2018年09月24日
~進化~ 第27節鹿島戦 敗戦原因
幾つもの意味・価値を掛けた試合に「完敗」の結果が突きつけられました。
前節川崎戦の大敗と今節鹿島戦の敗戦は、同一の完敗でした。
「スコア」からは「前節の7失点が今節2失点に減少」となりますが、鹿島は「大量得点を取りに来るチームコンセプト・戦略ではない」ため、2失点に止まった、という内容でしかありません。
ミシャコメントもマスコミリリースも「ボール支配率60%(正式は57%)」「パス数コンサ620本VS鹿島336本」と、試合時間帯はコンサ優位を「成長の証」としていますが、負け惜しみにしか過ぎず、実態は「鹿島の意図した支配率・パス数通りに展開」した、という事です。
言い換えれば、鹿島の戦略<ボール支配率もパス数対比も、試合成否には関係なく、重要なのは「局面の支配のみ」>との価値観で、守備・攻撃でのポイント局面での数的優位・高能力発揮での「突破・得点決定力・ボール奪取・阻止」プレイ、とのチーム戦略によるものです。
川崎は「得点に貪欲で、大量得点主義」戦略で「7得点まで到達」しましたが、鹿島は「堅守に自信を持ち、自陣でのボール奪取からのカウンターの短時間帯カウンターにプレイを集中」し、基本は「自陣で待つ」スタイルを通しました。途中で「前線からの守備(鈴木・土居)」で、ソンユン・進藤・福森・石川にハードチェックを仕掛けましたが、その時間帯は短時間で、「川崎戦」の再発は起きませんでした。しかし、その理由は、コンサにあるのではなく、鹿島のコンディションによるものでした。リーグ戦・ACl戦と厳しい闘いでのフィジカル低下があり、今節は「自陣自重型のやや守備的戦術」を選択したもので、前線からの激しいボールアタックは無く、川崎戦の再現は無かったものでした。
詰まり、2戦連続で完敗、という事です。
同時に、大きな欠陥・弱点が露呈されました。
川崎戦は「ビルドアップ力の拙さ・脆弱さ」が主因でしたが、
鹿島戦は、言わば「ミシャスタイルとなったコンサの硬直性・限界」が主因でした。
ここまでの順位上昇の主因は、誰もが認める処の「ミシャスタイル採用と実践」ですね。
その中、チームは、現在起用されている選手に限り「ミシャ戦術の理解と実践」を必死で学習・練習し、現在「ミシャスタイルチーム」となった訳ですが、その代償が「選手の自由・自主・自在性喪失」で、川崎戦・鹿島戦でも、同一パターンの反復しかプレイがありません。そのため、「現在ミシャスタイル戦力」の範囲内対戦は、優位・勝利となりますが、範囲外の「格上・上位チーム」には、現場・局面での「インスピレーション・工夫」の「独創性・創造性」による優位のトライが完全に消滅し、劣後・敗戦となる、という事です。
今節でも、
①プレイの中での自在なポジションチェンジ
②ショートパスに固執し、攻撃全プレイショートパスのみで、サイド攻撃もそのサイドのみとなり、すべて失敗でした。好調時は、長短パスで、攻撃エリア・ポイントも多彩で、相手の準備・的絞りを防止していました。
③同時に、以前得意だった「効果的なサイドチェンジ反復」による、相手陣型を揺さぶりましたが、現在は全くありません。
つまり<攻撃力が完全に停滞>し、現在攻撃力で通用する相手は限られたチームのみ、となっている、という事です。
しかし、上記3項目を意識して改善すれば「ミシャスタイルは更に進化・レベルアップ」します。
その意味では、未だまだ進化形・発展形で、トレーニング次第で上昇も可能、となります。
別の意味で、ミシャコメントが少し気になります!
「累積疲労・限定選手層」の指摘・コメントは、外的要因ですね。今まで外的要因を原因とする事は一切無かったですね。この時点に来てミシャは「本心から、現時点での限界点を認識」している事にみえてしまいます。
選手の成長の限界点・チーム実践力の限界点、シーズンも終盤戦、選手もチームもシーズン終盤戦。選手は次シーズンの存在・契約を懸けられ、チームは次シーズンのポジション・体制を懸けています。
監督としては、当然の意識・認識で、「良くやりました」との評価はあっても、批判・酷評はありませんね。
起用無し選手の<最後の奮起>には期待したいですね。
posted by yuukun0617 |08:01 |
2018年09月23日
~進化~ 第27節鹿島戦 試合直前に。
前節の大敗で今シーズンの「課題・膿」を出し切り、本日試合は、今シーズンとしての「回答」を示す試合。
「本気でACL枠を取るのか」をチーム・選手・サポーターが問われる試合。
ここでの「戦績・勝敗」で、チーム順位・ポジションを決める試合。
前節の大敗による「負け犬根性の復活」を排除出来るかを問われる試合。
本日の「ドーム参戦・入場者数は2万人切れ」が濃厚ですが、このまま「ジリ貧入場者数・サポーター数」となるのか、食い止めるのか、を問われる試合。
今節・本日の試合の「意味・重み・価値」は、シーズン毎試合変動などは無い筈ですが、その影響・反映を含めると、シーズンの中「最重要試合」の一つとなります。
対川崎戦での「コンサ攻略戦術」だった「前線からの守備、コンサビルトアップ第1パス・第2パスでのボール奪取、そこからのショートカウンター」は、「鹿島も得意戦術」です。
鹿島は、攻守のバランスの良差が特徴で、
代表クラス選手による個々の高い能力と、
メンバー固定化による「高い連携」による組織力の混合型で、
攻守ともに高い能力ですが、
特に、「攻撃的守備」で「前線・中盤」でも、積極的に「ボール奪取」を仕掛ける「強力ボール奪取力」、そこからの「カウンター」が強烈です。前節川崎戦の再現も十分にあり得るもので、そこの「コンサでの対策・打開策」が問われます。・・・コンサの「ビルドアップ力」のテストです。
その「課題」を打破すれば、いつものコンサ多彩パターン攻撃が炸裂します。
もう一点、シュートチャンスは必ず作れますが、多数回構築は困難でしょう。「数少ないシュートチャンス」に「着実に枠内・GKの届かないポイントへシュート」が最大の課題です。
ジェイ、チャナティップ、三好、ミドルシューターの「本気度」が試されます。また、「切り札都倉」が試合を決定づけるでしょう。
一瞬も目を離せない「緊迫・緊張・均衡」試合ですが、その均衡を崩せる有力手段が「ドーム力」です。2万人切りでも、圧倒するコンサ声援で、「ギリギリの均衡を崩しましょう」!
勝ち点3獲得 < 3-1 >完勝達成を捥ぎ取りましょう!!
posted by yuukun0617 |16:09 |
2018年09月20日
~進化~ 第27節鹿島戦 コンサ戦術・試合展開・メンバー予想-対抗策を中心に
コンサの現状最大課題が川崎戦大敗・その後の当ブログを始め、各種リリースで指摘され、その対策・打開策へのコンサトレーニング内容が注目。
しかし、トレーニング内容に変化・変動は無い様ですね。
川崎大敗戦の再発は「川崎のチーム力があるから」との認識で、今後対戦の他チームは「そこまでの力は無いもの」との理解の下、再発困難、との見方は「誤り」です。最大のポイントとである「前線からの守備」を持つチームは、次戦鹿島をはじめとして、少なくとも湘南・仙台・浦和・広島の計5チームが「同様コンサ対策」を仕掛けられます。
「前線からの守備」に対する「積極的な対策・打開策」が必須状況です。
今ブログでは、その対策・打開策を軸に、次節鹿島戦の戦術・試合展開・メンバーを想定してみます。
1.戦術~「前線からの守備➡アクティブカウンター」への対抗策~
先ず「対抗策」を検討してみます。
ポイントは、2点あると考えます。
(a)ターゲットポジション(選手)
(b)その方法
即ち、
(a)ターゲットポジション(選手)
ビルドアップの第1・2パスがターゲットで、
第1パス-GK・DF;ソンユン・ミンテ・進藤・福森
第2パス-DF・ボランチ;ミンテ・進藤・福森・宮澤・深井
に限定されています。
(b)その方法
㋐パスターゲットにマーカーを付け、パス先を減少・消滅させ、
パス選択を困惑の状態とし、パスタイミングを遅らせる。
㋑ターゲットポジションに、事前プレイ想定から、
ポジショニング・接近準備の狙い(ポジション変更)プレイ
㋒ターゲットに、メインチェッカー+周囲1・2の複数で囲み、
数的優位状態で、攻撃・ボール奪取。
㋓コンサゴール前の高い位置でのボール奪取からのショートカウンター
とのシステマチックなチームプレイです。
そのため、このコンサ対策積極型「前線からの守備➡アクティブカウンター」は、チーム組織プレー型チームの可能戦術となり、「川崎・鹿島・FC東京・名古屋・湘南・広島・浦和・仙台」が実戦可能となる訳です。
そして、この戦術は、コンサ対策だけでなく、多くのチームへ有力な戦術となり得ます。川崎は更に先鋭化させて来るでしょうし、次節鹿島は得意戦術です。
では、そんな「強力戦術」への対抗策です。
・・・そんなに優秀・強力な戦術には対抗困難・・??・・
ではありません。対抗策はあると思います。
〔対抗策〕
(1)ターゲットポジションでの改善
図示します。
狙われたパターン【×】
↑ 第2Pass
- -
( )
(例)ミンテ🔄 ・・・第1Passを後ろ向きで受け、
(_ _) 前に向きを変え、情報(味方選手位置)把握・選択
↑ 第1Pass 第2Pass出しに
GK 【3~4秒保持;向き回転、把握・選択判断、パス】タイム
第1パスを「後ろ向きで受けた選手が、前に方向転換し、そこで最新情報を把握し、最適選択を判断し、第2パスを出す」ための時間帯が必要で、
その3~4秒ボール保持を狙われたもの。
第2パスを受け、第3パスを出す選手も同一パターンで、その2~3秒ボール保持を狙われたものです。
ポイントは、
「後ろ向きパス受け~前向いてパス出し」、が問題が発生する原因で、
その打開策が解決方法となります。
では、
改善策【 〇 】
(例)ミンテ
(_ _)
↘ 第2Pass ↑ 第3Pass
第1Pass ↑ - -
( )
GK (例)進藤
・・・第1Passを後ろ向きで受け、
そのままワンタッチ斜め第2Passで第2選手へパス出し、
第2選手は、前向きのまま(情報把握・選択判断済)で
第3Passを出す となり、
【第1・2選手共、ボール保持は1秒で、適正パス】
となります。
詰まり、(例)ミンテ単独のプレイを、ミンテと進藤の複数選手・連携プレイとし、相手選手の「寄せ・チェック」は完全に防止、回避となり、また、前向きの第2選手は、余裕をもって、プレイ前に情報把握・判断選択ができ、「より適正ターゲットへのパス」となり、成功率上昇、連続パス成功で、「ビルドアップ力は一機に上昇」となる訳です。
(2)パスターゲットでの改善
パスターゲット・受け手への攻撃的チェックにより「安全なパスターゲットの減少・消滅」への対抗策が必要ですが、
意外に、単純策が有効・効果的です。
・激しいポジションチェンジで相手マーキングを振り切る動き、に尽きます。
・パスの受け位置は、事前に統一(複数パターン化トレーニング)し、決まり事位置でのパスレスポンスとなり、受け位置は一定化しますが、その前の激しいポジションチェンジで、相手守備は振り切る事が出来ます。
この2点を成功させるための「徹底したトレーニングで、プレイの組織化・共通化・統一」が大前提となります。
この2対策で、対コンサ戦術は打ち破れるもの、と想定します。
どうでしょう!!
智将ミシャは、真っ先に思い付く対抗策でしょうが、練習メニューには現れていませんね。??!!
あとは、いつもの戦術で大丈夫です。
フォーメーション【3-4-2-1】基本システムで、攻撃局面毎に「可変システム」ですが、今回対抗策も、そのシステムで適合しています。
唯一のポイントは、最終ラインでの横一線ではなく、谷型ギャップ陣型が大事です。
密集度の高いブロック守備で「組織・連携守備」で最少失点まで抑え、システム可変の多彩パターン攻撃を展開し、両サイド・中央突破、DF裏・サイドスペース、ショートカウンター・ロングカウンター、派生セットプレーのフルバージョン攻撃で複数得点を獲得し、決勝点獲得とする試合内容です。
その際の「攻守切り替え時のビルドアップに新対策の組織プレー導入」をプラスする試合です。
2.試合展開
試合開始より、コンサ攻勢展開を仕掛けたいですね。試合開始15分で「多数回得点チャンス」が作れるでしょうが、そこでのシュート精度が勝敗を左右します。「そこで、先制点・追加点獲得」が出来るか、「枠外シュート」の無意味プレイで、低レベルを証明してしまうのか。
「決定力追求」の高い意識選手を起用するか否か、の問題です。
どんなにチャンスメイクが出来ても「得点獲得意識=全シュート枠内は当然、GKの守備範囲外ポイントへ運べる」が低ければ、起用不可。
想定試合展開は、
試合開始 ~ 20分 コンサ攻勢の中で、1・2本目シュートで先制。
更に、シュート4本を打ち、追加点獲得
~ 45分 鹿島・コンサの一進一退の中、「失点」
< 2:1 >で勝ち切り状態で折り返し
~ 65分 均衡・一進一退状態
選手交代
~ 75分 コンサ攻勢復活 追加点獲得
~ 90分 < 3:1 > で完勝で勝ち点3獲得
ですね。
3.メンバー
前線は「決定力ある選手=枠内・狙いのポイントへのシュート意識高い選手」が絶対要件。
ジェイ
チャナティップ 三好
菅 深井 宮澤 駒井
福森 ミンテ 進藤
ソンユン
SUB 都倉 60分IN 三好OUT
白井 兵藤 宮吉 早坂 石川
菅野
60分からは、ツインタワー炸裂でセツトプレーから追加点獲得
駒井⇔早坂 菅⇔白井はあり得ます。
連続勝ち点獲得は途切れました。そのため、この第27節から、最終版のラストステージとし、全試合勝利の「マッチプレー戦略」で、勝ち点積み上げのスピードアップを図りましょう。
強敵鹿島に、「勝ち点3獲得」を「複数得点獲得」で達成です。
コンササポーター全力で、「ドーム力を構築」です。
posted by yuukun0617 |19:17 |
2018年09月19日
~進化~ 第26節J1リーグ状況-次節対戦鹿島現況も
昨日の「川崎戦での大敗真因点検ブログ」は大きな反響をいただきました。
試合終了時点でのマスコミリリースは「感情論」主体でしたが、その後、同一指摘が、解説者・分析者からリリースされています。
実に明白な「川崎戦略・ターゲット」でしたので、当然でしょう。
しかし、その現況へのコンサ打開策はどこにも記載がありません。
「課題点指摘」のみに止まり、「改善策・解決策」は「不明」という所でしょうか。
しかし、今、必要とされているのは「打開策」ですね。
火曜から再開のトレーニングも、後3日間あります。
1.先ずは、第26節のJ1リーグ概況を公式データ値より点検です。
シーズンも終盤戦の入り口に突入し、以下の現象が出ています。
①今節、「得点獲得失敗=0点」チームは、僅か3チーム(コンサ・FC東京・広島)で、リーグ平均試合毎得点は「1.8点」で、シーズン平均「1.28点」より「+0.5点」も上昇です。詰まり、直近、
各チーム得点獲得力を「2試合で1得点プラス」と上昇させているものです。そのため、「得点獲得競争が、試合結果を左右」させており、リーグ全体「守備優先⇒得点獲得優先」へ試合展開が移行・変化しています。
②同様に、今節、多くの攻撃項目で上昇し、間違いなくリーグ水準が上昇しています。対して、守備項目は、攻撃力上昇の影響から、低下項目が発生しています。
今節、毎試合リーグ平均〔昨年数値・対比〕
・シュート数・・14.6本〔シーズン平均13.1本より+1.5本UP〕
・枠内数 ・・5.0本〔 同 4.26本より+0.74本大幅UP〕今節、枠内数2本以下チームは僅か4チーム(コンサ・仙台・FC東京・広島)のみ。
・決定率 ・・12.2%〔 同 9.8%より+2.4%大幅UP〕
守備項目は、
・失点 ・・「0点」を達成は僅か3チーム(仙台・川崎・鳥栖)のみで、リーグ全体、攻撃力UPで失点阻止は困難になって来ている。
・被シュート数・・14.6本〔 同 12.8本で△1.5本悪化〕とリーグ全体は低下。 10本以下優秀は5チーム(鹿島・FC東京・川崎・横浜FM・鳥栖)のみ。逆に、20本台以上×チームが3チーム(コンサ・柏・磐田)。
・走力-スプリント数・・146回〔 同 156回で△10回Down〕で、リーグ全体走力ダウン傾向。特に120回台以下チームは4チーム(コンサ・仙台・浦和・名古屋」のみ。
2.今節の鹿島は、
鹿島 2得点 シュート数14本 枠内数3本 決定率14.3%
L平均 1.8 14.6 5 12.2
コンサ 0 7 1 0%
コンサ平均 1.4 14.2 4.4 9.6
鹿島 パス数446本 成功率74.4% クロス数18回成功率27.6%
L平均 455 77.5 14.6 23.5
コンサ 514 81.7 12 8.3
コンサ平均 482 79.4 17.4 29.6
鹿島 1失点 被シュート数10本 被決定率10.0%
L平均 1.8 14.6 12.2%
コンサ 7 26 26.9
コンサ平均 1.4 15.4 9.1
鹿島 支配率48.7% 走行距離110km スプリント数151回
L平均 50 109.5 146.1
コンサ 51.0 112 129
コンサ平均 50.9 114 158.8
驚きですが、鹿島Vsコンサは、ほぼ全項目コンサの劣後、パス数・同成功率以外、どこも勝る所がありません。辛うじて、コンサ平均値=日頃のコンサ数値ならば、シュート精度と被シュート数以外は、ほぼ同水準となります。
次節対戦は、戦力不均衡・劣後での対戦ではありません。
ACLでシブトク勝ち抜き「準決勝到達」強力鹿島の戦力は、リーグ戦での戦力(選手起用)とは明らかに異なっています。
先ず、大きな戦略として、1年交替で、「リーグ戦優勝」と「ACL優勝」を狙い、今年は、「ACL優勝」中心、「リーグ戦上位3位以内=ACL圏獲得」狙いのシーズン・年、となっていると想定します。
そこで、
ACL鹿島戦力 > リーグ戦鹿島戦力 ですね。
つまり、第1チーム・第2チームの2チーム制で、リーグ戦用第2チームは、リーグ戦で中位~上位を狙えるレベルまで、起用選手を圧縮し、最強メンバーをACL戦第1チームへ投入、その際、フィジカルを維持出来る「高フィジカル選手(若手選手)」は可能な限り「双方へ起用」、との選手起用戦略です。
という事で、次節起用選手に、昨日(火曜)ACL戦起用の影響はありません。
3.鹿島現況
今年の大戦略・最終目標「ACL優勝」に向け、リーグ戦現況は、
順位7位 勝点39 11勝6分9敗 35得点34失点 得失差+1
コンサ
順位5位 41 11勝8分6敗 35得点36失点 得失差-1
コンサとは、殆ど同水準・同値ですね。
鹿島第2目標「リーグ戦3位以内」までは、勝ち点差「たった3差(1試合分)」で、手に掴める局面まで到達との現状認識でしょう。
という事で、次節は「コンサに絶対勝利・勝ち点3獲得」が絶対的な試合目標です。ここには、コンサへの警戒感・脅威意識は全く存在しません。その逆で、「川崎戦と同試合と結果を再現」との対戦意識です。
しかし、直近5試合の戦績は、「3勝1分1敗、7得点5失点の戦績」で、今シーズンここまでの「一進一退の勝敗が交互」する状態を脱却し、順調なベクトルを構築しています。
戦術はフォーメーション【4-2-2-2】のオーソドックスシステムで、攻守バランスを取り、個々の闘いでの突破と、高い連携力での複数選手連動プレーで決定機を構築し、チャンスをしっかりものにする「決定力」で、「均衡得点差」で緊張感ある勝利を掴むスタイルです。
最大のストロングポイントが「勝負強さ」=「したたかに守備し、取るべき時間帯でしっかり得点取り切る剛さ」です。
メンバーは、リーグ戦主体メンバーにACL・YBC戦チームからの6選手混合スタイルで、スタメンか途中出場かはさて置き、ほぼ固定メンバーで、高い連携を構築しています。
リーグ戦 ACL戦
土居 セルジーニョ 鈴木 セルジーニョ
安部 遠藤 安部 遠藤
永木 三竿 レオシルバ 三竿
安西 町田 スンヒョン 西 犬飼 スンヒョン 山本 内田
スンテ スンテ
SUB 内田・山本・犬飼 SUB 西・町田・安西
・レオシルバ・鈴木・金森 ・小笠原・永木・土居
曽ヶ端 曽ヶ端
元・現・未来代表クラスばかりで、全選手、コンサ選手個々を能力UPしています。対抗策は、「組織・連携・複数選手連動プレイ」しかありませんね。
posted by yuukun0617 |15:13 |
2018年09月18日
~進化~ 第26節川崎戦大敗の実像・本質判明!
少し冷静な状態で、現地観戦試合を振り返りましょう。
目の前の試合展開、その中のプレー、試合後の監督・選手コメント、マスコミリリースを確認し、あらためて確認したものです。
・・しかし、内容は深刻な内容となってしまいました...
1.川崎の対コンサ戦略は主戦略が【コンサの弱点ビルドアップの拙さを徹底して突き、アクティブカウンターを仕掛ける】でした。
詰まり、コンサの「攻守切り替えの初動」である、GK・DF陣の第1パスとボランチの第2パスの2段階で、川崎「FW・OMF・DMF6枚」でハードチェックを仕掛け、「前線位置(コンサ陣高い位置)」でボール奪取~ショートカウンターの「アクティブカウンター」を仕掛けるもの。
川崎6枚VSコンサ6枚で、一見「均衡・マッチアップ」の様ですが、実態は複数選手によりボール保持「ターゲット選手」を囲み、常時「数的優位(コンサ不利)」を構築し、普通ボール保持能力しか待たないコンサ選手に対抗する方法はありませんでした。
ミシャコメントも、マスコミリリースも「ミスプレイ」としていますが、川崎の意図を考慮していない短慮・浅薄な見方で、問題の本質を見逃すものです。
「ミスプレイ」との捉え方は、①選手個々の問題となり、個々の能力アップの問題に進展しますが、普通能力では「数的不利状態でも自在なボールコントロール」は至難の業で、永遠に改善しません。②戦略・戦術上の課題点を「個々選手の課題」とする事は、戦術・戦略での対抗・対処は困難となります。今後の対戦でも、同一状態が連発する事態となっており、有効対策が無い「無防備状態が継続」してしまいます。
2.川崎の対コンサ戦略は、サブ戦略もありました。
コンサ攻勢の多彩パターン攻撃―の対抗策が【パスターゲットをプレイ前に塞ぎ、複数パス候補を減少させ、特定ターゲットを複数選手で囲み、パス阻止する】です。
コンサの多彩パスも、パスコースは前線最大5枚ですが、DF4枚・ボランチ2枚の6選手で、全てにハードマーカーを付け、フリーなパスコース出し先を消滅させました。そのため、コンサ攻勢時に、フリーなパス先が見つからず「しょうが無いボール保持」状態は、「判断の隙、躊躇タイムを産み」絶好のボール奪取タイミングで、ここも中盤での「第2の狙い目・ボール奪取ターゲット」となったものでした。
この2つの戦略により、コンサ攻撃力を封じられ、前線でのアクティブカウンターが炸裂、一見コンサミスプレー連発から失点多発、となったものでした。
3.しかし、注視すべき重要点がもう一点明白になってしまいました。
【ミシャ監督の硬直性、戦術・戦略の柔軟性の乏しさ】です。
ミシャコメントにこの試合も、これまでも、再三にわたり「攻撃主体戦術への直進的姿勢・方針の堅持」が語られています。
しかし、試合結果を求める姿勢・考え方からは、「攻撃主体一本鎗ではなく、攻守バランスを取る方針こそが「前年のコンサ財産を土台に今年のミシャ攻撃サッカーを構築」だった筈が、ミシャ戦術追求が唯一の方針に変貌しています。つまり「コンサ式ミシャ戦術」が今シーズン快勝時期の方針だったものが、中断明け以降、ミシャの采配・判断が「純粋型追求」へ変化している事です。前節試合も、2失点以降、前記2つの川崎戦略への対抗策として「ジェイ・都倉のツインタワー、両サイド、へのロングフィード」をショートパスサッカーと混合させ、より攻撃パターンを多彩化すべきでした。しかし、采配・試合展開は「意地になってショートパスサッカーを繰り返し、破綻」で、反撃時間の構築も全く無いものでした。そして試合後コメントで「これがコンサの道だ」との開き直りは、極端な硬直化を示すもの。ミシャの「最大の欠点~采配の硬直化」が懸念されます。
4.まとめ
前節の大敗は、間違いなく大きな影響・反応をもたらしますが、過去、ミシャの浦和・広島の退任原因「戦術硬直化」の影が明白となり、選手毎の前節試合理解も、大きくブレや差を生んでおり、選手の意識統一は崩れてしまっています。今日からの「トレーニングでのチーム修正」の具体方法が本当に難しいですね。
少なくとも「対コンサ戦略・戦術」への対抗策構築が絶対で、次節・強敵「鹿島」戦で、前節事態の再発・再現実化は絶対に回避しなければなりません。
コンサのキャンプ時より継続の重要課題<守備ラインからのビルドアップの精度アップ>は、26試合経過しても、解決していません。本来、「守備ラインでの強力DF能力・高さ、に加え、高いゲームメイク能力とパス能力を持つ選手」=そんな選手は「超高能力・優秀選手」で、そんなハイレベル選手の存在が、この戦術の構成条件でしたが、そんな選手は一人も居ないコンサでの戦術実施・展開に無理がある点は、否定し難い点です。しかし、ここまでは、対戦チームの「対コンサ戦術への慣れ不足」から、そこそこ機能しましたが、「戦術柔軟性の高い、高レベル・強力チーム」では「対コンサ有効策」を準備出来、実践される事に至ったとの現時点です。コンサでは「シーズンスタート時点からの課題の改善が停滞・遅延し、対戦チームの対抗策に追い越され始めた」という事です。仮に「中断期間に、その構成条件に合致する優秀選手獲得」をしなかったツケが、今問われているという事です。ここからの、上位対決の中、川崎と同一戦略が可能なチームは「鹿島・鳥栖・湘南・名古屋・仙台・浦和・広島」の7チームもあり、このままでは「上位対決での勝ち点獲得」は極めて低い、連敗の可能性が濃厚となってしまいそうです。「ACL」はここからの2節で吹き飛び、シーズン終盤、下位争いまで降下が予想されてしまいますね。
チーム力、保有選手力に順当なシーズン結果も致し方はありませんが、「ミシャ戦術の弱点克服」を何としても構築し、高いチーム力へ変貌するシーズンを成功させるため、「選手個々の急成長」と「チーム戦術・実践力の急成長」を今、直ぐに実現させましょう。
ここは≪ミシャへ強く求めます!!≫
posted by yuukun0617 |09:06 |
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