コンサドーレ札幌サポーターズブログ

スポンサーリンク

2016年05月06日

~進化~ 戦術研究 編

GW研究シリーズ 戦術 研究にトライしてみたいと思います。(戦術は、広範・多岐で、まとめるのが難しいです..が。)

前回、システム研究をしましたが、戦術の具体策が、システム(=配置・ポジション)と起用選手選択になる、という関係になりますね。 
実際は、試合への狙いポイントからメイン戦術を選択、そのために有効なシステム・ポジション配置を選択、そこで最適な起用選手選択、そこまで固めた事からの派生的戦術・ポイントを想定という手順となります。
〔例; 「ポゼッション・プレス戦術得意なチーム」相手に、ポゼッション勝負ではなく「堅守・カウンター」戦術で対抗、そのために、【3-4-1-2】システム・サイドバックポジションで堅守構築、攻撃は3人+サイドバックのカウンターとサイド攻撃を選択、その選手は、〇△・・と言う様な手順..でしょうか?!〕

戦術の少し基礎的な事を..(ご存知の方は、飛ばして結論へ..)

≪ポイント≫
1.攻守バランス ・・ 単純には、攻撃・守備の各人数ですが、
重要ポイントは、【ボール位置】を基準に、前が攻撃側、後が守備側になる
という点です。 
コートの位置ではなく、
ボールより前に人数が多くなると「攻撃にバランスをかけている」更に、過剰になると「前がかり」状態となります。逆だと「守備バランス」ですね。
当然、攻撃側人数が増え、更に数的優位まで到達すれば、攻撃力増加し、意図通りに、自由にボール運びやアタックが出来ますが、
逆に減ると攻撃の選択肢やチャンスは少なくなり、個で十分突破・アタックが可能なアタッカーならば可能かも、ですが、普通レベルでは攻撃失敗→ボールロスト→逆襲開始される、となる訳ですね。
例えば、この状態が前線・敵陣近くでしたら、チャンス到来ですが、そこでボールロストは、守備人数減少状態で、守備の数的不利から敵カウンターチャンスとなってしまう訳です。
大事なのは、攻撃参加人数が、トップに加え、サイド・MF更にDFを含め多数になっても、

ボール位置基準で攻守バランスを図り、
≪攻撃バランス時≫は、逆襲カウンターを受けないよう、ボールロストをしない攻撃;パス・数的優位を作るサイド攻撃・攻撃ラストをシュートで終えるで、
≪守備バランス≫(コンサの通常のほとんどの局面です。)では、ボールロストリスクの可能性が高目の攻撃;サイドチェンジパス・少人数アタッカーによるカウンター速攻・ロングパス等によるトップへのほうり込み・ロングスルーパス..が選択できる事となります。

堅守・速攻型のコンサは、≪守備バランス≫の攻撃をメイン戦術にする理由ですね。
2.攻めはワイド・守りはコンパクトに
鉄則の様に言われますね。
攻撃時は、 コートを広くワイドに使う、つまりサイドの広いエリアや縦の深く広いエリアは、守備の人数もまばらで、数的優位や均衡(誰もいない~1:1状態)で、パスの出し手受け手とも有利となり、例えば、アバウトパスやアバウトトラップも可能となり、更に次のプレーも自由な選択や余裕プレーとなる訳です。
一方、守備時は、守備エリアを狭めコンパクトにする、つまり守備選手の集中により、スペースを埋め数的優位での守備で、ボール奪取を図る、という事ですが、
問題は、ワイドとコンパクトは、本来は両立しないという点です。つまり、攻撃のためワイドに選手配置の陣形は、コンパクトの正反対となる陣形という事です。
その解決法が、
①≪サイド重視の戦術≫で、 攻守ともボールはなるだけ早くサイドへ運ぶ、との内容。
ボールは中央にある場合に比べ、サイドでは布陣変更の必要がなくなります。
攻撃⇒守備に切り替わりの際、少人数で敵パスコースをサイドへ追い込み、サイドで数的優位・囲い込みでボール奪取する戦法。コンパクト布陣までは必要としないため、ワイド攻撃(陣形)から守備(陣形)への切り替わりで効果的です。
また、サイドでボール奪取し、攻撃へ切り替えの際も、素早くワイドに展開=サイドチェンジ・前方へのフィード・クロスで、チャンスとなりますね。一端中央に戻してから展開よりも、狭い視野で幅広いパスが出せる(出し手は、狭い視野の中に、中央~逆サイド・前線があり、最適な受け手を選択できる)、という事です。
②ちょっと別視点のお話しですが、
サイドからのパスには、センタリングクロスとアーリークロスがありますね。
良く「センタリングをもっと深くえぐって!」と言われますが、守備DFの横や下からマイナス気味のクロスパスは、DF・GKがボールとマークする受け手選手の両方が視界に入れ難い事から有効という事ですね。ただ、攻守バランスではどうでしょうか?!
アーリークロスの方が、攻守バランスは優れています。(=ボールロスト時のリスクは少ないです)。 また、アーリークロスは、センタリングに攻撃力は劣りますか? 答えは、そうとも限らない、です。ゴール方向に曲がってくるアーリークロスは、処理をミスするとそのままゴールの可能性が高い。ゴールから離れるよう横方向に曲がってくるアーリークロスは、DFが触れられずファーサイドのアタッカーにタイミングが合うと得点、となります。
実際は、昔のセンタリング一辺倒から、よりリスクが低く、得点チャンスのあるアーリークロスが急増している訳ですね。

以上の通りで、結論をまとめると、

・攻守バランスを常時図る。
・サイド 左右2~2.5人づつ、計4~5人となる布陣
・敵ポールは、プレッシングでパスコースをサイドへ限定し、サイドへ
・サイドでは数的優位がありここでボール奪取
・奪取したら、そのままサイドから攻め上がり
・サイド攻め上がれない時はね手数をかけずシンプルにサイドチェンジ(中央へのボールはサイドへ運ぶためのもの) という戦術になります。

攻守バランスの観点を軸に、戦術の研究でした。
未だまだ、戦術テーマはありますが(ゾーン・マンツーマン、ポゼッション・プレッシング・カウンター、ディフェンスライン設定、ロングパス・ショートパス..いっぱい)
いずれ。
毎回、長々と有難うございました。

posted by yuukun0617 |19:40 |