コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2015年08月19日

そのポジションからの言葉

雑誌とか、新聞とか、マッチデイプログラムにコンサドーレの記事を書いてくれる
斉藤宏則さんの文章・言葉が大好きだ。

先日、マッチデイプログラムやらスポーツ紙の切り抜きやらを整理していて
昨季のマッチデイプログラムに載っている斉藤さんのコラムを全部読み返していた。
対戦相手や日程を見ても試合結果が思い出せないものが多いのだけど、
斉藤さんのコラムを読むと大体どんな時期だったかはわかった。
引き分けだったけど手応えがあった試合、監督が代わった頃の試合、
連勝ができなかったあとの試合、プレーオフの可能性が途絶えた"消化試合"などなど。

斉藤さんは何かに例えたりわかりやすい表現を使って
読んだ人を最後には必ずポジティブにさせてくれていた(ガンダムマニアなのも伝わった)。
印象的な言葉はたくさんあるけれど、例えばこんな言葉。
「チームが悪い流れにあるときに悪い部分を見つけるのは誰にでもできる。
いかに良い部分を見つけていくか。」
「パスばかりつないでも、得点につながらなければ意味はない。でも、なかなか結果が出なくても、
クリエーティブな崩しを目指していかなければいけない。こう生きると決めたのだから。」
「金を返せと言いたくなることもあるだろうけど、逆にプライスレスな好ゲームを
たった数千円で見られる日もあるわけだから、グッと我慢しようじゃないか。」
「完璧な勝ち試合ばかりを見たいなら、バルサのファンにでもなればいい。
でもそうじゃない、チームの流れをスタジアム全体でつくりたい人たちがここに集まっている。」
そんなような言葉が毎試合のマッチデイに載っていた。読んでいると力がわいてくる。

いつだったか「試合に負けて一番悔しいのは選手たち本人だ、という論調はあまり好きではない」
というようなことを書かれていて、ハッとさせられたこともあった。
「"気持ち"に1番も2番もないはず」と書かれていて、そう言われるとそんなことは当たり前なのに、
選手が一番悔しいんだからと自分に言い聞かせていたことがあった。
でも、様々な理由があってその一試合にかける思いが選手たちよりも強い人がいるかもしれない、と。
そうか、そうだよな、自分が一番悔しいんだと思ってみてもいいんだなと。

私もそうだけど、この頃の未勝利状況に満足できず
なんとなーく気持ちが上がらないのなら、こんな斉藤さんの言葉を思い出すことをおすすめする。
書かれている内容は昨季のことだとしても、今にぴったり当てはまる言葉もある。
斉藤さんはライターながらサポーターに近く、けれど客観的な目線でもって書いてくれるので、
嫌味もないうえに説得力があり、心にすとんと入ってくれる言葉を使ってくれる。

選手の対談の文字起こしなんかも、あ、これは斉藤さんが書いたんだな、って大体わかる。
選手に敬意を表していて決して近すぎず、けれど個々の性格や立ち位置はちゃんと把握していて
愛情をもって接してくれているのがわかる。もちろんプレー面に対しても。
同じことをクラブの人やサポーターが言ったのでは中身がなくて、
斉藤さんがそのポジションで書くからこそ伝わるんだろうと思う。ほんとうにありがたい。

さて。読むばかりで結局片付いていない諸々を整理するとするか...(片付けあるある)。

posted by ひとみ |23:47 | コンサ徒然 | コメント(5) | トラックバック(0)

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この記事に対するコメント一覧
Re:そのポジションからの言葉

本当に、うんうんと頷くものが多いです。
私は特に、
 
「チームが悪い流れにあるときに悪い部分を見つけるのは誰にでもできる。いかに良い部分を見つけていくか。」
 
ここです。
ちょっと良くないと、やたらと否定する人が続出すのですが、そんな、見たまんまのこと言ったって、お互いの傷に塩塗るだけですやんとw
(自分もイタイ、これはw)
ここは良かった、ここはいい感じ、これは惜しかった…
それを探していくと、あ、これが繋がればきっと勝てるんだって思いますしね。
もちろん、「ばかぁ~! ここはこうしろよぉぅ~!」というときもありますがw、できるだけ前向きに。
「やればできる子でしょ!」という感じでw
 
というか、そのほうが自分も楽なのに。
選手もツラいし、自分もツラいし。
そういうところにも繋がっているような気がしますね。
斉藤さんに共感。

posted by ゆっきぃ| 2015-08-20 12:33

Re:そのポジションからの言葉

婚期、いや今期ホーム初欠勤の岡山戦、ののの話も聞けず試合後の幕たたみもできず田舎で墓掃除しながら「つまらんのぅ~」とぼやいたら帰りの高速で事故渋滞の罰をくらいました。爆。

斉藤さんの文章って昔大好きだった山際淳司さんの文章を思い出します、どこがと言われるとここ、とは答えられませんが。てへ。

負け試合の後はネットが荒れるけど、その中でも膝を打ちたくなるくらい良い言葉や表現を見つけられることがあります。
こちらの漠然とした感情も整理してくれるような方って本当に感服します。それも文章を書くことを生業にしているわけでもないのに。
(お金もらってるのにアレな人は以下省略)

斉藤さんが書いたと分かる、それありますね、癖というかひとみさんがおっしゃるように「的確な距離」なんじゃないかなと思う今日この頃でした。まる。(夏休みの読書感想文か)

posted by さくら| 2015-08-20 22:20

Re:そのポジションからの言葉

一点を凝視し続けてるからサッカー観がドンドン小さくなり、そんな大勢の眼で見られて選手のサッカーから余白がなくなった。
理屈は合ってるけどそれだけに終始してしまうような数ヶ月を過ごした気がします。或いは口だけパクパクさせて必死に呼吸してるような感覚

斎藤さんの視点で見るならば、鼻でも皮膚でも呼吸できるって気付くのに。

型に嵌まらないというスタイルすら、型に嵌め追求したがる大和民族ですからサッカーと長年上手に付き合うのは大変です。
斎藤さんのようなライターに手引きしてもらわないと。

とにかく、余白にはどんな落書きしたっていいんだから。
一番描きたい同じ絵を真ん中に描けるなら。
選手のことなんだか自分らのことなんだか分からなくなったけど、きっと同じでしょう。

posted by owls| 2015-08-20 22:46

Re:そのポジションからの言葉

お疲れさーまーでーす。

>>この頃の未勝利状況に満足できず
なんとなーく気持ちが上がらないのなら、

そうなの・・・だから、ナ○タイム片手に、また、ひとみさんに
アウエー遠征してもらい、迷子になって、またみんなで盛り上がるのが、
いいと思いまーす。

そろそろ、勝ち試合をみて、ジーンとしたいです。
がんばりましょう。

posted by 団長Ⅱ| 2015-08-21 22:11

コメントありがとうございます。

>>ゆっきぃさんへ

誰が見ても明らかに良くない部分をドヤァッと取り上げる人、いますよね。
それこそ選手本人だってじゅうぶんわかっているであろうことを。
批判をしないと自分の面目を保てないとでも思っているのでしょうかねぇ。
イライラをぶつけたい気持ちはわからなくもないですが、
ぶつけられたほうとぶつけているのを見ているほうはたまったもんじゃないです。
斉藤さんは、スポーツに関心がないというご自身のお姉さんを例に挙げて、
「僕の姉ですら「これじゃだめだ」と言うだろう」と書いていたのが面白かったです。
それくらい誰にでもできることなんだ、と。笑

人は黙っていればネガティブになっていくそうなので、
良いところ探しをするのが如何に大変な作業なのかがよくわかります。
斉藤さんにサポーターを励ます役割が任されているわけではないのに、いつも救われています。

反面、ビシバシと誰に対しても遠慮なく(そんなことはないだろうけどそう見える)発言する
コータのような存在もまた貴重ですね。
コータが厳しいことを言っていてもネガティブだとは感じませんし。

>>さくらさんへ

今期よりも先に婚期が出てくるさくらさんのパソコン(もしくは携帯)...!
岡山戦は欠席だったのですね。帰省お疲れさまです。
ただでさえ混んでいるお盆時期に事故渋滞に巻き込まれるとは災難でしたね...。
テレビで見てうわぁと思っていましたが、さくらさんもこの中にいらっしゃったとは。
テレビ観戦で幕たたみなど気持ちを整える機会がないと、もやもやしますよねー。

好きな文章や言葉って、書く人は違ってもなんとなく雰囲気が近いのかもしれませんね。
同じ物語でも翻訳する人によって読みづらかったりしますし(←ちょっと違う)。
斉藤さんは取材や事実をもとにちょっと外から自分の意見を書く、ってかんじがします。
自分の書きたいことを中心に都合よく記事をまとめる人が多い気がするので
そういう一見当たり前の書き方をするライターさんって貴重だなあと思います。
サポーターでも言葉選びが上手な人いますよね。どんな試合でもそうなりたいものです。

>>owlsさんへ

もうそんなに難しく考えることはやっていないはずなんですよね。
やるべきことは日々積み重ねてやってきているし、やれるだけの力も備わっています。
自分たちで難しくしてしまっているというか、考えた方が狭くなっているというか。
決定機を決められないのは技術の問題ですが、
それ以上によく見るとか楽しむっていう精神面の安定が足りないように思います。
どこで気づくかなあ、誰が気づくかなあってずっと思っているんですけども。

いつだったかみうみうが「こうやれって言ったらほんとうにそれしかやらない」と言っていて
何年経っても監督が代わっても選手が変わっても
不思議とこういうところは同じなんだなあと感じました。なぜなのかしら。
自分たちから進んで狭いところ、迷いの渦の中へ向かうことはないんです。
そこを通らなくたってゴールに向かう道はあるのですから(もはや何の話なんだか意味不明に)。

>>団長Ⅱさんへ

お疲れsummerでーーすーーー。
アウェイ遠征決めましたよ。とりあえず直近ではジュビロ行くことにしました。
あ、でも結構弾丸なので新幹線を使うので、迷子になる可能性は低いですからね!
ナビ○イムは使いますが...あんな悲劇はもう...2度と繰り返してはいけないんです。笑

今日は「得点が入ったぁ」とジーンとしましたが、それ以上にはいけませんでした。
頑張りましょう。びっくりするくらい勝てませんが、悲観する部分は少ないですもの。

posted by ひとみ| 2015-08-23 20:57

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