コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2020年02月23日

~進化~ リーグ戦第1節・最下位発信は、期待外れの想定通り。

表題の通りリーグ戦第1節は、大量失点によるリーグ16位発進となり、<期待外れ・予想通り>の結果で、
ミシャは、「悪いレベル想定内」で、敗戦ショックと言うよりも、
実戦の厳しい結果による「課題点の再認識」を強烈に突き付けられたもの、
となりました。
前シーズンからの継続課題点が、
リーグ全体水準での攻守強化の進展・上昇が急速に進行し、より大きな「穴」として拡大し、
コンサに「大量失点リスク・危機」として現実化している現況が証明された試合でした。
その対策として「新戦術・ハイプレス戦術」を用意した筈でしたが、
戦術理解と実践は「未完成が継続」し、全く機能しません。
更に、その反動・反作用として、元々の課題点は、更に拡大させていて、その対策が無い状態でシーズンインとなり、
ミシャに「シーズンインに拘わらず、準備が出来ていない」との苦渋コメントになってしまう<シーズンイン前準備・キャンプの失敗>が現在露呈しているものです。
という事から、
楽観論は成立せず、
当然の結果としての「ミシャの想定内」破綻、となったものです。
ここで、既に、あちこちで指摘されていますが、
コンサの致命傷となっている課題点を確認しておきましょう。
(1)ミシャ戦術・攻撃フェーズ「5ー3ー2ー1」での課題=
【DF裏~GKの広大スペース対策(エリアカバーと被カウンター対策)】
具体的には、
➀ボール支配・保持時間の延長=相手攻撃時間の縮小
➁ボール奪取数増加
➂広大スペースカバー力上昇
➃被カウンター防御力上昇 の4つしかありません。
この課題は、2018シーズン・ミシャ戦術導入時からの継続課題でした。
しかし、各チームとの相対戦力の変動=相手の対ミシャ戦術攻略法としての「コンサ攻勢時のボール奪取からのカウンター」は強力化が進み「コンサの被カウンター力」との相対比は弱体化しつつあります。そして、今シーズン・キャンプ~初戦で「破綻状態」となっている訳です。
対処法がポイントです。
①ボール支配ポゼッション上昇策
無意味なボールロストは撲滅です。ミスパス、成功の可能性が乏しいチャレンジプレー、2次ボール回収の改善に尽きます。慌てたプレーや集中低下プレー、無謀プレー撲滅と、集中・ボール集散スピードを高め2次ボール回収速度アップとなります。
集中は、選手の意識と意思そのもので、「闘うヘッドを持つ選手のみ試合起用」の徹底が決め手です。この観点からも、昨日試合の選手起用選択は誤りましたね。
不安だらけ選手は、不思議な事に、不安を打ち消すプレーではなく、不安通りのプレーをするものです。ソンユン、ミンテ、宮澤、進藤の問題です。
GK・CB・ボランチが✖︎は、大量失点も当然です。
②ボール奪取数増加
ブロック守備「5-4-1」の相手攻撃・コンサ守備フェーズでは、当然ですが、大量失点の防御は出来ています。また、その堅守陣で、「相手ボールを奪取し、コンサ攻撃へ切り替え」は、過去2シーズンで定着しています。
そのため、ボール奪取数増加が可能となる狙うべきフェーズは、
〈コンサボールロストで、相手の攻撃への切り替え〉フェーズしかありません。
その対策戦術が、新戦術・ハイプレス戦術です。
問題は、2点に凝縮され、
●最前線で相手終盤はチャージするボール奪取力
●最前線で相手選手へのチャージする際の他選手の全スペースを埋めるチーム全体前進の2点で、相手DF・GKへチャージする最前線選手のボール奪取能力も低過ぎますが、問題は、チャージ選手以外選手の「全スペース埋める前進チームプレー」の【サボり】で、ボランチとDF選手にあります。ハイプレス戦術の大前提・必須プレーこそが、このチームプレーにあります。
その理由は、
a.最前線でのボール奪取が失敗しても、第2→第3チャージと連動し、ボール奪取プレーを連続させる、
b.全スペースが埋まり、相手パスコースが消滅する、
c.パスは、相手前線から、コンサDFライン方向への放り込みしかなくなり、その準備と対処を用意して誘う、の3点です。
先ず、最前線でボール奪取、駄目なら、第2・第3チャージのボール奪取、更に、相手放り込み対処でのボール奪取と、3段階ボール奪取戦術と構成された、確実に、高い成功率との戦術となります。
しかし、コンサは、b.がありません。結果として、最前線選手と中盤の間、又は、最前線・中盤とDFの間に、スペースを産み、そこにボールを運ばれ、自由・フリーでパス・ゲームメイクを許し、決定的パスから失点となります。
更に、混迷が進み、
➂広大スペースカバー力上昇 と、
➃被カウンター防御力上昇
c.の準備と対処に、スペースをカバー出来るスピードと、タイトチェックで相手前線選手を封じられる守備力を併せ持つ選手の不在が問題化してしまいました。
ミンテは
並のスピードとタイト守備力はあるも、プレー予測力が不足し、しばしば、ポジショニングミスをし、充分放り込み対処が可能な場面を危機的状況や失点としてしまいます。代替の宮澤には、スピードとタイト守備力が不足し、相手前線に置き去り状態が多発します。進藤はタイト守備力はあるも、スピードとプレー予測力が低く、ミンテ・宮澤よりは上でも、不足です。福森に至っては、全て不足し、穴状態で、左サイドのカバーが常時必要となっています。
只今、直ちに、田中駿太の起用選択しかありませんね。
昨日試合では、柏前進3選手の内、江坂・クリスティアーノは、ギリギリで対処出来るものでしたが、オルンガのスピードとフィジカルは、コンサ対処能力を大きく超えてしまいました。こんな、超リーグ級の高速前線の相手には、結果論に近いですが、3DFでは不足し、もう1枚追加した、コンサ攻撃態勢=4DFが必要だったですね。ボランチ宮澤か、サイド菅を加えたフォーメーションとなります。つまり「5-3-2-1」を「4-3-2-2」で、ダブルスイーパーの特殊型となります。柔軟に変容はミシャ戦術の真骨頂ですので、、、。
もう一点、GKによる広大スペースカバー、詰まり、ソンユンのスペースカバー力が大問題で、又々露呈してしまいました。
オルンガのスピードも傑出ですが、スペースカバー力の必須項目、タイミングとスピードが初心者レベルの如く低レベルで、判断スピードとその良否の問題で、ソンユンのヘッド能力です。併せて、パス・フィード精度の低さも致命的欠点です。このままでは、念願の韓国代表正GKもあり得ません。GKからのショート・ミドルパスの精度の低さは、そのまま相手攻撃選手へのパスとなってしまい、失点リスク直結です。昨日試合も、ソンユンのミスパスは、試合開始からのコンサ攻勢の勢いを削ぎ、一気に不利態勢に転化させた大きな影響を与えたものでしたし、その後、数度、同様なミスパスがありました。ミシャのビルドアップ課題でのGKパスとして、かなりのウェートを占める重要ポイントで、次戦以降、菅野、更に、タイ代表カウィンへのGK起用を考慮するレベルに至ってしまいました。セービング能力はそこそこで良く、スペースカバー能力とパス能力がポイントで、チーム課題改善のキーとなる選手起用です。
(2)【シュート決定力】
昨日試合のシュート本数は、両チーム合計50本を超えた「超撃ち合い試合」で、ひょっとすると、「今シーズン最多シュート試合」の記録試合となったかもしれませんね。そんな撃ち合いで、勝利を分けた理由は、守備力の差では無く、【決定力の差】でした。
(速報値)  コンサ   柏
 シュート数 25本  26本 ・・差は無し
 枠内数   16本  17本 ・・差は無し
 得点     2点   4点 ・・決定力の差
 支配率   51%  49% ・・差は無し
 数値上は、均衡・拮抗の撃ち合いで、決定力のみ大差が勝敗の分岐点と示しています。
しかし、実態は、そんな甘いものではありません。
「枠内数」は同数値ですが、
「シュートチャンスに大差」=「ゴールへのシュートコースに大差」がありました。これは、相手DF陣の「隙・穴・スペース」を突き、「GKとの勝負」となったシュート回数の差です。
具体的には、
柏は、ゴールまでの「シュート・得点コース」を見極め、そのコースへのシュートプレイをしたもの。
コンサは、「コースは見えない=空いていない」にも拘らずシュートし、その殆どは「相手DFによりシュート阻止」となり、極く僅か4~5回「柏GKとの勝負」(3回柏GKファインプレーで得点阻止されましたね)となったものでした。どんなに「枠内であろう」シュートをしても、GKにも到達しないシュートで、「無効打シュート連発」でしかないものでした。
ミシャの試合後コメントは「柏GKのファインプレー賞賛とともに、コースの無いシュートの無効さ=決定力の無さ」を指摘したものでした。
この点は、コンサは「決定的チャンス」に至らずにシュートしていた、という事で、相手守備陣を突破・崩す攻撃展開の不足・不徹底が、大きかったという点も示しています。ミシャが常々「ラストパス」のレベルアップと言う課題点、そのものが露呈していました。
しかし、「あと一手間・ひと崩し」まで到達していた事は、攻撃手順の中、得点寸前まで到達を意味し、大きく評価できる点です。また、「シュート選手」の能力により、「あと一手間・ひと崩し」も抜いた展開もあり得ます。
ジェイ、武蔵の「決定力」は低いですね。柏の中盤選手よりも低レベルで、昨シーズンよりの継続課題です。相手GKへパスは「シュートではありません」ね。柏のシュートは、「シュートコースを狙い、そのコースに乗せるプレイ」で、その認識・理解が無いのかと、少なくとも、極度に乏しく、自己満足し課題克服の意思が無いもの、という事しか残りません。「自己満足選手」=「成長自己停止させた選手」で、改善も進歩もありません。選手の強烈な自己認識の問題で、言うほど簡単な事ではないでしょうが、監督・指導者、社長も含めたスタッフの指導責任です。
【シュートコースを作る、見つける、コースに冷静に、正確に乗せるプレイ】がシュート決定力の改善のキーポイントです。「福森のFK」は正にそのものですね。教えてもらったら=FK練習をさせたら、良いかなぁ~!
何にしても、シュートの無駄打ちこそが、最たるボールロストプレーで、相手にボール支配をあげるものです。枠外は勿論、枠内も、シュートコースの無いシュートは、厳禁で、一旦下がるプレーが現代サッカープレーです。昔の、シュートで終われば、、、は、最早過去の認識ですね。
(3)ミスプレイ多発
パスミスが多発です。パス成功率は75%で5〜10%低下しました。その理由が、攻撃的な縦パスチャレンジならば、良かったですが、実態は真逆で、集中力の欠如、相手守備プレーへの予測不足、プレーの遅さを原因とするタイトな寄せを受けて慌てさせられた局面プレー、がその原因でした。
特に、エリア別パス成功率は、通常は、D'3>M'3>A'3となりますが、昨日は、D'3=M'3>A'3となっていました。詰まり、自陣内のパス成功率が極めて低率となったもので、ビルドアップのミスパスは、相手攻撃陣のボール奪取=ショートカウンターの失点餌食となったものでした。
絶対成功させるための「意識=確信」が無いパスは、スピード・方向・ターゲット判断も、低内容で、現在のJ1では「ボール奪取の格好の獲物」とのレベルです。
テクニックも、フィジカルも全く無関係で、ただひたすら、選手の意識・認識の問題で、低レベル選手は個別問題として、指弾・指摘され、次戦の試合起用を喪失する危機です。

こんな試合でした。
改善策は、戦術上の問題点は、そう簡単に改善は困難ですが、意識・認識は、選手起用も絡め、改善可能です。



posted by yuukun0617 |17:08 |