コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2018年08月07日

~進化~ 第20節詳細データによる点検・次戦相手C大阪内容も

1.現況
コンサの「ミシャ戦術」完成への道は、”至難の道”が続いていますね。
シーズン前のキャンプ中~その後シーズンINのシーズン前半戦では、
初級課程を、順調にマスターし、一部選手の脱落はあるも、一定の成長・進展と戦績を上げました。
しかし、中断期間直前第15節神戸戦~シーズン中断トレーニング期間~第16節-第20節で、中断期間を活用した「他チームの戦力再編成・リカバリーによる戦力アップ」との対戦環境変化に直面し、
謂わば「ミシャ戦術中級課程の実践」が厳しく問われています。

 初級課程⇒中級課程の対策・改善必要ポイント・内容は、
①リカウンター(相手のボール奪取からのカウンター)時、リスク対応で準備のコンサ守備陣(3枚守備)は「個の守備力・スピード・判断」を問われ、「個の能力不足=判断誤り・スピード不足」を露呈。
 ・・既存選手が脱落の理由で、横山レンタル流失・稲本低迷。
②ブロック守備時に、コンサ守備数への安心感より「危機意識低下・カバー責任意識の低さ・プレイ予測が機能せずカバーとポジショニング失敗」多発。スタメン選手の内、「ミンテ」のみ合格レベル、「福森・宮澤・深井」は失点起因レベル、「進藤」はやや不足レベルと「個別選手で大きく差」がでています。「3バック~5バック」フォーメーションの欠点に、アバウトなゾーンディフェンスが可能なため「個々の守備範囲・責任意識低下」の悪影響が出て来易いという選手意識面・育成上の欠点が指摘されますが、コンサ守備の甘さの真因は「個々選手の守備範囲・責任意識の低さ」そのものです。
 ・・「3バックの左右」は、サイドバック選手のコンバートも有効で「早坂・田中脱落気味・石川」は今後本格検討も。他には、稲本→CBセンターでロングレンジパスを期待しましたが、前述の守備力の不足で失敗。「宮澤」をCBセンターはあり得ます。将来、ボランチ・MF選手が充足段階のチーム有力手段で、濱・中村も期待です。
③ディフェンスラインよりの「ショートレンジパス=ビルドアツプ」レベルがJ2レベルのまま。「堅守・速攻」戦術での「ロングレンジパス」は習得済みですが、J1戦術「ショートレンジパス」で、「遅いパススピード、遅く・誤りのプレイ判断、低いパス精度」が、ソンユン・福森で多発(1試合3~4回あり、失点直結)、進藤も時々、ミンテのみギリギリ合格レベル。宮澤・深井もDFラインからのパスは50点レベル。・・解決策・対策が見出せません。対策=トレーニングと実戦経験のみ、は「個々のメンタル激変」以外、改善困難ですが。
④シュート精度・決定力
ジェイは「決定力」がストロングポイントだった筈ですが、コンサのチーム低レベルの中「急速に低下」、他の選手と同レベルまで下落。
都倉の「美しい、但し偶然・たまたま度合いの低得点頻度シュート」
三好・駒井・深井・菅の「ホームランシュート」
チャナティップの「枠内だけど、ヒョロヒョロパスシュート」・・・
「低決定力・低精度シュート」で、上位や連勝の推進力・得点力はありません。
また、シュート数至上主義は「J1リーグでは、とっくに廃れています。」 問題は、テクニックでも、チャンス回数でも無く、選手個々の「意識の問題=個々の選手責任」に在ります。だからこそ、攻撃選手の放出・加入で「選手交換」による課題改善がどこでも常態とされている訳で、コンサでも同様対応を取るのか、どうかを問われています。選手個々の人生・選手生命の問題でもあります。・・・「個々のメンタル激変」で即座に改善。少なくとも「ジェイ・チャナティップに教えを請え!」です。
この4課題を解決すると「ミシャ戦術中級マスター」となります。
多くのチームが「ミシャ戦術の優秀性」を認識するも、その「実現困難性」を理由に選択しませんが、中級課程への課題は、各チームそれぞれの根本課題を増幅して現実化します。コンサの「根本課題」の解決にも挑戦する取り組みです。
2.J1リーグ状況~4つの動向と3つのグループ~
前節の傾向・動向が更に進展。
・中断前・前半好調だった「上位陣の戦績低下」
・「中位をギリギリ維持」していたが競り勝てなくなった
・潜在戦力が高くも、低迷「下位~中位陣」の中「苦境脱出の目・スタート」を切ったグループ、
・同じく、なお「脱出の切っ掛けを掴めない」グループの動向に分離し、
結果、上位陣・中位陣・下位陣の3グループに収束。
<上位グループ>広島・FC東京・川崎・・3チームのみ。 
<中位グループ>4位~12位・・9チーム。
<下位グループ>13位~18位・・中位とは差が拡大。6チーム。
コンサは、中位グループ・トップ4位ですが、僅か「勝ち点4差」で、連勝・連敗で一気に順位は下降し、現時点順位は「意味乏し」。上位グループの3位川崎まで「勝ち点6差」は、着実に勝ち点積み上げ=「連続勝ち点獲得狙い」を戦略とするのが正解で、上位グループとの勝ち点差を縮小できた局面のみ「連勝狙い」への試合目標ランクアップで「上位=ACL圏獲得」狙いで、現時点は、その基礎固めの「連続勝ち点獲得」狙いとなるもの。
今節4位をラッキーと捉えるのではなく「勝ち点獲得失敗」に焦点を当てなければなりません。順位を意識した瞬間「確実・着実な勝ち点積み上げ」を「勝負・賭けの勝利狙い」に変化させてしまい、試合戦略を誤り、「連敗=勝ち点獲得失敗・喪失」を招くものと注意です!!「勝負・賭けの勝利狙い」の試合目標は「上位獲得や降格脱出の極限局面のみ」です。
3.第20節詳細試合データ
公式リリースを点検です。
①試合内容と試合点検
       <コンサ~柏~次節対戦C大阪>
・支配率   コンサ52.2%  柏47.8%  C大阪62%
  ・・コンサVS柏 内容は後段で詳細点検
・走行距離  コンサ3位  柏4位  C大阪11位
・スプリント コンサ3位  柏1位  C大阪12位
・シュート数 コンサ2位  柏1位  C大阪8位
・枠内数   コンサ7位  柏4位  C大阪16位(1本)PA内シュート数 コンサ3位  柏1位  C大阪6位(10本)
・決定率   コンサ12位 柏9位  C大阪13位(0%)
・パス数   コンサ8位  柏13位 C大阪4位
・同成功率  コンサ11位 柏12位 C大阪5位
・クロス数  コンサ3位  柏1位  C大阪2位
・同成功率  コンサ4位  柏2位  C大阪8位
・被シュート コンサ18位 柏16位 C大阪3位
・被決定率  コンサ10位 柏7位  C大阪11位

コンサVS柏 試合ポイントは、
★今節リーグ随一の「運動量・シュート回数=攻撃回数」試合で、「ハイレベルの撃ち合い合戦試合」で、見応え十分・波乱万丈試合数値でした。特に「シュート数・サイドからのクロス数と成功率(精度)は注目レベルで、両チームの高い攻撃力を表す数値で均衡したものでした。
★勝敗の原因となったのが、数値対比で僅かに「柏」優位の「決定率」で、
前19節までの平均7.2%・リーグ17位の決定率とは、別チームレベルまでの劇的改善で、戦前想定を裏切る決定率がコンサを撃破する主因となりました。(前節まで、シュート数はリーグ1位で、シュートチャンス数=ゲイムメイク力の高さを示すものでしたが、唯一の弱点「低シュート決定率」で下位低迷していたものでした。)
★ほんとに「プレイ僅差・拮抗」を証明する試合数値でした。
 本来は「引き分け相当」試合の数値でしたが、僅差の「決定率」に「試合の女神」が加わり勝敗を分けましたね。
 柏は、この実戦戦力の発揮・実践で、今後「上昇過程入り」は、間違い無いですね。

②C大阪の第20節から見えて来ますね。
・高支配率・多パス数の「パスサッカー(ショートレンジパス)戦術」を展開。
・その分「走行距離・スプリント数」が低下。推進力(攻撃前進力)・帰陣力(守備再構築力)は減少。
・サイド突破(クロス)力はコンサと同レベル。精度(成功率)はコンサ優位。
・被シュート数(=中盤守備力)は、リーグ上位レベルで、C大阪守備力(ソウザ・山口蛍の高守備力)が優位。
・但し、シュート成功率(=シュート失点阻止率=GK・DF守備力)は、コンサ優位。
●最大ポイントが、「シュート精度」で、コンサも大課題ですが、C大阪もコンサ以上に「低決定率・枠内数・PA内シュート数(率)」で、次節対戦の最大ポイントが<決定力勝負>に尽きます。

4.試合内容からの注目ポイント
柏の前節フォーメーションは、「4-1-2-3」か「4-4-2」の所「4-2-3-1」で、
コンサミシャ戦術「3-4-2-1」と攻撃時「4-3-3」「3-2-5」とのマッチアップに問題が発生していました。
図示してみますね。 (柏選手・番号)〇コンサ選手・番号

       (1)
 (13) (2)㊽(22) (6)
  ㊳  ⑱     ㊶   ⑭
  ↑   (8) (17)  ↑    
  ㊳(14)⑧(10)⑩ (9)⑭
     ⑤ (18) ㉟
        ⑳
        ㉕
 マッチアップを選手数で対比すると 
 〔攻撃〕
  ㊽    VS (2・22)  -1:2 ×
  ㊳・⑱・⑧VS (13・14・2)-3:3 △
  ㊶・⑭・⑩VS (6・22・17)-3:3 △
 〔守備〕
  (18)  VS ⑳・⑤・㉟  -1:3 〇
  (14・10・8・18)VS⑤・⑧・⑳-4:3 ×
  (10・18・14・9・8・17)VS⑧・⑩・⑤・㉟・⑳-6:5 ×
 となります。
  結果、
  フォーメーション・マッチアップで数的対比の所、
  38菅攻撃時の右(14伊東)カウンターは<4:3>数的不利。
  (10瀬川)攻撃も<6:5>数的不利。
  フォーメーションで、戦術的に<数的不利>を作られていたものでした。
  特に、
  「菅攻撃参加で前にポジションアップ」のタイミングでの
  右サイド(14伊東純也)「カウンター」が狙っていた想定攻撃で、
  見事に「嵌まってしまった」攻撃で、再三狙われ2失点でした。
  反対に、コンサ攻撃時「5トップ」で<5:4>の数的優位から、
  コンサシュートチャンスを多数作れた原因でした。

  【4-2-3-1】とのマッチアップは要注意です。

posted by yuukun0617 |21:09 |