コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2019年04月08日

~進化~ 第6節大分戦とリーグ試合データ点検

通常よりも、一日早く、公式試合データがリリースされました。
コンサにとって、チーム・サポーターにとって納得し難い「苦い」敗戦となり、楽勝・イケイケムードは、一掃され、不安感と当時に、緊張感に包まれました。
この点は、これからのコンサに取っては、掛け替えのない「獲得物」です。
元々、コンサは<どさんこ魂・どろにまみれても根性と熱いハートで、その1球に渾身の魂を込めるチーム>でした。
「華麗な勝利」で、舞い上がり、有頂天・調子に乗ってた事は否定できませんね。
社長も、そんなチームではない、そんな力は未だない、と言い続けていましたが、最近の発言は、調子が良い事はいい事だ、と言い始めてましたが、選手・チームスタッフ・我々サポーターに「冷水をぶっ掛けられ、頭を冷やされた」ところですね。
後ほど、コンサの試合公式データを掲載致しますが、試合実感程、試合データは悪化していません。実の所は、僅な項目が劣後、劣化していてその箇所に問題・課題がある事の結果が大分戦であった事が明らかです。
大分の片野坂監督の試合後コメントが意外な「大分のサッカーは出来ていなかった、コンサに一方的に攻撃された試合だった」との内容そのものです。
吉原宏太のコメントにも、そんなに悪い試合では無かった、とありましたが、それが、正しい現状認識、という事ですね。
コンサの成長は、一瞬で消滅してしまうものでも無い、という事は、大変重要ですね!
では、
その内容です。
1.第6節 コンサとJ1リーグ試合データです。
(1)第6節試合データ〜項目別ランキング形式で記載〜
支配率  ➀67.3%神戸➁65.6%G大阪➌61.1%コンサ以下➃鳥栖➄名古屋➅横浜FM
走行距離➀127km横浜FM➁120km松本➂119km浦和➍115kmコンサ・FC東京・C大阪・大分
得点    ➀3点仙台・横浜FM・広島➃2点磐田・鹿島・松本・FC東京・大分➒1点コンサ
30m進入 ➀73回神戸➁67回G大阪➂61回川崎➃60回名古屋➎54回コンサ以下➅FC東京・横浜FM➇清水・鳥栖
シュート ➊19本コンサ➁18本磐田➂16本仙台・清水以下➄横浜FM・鹿島➆神戸・川崎・松本
同枠内数➀9本横浜FM➁7本神戸・FC東京➃6本仙台・清水・広島➆5本鹿島・川崎➒4本コンサ・松本・G大阪・鳥栖・湘南
決定率 ➀42.9%広島➁21.4%横浜FM➂20%大分➃18.8%仙台➄16.7%FC東京・C大阪以下⓮最下位コンサ・G大阪・鳥栖・湘南・浦和
パス数 ➀828本G大阪➁711本川崎➌692本コンサ➃659本横浜FM➄637本神戸以下➅名古屋
同成功率➀87.3%G大阪➋86.3%コンサ➂85.9%横浜FM以下➃川崎➄神戸➅名古屋
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被シュート数➊5本コンサ➁6本川崎➂7本G大阪以下➃磐田➄仙台・広島➆鹿島・横浜FM
被決定率 ➀0%仙台・横浜FM・磐田・広島・大分以下⓰20%コンサ⑰浦和⑱G大阪
タックル数➀40回松本➁30回神戸・浦和以下⓮19回コンサ⑮18回湘南⑯大分⑰仙台⑱FC東京
クリア数 ➀36回鳥栖➁34回清水・C大阪・大分以下⑯14回浦和⓱最下位13回コンサ・名古屋
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コンサを纏めると、
◎リーグ上位水準・・支配率・走行距離・30m進入数・シュート数・パス数・同成功率・被シュート数
〇リーグ中位水準・・枠内シュート数
✕リーグ下位水準・・シュート決定率・被決定率・タックル数・クリア数、です。
ここから、
※1 試合の基礎項目;支配率・走行距離、攻撃のゲームメイク項目は全項目が◎リーグトップランクで、数値上からは問題点は見つかりません。また、驚きですが、被シュート数=相手シュートチャンス阻止力=前線~中盤守備力は、リーグトップでした。
※2 一転して、攻撃の最終段階「シュートの質(精度・決定力)」、被決定率=相手シュートの得点阻止力=DF・GK守備力、の2点が、リーグ最下位のリーグレベル以下で、敗戦の直接原因を示しています。また、「守備」の基礎項目の「タックル・クリア」もリーグ最下位の回数で、「守備陣の本来守備基礎数値の低レベル、リーグ水準未達」を示しています。
※3 大分との対戦は、試合データ値からは、ほとんどの項目で、コンサが上回り、圧倒していた事を示していますが、唯一「シュート決定率」で、大分は驚異の決定力により、圧倒的に少ないチャンスにも拘らず「勝利してしまった」との内容で、チーム戦力は、圧倒的な差があり、複数回の対戦では、コンサの勝利数が大きく上回るものの、今回、「奇跡的な勝利」を「驚異の決定力」により捥ぎ取った試合、との試合の実像が現れています。

(2)更に、今シーズンの累積値=第1節~第6節累計値での項目別コンサ順位を確認しておきます。
支配率  8位ー53.9%  走行距離 4位ー116.6km
30m進入数 8位ー42.8回  
得点 5位ー9点  シュート数 2位ー17.1本 枠内数 9位ー24本
決定率 9位ー9.5% 
パス数 9位ー433本 同成功率 8位ー80.3% 
クロス得点 12位ー1点  セットプレー得点 3位ー1点
被シュート数 12位ー14本  被決定率 16位ー12.8%
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
纏めると、
◎リーグ上位水準・・走行距離・シュート数・得点・セットプレー得点力
〇リーグ中位水準・・支配率・30m進入数・枠内数・決定率・パス数・同成功率・
✕リーグ下位水準・・クロス得点力・被シュート数・被決定率
ここからは、
※4 ◎リーグ上位に到達項目は、「走力・ゲームメイク力(シュート数)・得点力」で、中位レベル項目に「攻撃基項目・決定力直結項目」が多く該当し、プレイの基礎・基本となる「個々選手能力」に課題があり、「リーグトップ攻撃力」は未だまだ差がある状態だという事です。また、✕リーグ下位項目「被シュート数と被決定率」の失点阻止・直結項目は、リーグ水準には未到達と、数値が証明してしまっています。さらに「コンサのストロングポイント」としていた「サイド・クロス攻撃は、現時点は、既にその強みは消滅し、リーグ下位レベルまで悪化している現状です。「目を覚ませ!」という事ですね。

2.現状点検の総括

第6節の試合データは、「悲観」しなければならない状態までは悪化していないが、致命的な課題・欠点の未改善・改善未着手からは、次節以降の勝利・勝ち点獲得は極めて困難・低い確率しかない、という事を証明しています。
その致命的課題を再記載しておきますが、
【課題1:シュート決定率改善】
【課題2:被シュート数・被決定率改善】
更に、リーグミドルレベルをトツプレベルに至急改善する重要課題は、
【重点課題1:パス成功率改善】
【重点課題2:クロス得点力改善】
更に、現在選手フィジカルコンディション悪化状況から、
【重点課題3:故障選手リカバリー早期化でコンディション改善】
少しだけ改善策について。
【課題1:決定率】・・現在、コンサのシュートポイントは、高い「PA内シュート率」にて問題はありません。詰まり、充分に「PA内への侵入」に成功しており、そこに問題は無い、という事。答えは、この課題は「シュートのタイミング・ターゲット」の問題で「テクニックやフィジカルは無関係」にあります。即ち、シューター(シュート選手)のプレイ意識・認識そのものの問題で、「選手固有(能力?)」の問題にされ兼ねませんが、これこそ、≪チーム共通意識・改善にしか≫解決・改善はありません。そうでなければ「選手を交換、入れ替え、新選手獲得の問題にすり替えられかねません」が、これこそ≪監督・コーチの問題≫で、選手個々の問題化は、永遠に解決・改善が無くなります。~適正な「シュートトレーニングの反復・定着」が解決策です。「シュートタイミング」~DF・GKのプレイ予想・予測外タイミングシュート=テクニックでは、「トーキツク・裏キツク・股抜き・ダイレクトシュート等々・・」「サイドチェンジを繰り返し、GKが突き切れなくなったタイミングのシュート等々・・」、「シュートターゲット」~「GKの届かないゴールポイント、GK足脇の早いグラインターシュート等々・・」 この結果、「ゴール枠内ギリギリを狙い、一見、枠内率を低下させそうですが、実は、逆に枠内率が上昇します。」更に、シューターの意識に大きな変化を齎してくれます。「強いシュート」の意識は、「枠外・ホームラン」にしか繋がりません。シュート時の最適な意識は「沈着・冷静に、最適タイミングのギリギリの瞬間、絶対にGKの届かないポイント、を狙い、脱力して素早い振りで、ボールが離れるギリギリの瞬間まで狙い続け、シュートプレイ」する、例えれば、「スナイパーの様に冷静に獲物を狙う」意識です。この「プレイ」を追求する事のみに集中した意識こそ、「得点したい、入れたい」との欲・意識に縛られた「固く・力を込めた・スムーズとは無縁のシュート」から、解放されます。そして、この意識を「無意識に、身体に記憶させる」ために「トレーニング」があります。 という事で、≪適正トレーニングの徹底・定着で改善≫出来る、本来は、そんなに時間が掛からずに、結果は出せる改善です。
しかし、その取り組みが無い限り「永遠に改善不能」⇒「選手入れ替え」策への誤対策に転落してしまいます。
【課題2:被シュート数・被決定率改善】・・相手チームの対策は「守備陣の固有・個々の守備力の問題に転嫁」されてしまっています。コンサのミシャ戦術は、守備時には「5バックの5ー4ー1フォーメーション、ブロック守備」で、ここが破綻・崩壊しているのではありません。
相手のコンサ対策は、
「➀基本システム局面の3バック 3ー4ー・・の、左右CB脇スペースを、コンササイドハーフが<上昇>の局面・タイミングに突く」
「➁コンサ攻撃局面のDFラインを相手陣やセンターライン付近まで上昇、そこに、3DFラインの3ー2ー1ー4フォーメーションで、コンサDF・左右SBより、前線選手への縦パスの<カットとボール奪取>を狙い、ボール奪取の瞬間に、パス起点を作り、そこからカウンター狙い」 の2パターンに集約されています。
➀パターンは、コンササイドハーフが前線への攻撃参加の瞬間・タイミングを突きますが、その局面を、コンサ守備の観点からみると、
「ハーフがアップしたスペースとCB上部~脇スペースのカバー」の問題ですね。
この観点で見れば、答えは一目瞭然ですね。
ハーフの居たスペースカバーは、その隣の「ボランチのスライドカバー、更にそのボランチの空けたスペースカバーの別ボランチのスライド」また、
「ハーフの空けたスペース+CB脇上スペースをカバーするCBのスライドカバー、更に、そのCBのスライドによるカバーのセンターCBのスライドカバー」の問題です。そのカバーの遅れ・丁寧なプレイで改善してしまいます。最近のこの失点は、CB・ボランチの「プレイ徹底度・真摯度・ズル休みの有無の問題」そのものという事が分ります。・・ルーカスを戦犯して「中野」にスタメン交代しても、全く改善しませんでしたね。何故なら、サイドハーフの問題ではなく、「ボランチ荒野とCB進藤」の問題だったからです。特に「荒野のポジション放棄」は、「自由な、運動量溢れるプレイとして評価」とは正反対の「戦術=規律違反の勝手プレイ」で、サイド突破を許す真因の一つで、実際、ボランチ変更で、一挙に問題解消したのは御覧の通りです。
➁の問題は、尽きるところ「DFラインに居る3選手のポジショニングとファーストコンタクト」の問題です。コンサの守備・ディフェンスの最弱点が「相手選手との甘い間合い」=「相手選手のプレイ・一挙手一投足を制限・阻止するための間合い(至近距離)」をコンサ守備選手は超苦手としています。これまで、対人能力の高いDFとされた選手を思い返すと、例えば、増川;強靭な体幹で跳ね返す、河合;徹底した密着の間合いで相手プレーを阻止、奈良;当たり負けしない体幹と勝負魂、、等全選手が、強い精神力・闘争心で当たり負けない、密着の間合いでした。現コンサのDF陣は、進藤以外は専門DF選手ではなく、闘争心・当たり勝ちの経験・累積も無く、MF特有の「跳ね返し防御」ではなく「テクニック型守備プレイ」となり勝ちです。
これが、被カウンターでの強く・効果の高い「ファーストコンタクト」が現在の弱点です。第1守備による「他守備選手が帰陣しリトリートの時間確保」に失敗し、そのまま「守備選手の帰陣・守備参加」を実現できない事態となっているものです。
「最終3選手」が「攻撃意識から、ポジショニングが緩み、攻撃参加した局面に、悲劇のカウンター防御失敗、相手想定策成功」となっている訳です。ポジショニングでの「規律=戦術」を無視する「スタンド・勝手プレー」がその起因となっている訳です。ボランチからDFに下がった「深井・荒野」が問題となります。
仮に攻撃参加するのなら、両サイドバックまで上がっている「福森・進藤」がスライドしてリスクカバーしていれば、スペースを突かれるフリープレーを阻止出来ます。

この様に、ミシャ戦術の要は、「規律=戦術」の徹底・真摯な実行にある、という事です。

以上で、今回ブログは終了。

posted by yuukun0617 |22:18 |