2016年09月22日
〜進化〜 町田戦 事前点検
前回第6節4/3対戦では、「町田」に、コンサ選手を上廻る運動量と積極溌剌プレーで、気持ち良いくらいの完敗【0-2】をくらいました。私も、試合に参戦応援し、遠い試合会場から、肩を落とし帰路に就いたのはついこの前の事として、忘れられない試合です。
試合内容は、コンサの意図する攻守プレイをほぼ完ぺきに読まれ、全て阻止されるもので、町田サポーターとともに、熱い試合に感心・脱帽し、次戦以降につき、あらためて「万全の準備と全力プレーを期した転機」となった試合。
次戦は、それからちょうど「6カ月目」で、その間のコンサの成長と実戦力を見せ付け、”リベンジ”する試合ですね。
その当時は、コンサの堅守もやっと形が出来始め、堅守へ向け、熟成開始段階でしたが、現在は「J2では圧倒的な堅守構築」を完成し、攻撃も「速攻」一辺倒から、多彩攻撃段階まで成長・進化し、その成果を示し、完勝獲得とするものですね。
では、「町田」の事前点検です。
1.現状
順位8位 勝点46 12勝10分10敗 39得点 33失点 得失差6
今シーズンは、前半絶好調期、中盤(現在)低迷期の展開となってしまいました。
〔前半絶好調期〕
第 1~12節(12試合)首位 7勝4分1敗 15得点 7失点 得失差8
コンサ敗戦も首位獲得に貢献してしまいました...
〔中盤低迷期〕
第13~32節(20試合)8位 5勝6分9敗 24得点 26失点 得失差-2
2連敗が3回、勝ち切れず引き分け6回など、驚く程の低迷状態。
失点急増(DF?)。
直近5試合は、1勝3分1敗で、敗戦は減るも勝ち切れず引き分け多発はそのまま。
この様に、
以前の「溌剌・積極プレー」は現在、影を潜めている状態で、大きく戦力ダウン状態。
原因は、
前回コンサ対戦での勝因だった「運動量」と「過密日程」にポイントがあります。
チーム戦術は、
「高い運動量」により数的優位を多数回作り出し、ポイントのプレー成功を積重ね、攻守を展開。また、首位争奪戦に参加状態となり、最強戦力での試合起用を連続する=同一選手スタメン化(スタメン固定化)状況でしたが、
チーム保有選手のフィジカル(スタミナ)は、J2ランクのため、毎試合での「ハードワーク」による疲労が解消し切れず、過密日程スケジュールで累積し、運動量低下状態に陥りました。特に、第11節以降「中3日」日程が7回、「中2日」日程が1回の計『8回』発生し、8回とその前後を加えた戦績は、3勝5分4敗の低迷となったのです。
そして、悪循環が決定的となった事態が、主力選手の故障発生で、守備の要CB金(自陣空中戦支配率J2No.8位)・最得点源FW鈴木(J2得点ランキングNo.5位)・金の代替CB深津の3名が離脱し、守備力・攻撃力の大幅減退が発生しています。
「運動量=ハードワーク」主体戦術の危険性・・累積疲労解消のための「リカバリーシステム力」と「代替選手層」が必要条件でした。また、「最大戦力化選手」での試合起用の連続は、「スタメン固定化」となり、特定選手に疲労集中し、結果、コンディション不良・故障発生を招いてしまう訳ですね。急遽、FW仲川・DF大谷をレンタル加入補強し、仲川は活躍し始めています。ただし、「連携・戦術理解」はぶっつけ本番で、成否は賭けレベルです。
〔現在、コンサ以外の上位8チームはこの状態で、耐えきれなくなるチームから、同様な戦力低下により脱落、のリスクが上昇中ですね。〕
2.システム戦術
【4-4-2】【攻守バランス型】で、「高い運動量」による「数的優位」局面創出しプレー勝利の連続を軸に「攻守」実施。但し、現況は頼みの「運動量」は少し減退し、極端・感心レベルから「多い」レベルに低下しています。
同システムで特徴的な「ポゼッション」は求めません。実は、戦績上は「逆結果」です。
【平均ポゼッション-48.2%】で、それ以上・それ以下の戦績は、
<48.2%以上> 2勝6分7敗 16得点 シュート237本 21失点
15試合 1試合 勝点0.8点 1.0得点 15.8本 1.4失点
<48.1%以下>10勝4分3敗 23得点 シュート186本 12失点
17試合 1試合 勝点2.0点 1.3得点 10.9本 0.7失点
・・・如何ですか。
平均ポゼッション率以上の試合では、シュート数は5本/試合も増加しますが、それ以外の全項目、平均ポゼッション率以下の試合が圧倒的に高い戦績です。
ここからは、<48.2%以上>のポゼッションは禁止ですね。
つまり、試合プレイで見てみると、
高いポゼッションは、「攻撃バランス(ボール基準で、ボール前位置の選手数が、ボール後ろよりも多い状態)」を産み、パスミスやロストボール等のボール喪失からの敵カウンターを防御出来ず、失点とのパターン多発、です。
低いポゼッションでは、「守備主体」で、「守備バランス」と「運動量による数的優位からボール奪取」し、攻守切り替えから、スピードにのった「速攻」で得点、とのパターンとなる訳です。
なお、対システムでの戦績は、
「対3バック」4勝2分4敗 10得点・・1試合-勝点1.4点 1.0得点
「対4バック」8勝8分6敗 29得点・・1試合-勝点1.4点 1.3得点
差異はほとんど無く、得意・不得意はありません。
3.個別ポイント
①「運動量」を基にした「数的優位でプレー成功」戦術から、
攻撃では、攻撃回数の多さ、クロス攻撃が、ポイント。
得点パターンは、セットプレー37.8%+クロス24.3%=62.1%で主体。
優秀キッカー以前は鈴木崇文(8/24放出)、現在は森村。
受け手も、FW鈴木幸司(故障離脱中)・中島がいる。
守備では、被シュート数、被チャンス構築率、被ゴール数が少なく、ポイント。
失点パターンは、セットプレー37.5%+ショートパス25.1%=62.6%。
特に「ボール奪取力」が全選手高く、
その中でも、ボランチ李はJ2No.1ボール奪取選手。
②全選手「試合内走行距離とスプリント回数」が高い数値。
4.選手
J2・J1からの移籍組の高能力選手が多いが、高年齢がポイントで、運動量基準によりチーム編成しており、チーム運動量は確保されています。
しかし、高年齢は「コンディション調整」では問題があり、累積疲労による「コンディション低下・不良・故障」のリスクが高く、実際に、現不調主因との結果。
「高能力選手」による「最大戦力化」のため、「スタメン固定化」状態でしたが、主力3選手の故障長期離脱の影響により、「スタメン選手」3名入れ替えとなっています。
現状(次戦)は... 〔〇内は、年齢です〕
GK ・・高原㊱;元コンサで、J2では中堅ランク実力で、前試合出場
DF CB ・・ヨンアピン㉚・畠中(レンタル)<空中戦支配率の高い「金」故障離脱>;
弱体化し失点急増原因
SB ・・松本・土岐田㉚;松本元コンサ運動量高く、クロス・ボール奪取・守備〇
DMF ・・李漢宰㉞;元コンサ、ボール奪取J2No.1・パス供給源
森村;パス供給元、ボール奪取力高い。優秀プレスキッカー
SH ・・谷澤㉜・中村㉚;クロス、ボール奪取力高く、攻撃参加。
FW ・・中島㉜;チームアシスト王、シュート力No.12位、
パス・ドリブル・シュート全て高レベル
仲川;9/6レンタル加入後直ちに起用・得点獲得。
<鈴木(8/11故障長期離脱)>J2得点5位の喪失で攻撃力ダウン
30歳以上7名(64%)は、驚きレベルですね。ちょっと異常(?)では...。
1試合での運動量維持は、問題ですね。途中交代が必須となります。
以上 「町田」チームの点検でした。
有難うございました。
posted by yuukun0617 |15:18 |