2017年12月16日
~進化~2018シーズンへの展望~⑥戦術展望その②
~進化~2018シーズンへの展望~⑤戦術展望その②
~前ブログに続き~
(1)a.パターン=攻守切り替え・ボール奪取タイミング(局面)=
・ミシャ式・・
DFラインか中盤ラインで「ボール奪取」からの攻撃スピードが「超速カウンター」で展開し第1得点チャンスアタック;
「超速攻守切り替え」は2つのポジションで大きく動きます。
㋑「パス供給元」・・ミシャ式では、DFと中盤の選手条件に「フィード・パス力、ゲームメイク力」のテクニックとヘッドワークの両能力がある「守備選手」とされます。これは、「ボール奪取の瞬間でのパス供給タイミング」と「高精度」と「攻撃プレイ予測力」で、そのため「MFやFWのヘッドとパス能力選手の守備ポジションへのコンバート」が多発されるもの。例えば、浦和の阿部・遠藤・森脇・那須、広島の水本・塩谷は元ボランチ・サイドなどのMF、浦和槙野は元FW。コンサも、横山・菊地・河合・ミンテ・福森も全員MFのボランチで、高い適正選手で、十分可能ですね。
㋺「CF・両SH」は当然、「両SB(WG)」が前線へ飛び出し、そのスピードは、相手選手帰陣より速いか、同程度で、「攻守切り替えの瞬間」超スプリント力で前線へ進出し、パス供給の受け手となります。つまり「攻守切り替え」と同時に、前線5選手のスプリント開始で3~5秒でターゲットエリアへ侵入・到達し、ボール奪取者のDF・中盤から、奪取後、3秒でパス、5秒でパスの受け手でのパスレスポンス・コントロールから、相手守備陣未整備状態で、シュートチャンス構築が7~10秒、との「10秒アタック・シュート」となります。
この時のシステムは、〔5-4-1〕⇒〔3-2-5〕と変化します。
(2)b.パターン=前線に「5攻撃ライン」の5選手ライン構築からの第2シュートチャンス構築=
(1)での得点・シュートチャンスが作りない場合、「前線5トップ」戦術で、相手守備人数より数的優位を狙い、ポストプレイやドリブルも利用し、ギャップ・マークずれ・スペース作りで、相手守備陣形を崩す狙いの戦術。その際、Wボランチの一方を攻撃陣の底で、サイドチェンジのパス廻し・縦のスルーパスやショートパス役、2次ボール回収役とし、その下に、Wボランチのもう一方が参加した最終DF守備ラインで「相手のボール奪取からのカウンターリスク」を防御する戦術です。
システムは、(1)の〔3-2-5〕⇒WDHの片方がアンカーポジション、もう一方は、DFラインへ下がり~CB・DH・CB・CB~の4枚最終DFライン⇒〔4-1-5〕にシステム変化。
(3)C.パターン=「遅攻の攻撃時間帯」=
(2)でも得点・シュートチャンスとならず、そのまま「遅攻」となった場合、実は(2)システムには欠点・欠陥があり、その修正の戦術です。
(2)システムは、攻撃陣の底に「アンカー役」のWボランチ(DH)の片割れの1選手が、パス交換や縦パスのパス出し手となりますが、逆に、相手は「1人」のためターゲットとして集中アタックが容易で、「パスカット・チャージ」を多発され、しばしば、その餌食で「ボール喪失」が発生します。そのため、最終DFラインを1列上昇・進出し、「攻撃陣の強化」のため、両サイドCBを1列上昇し、(2)のアンカー役DH1枚はDFラインへ下げ、3枚の最終DFラインを~DH・DH・CB~との並びで構築するシステム変更・戦術です。
システムは、〔4-1-5〕⇒〔3-2-5〕と変更します。
最終システムを図示すると、
SB(WG) SH CF SH SB(WG)
CB CB
DH DH CB DH
GK
・コンサ現行戦術・・
3つのステップ毎、システム変化はしますが、
a.攻守切り替え時
〔5-2-3〕⇒〔3-2-2-3〕となり、サイドはWボランチのやや上位置程度で、攻撃参加もどちらかのサイドのみで攻撃と反対サイドは守備的ポジションに低下し、攻撃は4枚程度で、速度・突破力も小さく、前線の個の力頼みで、成功確率は大きく低下し、低得点力の原因。
c.攻撃時間帯
システムは、a.と変化なく、パス交換・サイドチェンジ・縦スルーショートパスも、参加選手数が少なく、パスの出し先数やタイミングも乏しく、逆に、少ないターゲット=パスカット・チャージターゲットの絞り込み・集中が可能で、ボール喪失も多発し、リーグの中でも低レベル攻撃力。
システムは、〔3-2-2-3〕⇒〔3-2-5〕に変化し、パス交換役などの「底位置」にWボランチで、2次ボール回収も行います。逆に「ボール喪失」からの相手カウンターには、Wボランチ2枚が第1防御ライン、その下のDF3枚が第2防御ラインとの戦術。
b.セットプレーが数少ない得点チャンスでしたが、驚愕・絶好調ジェイの個の力の得点も。ただし、ジェイが消えた瞬間、跡形も無く消失する危うく・魅力的な得点獲得力で、チーム固有戦力とは言えないものですね。
と長短が多く、総括すると、「高い得点力の攻撃力」とは言えないものです。
●コンサ現行戦術の弱点、低攻撃力打開する「ミシャ式」は圧倒的な「攻撃力・得点力差」で、即座に採用すべきですね。
●問題点は、
㋐「前線選手:FW・SH(シャドー)」と「両SB(WG)」の前線への侵攻スピード=「攻守切り替え後、3~5秒でアタックエリアへ侵攻」の能力(=スピードと反復連続のフィジカル)
㋑「前線選手:CF・SH」の決定機構築力とシュート決定力
㋒「両SB(WG)」のサイド攻撃力(エリア突破力・ピンポイントクロスパス力)とゴール前への侵攻力、逆サイド攻撃でのSUBクローザー力(シュート決定力)
㋓DFと中盤のパス供給元の「ロングとショートのピンポイントフィード・パス力」 が必須条件となる点です。
現有戦力・選手を当て嵌めると、
「前線選手(CF・SH)」は
㋐・・3~5秒アタック判定は、
速い順で、内村-都倉-(菅)-チャナティップ-ヘイス-(兵藤)-ジェイまでの7選手が合格圏内で、ジュリーニョ-小野-金園は遅延気味。しかし、新規加入交渉中の「FW渡」は、内村よりも速く、スピード牽引役となれる有力選手で、ミシャ戦術の実践レベルアップのために獲得交渉をする理由でしたが、獲得断念との事。
㋑・・決定機構築力=ゲームメイク力は、同じく能力順では
チャナティップ・小野-ジェイ・都倉・ヘイス・(兵藤)・ジュリーニョまでが合格圏、金園は圏外。新規加入候補「FW渡」はギリギリ合格圏内。
・・シュート決定力は、同じく能力順では、
ジェイ-都倉がスーパーJ1レベル、-新加入候補「FW渡」-ヘイス・ジュリーニョもJ1レベルで計5名がスタメンクラス、-(兵藤・菅)・小野・チャナティップの4名が準J1クラス-内村・金園はJ2クラス。
㋐+㋑で「ミシャ式での適正能力選手」は、ジェイ・都倉・チャナティップ・ヘイス・兵藤・菅・小野にプラス渡の7選手が「前線」可能選手です。
「両SB(WG)」は、
㋐・・前線への侵攻スピード=「攻守切り替え後、3~5秒でアタックエリアへ侵攻」の能力(=スピードと反復連続のフィジカル)が大前提能力で、その上に、
㋒・・サイド攻撃力(エリア突破力・ピンポイントクロスパス力)
ゴール前への侵攻力
逆サイド攻撃でのSUBクローザー力(シュート決定力)です。
現保有選手では、特に㋐能力が必要能力に達していません。
両サイドは、SBとして守備時の「5バック」のDFラインの最終ポジションから、一気に最前線の「前線5トップ」位置までの自陣と相手陣との縦広大エリアを激しく、何度も反復の上下動を実践しなければなりません。
攻撃切り替えの瞬間「最前線」位置へ、
逆に守備切り替えの瞬間「最終DFライン」位置まで、
最短時間=5秒=の最速スピードでのスプリントでポジショニングし、
且つそのロングスプリントを何度も反復するフィジカルが必要な訳です。
しかし、実戦試合では、当然1試合一杯フィジカルが持続できず、後半途中でのサイド選手交代で、その戦術の1試合中徹底を図る事が頻発しています。
そのスピードと激的なスプリント数能力については、
◎スピード・・右;早坂-ミンテ・(荒野)の順ですが、必要レベルに未達。左;菅-石川・田中・ジュリーニョの順ですが、こちらも必要レベルに未達、で、左右共にスピード不足で、新規加入交渉の右;駒井(ミシャ式実戦経験多数で実績による適正能力証明済み選手)、左;三好は「スピードスター」の条件合致選手で、どうしても新規加入を成功させたい事情です。
◎何度もスプリントのためのフィジカル保有・・右;早坂・ミンテ、左;石川-菅-田中まで必要レベル。左-ジュリーニョは不足気味。
しかし、ここでも、新加入候補の右;駒井、左;三好は必要レベル超え能力で、「ミシャ式」の実践実現が十分可能となります・。
なお、㋒能力は、右;新加入候補MF駒井-早坂は必要レベル到達、左;石川-新加入候補MF三好-菅-ジュリーニョまで、必要レベル到達で、右;荒野、左;田中は不足レベルです。
さらに、SBとしての守備力は、左;ジュリーニョ・菅がやや不安定以外、必要守備力を保有しています。
という事で、㋒のWGのスピード・テクニック+SBの守備力+激しい上下動のフィジカルを充たす選手は、
右;新規加入候補駒井が当確、やや不足が早坂、左は新規加入候補三好が当確、やや不足で石川-菅、更にかなり不足でジュリーニョとなり、「ミシャ式」の実戦が可能となります。
「中盤DH(Wボランチ)」は、
㋐局面変化に合わせた適正ポジショニングと役割変化
㋑中盤・DFライン共通した「ボール奪取力」
最も重要な能力が
㋒「前線5トップ」への「パス供給役=高精度パス・フィード力」。
コンサ現選手に嵌めると、
ボランチ;兵藤・宮澤・稲本・(菊地・横山・河合)の6選手は適合能力。荒野・ミンテは㋒のパス供給能力に不足。前寛は㋐㋑㋒全能力でJ2レベルで圏外。実質3選手では選手数が不足で、現SBの石川・CB福森も有力適正候補です。
最後に、「DF」は、
㋐守備時、攻守切り替えスタート時は、DFラインで堅守。
守備力と同時に、前線5トップへの「パス供給役=高精度パス・フィード力」が必須能力となります。
㋑攻撃時は、第1段階は、1DH(ボランチ)を加えた4枚DFラインを、攻撃陣の下まで位置取りを上昇して設定のポジショニング、堅守
㋒攻撃時間帯の、第2段階は、1CBは、2DHとの3枚DFラインで堅守。残り2CBは、両サイドに1列ポジションアップし、パス交換を中心の攻撃参加となり、スルー・ショート縦パスやサイドチェンジパス、逆サイドWGへのフィード能力が必要となります。
という事で、強靭なフィジカルを基にした守備力・ボール奪取力・空中戦支配力を前提に、パス供給役能力、攻撃参加でのパス能力が必要で、
現有選手に当て嵌めると、
現スタメンの横山・菊地・福森はリーグ上位レベル、石川・河合もリーグレベルで、合格圏内、進藤は成長中で少しパス力に自信が無いが、ギリギリ圏内で、6選手。ポジショニング・パス供給役に甘さの多いミンテはやや不足で、選手数拡大のため、FW金園のコンバート、レンタル中櫛引のレンタルバック・復帰も有効です。「ミシャ式」は現有選手で可能です。
2.以上の通り、「ミシャ式・ミシャ流戦術」のコンサ導入は、必要選手は、左右両SB(WG)以外は、現有選手で可能です。
そのため、キャンプインまでに両SB選手の新加入を完了し、
キャンプで、キャンプイン直後から、
適正選手による「ミシャ式」の理解→認識浸透→実践プレイテスト→反復練習でプレイレベルアップ→テストマッチ(TG)で実践度の確認・テスト・問題点確認⇒「ミシャ式戦術」の消化、との過程・ステップアップを進められますね。
「ミシャ」は、キャンプ終盤の「TG浦和戦」の起用・テストメンバーにより、第一次「ミシャ式による開幕・シーズン開始時中心メンバー」を策定する、とリリースしていて、上記ステップを想定しているという事ですね。
現時点での懸念点・解決課題は、「前線5トップ」の「スピード・フィジカル・サイドアタックテクニックを持つ両SB(WG)」と「スピードとシュート決定力のある前線(CF・SH)」の新規加入交渉です。
FW渡、DF亀川の断念との事態は、当然想定され、速やかに、他の複数候補設定と断念の瞬間に交渉開始が絶対です。高能力で、価格も適正な選手は、12月中旬までで終了します。その後の交渉は、能力のブレか、価格のブレのどちらかの選手の交渉となり、
1月13日~14日プレトレーニング
1月16日~ 沖縄キャンプ には参加とすると、あと1か月を切ってしまっているタイトなスケジュールです。
今回は、新「ミシャ式」キャンプとなり、初日から十分な練習を開始しなければ、シーズン開幕中心メンバーには大きく出遅れとなり、低パフォーマンスの効果になる事必至です。
以上 大変長文な掲載・内容となりましたが、「ミシャ式」解析・検討には、避けて通れないもので、有難うございました。
posted by yuukun0617 |23:34 |