コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2017年12月08日

~進化~2017シーズン振り返りと次への展望②~選手保有戦略~2

~進化~2017シーズンの振り返りと次シーズンへの展望シリーズ~2、選手保有戦略の続編です。
昨日ブログで、J1チームの年齢別保有選手データから、各チーム保有戦略点検と、その中から、「リーグ上位への戦略」を確認してみました。

本日は、その続編で、もう少しだけ、分析してみます。

2017各チームの保有選手数順にチームリストを掲載します。

選手数(A枠超過数) チーム-最終順位-20~29歳数・同構成比・同リーグ順位
54名(29) G大阪-10位-31名-57.4%-
46名(21) FC東京-13位-18名-39.1%-⑰
39名(14) 清水 -14位-20名-51.2%-   C大阪-3位-22名-56.4%-⑩
36名(11) 新潟 -17位-24名-66.7%-③
35名(10) コンサ-11位-13名-37.1%-⑱
33名(8)   甲府 -16位-18名-54.5%-⑪
32名(7)   神戸 -9位-17名-53.2%-⑬   磐田 -6位-21名-65.6%-
31名(6)   大宮 -18位-18名-58.1%-⑧
30名(5)   柏  -4位-20名-66.7%-    横浜FM-5位-19名-63.4%-
29名(4)   仙台 -12位-18名-62.1%-⑦   広島 -15位-15名-53.6%-
        鳥栖 -8位-12名-41.4%-⑯
28名(3)   鹿島 -2位-19名-67.8%-   浦和 -7位-15名-53.6%-⑫
26名(1)   川崎 -1位-19名-73.1%-   

このリストからは、
(1)上位5位チームは、30名以下の選手数(C大阪のみ例外)です。
(2)下線個所の通り、順位と高パフォーマンス年齢層(20~29歳)のチーム構成比リーグ順位が連動。8チームがほぼ一致。同年齢層の実数はリーグ順位と相関していません。チームの中の比率の問題という事となっています。

この2点は、保有戦略では大きなポイントとなります。

その原因を推測・考察してみると、
A.「少数精鋭」戦略は、資金力の限界がある中、「高いパフォーマンス選手」=「高年俸・契約条件選手」の条件の中、当然の結論となる。
しかし、シーズンを乗り切るためには、「故障・離脱、コンディション低下」への対応のため、一定数は必須となりますね。
そこで、具体的なチーム保有戦略は、
「高能力スタメン11」人
    +
「SUB同数11」人 
 ・・交代でパフォーマンス大幅ダウン回避のため、スタメンと同程度ランク選手が一定数必要。     
    +
「特殊パフォーマンス選手4~8」人
 ・・ドリブラー・スピードスター・守備要員・高経験値選手等。

  =26~30名程度で可能という事です。

 B.リーグ戦のみに専念の場合は、上記メンバー数で可能ですが、カップ戦やACL参戦も加算されると、第1チーム・第2チームの2チームを「トップレベル選手」で編成可能な選手保有が必要となり、それが不足の場合は、リーグ戦・カップ戦・ACL戦で、「優先順番」の対応が必至となり、結果、試合対応の強弱により、失敗が多数となっています。

C.30名以上保有の場合、試合実戦機会・経験が乏しくなり、「育成枠選手」わ順調に成長させるには、別途「育成手段・機会」が絶対で、その「育成~成長手段」が貧弱・低効果の場合、「育成枠」から、20~29歳の「高パフォーマンス・チーム中核選手」を獲得困難となっています。
「育成手段」は、
●U-22チームでJ3参戦・・高くの経費が必要。
●他チームへレンタルしより多くの実戦機会で育成・・実戦起用され目パフォーマンスの保有が前提。
●トップチームへ頻繁に積極登用・・極限定の少数機会のみで、TG程度しかなく、計画的・着実な育成は困難。
 程度しかないですね。

D.31名以上保有10チームの内、C大阪・神戸・磐田の3チーム以外の7チームが、10位以下に低迷しています。
多数保有が、順位上昇に直結するものでは無い、との事実はしっかり認識が必要です。つまり、J2レベル選手を多数保有しても、保有効果も意味も乏しく、逆に、経費負担から、高パフォーマンス選手の獲得を益々減少・縮小させるものである、という事実を直視し、コンサの保有戦略を再点検・是正する事が重要という事になります。
あらためて、適性判断から見ると、
どう見ても、現在のコンサ選手保有構成は、「適正査定・目的保有(選手個々の保有目的=どの選手に何を期待するのか)」の杜撰さ、不徹底から、不効率・目的適合性の低い選手保有構成である、とされそうですね。
多方面で「多数保有」の弊害がありますが、例えば、「練習実践」でも、集団指導よりも、グループ指導、さらに、個人指導の方が、間違いなく効果が上昇します。「集団指導中心」ばかりでは、シーズン全般の長期期間になると、選手の育成・成長量、レベルアップ量も大きな相違となってしまいますね。
「コンディション管理・意識認識管理」すべて同様です。

コンサも、「高い能力選手・その素質ある育成枠選手を30名程度」に限定しチーム構成する戦略が、有効という結論となります。
但し、それが、30~39歳選手では、2年間しか現状維持が出来ず、直近の成長も、3年後の維持・成長も出来ないという事です。
前ブログで、契約更新・更新見通し・契約交渉中選手合計は、30名でしたが、31歳以上選手は12名となり、2年後には、推定▲6名不足となります。保有戦略計画の立案が最優先課題ですね。

posted by yuukun0617 |01:26 |