2015年02月25日
福島の中の温度差
先日のボラの休憩時間に、終わったよという除染の話が出て、少なくとも福島市は除染より仮設どうにかしてあげてほしいよねと、私が切り出したことが、反論をよんでしまいました。 理由は推定の粋を出ないこともあるので詳しくは書きませんが、ともかくその理由で、仮設に住んでいる人たちは同情に値しないというものでした。 私にはどうしてもそうは思えませんでした。 それは、結果的には、無事に避難できて補償金で暮らせているかもしれません。 でも、原発事故や津波で、当時は死ぬような思いをして、誰か彼か亡くなったりもしたかもしれない中、家を捨てて逃げてきたのは、他人が容易に想像できるようなことじゃないと思います。 私なら、そんな思いをして仮設に移るか、今住んでいるところでそのまま住むか聞かれたら、躊躇なく今の生活を選びますもん。 たしかに今の福島市、パチンコ屋さんのような遊技場が昼間から繁盛しているのは、あまり見っともいいものではありません。 でもそれだって、ストレスたまってるからかもしれない、人にはわかりません。 福島市だけじゃない。 世間でも今、売国奴だの、反日だの、プロ市民だの、同じ日本人同士で傷つけあってる。 いろんな人がいて、いろんな方法で自分のいいと思う日本の将来を考えているだけなのに! どこを向いても、心が重たくなります。 震災後、やっと開いたパン屋さんでは、静かに列を作りながら、みんな、自分の必要な量のパンを買っていた光景は、とても感動的でした。 日本人っていいなと思いました。 あの頃の、助け合いや思いやり、忍耐、がんばりはどこへ行ったんでしょう。 それとも、あの時の反動が来てしまったのかしら。
posted by じゅうよっつ |22:10 | 考えごと |