2019年10月26日
カルナヴァルのはじまり
優勝と準優勝に、これほど天と地の差があるとは思わなかった。 120分あれだけ闘って、PKで決まってしまう。 結果だけ見ると惜しかったけど、惜しいじゃ片付かない気持ち。 スタンドから見ていても悔しかったから、 下から表彰式を見上げた選手たちの悔しさは想像してもしきれない。 川崎はこれを4回経験しているんだものね。そりゃ強くもなるわ。 着ていくレプリカやタオマフはなにがいいだろう!なにを選べば適切? なんて言っている私に、現地に行けなかった妹が「いつも通り!!」と言った。 特別なことをしに行くのではないのだからいつも通りでいいと言われて、 最近着ていた菅ちゃんのきんきらユニフォームと、おにぎりタオマフを持って行った。 「決勝戦におにぎりタオマフってどうよ」って思ったけど、これが今季の私のいつも通りだったので。 選手たちの試合前のコメントを読んでも、まさにその通りだった。 「やることは変わらない、いつも通り。」 特別な場所ではあるけれど、そこでやることは特別なことではない。そりゃそうだよな。 宮澤は「絶対に勝たなければいけない」と言っていたし、私もそう思っていた。 でも勝てなかった。勝てなかったら、決勝に進んだ意味はなかったんだろうか。 ののが選手に言っていることのひとつに「選手はサッカーが上手いからプロなんじゃない。 まわりの人が上手いと認めてくれたからプロなんだ。」みたいな言葉があるけれど、 決勝で多くのサッカーファンの目に触れて、コンサドーレってすごいんだと知ってもらえて、認めてもらえて、 はじめてコンサドーレはすごいチームになるのだと感じた。 私たちがコンサドーレがすごくて世界一かっこいいのは知っている。 でも、それをたくさんの人に見てもらうと自画自賛で終わらない。大きな価値を感じたのだった。 決勝戦が殴り合いになるなんて、当事者でなければ相当おもしろい試合だったはず。 それに、「優勝は宮澤がいるときにね」ってことだと思うことにする。 宮澤が優勝カップを掲げてこそ、北海道コンサドーレ札幌の大勝利。 遠征の飛行機が欠航したり遅延したりで大変な思いをした我々や、 試合の2日前に現地入りしている選手たちのことを知って他サポが、 「両チームの中立地でやるべきでは」とか「決勝もホーム&アウェイ方式がいいのでは」と言ってくれていた。 気持ちはありがたいが、やっぱり日本を代表するスタジアムで一発勝負、というのが決勝らしいし だからこそうちが決勝まで行けたというのが誇らしくもある。 ユースがJユースカップで優勝したときもそうだったけど、 一年の半分が雪に埋まる孤島の僻地であることのデメリットは多いものの、決してそればかりではないのだ。 まけた試合には相応しくないチャントかもしれないけれど、 「抑えきれぬこの情熱は たとえ敗れようと変わらない」だから、ここがカルナヴァルのはじまり。
posted by ひとみ |23:30 | 試合観戦 | コメント(4) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
Re:カルナヴァルのはじまり
ひとみさんも現地で応援してくださっていたのですね!
私は自宅観戦でしたが、ホーント現地のみなさんの声が選手の心に響いていたと思います。
まだ気持ちの整理がつかないすごい試合でしたが、
どのゴールも目がウルウルでした、、。
まだリーグ戦が続くので、気持ち切り替えて応援しよう!!
選手に負けないように自分も成長しよう!
最終戦でお会いできるのを楽しみにしていますね💕
posted by hana| 2019-10-28 18:17
Re:カルナヴァルのはじまり
決勝バイアスが悪い方に傾く場合もあるけど、初めての大舞台であの戦ぶり。決して勝負弱くなんかない。
代表監督やってたサラエボの哲学者のお爺さんの、PKなんてサッカーと関係ないに従うなら、敗れてない。
とかナントカ言ってますが、悔しいのは宮澤があの試合を君臨支配して解説の清水さんや岩政先生やテルや奈良橋さ~んやヒラちゃんに「コンサにベッケンバウアーがいる」と言ってもらえなかったこと。
コンサ凄えって言ってくれた他サポの間で荒野がまたまた人気者になったみたいだけど、週中の練習で別メだった彼の渾身のパフォーマンスが伝わったかなってこと。
試合前も試合中も、少しの空席を見て、無念の仲間がいるのかと思ったこと。
あの場に立って初めて見えるものがあるって分かりました。
テッペンの見え方は更に違うのか。コンチキショー。
何で俺は土産貰えないんだコンチキショー。三ツ沢のチケット滑ったコンチキショー(鳥栖は行くぞ)
始まりの終わりが終わって、次の試合に向かう彼らのモチベーションに食らい付かなきゃ。
生き残るんじゃなく、食らい付く。
10.26を越える最終戦目指して、来年こそはのために。
行くぞ、カルナバルの始まり。
posted by owls| 2019-10-28 20:23
Re:カルナヴァルのはじまり
お疲れ様でした。
試合後は戦いきったという充実感と、楽しかった試合が終わってしまったという喪失感と疲れで何も考えられませんでした。
翌日は負けてしまった悔しさと、何とかチームを勝たせるために自分に出来たことはなかったんだろうかという無念で、試合を思い出す度に涙してました。
今日になり、川崎が同じ経験を4回もしていることへの畏敬の念を覚え、小林選手のコンサドーレへの気遣い溢れるコメントを目にし、フロンターレの強さの源を知りました。
試合前の2週間の気持ち、試合への臨み方、決勝戦の雰囲気、準優勝の悔しさ、全てが初めてみる景色でした。
俺たちは成長している。でも足りないものがある。それを知ることが出来たルヴァン・カップでした。
親父の悔し涙ほど気持ち悪いものはありません。次の決勝戦は笑顔で終わりましょう!
posted by パパコロ| 2019-10-28 22:38
コメントありがとうございます。
>>hanaさんへ
行ってきましたー!
私もなかなか社会復帰できておらず、未だに決勝の写真や動画を観たり
サポさんが書かれたたくさんのブログをあちこち読みに行っています。
これがルヴァンロスか...とか思いながら...。
思えば、40,000人以上のお客さんがいるなかでコンサドーレが試合をしたのがはじめてなら
私たちがその規模で応援すること自体もはじめてなんですよね。
得がたい経験をしました。最終戦でぜひともお会いしましょうー♪
>>owlsさんへ
タイトルは、owlsさんのコメントからいただきました!
札幌が決勝なんて場違い、と言っていたガンバサポがいたのですが、
なにもズルをしたわけでもなく、12戦を勝ち上がって手に入れた13戦目なのだから
言いたければ好きに言ってろと思っていました。
でも試合がはじまると、そういう外野の声はほんとうにどうでもよくなりました。
お客さんがたくさん入る試合が苦手だったコンサドーレが、
ホーム扱いとはいえアウェイの地で、あれだけの人に囲まれて
自分たちのサッカーを貫き結果を出す一歩手前まで行ったことは、大きな財産になりましたね。
公式記録上は引き分けとなるそうなのでまけてないですね!まちがいない!
宮澤がいたら勝っただろうか、いてもまけただろうかと考えることはありますが
宮澤のプレーを多くのサッカーファンに見てもらいたくはありましたねぇ。
なぜ彼が10番か、なぜキャプテンか、試合を見てもらえば伝わったはず。
荒野くんについては、まったく印象に残らない選手になるよりは
嫌われても強い印象を与える選手でいいと思っています。笑
三ツ沢は私も争奪戦にやぶれ、メインスタンドで隠れキリシタン応援します。
席数少ないスタジアムはネットで発売日によーいドンしなきゃなんですねぇ。
>>パパコロさんへ
お疲れさまでしたー。
試合までの2週間はほんとうに楽しく、当日の試合がはじまるまでも楽しく、
試合中は必死で、終わってみるとまさに喪失感のなかでした。
サポの言葉を見聞きしたり、他サポからも褒められたりするたび、
だからこそやっぱり勝ちたかったと思えて泣けました。
決勝なんて次いつ行けるかわからないんだから行ったほうがいい、と思っていましたが、
それは自分がこの決勝をラッキーなものと思っているのだと気づきました。
決勝に行ってみて、「いつか来たい場所」ではなく「意志を持って来る場所」なのだと。
それにふさわしいクラブでありチームにならないと来られない場所ではないと。
ふわっとしていたタイトルというものが、明確な目標になった場所でした。
親父の悔し涙もその数だけ強くなるでしょう。笑
またここに来なくてはいけませんね。「いつか」ではなく「次のチャンス」に。
posted by ひとみ| 2019-10-30 10:45