コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2024年03月11日

~進化~47)サイド攻撃が消え、ビルドUP不安の現状!

本日の敗戦は、事前想定内の「サイド攻撃停滞とビルドUP不安定によるコンサ攻撃力低下」では、
[単調反復]攻撃の限界点を露呈した、想定済み試合でした。
確かに、現在のチーム状況では「J1どのチームの戦力も超える事は極めて困難」な戦力だ、と言う事は、我々の理解・想定されたところでした。
ただ、そんな前評判や事前・客観想定を吹き飛ばす「想定超え、現状超越プレー」との僅かな期待で、必死にサポートをされた試合でしたね。

でも、現実はその真実通り、「0-1」のギリギリ敗戦までの頑張りまでで、勝利の期待には届かないものでした。

試合後ミシャコメントの「試合の入りで、選手が相手へのリスペクトが高かった」との発言内容は、
選手は、その現実を認識し、そのままならば「届かないカモ」との意識だった、との指摘で、サポーターと同様、選手と指導陣も、充分理解・意識する中での、試合だった、と言う事なんですね。
その意味では、間違い無く「現時点、到達し得る地点まで達するプレーを実現したが、矢張り、それでは足りなかった」試合だった、と言う事です。
現実の[現時点、到達し得る地点まで到達しても(本来戦力に)不足]との課題が、問題です。
そして、それは、
①[サイド攻撃喪失]、②[ビルドアップ不安定]、③[ラストパスとシュート精度]の3内容に尽きます。

① [サイド攻撃喪失]
昨試合で、浦和は、コンサの真逆で、コンサ同様、狙い攻撃軸・パターン想定とする[サイド攻略からのクロス]に成功、前田の3度の決定機・シュート、失点局面もグスタフソンから高精度クロス、関根・松尾からのクロスを成功させました。対するコンサは真逆の[サイド展開で攻撃停止]で、左と右も、対戦・マッチアップ負けとなり、浦和の攻撃軸を与える逆内容となりました。
ここで、試合データを確認してみます。それは、スプリントでの最高速度の勝負=対戦スピード勝負内容=どちらが速く勝ち切ったか、とのデータです。では、マッチアップ選手対比では。
右サイド C浅野30.9km>R渡邉29.5  +1.4勝ちもアジリティ勝ちでロングラン互角
     C馬場30.1km<R関根32.1   △2.0負けアジリティ・ロングラン大負け
             松尾32.3   △2.3負け    同上
左サイド C青木31.9km>R酒井31.1   +0.8は勝ち切るまでに不足
      原  29.8km<      △1.3負け
     C菅  31.5km<R前田32.2   △0.7も、運動量差で負け拡大
上記の通り、両サイド共に、攻守の主要素・[スプリント速度で劣後・負け]でした。
✳︎コンサのサイド選手の平均スプリント速度を比較・点検すると、
右サイド 近藤31.4km>浅野30.6>馬場28.9>田中宏武28.3
左サイド 中村32.1km>青木31.9>菅31.8>原31.1
おまけで、
FW            武蔵30.6km
皆さんご存知でしたか?最速スピードは、1位はCB中村で、FW・サイド選手よりも速い、いや逆で、FW・サイドが遅い、と言うデータです。
また、昨試合、原のスピードは、平均以下となり、酒井抜き切れないを事が多く、やや物足りなく感じた原因でした。原君も、緊張や逆リスペクトが起きたカモ、ですね。それ以外コンサ選手は、平均通りスピードで、本来実力通りで、浦和選手能力の高さ、優位との事でした。
過去の小柏、金子は、32km台越えでスピードスターとの能力でしたが、現在のコンサには、スピードスター能力は、CB中村のみ、とチーム編成の歪みが見てます。
コンサのサイド攻略法は、スピードやテクニックの個別ストロング・能力を依存するスタイルでしたが、現在スピードスター不在、テクニシャンも不在、で、最早、個別選手能力依存では、サイドに高能力選手を揃えたチームとの対戦では、マッチアップ負けや突破成功率は大幅低下し、サイド攻略は、攻撃パターンから喪失、となります。

②[ビルドアップ不安定]
今シーズン発生[ビルドアップ能力低下=ミスパス・キープミス・判断ミスの3ミス]は、主力GK高木駿・故障喪失により、やや能力低下の菅野代替で「ビルドアップ・スタートパス不安化」が原因でした。しかし、更に菅野も故障喪失となり、最底部からのパスは益々不安定を覚悟しなければならない事態。その中、最重要ビルドアップ第2パスが、悉く不成功となる昨試合でした。
その担当選手は、CBコンビとボランチの5選手となりますが、その選手格差が継続課題で、特定選手問題とも言えます。昨試合、馬場は、ストロングの攻撃参加だけで無く、対角線ロングフィード精度が向上し、ビルドアップ出口の一つとなっていましたが、岡村・菅、駒井・荒野は、浦和ハイプレスが無いにも拘らず、安定感を欠き、守備ラインからの第2ビルドアップ・ミドルパスの多数が、コンサレシーバー選手が困難なパスで、そのビルドアップ第2パスの失敗=ボールロスト・浦和攻撃スタートとなり、ビルドアップ局面のワイド選手展開場面、浦和ショートカウンター作動、となりました。
浦和の攻撃パターンは、浦和インサイドハーフやボランチのボール奪取から、サイド展開ークロス攻撃が成功したのも、そもそも、コンサからのボールプレゼントが多数となったものでした。
特に、菅を除く、本来CBトリオは、相手ハイプレス・チャージの経験値・耐性は出来つつ有り、第2ビルドアップパスの失敗リスクを思い知っていて、かなりの注意と集中を払うプレーですが、ボランチ・サイドからの菅は、注意意識・集中力に格差が有ります。MF意識の選手が、可変で最終ラインを担うミシャスタイルでは、ボランチ選手の、センスと集中のヘッドワーク、メンタル認識がポイントとなりますが、コンサの現在選択選手の意識レベルは不安です。
守備も、守備からの攻撃切り替え瞬間も、リスク意識・カバー意識、何より、プレー予測能力が大きな影響を及ぼし、スピード・体幹で劣る宮澤が、ボランチ可能となる理由でも有ります。
[荒野・駒井・菅]のビルドアップ意識改善のトレーニングが必要! 特訓!!

③[ラストパスとシュート精度]
ミシャは、ゲームメーク練習が主体で、時間と量の半数以上を費やし、実践していますが

ラストパス・シュートを切り出し、単純反復のトレーニングはゼロです。
そのツケ、不足が、問われ続け、[選手の質や才能とした選手責任]だ、とのスタンスを続けていますが、何であれ、課題解決・取り組みが喪失し続ける現状は、過去何年も前から継続している課題です。
ミシャが監督・指揮したチームで、得点王や多数得点選手が産まれた理由は、そんな優秀選手を揃えたとの理由では無く、夢想やマンガの理想選手では無く、リアル・現実の未熟選手が、効果の高い練習を大量に実践した以外有り得ませんね。それは、その個々選手のみの隠れた努力かと言えば、全く相違し、それを効果的に実践管理したコーチや選手同士が存在したからです。
詰まり、現在の、ラストパスとシュート精度を、必要選手の個別トレーニングで、効果的に指導・管理するコーチの有無、が支配・決定付ける、と言う事に尽きます。

トレーニングせずどうやって改善のか、元々、改善の必要性も意思も無い!と言う事しか有りませんし、そんな無謀判断・指揮を許すクラブ、クラブ運営の責任!

真剣に、真面目に、改善努力をするしか有り得ません!
昨試合、速報スタッツを見て愕然としました。
【枠内シュート僅か1本】で、引き分け、勝利など、不可能!と言う事。

コンサのシュート、ラストパス精度は、以前からリーグ最低でしたが、それが更に悪化している、との現状が露呈しました。
これでは、永遠に、得点獲得不可能で、降格を自ら望む自滅行為を続ける、となります!

最後に、試合速報項目別データを記載しておきます。前後半推移記載です。
     コンサ      浦和
    前半 後半  全体 前半 後半  全体
支配率 52 58  55 48 42  45%
走行距離53 56 109 56 54 110km
スプリント    49 55 104 61 39 100回 
 *前半浦和、後半コンサやや優位を証明
決定機数 3  5   8  5  2   7回
シュート 5  7  12  7  2   9本
枠内数  0  1   1  3  0   3本
得点   0  0   0  1  0   1点
 *前半浦和、後半コンサとの姿が、攻撃項目でも明白。
但し、決定機・シュート数半減のままで、チャンス構築力のゲームメーク力は、半減したまま未改善。更に、シュート精度の低さは、得点困難にしか成立しない酷いレベルで、「枠内シュート1本」の意味は、極めて重大。シューター(プレー実施選手)数は、9選手と全員攻撃を実践するも、そのほぼ全てが、得点可能性の無い、枠外シュートの、低レベルプレーで、アマチュア以下レベル。
ミシャの試合後コメント「ラストパスとシュート精度が上がらず、決定機も得点も遠かった」と指摘するのならば、改善トレーニングが必要な事は認識済み、と証明。それでも、練習メニューに入れないのは、故意か過失か、分かりませんが、無責任の極みだ!と言う事は、言える事!このままなら、得点可能性はゼロのまま!
パス数 268    306   574     209     168     377本
成功率 78 76 77  74 74  74%
 *両チーム共に、成功率の低さが顕著ですが、パスサッカーのコンサでは、パス交換が停滞した事、その理由は、パス精度だった、特に、ビルドアップパスの成功率低下が明白ですし、低成功率=浦和ボール奪取率高率を証明しています。

攻撃エリア占率
     コンサ    浦和
    前半 後半  前半 後半
右   39 40  36 43%
中央  19 24  18 16%
左   39 36  46 41%
 *コンサは、サイドが上手く行かず、中央が増加。浦和は、両サイドが、攻撃主軸を証明。

シュート内容個別選手別数値
選手 シュート数 枠内数 枠内率
馬場   2本   0本  0%  ✖️
浅野   2本   0本  0%  ✖️
田中克幸 2本   0本  0%  ✖️
駒井   1本   1本 100% ○
青木   1本   0本  0%  ✖️
スパチョーク     1本   0本  0%  ✖️
荒野   1本   0本  0%  ✖️
小林   1本   0本  0%  ✖️
田中宏武 1本   0本  0%  ✖️
武蔵   0本           ✖️✖️✖️

いつも通りの、惨憺たる内容、、!
これで、トレーニング不要は、無責任しか有り得ないだろう!

11選手故障、大量離脱の回復・復活が、何よりですが、それ以外選手の課題、問題も重大です。



全9選手と、全員攻撃、同参加を証明しますが、その反面、これまでシュート訓練が乏しい選手も、シューターと成れ、しかし、トレーニングも少ない選手が、無駄打ちとの姿が露呈されています。

posted by yuukun0617 |12:15 |