2008年01月05日
箱根駅伝に見る違和感
1.高校野球と同じ匂いがする。 その心は「次につながらない」。 どちらもそれぞれの競技においては、一連の流れの中では一部過程でしかないのに、そのこと自体が目的になってしまっていて、結果次につながらなくなっている。 今年の箱根駅伝の場合、史上初の3校棄権がクローズアップされているけれども、本来はそのこと自体は本当に重要なのかどうかは疑問でならない。 まあね、正直放送する側からしてみれば、「こんなにおいしいことはない」というのが本音でしょうな。 2.スポーツはドラマか? 続きの話みたいになるけど、放送している側は本放送の前後に、とにかくこれでもかというくらいにあれこれ露出を多くしている。 我々は通常スポーツを観戦する場合、その試合自体の重要度合いは考えても、その前後に物語を必要とはしていない。 昨年の生観戦では、例えば博多での石井の逆転ゴールとか、厚別ヴェルディ戦での石井の同点ゴールとか、愛媛での西のロスタイムまぐれっぽいゴールとか、感動的なゴールは多数見たけれども、その時は大興奮したとしても、前後に物語は考えなかったよね(まあ西の場合はブラジルからの緊急帰国で「秘密兵器」というのは付いて回ったけど)。 しかしどうして物語を作って感動を押し付けようとするかね? それは本人と関係者だけの間で帰結すればいいだけであって、私は期待もしないし、関心もない。 スポーツの結果には少なくとも作られた背景は不必要だと考えるのだけれどもね。 3.そうすればあの局の姿勢は理解できる(苦笑)。 そう箱根駅伝のTV放送担当はN局である。そしてその系列であるS局がスカパーの中継を担当しており、そのアナウンス技術はやはりそこからの流れがあるからか非常に評判が悪い。 まあ現場では実況が無いわけだけだから、別に嫌なら音を消せばいいし、かくしてこれがTV観戦の基本になってしまったのではある。 話が大きくそれてしまった。 一番の素朴な疑問は、たかだか「関東ローカル」でしかない競技が、何故にこんなにも大騒ぎすることになるのか、にある。 確か昨年末のとある番組で、関西の人が箱根駅伝について触れられた時に、困惑気味に関心がない旨のことを話していたのを目撃したけれども、本来はこれが当たり前の姿だと思うんですがねえ。
posted by akira37 |06:59 | その他 | コメント(4) | トラックバック(0)