2017年03月25日
~進化~ リーグ第5戦「甲府戦」 相手チーム点検
未だ1週間、もう1週間、あと1週間、ですね。
この1週間はチームの「リカバー」はやや停滞。
この2週間の活用で、一変するチームの中に、まだコンサは入って来ていません。
最初の1週間で、選手の「リカバー」=疲労蓄積選手の回復と故障選手の復帰中心、
次週で、チームの課題改善中心でしょうが、
「選手リカバリー」は万全状態までは来ていませんね。
今日・明日での復帰が日程からは限度で、「小野」復帰の目玉程度、の様。
真冬の環境は温度の高い地域と、「リカバー・スピード」に差はあり得、キャンプ中での「リカバリー・スピード」より低下気味。チームでの工夫と効率的・科学的手法で、その差の解消に取り組んでますね。同時に、チーム管理から選手個々管理に変化し、2週間。今後、益々日常生活からの「取り組み」の差が顕著となります。
次週で、復帰選手も含んだ「選手リカバー」整備済みでの、「戦術・課題改善」はちょっと間に合いません。累積疲労から解放されたスタメン選手で、現戦術の連携・共通意識強化程度となりそうですね。
さて、今回は、甲府戦に向けた相手チーム点検です。
1.現況
順位13位 勝ち点4 1勝1分2敗 3得点 6失点 得失差-3
驚く事に、完全にコンサと同一です。
2016昨シーズンは、
順位14位 勝ち点31 7勝10分17敗 32得点 58失点 得失差-26
34試合/4戦=8.5倍ですが、現在値✖8.5・・昨年数値に相似で、現在までの戦績は昨年とかなり近く、甲府チームの想定通りの展開でしょう。
2.戦術・システム
今シーズンコンサ導入システム「5-3-2」型と、現在甲府システムは同型「5-3-2」システムです。
2013城福監督時代導入の「5-4-1」システムで、J1カテゴリーを維持し、「超守備型の堅守・速攻」戦術の代表チームです。しかし、ロングカウンターの放り込み攻撃のみで、一方的に攻撃に耐える試合展開の「選手ダメージ」の是正から、パス廻しも少し加えた戦術を指向するとの戦略から、「5-3-2」にシステム進化、との目的です。
左サイド活性化で、放り込みのみ攻撃から脱却をトライし、4レフティーDFリマ・SB阿部・ボランチ兵働・FW堀米を獲得し実戦起用です。
実際、昨シーズン平均支配率40.2%が、今シーズン直近試合大宮戦では、支配率48.1%で、ボール保持時間が延び、
パス数も昨シーズン平均360本/試合(順位18位)から今シーズン直近試合434本(順位12位)で、大幅増加です。
その結果、攻撃回数は、昨シーズン平均118回/試合から、前試合132回で、明らかに攻撃的に変化しました。しかし、システム変更動機だった「試合での選手ダメージ」に直結の運動量・スプリント数は、昨シーズンの低いポジションに守備中心での超守備的布陣とし、放り込み攻撃のみから、運動量111km(順位11位)、スプリント数143回(順位16位)でしたが、今シーズンはシステム変更・戦術攻撃バランスアップにより、運動量115km(順位8位)スプリント数184回(順位2位)と大幅アップで、選手層の薄さのままでの改善で、特定選手への集中密度は上がり、コンディション不良のリスクは大きくなるも、今現在は、そこそこの戦績・結果となっています。
コンサも、J1生き残りのために、「守備堅守は維持しつつ、より攻撃的に戦術転換」をトライし、進行していますが、全く同一方向・同一ロードを、少し前で、進んでいるチームという事です。しかし、決定的な相違点があります。<選手の質と量>=選手層です。コンサの圧倒的な強みは、「育成選手の質・量」です。2012~2015期間の育成成果が大きな差となり、選手層の差を産んでいるのですね。甲府の順調なシーズン展開も、暫くでしょう。夏場のコンディション調整の試練期で、下降と想定されます。
3.個別セマリ―
①シュート数 7.0本/試合(順位18位) コンサ 7位〇
枠内 2.3本/試合(順位18位) コンサ13位△
決定率 10.7% (順位7位) コンサ16位✖
攻撃回数 132回/試合(順位3位) コンサ18位✖
豊富な攻撃回数の中、決定機までチャンス構築するため、シュート数は減少するも、J1クラス決定率で、得点獲得。守備型チームと思いきや、速攻中心+パス組み立てで、チャンスメイクを反復実践し、その中、決定機まで到達した場合の得点能力は要注意で、特に上位チームからの勝利獲得数が多いチームです。
②攻撃手段
クロス数 11回/試合 (順位15位) コンサ1位〇
成功率 17.3% (順位12位) コンサ16位✖
得点 0 (順位10位) コンサ3位〇
直接FK 11回/試合 (順位12位) コンサ14位△
CK 2.5回/試合(順位17位) コンサ8位〇
セットプレー得点2点 (順位5位) コンサ15位✖
パス数 380本/試合(順位16位) コンサ17位△
成功率 67.9% (順位16位) コンサ15位△
ロングパス得点 0 コンサ 1 〇
ショートパス得点 両チームとも 0
実は、得点はロングカウンターとパス攻撃から派生のセットプレーとPK得点だけ。
かなり限定されています。
③守備項目
タックル数 順位5位 コンサ18位
クリア数 順位6位 コンサ4位
インターセプト 順位6位 コンサ10位
失点パターン ショートパス50%・セットプレー17%・こぼれ33%
被攻撃回数 121回/試合 (順位3位) コンサ1位〇
被シュート数 14本/試合 (順位14位) コンサ18位✖
被決定率 10.7% (順位15位) コンサ11位〇
守備項目で、
甲府はまんべんなく相手攻撃を減退し、被攻撃回数を大きく減少し、
コンサはクリア主体で、同様に、被攻撃回数を阻止しています。
しかし、両チーム共に、被シュート数はリーグ最大値で、全く反する結果です。
これは、シュートエリアまでの守備はリーグトップクラス、
シュートエリア内の守備は逆に、阻止力が低く、シュートにされている、
という事です。
両チーム共に弱点地域・スポットが、アンカー前後のスペース発生で、
5バックラインの高さ・位置により、縦コンパクトネス(DF~FWの距離)が緩む(延びる)と密集陣形が緩み、アンカーがDF位置近くだとWボランチとの間の「アンカー前」、Wボランチ近くに位置取りすると、DF前とアンカー間の「アンカー後」にスペースが発生し、ミドルシュートと、ショートパス・ドリブルでペナルティーエリア内に侵入の「シュートエリア」からシュート多発、となっている訳です。
そのための処方箋は、陣形位置の上昇で改善、との内容は、再三記載の通りですし、実際、コンサは、前々戦から開始・トライしています。
プラス、「最後の砦=GK」能力です。
甲府は、全試合「岡大生」セーブ率2.17% 順位2位
コンサ 「ソンユン」 2.51% 順位1位
甲府・コンサは、現在セーブ率「1・2コンビ」です。
4.選手
2017シーズン、選手層拡大に成功しています。
10選手放出、13選手加入ですが、主力選手の流失は、MF稲垣程度で、加入選手には、前述4レフティーの即戦力+ウィルソンは、スタメンとして成功で、確実に、戦力アップしています。昨年主力も軸選手が残留し、基本戦術は、昨シーズン戦術の継続・土台化の上で、質向上となる新システム選択はしたもので、コンサと同様、昨シーズン戦術の継続と進化型のチームとなりました。
以上 甲府のチーム点検です。
posted by yuukun0617 |21:09 |
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