
そして、専門家同士でも意見交換の機会がなかったために、それは1つの専門分野からみた話だけにとどまってしまったこと。

先ほど「クローズアップ現代」で、南相馬に戻ってきている妊婦さんの話がありましたが、被曝はできる限り低くするべきである一方、実際には放射線がどれくらいなら危険か、どれくらい以下は影響がないとされるのか、そして避難している方々にとって、元の場所に戻るか戻らないかはメリットデメリットのバランスで決めるべき事など、前にシンポジウムで聞いた先生方のお話と一致していて、今はかなり、日本の中でも考え方がまとまってきたんだなと感じました。
同じ疑問にたいして、誰の話を聞いてもほぼ同じこたえ、というのは安心できます。

もともと自然界には放射線が存在し(しかも地域によって差)、年間に浴びる放射線量の上限1ミリシーベルトより常時高いところもあります。
(だからもちろん、0には絶対なりません!福島であろうと、他県や外国であろうと。)
でも、煙草や受動喫煙や、野菜不足、運動不足(=これが400ミリシーベルト/年にも値すると言うのは驚き)、化学肥料や農薬など、これまで気を付けないと行けないこととされてきたことをおろそかにしてまで放射線を気にするというのはずっと危険だというのが、今の放射線のレベルです。
常にバランスを考えて予防することが大事。

いろんな先生のお話を聞く機会があるのも、今の福島の利点です。
もし福島県でそういう教育がもともとあってたら、これほどパニックにならずにすんだかもしれないと思うと、ほんとうは、今原発がある場所の方々も勉強しておいて絶対損はないと思います。

もっとも、頭で分かっていることと、気持ちで納得していることは往々にして別です。
だから、今でも辛い思いをしている方もたくさんおられます。
相手は目に見えませんし、徐々に減っているとはいえ24時間存在し、かなり普及してきた線量計とはいえ、各個人が持ち歩いているわけではないですから、そんなことを心配していると、人によっては、もう病気になるくらいのストレスだと思います。

実際に経験されると分かりますが(もちろん、経験しないに越したことはないですが!)、私はもともと文系ですけど、これを頭でだけでなく気持ちでも理解するにはかなりサイエンティストになったつもりにならないと行けないようです、見かけ倒しでも。

posted by じゅうよっつ |20:03 | 健康 |

2011年08月30日

ひまわり

旅費、宿泊費の心配なしで、ニセコのコッテージに1ヶ月滞在なんてこと提示されたら、行きます、行きます!ですよねえ。
実は、それをやってきたのが、今日一緒に働いたボラ仲間。

被災地の子供を北海道に招待という話はニュースで聞いたこと有りましたが、個人でもそういうのやってたんですね。
知りませんでした。
まあ、うちは、1ヶ月も福島を離れたら、戻ってきたとき、旦那が失職していることは確実なので、たとえ知ってても無理、せいぜいコンサに楽しい試合をみせてもらって気分転換ってところでしょうか。(たのむよ!コンサ)

彼女は、結構放射線に神経質になっていたので、1ヶ月離れて暮らせたのは、良かったんじゃないかと思います。
「大変だったのよお(多分お孫さんの世話)」なんていってましたが、少しは、リフレッシュできたんじゃ。
やっぱり、今誰もが気分転換の機会は必要だし、可能な人は思いきってそうした方がいいんです。
でないと、福島全体が深い悲しみや苦しみに耐えてきた反動で、互いを傷つけあうような殺伐とした方向や、生きにくい方向に進んでしまいそうで。
なんか、そういうのちょっとこの頃感じるんです。
せっかく共に生き延びた仲間なのに。

そうそう、今年は野菜は遅すぎて無理だったので、ひまわりと朝顔を植えたんですが、やっと咲いてくれました。


20110830-00.jpg


でも葉っぱは元気よくしげってる朝顔のほうは、まだ咲かないんです。
やっぱり蒔くのがおそかったのかなあ。
ゆっくりでもいいから、顔をみせてよね。


posted by じゅうよっつ |21:00 | 動・植物 |

2011年08月30日

菅さんとかけて

今の福島県の立場ととく。
その心は、

どちらも周りからさんざ言われて、結局収拾は自分でつけねばならぬ。
予想できていたことだけど。

だったら、自分(たち)で冷静に考える時間を持たせてほしかったよなあ。
(菅さんの辞任と、汚染廃棄物中間貯蔵施設を福島県でというニュースで)


いいえ、そうなるだろうとは思っていたし、そうするしか方法はないと思います。
でも、事実以上に怖がらせるだけ怖がらせて、はいあとは、自分たちでお願いね、といわれて、わかりました、とはいえないのは当然です。
さんざん苦しんだ福島が、とうてい、一筋縄で受け入れることはできません。

菅さん、お疲れ様。
大地震に続く国で初めておこった大事故、誰もやったことがないものに対処するのに、誰であろうとも試行錯誤だらけのはず、ましてや期待通りこたえることなんてありえない、ただ冷静に足場になるだけ。

posted by じゅうよっつ |01:43 | 考えごと |

2011年08月28日

どれだけ遅れて岡山戦

やっとみました、岡山戦。

パスは特に前半、珍しく(失礼!)いいのがおおくて、中盤でボールもよくとれてました。
お、今日はいい感じ、と思って見始めました。
胸のエンブレムに手を置いて試合開始を迎えた近ちゃんの、相変わらずの力強いプレーにわくわく、砂川選手の振り向きざまのシュートにはびっくり!(あんなことできるんだ~とベテラン相手になんとご無礼な!)。
やっぱり応援したいのはコンサ、コンサじゃないと駄目だわ、なんて思いながらみてました。

しかし、なかなかとれない1点。
そして、それまで自分たちのペースができていたところで相手に1点とられて、平常心を保てなくなったのか、動きが悪くなりました。
逆に岡山は1点とって、自由に動けるように。
失点したんですから、まったく動揺しないわけはないですが、それと同時に、これまでの連勝とともに、今回前半も自分たちの力が出せていたこと、うまくいってるときにそれを継続させる難しさも選手の皆さん、感じていたんじゃないでしょうかね。

みているほうも最後まで、辛抱すればいつかは点が、と願ってましたが、今回それに及べなかったのは、多分、疲れだと思います。
連戦の疲れ、ジオゴ選手の場合は、日本への旅の疲れや時差ぼけによるリズムの狂いが今頃ちょっとでてきたかなと感じました。
体もでしょうが、頭もうまく働かなくなりますもんね。
交代の選手が、もう少しひっかきまわしてもよかったかも。

ともあれ、負けたのは残念だけど、まだ、コンサはやっと上向き調子になってきたばかり。
こんなこというと、常勝チームを慰めているような感じでなんですが、負けも必要、糧とすればいいわけですよね。

でもね、元気はもらいました。
「うまっ」「そうそう!」「あああー!」「おっしい!」「あっちさ、あっち(サイドチェンジね)」「まけてよお(オフサイドとられて)」「わっ!」と、サッカーみているときって、やたら元気なんですよねえ。

posted by じゅうよっつ |15:05 | コンサ |

2011年08月25日

地震メールで

私が使ってるメール箱は、パスリストに載せていても迷惑メールにはじいてしまうことがあって、さらに毎日迷惑メールとしてはじかれる数は膨大でチェックしていてもいい加減くたびれてしまうため、時々、ええっ!と思うようなメールを見逃していることがあります。

先日の地震でボストンの友人たちにメールした返事で、在住時におなじ研究室にいた人(といってもだいぶ身分は上の人ですが)が亡くなっていたことを知りました。
「メール出したよね?」という内容でしたが、どうもこれもはじかれてしまってたようで・・・。

ボストンの水族館では、ほんとにいろんな人によくしてもらいました。
いくら感謝してもしきれないくらい。
彼もそんな一人。

お酒が大好きできさくで陽気、研究室で開いたクリスマスパーティーにはお手製のエッグノックをもってきてすすめてくれたり、水族館ガイドの勉強中、分からないことをおそわったり。
家の屋根から落ちて、松葉杖で来たこともあったなあ。
そんなときでも笑ってました。
地震後、彼の消息を教えてくれた友人は、かなり深刻な糖尿病を患ってるといってましたが、こんなに急に訃報を聞くとは思っても見ませんでした。
まだ若いのに。

アメリカにいた頃、もちろんイヤなことも経験しましたが、そんなことほとんど無に思えるくらい、私はいつも善良な友人や知人に囲まれてました。
どんなときも気持ちを明るくポジティブに生きていく強さを教えてくれたと思います。
いま思うととても幸せなことでした。
絶対に忘れません。

posted by じゅうよっつ |19:44 | 暮らし |

2011年08月25日

アメリカの地震

先日、アメリカ東部で地震があって、昔そういえば、モントリオールに住んでいた頃、外をトラックが走ったかな?というくらいの地震(うちのネコは何も気にせず眠ったままでした)で、その後数日間は大騒ぎだったのを思い出して、日本のように耐震性のある建物でもないだろうし、地震になれてない彼の地ではさぞや、と友人たちにメールしました。

しかし、そんなに心配するほどでもなかったようで。
地震に気づいたのは、2時間後だった(たぶんニュースか、誰かから聞いたか)という返事とか。
それより、週末に仕事をかねてバカンスにたつフランス行きのときに来そうなハリケーンが心配だとか。
高い建物にいたら気づいたかもとか。

そうかそうか、ボストンじゃたいしたことなかったのね。
「大きな地震のあとは余震が続くかもよ」というのは要らぬ脅しになっちゃいました。
でもよかった。

posted by じゅうよっつ |10:14 | 暮らし |

2011年08月21日

若さvs巧者

中3日ですから、もちろん疲れもあったと思います。
モチベーションの高かった千葉戦の次の試合という、ちょっと難しい試合でもあったと思います。
前半の最初の数分は、かなりよくマイボールにできていて、お?今日も元気?と思いましたが、やがて京都の若い力に押されはじめ、すばやいチェックに後手後手、攻撃もできずに1点取られてしまいました。

しかし、そういうときしっかり耐えたのはさすが!
今日の勝利は、自分たちの流れになるまで、1失点のままで待てたことが大きかったと思います。
それができるようになったのも、やっぱり力量だと思います。
感無量。(ちょっとオーバー・・)

そして後半になって、ジオゴ選手の落ち着いた個人技で1点決めて同点に。
前にダニルソン選手を思い出すと書きましたが、やっぱり彼はFWですねえ!
来日して3度目の試合で得点なんて、タイミングもグッドでした。
(あのやわらかな鳥のパフォーマンス、ジオゴ選手のプレースタイルそのものですね)

2点目は、今日も相変わらずがんばっていた(そしてうまいよなあ・・思わずプレーを見ながら「うま!」ということ幾度)近藤選手のところに、これまた砂川選手のどんぴしゃのパスから。

京都の若い力はほとんど衰えませんでしたが、コンサが得点したころからは、若干それに焦りが加わったのもやはり若いチームだと思います。
(実際、ちょっと前、「平均年齢が○○才」と、いつも試合で若さが強調されていたときのコンサを思い出しました)

でもそこはそれ、今まで耐えてきたパワーでもって何とか踏ん張りそのまま試合終了。
最後まで、見ているほうも気を抜けない試合でしたが、こういう試合に勝てたことは大きいですよね!

posted by じゅうよっつ |15:27 | コンサ |

2011年08月19日

揺らすのは熱いプレーでだけでいい

今日午後の地震は久々に大きかったので、今現在もうちのアパートのエレベータがとまってます。
まさか、土曜、日曜、動かしにきてくれないなんてことないよね・・・ちょっと不安。

本当は明日する予定だった買出しを今日してきたので、そっちはラッキーだったんですが、実はうちの旦那がちょっと調子悪くて、今日は仕事を休んだんですが、明日あさってはたぶん仕事。
それに病院にも連れて行かねばいけないので、階段で大丈夫か?(たぶん大丈夫でない。)

震度って当たり前ですけど、同じ震度が公表されてても、場所、場所によってきっと若干違ってますね。
考えればそこに境界線があるわけじゃないので当たり前ですけど。
今日のは福島市は震度4でしたが、前(たしか2週間くらい前)の4とは違ってました。
前は電話台のゆるい引き出しが危なかったんですが、今回は電話台が危なかった。
この前はなんともなかった猫の水のみバケツの水もこぼれました。
もう高いところには壊れ物はほとんどおいてないので、落ちたのはぬいぐるみくらいでしたが、たぶん限りなく震度5弱に近かったんだと思います。

今日は4つくらい隣の部屋に新たな住人が引っ越してきたみたいです。
宅配の受け取りにドアを開けたとき(=地震後)、引越しの最中なのがみえたんですが、あら?・・・地震のあと、エレベータが止まってしまったのに、どうやって後の荷物を持ってあがったんだろう?と後で気づきました。
残りの荷物は後日になったのでしょうかね?

そういえば、地震のあと、かなり長い間、ごろごろごろごろ何かを引きずるような重い戸をあけているような音がやまず、地震の直後だし、何だろう?とちょっと気持ち悪かったんですが、あれはもしかして、引越しの荷物の音だった?と、これも後で気づきました。
もしかして、せっかく部屋に積み上げた箱が、落ちちゃったのかも?
そうだったら、後片付け大変だったろうなあ。
幸い、作業員の方がまだいたので、きっと自分たちだけで片付けなんてことにはならなかったでしょうけど。

posted by じゅうよっつ |20:07 | 暮らし |

2011年08月18日

ジオゴ選手

今日はちょうどテレビをつけると、昨日のコンサ対ジェフの試合の再放送があってたので、夕食の支度をしながらそれを見てました。
気持ちよく勝てた試合は、何度見ても楽しい。
しかも失点無しの4得点ですからね!
あ、もうすぐ得点、と思われるところになると、手を止めて耳を澄ませて画面を見る・・すると、得点するんですよね~!これが。(当たり前!)

選手解説の大森さんのジオゴ選手評”懐の深さ”は言い得て妙、まさにそんな感じですよね。
手足が長くてリーチ範囲が広く、しなやかに動き回る姿や、常に周りをみて落ちついてボールをさばく姿に、私は、ポジションは違うんですけど、ダニルソン選手を思い出します。
FWですから、ダニルソン選手のように中盤でありとあらゆる相手の攻撃の芽をつむには到ってませんが、なんかMFっぽい感じがします。
彼にボールが行くと安心感があります。
もしかしてロングシュートなんかも得意でしょうか?

今絶好調の内村選手との相性も良さそうで、まったくいい選手が来てくれたものです。
きっとこれからもっと息があうようになるでしょうから、楽しみです!
(それにしても短い期間で、まるで今季はじめからいるようにあってますよねえ)

次回はもうすぐ日曜にありますけど、皆さん心配しておられるように、今度は宮澤選手が出場停止、芳賀選手の怪我次第で、ボランチがどうなるかは心配です。
やっと怪我から戻ってきた芳賀選手なのに、20分少しの出場で、再び怪我で交代。
たいしたことないといいですけど、責任感の強い彼が自分でバツ出したというところが、気になるところです。

posted by じゅうよっつ |21:57 | コンサ |

2011年08月17日

外は祝勝の花火だった

↑福島市は今日、花火大会だったんです。

こんな試合になるなんて、予想だにしてませんでした。
千葉相手だと、勝つにしろ負けるにしろ、あっと驚く結果が多い気がしますが、それでも現在2位の千葉相手に4点もとれるとは思いもしませんでした。

やはり、千葉での前回の負けは、言い方は変ですが、“負け甲斐”があった、元を取ったということですよね。
そのあと、あまり時間をおかずに、その悔しい気持ちを持ったまま再び対戦できたこと、日曜の富山戦では、勝てたけど内容があまりよくなかったことなんかの反省材料もいい具合に整って(ってこれも変ですが)、気持ちの上でも練習でも修正への力が同じ方向に大きく働いたんだと思います。

まずは早い1点目、砂川選手のCKから高木選手のシュート、あれでかなり、自分たちにとっても相手にとっても、今日はやるぞ、という気持ちが見せられたのがよかったのでしょうね。
得点したのはあと、意外な(あんなに跳べるなんて~!なんて失礼!)ヘディングの内村選手と、これを機会に是非調子を取り戻してほしい古田選手でしたが、今日は、ほんとに、全員が1つになって必死で戦っているのが、画面を通してもずんずん伝わってきました。

今のコンサは、どのような試合でも、自分たちがやって来たことを黙々と実践する力や気持ちは、鍛えられていってるような気がします。
3年目の監督の意図も理解し実現できるようになってきて。
だから、内容の悪かった前回の富山戦のような試合も勝てるようになったんじゃないかと思います。

でもたぶん、これから先に進めるかは、今日の千葉が、後半の後半、調子を取り戻したように、試合の中で自分たちで修正できるようになるかどうかじゃないかと思います。
そうすれば、さらに上にむかっていけそうです。

試合後、選手も去ったあとの千葉サポの様子を見ながら、ああ、この前は自分たちがあんなだったなあと思いました。
前回、フクアリを、楽しげに帰って行く千葉サポの中を黙々と歩いてあとにし、そこから福島まで夜通し運転して帰ってきた時の気持ち、きっと今日は千葉のサポーターの方々がそんな感じでドームをでて千葉に戻っていくのでしょうね。(おあいこよ!)

posted by じゅうよっつ |22:43 | コンサ |