2022年05月04日
〜進化〜79)課題は[残り1]・[されど1]のコンサ!
ミシャ流・師弟試合かと思いきや、弟子・片野坂監督は、同システム対戦を避け、監督就任前からのチームスタイル[4-4-2・基本形・攻守バランス型]での対戦を決断。
その意図は、①コンサビルドアップ阻止を図るハードハイプレスで、コンサ深くでのボール奪取・そこからのショートカウンターを狙う事と、②コンサの多彩多様攻撃を、自陣ブロック堅守で失点阻止する事でした。
しかし、実戦試合では、②の自陣ブロック陣の代償が、縦にコンパクトな堅守陣とすると、高い位置では無く、自陣・センターライン付近にしかならず、その位置からのハイプレスは、コンサビルドアップ位置まで距離が遠く、結局想定していたハイプレスは完全に機能せず、その分、コンサビルドアップは、余裕を持って、正確なパス出しに徹する事となり、①対策・目的は破綻。そのため、ひたすら、自陣ブロック堅守で失点阻止に徹する展開は必至でした。
前半、コンサの決定機は[9回]に対して、G大阪決定機は僅か[1回]と、コンサ圧倒の展開となり、失敗したPKを含めると、[3〜4点獲得]が当然でしたが、現実の結果は、両チーム無得点。
後半、FWとCBのセンターラインを交代するも、前半フィジカルダウンによる劣勢展開では無いため、戦術・対策を効果的に変更させられなければ、その交代効果は皆無で、コンサ圧倒は試合終了時点まで継続となり、後半コンサ決定機は[11回]で、試合全体では驚異に[20回]となり、今シーズン最多数達成となりました。
今日の試合内容は、守備のほとんど、攻撃は[ラスト1]以下、完璧なプレーを実現し、今シーズン最高内容は間違いありません。
しかし、決定機[20回]・シュート[26回]・枠内シュート[9本]に、文句も、これ以上望む事も無い筈なのに、得点が[5点]では無く【0点】は理解出来ない程、不可解な現実!
G大阪のオウンゴールがゴールポストで救われた2本まで加わって無失点。
[シュートの正確性]課題と言われますが、[正確性]は充分枠内数で達成していますので、ここの問題では無い、と言う事が証明され、問題が[正確性]では無い事が明確となっています。
では、問題点は、一点に凝縮されています。
答えは、
★【シュートターゲットポイント設定】の有無と、
★【枠内ターゲットポイントへのシュートプレーの意識と実行】に尽きます。
今、コンサは、やっと全体トレーニングに、[シュートメニュー]設定となり、シュートトレーニング実施となりました。しかし、その内容は、まるで、高校や中学と同内容。
ゴールにGKを立たせ、一応、シュートブロックを躱すシュートのトレーニング、の様ですが、
[本来のシュートプレー思想]が欠落している事になぜ気が付かないのでしょう⁇
それは、
[シュートは、
GKの、『届かない・タイミングとポイントへ流し込む』プレー]です。
今日のシュート全てが、<GKとDFの身体を目掛けたり、届くポイント>へのシュートで、
まるで、<GKやDFを的とする的当てゲーム>だらけでした。
ホントに、ゴールの隅を狙うシュートは、唯の1本も無かった事が、意味するのは、
【そんな意識、そんなトレーニングもした事が無い】と、コンサのシュートトレーニングは、無意味やほとんど意味を齎さない、形作りのトレーニングだ、と言う事です!
又、フリー状態で、綺麗なシュートトレーニングは、そんな稀有な局面は、試合でほんの僅かで、逆に、大半の決定機は、混戦やこぼれにある、との現実を無視したものです。
と言う事で、セットプレートレーニングで、プレスキックとそのキックに合わせる事しか練習しないセットプレートレーニングでは無く、そのこぼれ球を焦点とするシュートトレーニングが加わり始めて完全なセットプレートレーニングとなるもの。
又、混戦局面で、逸早くシュートポイントへのポジション取りとシュートプレートレーニングは、FWや前線選手なら、必須能力ですが、全くトレーニングが有りません。
「効果的なシュートトレーニング」を知らない、理解していない、指導陣の責任は大きいです。
現在の戦績・引き分けで勝利未達は、明らかな、トレーニング不足による、シュートプレーレベルの低さ、シュートプレー意識の低さ、と選手の認識不足と効果的な有効トレーニングの欠落が原因で
その改善が無い限り、延々と継続し続ける体たらくですね。
残る1ピースは、明白で、即座に改善出来、今シーズン目標達成に近づける、[ワンピース]!
シュートコーチや、攻撃選任コーチが設置されているクラブでは、とっくに改善済みの課題点です。
最後に、試合速報項目別数値を記載します。興味深く、驚異的な内容です!ご参考にして下さい。
コンサ G大阪
前半 後半 全体 前半 後半 全体 コンサから対比
支配率 47 50 50 53 50 50% 拮抗ボール占率G側
走行距離 56 55 111 57 57 114km★走り負け
スプリント56 83 139 87 73 158回 ★完全負け
決定機数 9 11 20 1 6 7回 ☆コンサ圧倒
シュート 10 16 26 3 6 9本 ☆コンサ圧倒
枠内数 4 5 9 2 5 7本
枠内率 40 29 34 66 83 77%★大きく劣後
決定率 0 0 0 0 0 0%
パス数 230 256 486 235 169 404本 ☆ややコンサ優位
成功率 80 76 76 79 71 71%
☆前半もコンサが激しく攻撃、後半は更にアップ
試合全時間、コンサ圧倒
コンサ選手別シュート内容
前半 後半 全体 評価
シュート数 枠内 シュート数 枠内 シュート数 枠内 精度
GX 4 1 1 0 5 1 △
菅 1 0 4 1 5 1 △
駒井 2 1 2 0 4 1 △
金子 2 1 1 0 3 1 △
ルーカス 1 1 0 0 1 1 ○
岡村 未起用 2 1 2 1 ○
青木 未起用 2 2 2 2 ◎
田中駿太 0 0 1 1 1 1 ○
高嶺 0 0 1 0 1 0 ×
荒野 0 0 1 1 1 1 ○
☆コンサのシューターは、10選手
★枠内精度 ◎1名 ○4名 △4名 ×1名で、△と×5名が、シュート枠内精度が問題。
シュート数の多さは、シュート意識を証明、しかし、各選手のシュート能力の低さが、大問題となり、トレーニングの内容と質の低さが露呈。
こんな試合でした。
posted by yuukun0617 |22:16 |