コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2020年09月20日

〜進化〜 少し気が重くなった第17節G大阪戦

昨試合は、意外にも、これまでよりもダメージが大きい敗戦でしたね。
9試合未勝利連続の中、しっかりと鍛えられ、負けには、耐久度・不安定防止度は十分持った、と思ってきましたが、重くのし掛かる敗戦。
矢張り、未勝利から勝利の味わいを再確認した瞬間、勝利と負けの段差・大差に気付き、我慢出来無くなっています。
これは、監督スタッフ・選手は、より以上で、心身共に深いダメージに沈んでおり、次戦へ「中3日」は、ここ暫くとは比較にならない程の、厳しい日程=「過酷日程が刃となり心身を切り刻む」との、酷い疲労状態〜疲労困憊が実態でしょう。
その試合後実態となった原因は「試合内容の悪化」です。
監督スタッフ・選手も、自ら生み出した、その手応えの薄さ、内容悪化は、ショックで、前進意識には程遠く、後退・悪化認識が自信低下・自己プレーの低評価・否定評価で、精神的なダメージを自覚しているところでしょう。
そんな事態となったからこそ、昨試合内容をしっかり点検し、前進への道を確認します。
1.試合内容〜試合スタッツから
先ず、両監督の試合前コメントから、事前課題認識は、
「ミシャ;過密日程で今試合は移動も有り「中1日」しか無い非常にタイト、対するG大阪は1週間有り、大きなハンデがある厳しい試合、
宮本恒;1週間攻守に渡り確認の準備出来た。コンサは前線強力選手、やり方が明確なチーム。チャンスは作れてるが決め切るだけ。」
で、この時点、既にハンデが表面化していました。
では、試合スタッツを時間経過で、局面毎の内容推移を見てみましょう。
前半戦、
〔26分〕    コンサ  G大阪  参考;前試合コンサ値
支配率   52%    48%  55%  〜同程度
走行距離  32km    33km   24km 〜前試合よりプラス
スプリント 45回    61回    23回  〜同上 G大阪より劣後
シュート   1本   2本    3本 〜前試合より低下
枠内数    0    0    1本 〜同上
パス数   197本 131本 163本~前試合よりプラス
成功率   82%    75%  83%〜同程度
※前試合比で、シュート数低下以外は、同程度のスタート。
〔45分・HT〕
支配率   54%    46%  55%  〜同程度
走行距離  20km    20km   28km 〜前試合よりダウン
スプリント 35回     37回    48回  〜前試合より大幅ダウン  
シュート   2本   2本   7本 〜前試合より大幅ダウン
枠内数    0    0    1本 〜前試合よりダウン
パス数   112本 80本  155本~前試合より大幅ダウン
成功率   83%  77%  87% ~前試合よりダウン 
A73rd内パス 42本  31本  88本 ~前試合の半減と急落値
同成功率  75%  72%  77% ~前試合とほぼ同レベル
※明らかに、走行距離・スプリント大幅低下の「走力」大幅低下、連動して、パス数・成功率が大きく低下し、特に、A'3rd内パス(相手陣内パス)数は、半分の酷い低下と、ゲームメイク力低下となり、当然、シュート機会構築も大幅低下で、シュート数・枠内数激減となった。 
前半戦・後半で、フィジカルダウン⇒マンマークハイプレス戦術ノッキングとミシャ戦術も大幅機能低下に陥っています。

後半戦は、
〔68分〕
支配率   56%  44%   54% ~前試合と同程度
走行距離  29km  30km   23km ~前試合よりプラス
スプリント 41回  44回   33回 ~前試合よりプラス
シュート数  5本   2本    5本 ~前試合と同程度
枠内数    1本   1本    1本 ~前試合と同程度
得点     0    0     1点 ~前試合比△1点
パス数   158本 125本  125本~前試合よりプラス
成功率   81%  77%   86% ~前試合より低下
※一気に、「走力」が上昇し、パス数が急増・ゲームメイク力が上昇し、シュート機会回復・シュートとなりましたが「低枠内率」の通り、「低い決定力」で、得点獲得機を失ったもの。
チャンスタイムに、前試合通りの得点獲得成功とはならなかったもの。
〔90分・タイムアップ〕
支配率   56%  44%   51% ~前試合より上昇
走行距離  32km  33km   36km ~前試合より低下
スプリント 49回  58回   58回 ~前試合・G大阪より低下
シュート数  2本   2本    6本 ~前試合より大幅低下
枠内数    0    2本    2本 ~前試合・G大阪より低下
得点     0    1点    1点 ~前試合比△1点
パス数   165本 109本  113本~前試合より大幅増加
成功率   79%  76%   84% ~前試合より大幅低下
A'3rd内パス 57本  32本   50本 ~前試合並みレベル
同成功率  62%  72%   71% ~前試合より大幅ダウン
※肝心の「勝負局面」で、「走力」がダウン。ゲームメイク力は、試合当初より低レベルでしたが、最後の局面でも低下し、G大阪のスプリント勝負に敗退、各個別マッチチングで「寄せのスピード=球際強度」で<立ち遅れ>続出し、マンマークは緩み、一方で、パス数は増加させるも、相手陣内パス精度は大きくダウンし、シュート機構築のゲームメイク力低下、シュート数・決定力のWダウンで、勝負とならなかった試合内容。

以上試合スタッツ数値が物語る通り、コンサ敗因は証らかですね。
➀「走力不足」・・試合開始~25分、後半開始~23分は、辛うじて前試合並みで、特に後半当初の「チャンスタイム」の源泉となりましたが、前半戦・後半、後半戦・後半は、極端に「スプリント力」を喪失、その結果は、「マンマーク・ハイプレス」の大前提「素早い寄せ・球際強度」で<スピードダウン>し、甘いマーク・チャージは機能せず、相手プレーを許す「マッチアップ」・個々勝負敗退となり、ゲーム支配は当然不成立、G大阪のプレーを許し、連続パスから失点となったものねでした。
その原因は、前後半戦共に、その後半時間帯で【選手フィジカル急減】が理由で、累積疲労での試合起用が真因です。
➁「決定力不足」・・少ないチャンス機会数でしたが、「枠内にも入れられない」シュート力は、酷過ぎます。コンサシュート決定率は、リーグワースト2位の<17位>ですが、現状、良くコメントに出てくる「決定力選手がいれば解消」する事は、ありません。ノノコメント;チームとして「1億円のFW」を獲得を目指す、は、大間違いですね。
実は、その理由は「コンサ決定力の低さの真因」ともなるものです。
その理由と原因とは、<トータルフットボール>です。即ち「全員攻撃」が原因です。
メカニズムは、
「全員攻撃全員守備」で、どのFPも、積極的に、
ポジションに拘らず、マーク担当選手がボール保持の瞬間、チャージし、ボール奪取を図ります。
そして即座に、
そのポジションから攻撃参加し、
パス交換のコンビネーション、DF裏とサイド突破、ドリブル突破、反復サイドチェンジを、全員でプレーし、
その中、突破成功し、決定機構築の瞬間~シュート機となります。
そのシュート機に居た選手が「シューター」となり、多くは「本来ポジションが相手ゴール近くに設定」された前線選手がポジショニングとなりますが、その他選手も、しばしば、位置取りし、実際「シューター」となっています。
コンサ戦術上、どのチームよりも、特定の想定選手以外の選手も「シュート」するチーム、という事となります。
詰まり、コンサは「リーグ最多シュート実施選手数」との最重要ポイントが、特徴・ストロングポイントで、相手マーキング集中困難・組織守備想定困難を発生させる戦術だ、という事です。
その事は、重大な課題を発生させるのですね。
【全FPのシュート能力必須】です。
詰まり、コンサの決定力問題は、前線FW【だけでは無く全選手】の課題・重大課題だ、という事です。
そこで、大問題が連続します・・前線FW選手は、永年経験値も含め「決定力向上」に努力し続けていますが、【他のFPは練習さえ皆無】という事です。そのまま、実戦でシュートすれば、結果「枠内にさえも跳ばせない、入れられないシュート」が頻発するのは、極めて当然で、仮に「優秀高決定力選手獲得」でも、他選手がシュートは禁止となりますが、「全員攻撃」の方針は吹き飛んでしまいます。
どんな優秀FW選手も、複数選手連携守備に対しては「能力発揮は不能」となりますが、「全員攻撃」はそんな対抗策を封じ、どの選手からも「自由で、創意溢れた攻撃」が繰り出されるコンセプト戦術・サッカーです。
ここ5試合数値;
選手名-シュート数-(内枠内数)-( )無しは(枠内数0)です。
〔14節広島戦〕
11選手;菅4・ジェイ3(1)・田中2・ルーカス2・ロペス2・高嶺2(1)・福森1・駒井1・荒野1・進藤1・金子1(1)
・・( )枠内選手3名のみ
〔15節C大阪戦〕
6選手;ジェイ6(1)・金子3(1)・田中2・ドド2(1)・荒野1・高嶺1
・・( )枠内選手3名のみ
〔16節浦和戦〕 
12選手;ジェイ7(4)・菅4・ロペス4(2)・チャナ3(1)・ドド2・進藤1(1)・福森1・ルーカス1・駒井1・田中1・高嶺1
・・( )枠内選手4名のみ
〔12節鳥栖戦〕
7選手;ロペス7(2)・駒井4(1)・高嶺4(2)・荒野3・進藤1・チャナ1(1)・ドド1
・・( )枠内選手4名のみ
〔17節G大阪戦〕
5選手;駒井4(1)・進藤3・菅1・高嶺1・ロペス1<驚きのジェイ0本>
・・( )枠内選手1名のみ
※2点の重点課題が明確です。
➀( )枠内選手数が極度に少ないチーム「シュート精度」。
➁(枠内)選手に格差・バラツキがあり、「シュート能力」の差を証明。
 ~選手能力は、[選手名-シュート試合数-同枠内試合回数]で、
100%3選手~ジェイ3試合3回・金子2試合2回・チャナ2試合2回、
 50%3選手~高嶺4試合2回・ロペス4試合2回・駒井4試合2回、
 33%1選手~ドド3試合1回、
 25%1選手~進藤4試合1回、
 0%4選手~田中・荒野・ルーカス・福森は「枠内意識」は乏しい。

この結論は、極めて簡潔、且つ、即効効果も有望な改善策
【全FPの基本・基礎的シュート練習により、シュート力向上】を図る
練習実施、となります。
「基本・基礎的練習」は、
第一段階では「シュートタイミング、コースとターゲット」練習で、それだけで「枠内率」は急上昇となります。
第二段階からは、GKのシュートストップを外す技術~「シュート前のポジション取りとシュートポイントへの入り方、タイミング外し、GKが届かないピンポイントターゲットへのシュート」と、精度・レベルアップを図るメニューとなり、ここでは、選手対象を絞る事もあり得ます。

この様に、
「日常・全体トレーニング」のメニュー化が必要で、
ミシャの持論「シュート練習は、個人練習で、全体トレーニング不要」は、「全員攻撃・全員シューター」戦術を採る限り修正しないと、
「戦術・プレーは全員、でもその一部プレーは個人」では矛盾ですね。
 全体シュート練習で、
「基礎レベルが極めて乏しい選手がシュート実施」、とのコンサ「低決定力」課題は、<基本部分>改善となります。それだけで「得点力は数倍増」となる効果があります。
 しかし、そんな明確な課題に手がついていません?!
それは「監督」では無く「スタッフ=コーチ能力」の問題と考えます。
リーグ最優秀監督・ミシャに全幅の信頼を寄せるのは、当然ですが、
だからこそ、少しでも「改善・改良」への一助となる「進言やアイデアはスタッフ・コーチの責任」そのものです。「責任ある改善策打診」で打開!です。

少し気が重くなったG大阪戦・敗戦でしたが、その原因と課題は明確で、改善策もはっきりしています。

次戦、「中3日」で対戦でも、ホーム戦で移動無し、は「中1日」の減少は無く、この時点では、リカバリー度・チームフィジカルに大きなプラス点となります。現状の「コンサ・フィジカルリカバリー力」は、大学トリオ、ドドの押し上げ効果が大きく、大きく改善し「中3日」は「以前の中5日」相当までに匹敵しています。当初の疲労ダメージよりも低減し、次戦の試合フィジカルコンディションは、前G大阪戦よりも上昇した「鳥栖戦・浦和戦レベル」と想定され、「走り負け・走力不足」は解消すると想定します。
せめて「基礎シュート力」の改善は果たし、「枠内数(率)」は、大幅改善で対戦したいと思います。

posted by yuukun0617 |19:40 |