コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2016年05月05日

~進化~ システム戦術を点検!〔2〕

2回シリーズ システム戦術点検編 〔2〕です。

〔1〕で、3パックの基礎内容、J2の3バックの長所・短所を確認しました。
さて、我がコンサです。

コンサの現在システムは、
DF 3バック 守備的MF 2ボランチ で、
サイド の2人は、 攻撃時 サイドハーフ 、守備時 サイドバック となり
【3-4-1-2】と【5-2-1-2】の変換型(攻守切り替え時、システムを変更し、3バックと5バックの使い分け型)ですね。

そして、その【弱者の戦術】とも言われる3バックの現行システム戦術を実践している理由・狙いは...

(1)保有選手・起用方針 (若手を育て上げる・・社長との約束でしょう!!)
 予算・チーム理念・育成方針から、選手構成での、若手選手占率が高く(30人中12人)で、試合に通常3名~5名の起用とするチーム事情から、個の力の育成・レベルアップを図りながら、ポジショニング・連携・運動量(走力)を軸とした組織力が直結する守備主軸の【堅守】方針を選択。
(2)戦術
 過去、ポゼッション・プレスサッカーへのトライは、選手能力不足が主因でJ1定着レベルまでの到達は出来ませんでした。
そこで、前監督(バルバリツチ)・四方田監督は、より現実的に、有力な〖ポゼッション=パスサッカーへの打開・対抗戦術〗として、現行システム戦術で【堅守・速攻】を指向しています。 
J2勝ち抜きのため、
〇【4-4-2】型(攻守バランス型)チームに対して
 数的有利とタイトなハードワークによる組織的守備で攻撃を完全に封じ、攻撃では、コンサより攻撃人数が多い分相対的に守備人数少なく、薄くなっている状況となっていて、カウンターとサイド攻撃で速攻が有効で得点する。
〇【3-4-2-1】【その他3バック】型(守備主軸型)チームに対して
 ポジショニング・連携・運動量(走力)も、カウンター力も、意識・熟成度・完成レベルで、凌駕しており、同様戦術で絶対負けない!との強い意識(河合・小野・稲本..の貢献が高いです..ね)で勝ち切っています。
ただ、やはり、やりにくいですね。今後も、要注意対戦相手となりそう。(ガチガチの泥んこ・根性勝負になりそうで、引き分け続出が悪想定、何とか勝ち切りたい!ですね)
〇実戦では、ベテランも加えた若手のハードワークは適材選手も複数となり、J2最高守備力を実現出来ています。更に、J2レベル越えの優秀FW・トップ下・OMFで、カウンターは得意チームとなり、サイド攻撃もレベル上昇中で、攻撃力の発揮・今後の拡大が見込める状態で、攻撃力もJ2高実績となっています。
(3)J1定着レベル 到達 (社長との約束でしょう、たぶん!!?)
〔1〕で確認した通り、J2の3バックは、J1実績は✖でした。その打開策の習得・獲得のためにも現行システム戦術【3-4-1-2】が採用されていると考えます。
ポイントは、コンサは守備時の変換した【5-2-1-2】では7名の守備人数で、攻撃要員を3名残しています。失敗した3バックJ1昇格チームは、全チーム【3-4-2-1】で、守備時、変換【5-4-1】で、守備9人、攻撃1名で、致命的な攻撃力低下を解決出来ず、失敗結果となりました。 現行システムの完成度向上・進化に、J1定着陣容の形成がある!!という事です。

この通り、〔1〕〔2〕で、ご覧いただいたように、現行システム戦術は、【リアリスト監督】!!(大誉め言葉です!!)四方田監督のブレ無い戦術として、コンサの看板戦術となる勢いで急成長しています。
今後の若手選手の急成長・中堅ベテランの競争的融合も加え、
近い将来(来季2017シーズン)、J1で、
広島・浦和の3バックチーム(※この2チームは別格【3-4-2-1】で、守備主軸から守備・攻撃的戦術にまで成熟しています。ミーシャの独自戦術ですね。)と、
苦闘している湘南に伍して、
札幌型3バック戦術の完成・奮闘を夢想しています!! 実現して~!!!

以上で、システム戦術の研究を終わります。 長々と、ありがとうございました。

posted by yuukun0617 |18:26 |

2016年05月05日

~進化~ システム戦術を点検!〔1〕

連休の研究・点検シリーズ =システム戦術 編= です。
(すみません。全2回の 〔1〕です。)
現在コンサのシステム戦術は、【堅守主軸・速攻】型の【3-4-1-2】型ですね。

皆さん周知の通り、
DFは3バック・4バック・5バック。
守備型MFは、アンカー1人・1ボランチ・2ボランチ・3ボランチ。
更にサイドは、DFに入る サイドバック2人 か MFの サイドハーフ2人、となります。

コンサの現在システムは、
DF 3バック 守備的MF 2ボランチ で、
サイド の2人は、 攻撃時 サイドハーフ 、守備時 サイドバック となり
【3-4-1-2】と【5-2-1-2】の変換型となつていますね。
 攻守のシステム変更で、3バックと5バックの使い分け型です。

先ず、基礎知識項目
『J2リーグの3バック化』が傾向として指摘されています。
特に、コンサ以外のチームは前線の≪1トップ+2シャドー≫型で、コンサの≪2トップ+1トツプ下≫とは異なっています。〔2シャドー型は、守備時には、中盤に下がり、5バック・4中盤・1トップ型となり、守備時9枚の超守備陣形です。【3-4-2-1】⇔【5-4-1】変換型・・守備から攻撃への切り替えが??難しそうですね。〕
3バックは、【弱者の戦術】とも言われ、
特に、〖ポゼッション=パスサッカーへの打開・対抗戦術〗と捉えられていますね。

その原因は、
①J1に対して、J2の全般的特徴として、ビルドアップ力(後方から正確にパスをつないでいくプレー)に大きな差があると言われています。
具体的には、相手にブロックを引かれた場面に、こじ開けなければならないですが、それには技術の高いアタッカーが必要になる=守備ブロックの隙間にボールをつなぐコースがメインとなり、その狭いスペースでパスを受けられる選手がいなければ成立しなくなるという点と、
ビルドアップしたとしても得点をする選手が要る という2点で、優れた攻撃力の人材は、J1・海外に吸い取られ、J2で人材を揃えにくい。
②選手の攻撃力と守備力はどちらかに偏り、どちらを軸にするかで起用される選手特徴に変化が出るが、先ず攻守万能選手はおらず、攻撃力に優れた選手も乏しい。
③保有選手に合わせると、守備優先戦術との考え方が主流となる。
④守備のためには、組織力と個人の力の2通りのアプローチがあるが、守備では、組織力が有効で、ポジショニング・連携・運動量(走力)がポイントとなる事から、形にし易く、経費も掛からず、成果も出しやすい。 ... などが挙げられています。

実戦は、
J1昇格チームが、2014 湘南・松本・山形の3チームとも【3-4-2-1】型、2015 大宮・磐田・福岡 は、福岡は同上型、大宮・磐田はJ1時代の【4-4-2】型で、J1降格のカムバツクを除く、J2での上位チームシステムの成績となっています。
ただ、【3-4-2-1】型は、上述のとおり、守備⇔攻撃の切り替えに、攻撃、守備共に大きな課題があり、J1実戦は、2015 松本・山形降格、2016 福岡 最下位 の不振成績となりました。

その理由を少し確認してみましょう。
〔攻撃〕守備時の【5-4-1】は前線1トップのみで、カウンターはやり難く、狙いは1トップへのロングパスとなりますが、J2の1トップは競り合いに強く高さがありロングボールを拾える選手を起用、2シャドーはそのこぼれ球を拾う役割、となります。所が、J1ではその様な単発な攻撃は十分にケアされ不発という結果。
〔守備〕湘南と松本は、3バックスタイルでの基本戦術≪走れる選手を揃え走力と組織力スタイル≫。サイドでサイドとシャドーにDF選手の駆け上がりも加えて数的優位を作り、クロスボールの放り込みが出来る状況を強引に作って、クロスボール時に、ペナルティーエリアに通常の3人より多い5人を上げる攻撃を得意としています。それは、多少クロスボールの精度が低くても、誰かに繋がる可能性が高く、こぼれ球を拾える機会も増え、更に、守備陣は人数の多さに対抗出来ずパニックになる。つまり、アバウトなクロスでもチャンスに繋がり易い、との戦法ですが、
攻守が入れ替わると、とたん危機状態=守備が薄くなり、クリアボールから一瞬にして数的不利やカウンターから失点のパターンが出現し、J1の高いレベルの守備では、度々破綻発生となりました。要は、押し上げれば、得点かシュートにまで至らならなければ裏を取られるとのリスクが急増し、押し上げなければ1トップの攻撃は不発との結果となりました。
改善方法は、≪クロスボールの精度向上とクロスを得点にするフィニッシュ向上≫し、後方に人数を残す、ですが、選手能力・育成どちらも、予算や期間の制約のあるチームにとり、最も難しい課題で、解決できず、降格・順位低下の結果となっている、という状態です。

さて、コンサについてですが、長々と失礼になりました。 次回に続く~ にしたいと思います。

posted by yuukun0617 |14:56 |