コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2018年02月12日

~進化~ミシャによる進化㉑キャンプ締め括りPRC優勝決定戦試合評価

ハワイ2次キャンプの締め括り、パシフィック・リム・カップ(PRC)優勝決定戦;対バンクーバー・ホワイトキャップス戦に、見事に勝利し、PRC初代チャンピオンとなりました。
本番試合の第2戦目として、前戦PRC初戦;対コロムバスクルーSC戦の激しい撃ち合いに競り勝っての優勝決定戦での【 1-0 】での勝利で、2連勝で、第2次ハワイキャンプを締め括ったものでした。
ここでは、試合評価とキャンプ総括について確認したいと思います。

1.試合内容と結果

①起用選手
コンサは、いよいよ、スタメン起用選手が90分間(試合全時間帯)出場となり、シーズン中に同様3名の途中交代で、最終盤に、福森の緊急交代を追加のみとなりました。
スタメンと途中交代選手は、

           都倉
       宮吉      三好
     菅   兵藤  宮澤   早坂
        福森 ミンテ 進藤
           菅野

  後半開始から、宮吉⇔ヘイス変更

           都倉
       ヘイス     三好
     菅   宮澤  兵藤   早坂
        福森 ミンテ 進藤
           菅野

  後半25分、三好⇔内村交代、一部ポジション変更
 
           ヘイス
        内村     都倉
     菅   宮澤  兵藤   早坂
        福森 ミンテ 進藤
           菅野

   【38分 都倉得点で、1-0】

  後半40分、福森が菅野と激突・内腹部打撲でも横山と交代 
           ヘイス
        内村     都倉
     菅   宮澤  兵藤   早坂
        福森 ミンテ 進藤
           菅野

未起用選手は、
・試合会場の人工芝ピッチを考慮し起用除外;ジェイ・小野・稲本・チャナティップ・ジュリーニョ・深井・ソンユン   と、
・未起用選手;白井・田中・菊地・阿波加・藤村 でした。

本番試合でしたが、起用除外主力選手がおり、スタメン候補選択とはなっていませんね。とは言え、Aチーム候補+Bチームの混合起用で、90分の実戦プレイとなり、多くの選手で、スタミナコンディション低下も観られず、累積疲労中でも問題無しでした。

②試合展開

コンサのミシャ戦術は、
相手チームの攻撃手段を限定し、ロングボールの放り込みとストロングポイントの派生セットプレーに絞り込んでしまいました。
つまり、
ミシャ戦術の「パスサッカー戦術」による連続パス交換攻撃を防御するために、ブロック守備を崩すことを避け、2~4人までの少数攻撃陣での攻撃の守備バランスに落ち込みました。
しかし、その攻撃は、コンサの空中戦支配率の高いハイ守備陣で、弾き出し成功しませんでした。
唯一のポイントが、コンサのGK・DFラインからのパス交換・ビルドアップでの数回のミスプレイ(パスミス・ボールコントロールミス)で、ゴール近い自陣でのボールロストからのショートカウンターを浴びるもので、大きな課題点のひとつとなるものでした。

対する、コンサの攻撃が、特に5トップ(前線3選手+サイド2選手)への縦パスでのミスが10回程度あり、その都度、攻撃急停止となるもので、「パス交換がどこまで行っても最大課題」となりました。
相手陣のプッシュアップ(ラインアップ)の消極性から、スペースも乏しく、DF裏・サイドへの飛び出しもほとんど無く、有効的な揺さぶりやギャップ作りプレイが無く、攻撃も停滞しました。

これらの、コンサ・相手状態から、膠着状態時間帯が長時間となり、特に後半は、10分~28分の20分間は完全な潰し合い時間帯に終始しました。
後半は、昨シーズンのコンサ試合展開に近いものでしたね。

そんな膠着状態の中でも、複数、連携プレイでの相手陣崩し攻撃が作動し、ミシャ式攻撃はありましたが、その回数・時間帯が少な過ぎでした。

そして、再三のセットプレイから、福森FKシュート~GKスーパーセーブ~落ち際を予想しポジショニングしていた内村がゴール前で緩いヘディングシュート~ゴールイン前にカットし都倉のダメ押し押し込みヘディングシュートで得点。そのまま、守り切って【 1-0 】で勝利し、優勝となりました。

③内容

a.コンサボール支配率は、見た限りでは65%超で、試合はコンサのコントロール。前半;60%、後半;65%超、トータル;65%超

b.シュート数は、
前半 コンサ5本(枠内2本)-相手1本(枠内0)
後半 コンサ4本(枠内2本)-相手2本(枠内0)
         得点1
合計 コンサ9本(枠内4本)-相手3本(枠内0)
・都倉4本(前半3本-枠内0、後半1本-枠内・得点1ヘッド);枠内シュートが問題です。枠内・ゴール内ターゲットのシュートへの意識が、その他のプレイ実践に注意を取られ、又低下しています。

c.福森のプレスキックは突出したスーパー武器です。FK;直接シュート2本で、1本が左コーナーピンポイントで、GKのスーパーセーブあるも内村のこぼれヘディングシュートを途中でカットした都倉のヘディングシュートの得点。(都倉の手を出す、カットからのシュートが無くても、内村のゴールでした。)もう1本も、アッパーゴールバーへ直撃。CKも、ドンピシャの都倉ヘディング(ゴール枠外)シュートを始め、スーパーキックが多数ありました。

d.パス成功率 
自陣・・70%(不成功30%がカウンターリスクに繋がっている)
敵陣・・60%(5トップへの縦ショートパス成功率40%の低率で、連続パス交換が中断する)
ミシャ戦術での「継続追及課題」ですね。
しかし、その上昇、特に敵陣での上昇は、得点力・攻撃力に直結するもので、パスの出し手も大きいですが、受け手のポジショニングの適格性と迅速タイミングに掛かっています。キャンプ終盤での最大課題で、急上昇が可能な重要ポイントです。

2.試合評価、および、キャンプ評価

客観的に評価しても、

MLSの1部上位と中堅の2チームを撃破し、
ハイテクニツク・パスサッカータイプの前試合、
堅守・速攻ストロングタイプの本日試合、の異なる2タイプとの対戦相手に、
共通戦術による勝利で「撃ち合いにも・堅守均衡勝負にも」対抗し勝利するチーム力に到達を証明。
未起用の主力選手も多数で、フル起用でチーム力は更に数段上昇し、強力チーム力へ到達寸前の高い評価となります。

監督ミシャからはどうでしょう。
ミシャは、練習では「徹底したレベルアップ=もっと高いレベルを追求」を激しく・とことん、全選手に求めますが、
試合では「勝利結果」最優先で、勝利結果では「プレイ選手頑張りました」と評価します。逆に、敗戦結果は「良いプレイもあるだろうが、プレイ選手それぞれ問題があり、練習をもっと多く、とことんするもの」と評価となる事は有名ですね。【どんな勝利にも、その結果となる理由と意味がある】との哲学で、【先ずはその場面を尊重する】との姿勢となります。
ミシャにとっては、ピッチ条件からの選手起用ハンデを認識するも、また、多大なプレイ内容の問題点を意識するも、起用選手たちによる勝利獲得は大きな意味として認識し、プレイ選手は評価されます。
という事で、
スタメン獲得競争では、一歩リードとなりますが、次練習試合=キャンプ内紅白戦出のスタメン=Aチーム候補ですが、そこでの結果により、未だまだ変動して行き、最終テストの2月17日「テストマッチ北九州戦」で完成・確定です。それまで、選手起用のスタメン候補競争の中で、戦術実践度での課題・テーマは大きく改善されて行くステップです。

現在、
【ミシャ戦術実践度65%】まで上昇中。
【フィジカル能力80%付近】まで到達。(荒野・河合除く)
【選手戦術消化占率
 85%・・3%(1名;駒井)
 75%・・20%(6名;三好・兵藤・小野・白井・菅・菅野)
 65%・・43%(13名;宮吉・ジェイ・チャナティップ・ミンテ・ソンユン・
      深井・石川・進藤・早坂・内村・稲本・福森・ジュリーニョ)
 55%・・27%(8名;都倉・ヘイス・田中・藤村・横山・菊地・
      宮澤・阿波加)
 20%・・7%(2名;荒野・河合)】の到達状況。全選手上昇必須。
 65%以下の選手は
  「パス交換が課題;出し手パス・受け手ポジショニング」
  「実践集中度とプレイ判断スピード(両方意識)も課題」。
 
3.キャンプ明け

 昨日、夜間試合19:00~21:00にて、キャンプ全日程を終了。
翌朝、移動開始で、熊本の第3次キャンプへ移動。

熊本キャンプは、
2月13日~2月17日練習試合北九州戦~2月23日シーズン初戦広島戦へ前日移動~2月24日シーズン初戦広島戦~熊本キャンプへ帰還~3月1日熊本キャンプ終了・シーズン第2節C大阪戦へ前日移動
~3月2日第2節C大阪戦~帰札~第3節3月10日札幌ドーム;清水戦との、あと18日間の日程となりそうですね。

ロングフライト移動は大変でしょうが、チーム一丸、監督も一緒に愉しみながら頑張りましょう。


    

posted by yuukun0617 |00:19 |