コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2020年07月09日

~進化~ 再開でコンサ変身?!第3節鹿島戦

本日の再開第2戦・第3節アウェイ鹿島戦は、驚きの変貌が2点ありました。
1点目が、あの鹿島のていたらく・凋落ぶり。
2点目が、コンサのチームスタイルの変貌ぶりでした。

先ずは、1点目の鹿島の変貌から見てみます。
「常勝鹿島」がチームの代名詞だったのは、昨シーズン最終盤の「僅か半年前」で、この半年間で、すっかりチームは「個々の高い能力を、チームの形に構築出来ない苦しめる鹿島」となっていた事です。データ上からは、今年になってから「公式戦4連敗」で、「勝利」は一つもなく、「得点も前試合でのオウンゴールのみ」との状況でしたが、今日、「実戦」での姿は、無残にも、「規律=戦術不在・喪失」し、プレイ毎に「最適なプレーが何かの姿を見失っている」、つまり、チームとして「すべきプレー」の選択・判断に「深く迷い・大きな不安に包まれ、ためらいがちにプレー」する選手でした。
監督は「スピード・インテンシティ・規律」で立て直すと再三コメントしていますが、その全てが中途半端で、チームとしての纏まりにを欠いたものでした。
不動のチームスタイル「堅守速攻・球際の強さ」は過去のものとなってしまいそうです。

そんな鹿島は、「鹿島スタジアムのカモ」とされていた「過去僅か1勝しか出来ていないコンサ」には、これ以上ない「挽回・勝利のチャンス」でした。
実戦内容は、➀過去の「鹿島強力守備陣による自陣ボール奪取の瞬間、最速・超正確カウンターで得点獲得」のスタイルは、程遠く、高いボール奪取能力選手によるタイトチェックはあるも、単発・単独型で、連動したボール奪取はありません。➁自陣からのカウンターも、パススピードも普通レベルで、鋭いスルーパスや縦パスは皆無で、手も足も出ないレベルパスは無く、コンサのパス封鎖で充分対応出来るものでした。➂試合展開で、相手チームを追い込むタイミングで作動させる「相手ビルドアップ時点での強烈タイトチェック・ボール奪取」、つまり相手陣でのボール奪取は、殆ど無く、コンサのビルドアップは「余裕でパス交換」となったもの。実際ビルドアップは、なお、ビルドアップ第1パスのミスが多発し、依然として低レベル内容でしたが、鹿島のチャージも皆無で、相手守備陣を突破するビルドアップになっていました。しかし、他チームのJ1・タイト守備では未だまだ通用しないレベルで、本日試合限定と見えるレベルでした。

本日試合の2つ目の変貌が「コンサのチームスタイルの変貌」です。
何かというと、「攻撃や守備のパターン」等の内容の問題では無く、「試合内容に拘わらず、勝利獲得する」とのスタイルです。実は、これこそが「常勝鹿島」や「川崎・横浜FM」などの強豪チーム共通に持つ「勝者のメンタルティ」と呼ばれているものですね。
前節・横浜FC戦でも、「試合内容は低レベルで、完成度60%」でも勝利獲得でしたが、低内容ながら「必死にプレー」し、気付けば勝利獲得との結果獲得で、監督ミシャからは「良かったのは勝利した点のみ」との辛口コメント評価でした。
しかし、本日試合は、鹿島の余りの出来の悪さと、想定以上の「早期先制点獲得」から、「コンサが堅守・速攻」で、試合展開のコントロールをチームとして指向しましたね。つまり、「鹿島に程々ボール支配・攻撃」を許し、その攻撃力は低レベルだったため、コンサの粘り強い守備・堅守で支え、得点阻止し、一転ボール奪取からのカウンターを狙う展開に変更したものでした。
チーム状態や戦力のピーク・波もありますが、「チーム状態が良好でなくても、勝利獲得」とのチームスタイルは、強豪・上位狙うチームとなるためには、必須のスタイルです。前節横浜FC戦は、「ラッキー・幸運」も大きな割合を占めていましたが、本日試合は、「運」では無く、「チーム一体での試合運び・展開、そのチームプレイ」により「試合をコントロール」して獲得した勝利だ、との点こそが、画期的な、大きな成果・成長です。再開アウェイ戦の中で、「コンサは間違いなく成長」しています!!

試合内容も確認しておきましょう。
試合結果は、【 2ー0 】
1点目~7分DFライン宮澤から、縦一本・武蔵へロングフィードが通り、鹿島の高過ぎるDFライン裏の広大スペースでパスレスポンスし、GKとの1対1勝負も、一瞬のループで鮮やかなゴール・先制。1パス・シュートゴール!
2点目~終了間際のロスタイム4分の2分ジェイ離脱で最前線となった駒井が、本領発揮で鹿島ボランチにチャージし、ボール奪取から上がってきたルーカスへパスし、ドリブル突破で2枚のDF、GKを躱し、ゴールに流し込み。鮮やかな「ハイプレス・ショートカウンターの1パス・シュートゴール! でした。
くしくも、2ゴール共に「ボール奪取から、1パス・シュートゴール」で、ロングとショートカウンターでの得点でした。
得点獲得の「最重要要素は、スピード」である事の証明です。(相手守備陣を振り切って、チャージもさせない攻撃ですね。)

しかし、試合内容は、コンサの現在課題~90分間の試合フィジカル不足、ゲーム勘の不足、身体とプレイの「キレ」不足、ビルドアップ不安定、Wボランチ不安定、ハイプレス時の連動チームプレイ不足、菅野のセーブ力不足~は、前節よりも少し改善していましたが、なお、「65~70%」程度で、低レベル内容でした。(前節は60%レベルで、+5~10%)
試合スタッツ(速報値)は、
       コンサ   鹿島
シュート数 前半3本    8本
       後半4本   12本
同枠内数  前半2本    5本
       後半4本    4本
得点    前半1点    0
       後半1点    0
支配率   前半48%  52%
       後半44%  56%
パス数   前半302  284本
       後半193  284本
同成功率  前半82%  82%
       後半85%  84%
※獲得得点の両チーム差は、「決定力」と「菅野のセーブ力UP」とありました。
本日の「菅野」のプレーは、「セーブ」の守備力と同時に「ビルドアップパス力」が安定的に優れていました。調子が上がり、「菅野エンジンが全開」に近づいています!GK課題は、解消されつつあります。
※パス数は、前節470本で、本日は、+25本(495本)ですが、本来数値「550~650台」には相当な差があります。パスサッカー戦術には遠く、ビルドアップのスムーズなパス交換が大きく不足している、事を証明しています。
※ハイプレスは、駒井ボール奪取~ルーカス追加得点の僅か1回しか作動しませんでした。理由は、本来ハイプレス第1アタッカーであるFW(ジェイ・武蔵・チャナ)のプレイ不足、連動プレスのボランチとサイドのプレイ不足、にあります。

しかし、「本日2得点の、鮮やかなカウンター」の威力は大きいですが、武蔵が故障離脱すると、スピードのあるアタッカーは居らず、一気にカウンターの威力ダウンになりそうです。「カウンター」一辺倒・一本鎗で、前節・本節と連勝を獲得しましたが、サイド攻撃・縦パスとスルーパスとドリブルでのパス戦術・セットプレーの活性化が必須で、「多彩攻撃」を取り戻す事が必要ですね。

次戦も「中3日」で、アウェイ湘南戦です。
武蔵とジェイのコンディションがポイントですが、長いタイト日程の連続であり、完治しない起用は、それ以上に重大な離脱を招く事必至です。しっかり、慎重に治療し、場合によっては、両選手離脱や「限定・短時間起用」により、代替起用が必要ですね。また、中3日での「短期間連続起用」は、2連続が限界です。そのため、次戦は、チーム全体で「スタメン・交代」起用、スクランブル起用となりそうです。
いずれにしろ、出来る限りの対応で、両選手だけでなく、全選手コンディションの調整・コントロールがココ3日間の最重要ポイントですね。

posted by yuukun0617 |01:17 |

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この記事に対するコメント一覧
Re:~進化~ 再開でコンサ変身?!第3節鹿島戦

チャナ、福森、進藤あたりはちょっと去年までと比べると本調子じゃない感じ。
特にチャナと福森の視野と精度はコンサの攻撃の中心だから、今のところ
武蔵の身体能力以外であまり点が取れないのも仕方なしか。

でも彼らが調子を取り戻すまでは、駒井とルーカスが補ってくれるでしょう!
57分の駒井スルーからのプレーはすごく綺麗だった!

posted by 343| 2020-07-09 11:20