コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2024年04月22日

〜進化〜76)現在ポイント課題[スプリント数減退]検討?!

現在での、コンサチーム力の現況と課題点を明白とした前節広島戦・引き分けから、基本・根幹課題が浮上しています。
その最大かつ最基本が、[スプリント数低迷・リーグ最低レベル]です。
これは、ミシャ試合三原則[走る・闘う・規律を守る]全項目の根幹部分の課題点で、その悪影響は多数項目低下直結となっている、と言う事です。
先ずそのものデータを確認します。各年比較で、その傾向を確認します。
[シーズン別1試合平均スプリント数のリーグ順位と数値]
シーズン    順位  データ値  推移図示
2021      8位 172回  21-22
     22  13位 169回                ↘︎ 
     23  11位 123回                 23         
     24  18位 111回                  ↘︎ 24
 この通り、22ー23の間で、大きな変化=急激低下があり、今シーズンは更に低下で、リーグ最低ランクまで減少しています。
ちなみに、走力の[同 走行距離のリーグ順位と数値]は、
2021  14位 113km      21-22-23-24
     22 13位 111km
     23 12位 112km
     24 15位 113km
 と、スプリント数激減の様な推移は全く無く、例年同内容を維持しており、
[スプリント数]のみ突出している、と言う事が分かります。
その原因究明と影響が、最重要ポイントですが、先ずは、その解明の鍵が、スプリント数激減時期となります。それは、前記の通り[22-23の間]で、走行距離は変動無く、スプリント数限定変動となった点です。
ズバリ、主要戦術変化ですね。即ち、[オールコートマンマークプレス・マンマーク型ハイプレス]をチーム主要戦術との戦略選択です。
その理屈・経緯・理由が、直ぐ分かりますね。
それまでの[ゾーン布陣]から[オールコートマンマーク]との最大相違点が、[相手選手との距離]=「担当マーク選手設定し、その選手近くで、フルタイム=常時、全相手プレーをカバー・プレス・抑制する」との内容となり、それまで「スプリント最大必要理由」の「ゾーン型の相手選手との距離を短時間で埋めるスプリント」は、「近接・密着」ポジションのため、もはや不要となった、との物理的原因でした。
確かに、大激減しますね。
実は、同じ現象チームがあります。それは、「福岡」の最前線ハイプレス・マンマーク型スタイルです。ちなみに、福岡は、「オールコート=全エリア=全選手」マンマークでは無く、前線〜中盤前部分に留めた別スタイルです。スプリント数変化が、2022・12位・173回↘︎23・14位・118回↗︎24・12位・129回と、大きく低下しています。マンマークでプレス・チャージする相手選手に密着するマンマークは、かなりの省エネとなる、と、リーグ大趨勢となった[ハイプレス]実施チームでの、代償試合中「急激なフィジカル消耗」への対策として、高能力な個々選手のフィジカル能力勝負で凌ぐ方法が取れない資金力限定のミドル選手層構成チームでは、副次的に個々選手の必要スプリント数減少と出来る「マンマークが効果的対策」となり、「強力な威力と、省エネ効果の両面戦術」として複数チームで取り入れられ、同時に、スプリント数大幅減となっている訳です。

しかし、ここからコンサは変化・変身し、そこで問題発生、となります。
それは、2023シーズン中心課題と設定された「試合途中フィジカル急減・パフォーマンス急減」で、実際、「試合前半支配・後半失速による戦績悪化」です。
即ち、オールコートマンマークは、当初初期型がオールタイム作動で、試合開始直後から全時間、相手全FPに担当選手の密着を行い、相手選手に従いその選手と同一ポジションへの移動となり、相手と同一走力・スピードを維持し続けます。また、「ボールロストとなり相手カウンター」では、自陣ポジションにリトリート移動し、組織ブロックを組む、との自陣への最速移動もあり、想定以上の運動量となり、その分、「通常以上のフィジカル消耗」を伴い、その結果、試合途中、フィジカル低下で、戦術通りプレーに遅れ、その後、所定ポジショニング、チャージが出来なくなる、との事態です。
そのため、2023シーズン途中から、フルタイムオールコートプレス・マンマーク型ハイプレスから、時々、作動停止し、自陣ブロック守備時間帯構築との戦術修正を図りました。しかし、その効果は、想定の相手密着のための運動量・スプリント減少となるフィジカル消耗スピード改善効果は僅かに有るも、それ以上のマイナス効果が大きく、マンマーク密着度低下=相手フリータイム増加=相手プレー度アップで、相手パス交換完封では無くなり、比較的強いチャージ程度まで攻撃型守備の前線守備力が低下し、そのまま、マンマークですので、中盤・守備陣のマンマーク緩みとなっています。
そんな事態=マンマーク停止時間帯や相手フリープレー許容時間帯では、ゾーン守備で、相手選手との距離間は当然拡大し、そのプレスのためには、スプリントが増加する筈ですが、マンマーク時の短距離=密着意識のまま、スプリント減少させたままで、相手への攻撃的守備=ボール奪取力は、激減です。
大変注目は、走行距離は全シーズン全く変化・増減が無い、との点です。
即ち、コンサの[オールコートマンマーク]は、「他チーム戦術よりも、激しい運動量=走行距離を必要とする」との発言や解説だらけですが、戦術本格採用しても、全く運動量は変化していない、との事実・データをどう説明するのでしょう?
実は、前記の通り、マンマークは相手密着戦術のため、通常戦術、特にハイプレス戦術よりも、走行距離縮小の省エネ戦術です。
にも拘らず、コンサが、戦術本格化しても走行距離変化無しは、その本来減少分の走行距離は、別プレー内容だった、と言う事なんですね。それは、小柏と金子の両スピードスターとそれに連動した左サイド選手の個別選手の運動量だったと言う事です。即ち、前線やサイドでの、多数裏への飛び出しとスプリントがその内容です。そして、2023シーズン後半と2024本年シーズンの大幅減は、それら選手流出により、それらのプレー消滅、が理由です。

この様に点検して来ましたが、実は、
「現在のスプリント大幅ダウン」は、
・マンマークプレス時間と強度大幅減少、
・前線・両サイドでの、裏飛び出し突破・攻略の喪失・消滅が、
その理由で有り、
コンサの攻撃型守備大減退の守備力低下、前線と両サイドの個別選手による突破攻略の攻撃力消滅・低下
となり、攻守のチーム力低下、との結論となります。

そのため、改善策は実に明白ですね。
・現在のオールコートマンマーク作動オンオフ変更は、最終盤での特殊戦術修正策に限定し、フルタイム作動・フルタイムフルパフォーマンスを実施し続け、その作動・実施時間は間違い無く、徐々に延長・拡大していて、現時点でも、[60分の壁]を超え、有効途中交代で支え、[80分まで拡大]が可能です。
因みに、リーグ他チームも、ハイプレスの[60分の壁問題]で、ハイプレス作動時間帯、試合途中大幅減退が課題となっています。つまり、コンサが、特有戦術による、特有問題、と言うのはでは無い!と言う事で、現代の強度サッカー指向=ハイプレス指向からの当然、共通課題だ、と言う事です。
・前線、両サイドの、個別突破、のチャレンジを弱体したまま放置せず、サイド突破を復活させるトライ・チャレンジを、該当選手にプレー復活・プレー数急増とする

との2対策となりますね。

文字通り、本当に、「運動量を増加・球際のスプリント数とスピードと強度増加・戦術通りプレー実施」で、走行距離とスプリント増加で、適正ポジショニングによる戦術通りプレー実行で、攻守が根本から大幅強化されるもの、です。

posted by yuukun0617 |13:38 |