コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2019年03月04日

~進化~ 第2節・公式試合データ展望・コンサ状況

選手・サポーター、そして、ミシャも会心の勝利となった第2節埼スタ;浦和戦の衝撃は、リーグ全体を激震しました。
コンサ・ミシャに、
<第2節の最強・最優戦術チームの栄誉を獲得>する、とのリリース・称賛評価が続いています。

Aチームの”最高のチーム形成”に続き、水曜ルヴァン杯のBチームも果敢に挑戦・トライしているところですね。

では、公式試合データから、第2節の、J1リーグ・コンサの展望です。
1.J1リーグポイント
第1節は、キャンプ明けで、チーム状態も低調なチームが多発し、攻撃項目<守備項目、の<守備に偏重・攻撃低調>の結果でスタートしましたが、
第2節で、一気にテンポアップ・調子を上昇するチームが多発し、攻撃>守備の、<攻撃主体チーム>が結果・成果を出し、「攻撃優先」にリーグが推移・進行しました。
2018シーズンも同様推移の傾向がありましたが、2019シーズンは、この第2節で、その局面となり、リーグ全体での「攻撃優先・中心」主義が鮮明となったものです。
第1節と第2節の対比;
攻撃項目~7項目中5項目上昇
得点+0.1点 シュート数+0.2本 枠内数△0.3本 決定率+1.1%
パス数+9.1本 成功率+2.6% 30m進入数±0
守備項目~3項目中全3項目低下
失点+0.1点 被シュート数+0.2本 被決定率+1.1%
全体項目 ~2項目中全2項目上昇
運動量+0.6km スプリント+6.4回 
平均値では、微増に見えますが、チーム別では、明らかに分岐・ランク付けが進みました。
攻撃項目 現況を確認のため第2節のみで対比
シュート・・➀コンサ➁川崎・G大阪➃FC東京➄横浜FM➅清水➆浦和・神戸
枠内数 ・・➀G大阪➁清水➂FC東京➃コンサ・川崎・松本➆浦和・神戸
決定率 ・・➀G大阪・仙台➂FC東京➃鹿島➄名古屋➅清水➆横浜FM・湘南➈コンサ
PA内数 ・・➀G大阪➁コンサ・横浜FM➃清水・FC東京➅神戸➆松本
※シュート数=決定機数=総合ゲームメイク力;1位にコンサ・圧倒的ゲームメイク力
 枠内数=シュート精度;4位にコンサで上昇中で今後も課題
 決定率=得点力;9位コンサで未だまだ大課題
 PA内数=陣形内突破・侵入力;2位コンサで、リーグトップの侵入力
 コンサ・川崎・G大坂・FC東京・横浜FM・清水は、得点直結の攻撃型チーム。
 意外なのは、松本の精度、想定以下の浦和・神戸・名古屋の低ランクです。
パス数 ・・➀川崎➁G大阪➂横浜FM➃大分➄神戸➅名古屋➆コンサ
成功率 ・・➀神戸➁川崎➂名古屋➃G大阪➄横浜FM➅大分➆コンサ
30m進入数・➀川崎➁名古屋➂横浜FM➃G大阪➄浦和➅大分・・➉コンサ
PA内進入数・➀横浜FM➁川崎➂FC東京➃G大阪➄名古屋➅コンサ・神戸
※パス数・成功率は「チームスタイル」証明値で、コンサは上の下レベル、神戸・名古屋・大分が上位
進入数が、陣内進入・突破力で、得点直結の攻撃型と同傾向となり、コンサもその一員です。
守備項目 傾向を確認のため、1・2節累計値で対比
失点    ・・➀名古屋0点➁松本・川崎・磐田・神戸・広島➆コンサ以下6チーム
被シュート数・・➀名古屋➁川崎➂横浜FM➃神戸➄広島➅松本➆FC東京・磐田➈コンサ
被決定率  ・・➀名古屋➁磐田➂松本➃広島➄大分➅神戸➈コンサ
攻撃型チームで守備力も高いチーム;川崎もありますが、
攻撃はミドル・守備力上位チーム;名古屋・松本・広島・神戸・磐田で、首位の名古屋以外は、連続引き分け・勝ち点低迷状態で、辛抱のシーズンスタートとなっています。

攻撃低位・守備低位の「危険チーム」は、
シュート数 ・・⒂鳥栖⒃仙台⒄C大阪・大分
枠内数   ・・⒂鹿島⒃広島・鳥栖・大分
30m進入数 ・・⒁鹿島・鳥栖⒃C大阪⒅仙台
PA内進入数 ・・⒂大分⒃広島・鳥栖⒅仙台
失点    ・・⒃清水・G大阪・鳥栖
被シュート数・・⒃清水⒄大分⒅G大阪
被決定率  ・・⒃清水⒄鳥栖⒅横浜FM
から、攻撃型・守備型チームを除くと[鳥栖・仙台・C大阪]となります。
順位とチーム現況を一覧にすると、
1位 名古屋  ミドル攻撃・守備型
2位 横浜FM 攻撃型
3位 FC東京 攻撃型
4位 松本   ミドル攻撃・守備型
5位 G大阪  攻撃型
6位 湘南   守備型
7位 コンサ  攻撃型~未だ「超」が付くほどには到達していませんね。 
   大分   守備型~戦術は攻撃型でも実プレイ低レベル
9位 神戸   ミドル攻撃・守備型
10位 C大阪  低 攻撃~守備でギリギリ保持
11位 磐田   ミドル攻撃・守備型
   川崎   「超」攻撃型~決定率・得点力に大ブレーキ
   広島   ミドル攻撃・守備型
14位 鹿島   守備型~攻撃不発
15位 仙台   低 攻撃・守備
16位 清水   攻撃型~守備破綻が原因
17位 浦和   ミドル攻撃・守備型
18位 鳥栖   低 攻撃・守備

2.コンサ状況
攻撃は、急成長中で試合毎に「プレイ改善・連携アップ・フィジカルランクアップ」が進行し、同時に守備力は「個々選手能力の急上昇」がありチーム守備力が上昇しています。攻守ともに「大成長期」に突入しています。
特に、「ポジショニング」その前提となる「プレイ予測力」の改善が著しく、個別選手は、
成長率No,1 荒野 ・・見違えるポジショニングで、無駄な運動量の排除、スペースとギャップ発生起因プレイ・リスク消滅、適確な飛び出し・カバー・チェックで、スピード・精度・強度アップ。
2位 宮澤 ・・ポジショニングが大きく上昇。予測外のDF機が激変し安定感急上昇。
3位 福森 ・・特に、被カウンターの帰陣遅延多発が解消、ポジションアップ時にも、相手プレー予測でのリスク対策込みプレイに改善
4位 チャナティップ ・・元々、ポジショニング能力は高い選手でしたが、バイタル・相手アンカーマーキング役割から、より鋭く・精密ポジショニングで、バイタル制覇・支配となった主因でした。この新ポジショニング・役割は、チャナティップ・グレードアップ・Wクラスランク入り・そして海外進出の<夢の懸け橋>となる分岐点となったかもしれません!

「ミシャ戦術」は、ミシャは<どこにいても追及するものは同じ>と言ってますが、
これまで、各チームで実践してきた戦術は変化してきました。
➀スタート=オシムの弟子だった「オーストリア・ブンデスリーグ」監督時代は、
【3ー4ー2ー1】システムで、可変システムは実戦採用は無し。
➁Jリーグデビュー=広島時代初年度は、
【3ー4ー2ー1】基本システムに守備時【5ー3ー2】・攻守切り替え時1ボランチのみDFライン参加の【4ー3ー3】
➂広島2年目から、可変システム全開
攻守切り替え【4ー3ー3】→【3ー2ー5】が追加され、最攻撃時5トップシステム。
➃浦和移籍・初年度から、広島型全開。
➄浦和4年目(解任シーズン)
可変システムの広島2年目型に加え、「全選手相手陣内布陣」のポジション・布陣位置前進・攻撃型を指向し、カウンターリスク対策を「攻撃時間帯試合全時間まで拡大」の完全試合追及。選手起用固定化・タイト日程から、故障離脱でチーム崩壊し、電撃解任。
➅コンサ初年度は、
広島2年目型の導入・定着を指向。
パスサッカー重視型を「都倉・ジェイ」のターゲット存在・「パスサッカー戦術の低プレイ能力(精度)による実践度低調の打開」から、
「コンサ型ミシャ戦術」;広島2年目型+ロングフィードをFW・サイドへ運ぶカウンター型、を定着。
➆コンサ2019・今シーズンは、第1節は「コンサ型ミシャ戦術」でしたが、キャンプで集中トレーニングしていた「新ミシャ戦術」です。
これは、「広島2年目型の可変システム・パスサッカー戦術+コンサ型ミシャ戦術」に加えて、
今シーズンの取り組み課題≪中央からの崩し・突破≫の実践戦術で、
第2節の基本システムに採用・果敢に挑戦した、【3ー4ー1ー2】システムです。
コンサは過去このシステムを採用した時期もありましたが、戦術内容・狙い・効果は従来型とは、全く異質・異レベルのものです。

内容
【3ー4ー1ー2】で変化したポイントは「前線3選手の布陣」で、これまでの【1TOP】を【2TOP】、【2シャドー】を【1トップ下】に変化させたものです。

その狙いは、
a.1ポストでのマーキング集中・事前想定準備を、2ポストとして、マーキング集中・事前想定準備を阻止・制限するため「ポスト2つの選択」により分散化し、「コンサ型ミシャ戦術」での「ポストプレー」成功率を改善する。
b.チャナティップを「トツプ下」にポジション化する事は、昨シーズンシステムでも、ボール交換のため中盤に降りる事が多く、そのプレイが無駄(スピード・精度低下、スペース発生)で、ポジション化する事で、パス交換はスムーズに、素早く、精度アップで成功率も上昇する。
c.チャナティップのシャドーとしてのポストプレイは、高さが無く、無理で、「シャドー」ポジションにいるよりも、「トツプ下」ポジションは<スルーパスのラストパス、侵入の攻撃参加、ボールキープ、相手ボランチやアンカー・DF陣へのチェックとボール奪取の「前線からの守備」>と大きく効果が拡大する。
d.チャナティップ途中交代などの交代選手は「岩崎・ジェイ・檀崎・ロペス」となる可能性が高いが、4選手ともに「ポストターゲット」にもなり得、「ポストターゲットが3枚」にまで拡大し、完全にマーキング集中・ターゲット対策は阻止・制限出来る、 と多くの効果・狙いとなります。

今シーズンの実戦的なコンサ戦術は、新戦術として、
〇「ミドルポストプレイ戦術」/敵陣中盤陣内にポストを作り、そのからのカウンター・展開を図るもの、
〇「センター経由戦術」/いわゆる「中央突破」という単純効果ではありません。中央のポイント(「ポスト」)に一旦ボールを預け、そこから、最前線へのラストパス・スルーパス、サイド攻撃へのパス、安全性確保のバックパスを中軸とする、
  との2戦術が追加され、その具体化がシステム変更となったものです。

システム可変は、
基本【3ー4ー1ー2】
 攻撃へ切り替え時 【4-1ー3ー2】
 攻撃態勢(攻勢) 【3ー2ー1ー4】4トップ・ターゲット
 ここから守備へ  【3ー3ー2ー2】
 守備       【5ー4ー1】
 ここから攻撃へ  【3ー4ー1ー2】 と可変します。
 この新戦術に起用の条件は、可変を理解・実践する事で、直近檀崎コメント「(新戦術)事態に適合しなければ選手起用を獲得出来ず、焦り」との内容になった訳ですね。檀崎も、やった事も、目にした事も無く、驚異・焦燥となるのも当然でしょう。

以上 今節は、コンサにも、リーグにも重要となった「節」でした。

posted by yuukun0617 |19:15 |