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2008年04月30日

ディフェンスラインが下がった時にどう上げるか -その2-

ディフェンスラインが下がった時にどう上げるかを考える際、
まず、相手の攻めに対して「リアクションのカウンターサッカーだから、
こっちがボールを全くポゼッション(保持)しなくていいということではない」んです。


DFラインが下がった時に、ラインを上げるための時間が必要ということです。
フラッ太さんが「タメ」と表現してますが、下がったラインを上げるには、時間が必要なんですが、
現状だと後半は特に防戦一方になって、立て直す時間が無く際限なくDFラインが下がってしまう。


DFラインを上げるには、ボール保持者に対してプレッシャーが
かかっている状態でなければ上げられない。
だから、三浦サッカーの場合、3ラインのフラットなゾーンディフェンスなので
DFラインと連動して相手にプレッシャーをかけるために全ての選手が自陣に下がってくる。
(※中盤は、ボール保持者にプレッシャーをかけようと前に行こうとする一方で、
DFラインは裏を狙ってくる相手FWが怖いので下がる、
その結果、バイタルエリアが広がる。
これは、中盤で誰かがめっちゃキャプテンシーを発揮すれば
よくなる可能性もありますけれども・・・(・・;))


しかし、DFラインが自陣に退くと、相手ゴールが必然的に遠くなりカウンターが難しくなる。
こっちが中盤でボールを保持できないとなると、カウンターをするには、
ロングボール、しかもかなり精度の高いロングボールが必要です。
もしくは、ある程度適当なロングボールでもキープできる優秀なポストプレイヤーが必要です。


DFラインを上げて体勢を立て直す時間を稼ぐには、
こちらがポゼッションすることが最も有効だと思います。
その手段として考えられるのが、1つが、誰かに預けてキープさせる。
もう一つは、ポストプレイヤーがDFラインからのロングボールをキープする。
どちらにしても、DFラインが上がるための「タメ」を作る必要があるということです。
DFラインをリセットするための時間が必要ということですね。
(※だから、身体能力に優れていてもゴールキックをすぐ蹴ってしまう
佐藤は、GKのレギュラーになれない。)


その「タメ」が、攻撃になっていてフィニッシュまでいけばもっと良い。
今の札幌には、精度の高いロングボールも、優秀なポストプレイヤーもいない。
だから、ロングボールを蹴っても相手ボールになってしまい、カウンターの成功率も
低くなり、相手ボールになることも多くまた守備に追われることになる。
従って、現状は誰か(というか、クライトン(笑))に預けてタメを作るしかない。
クライトンは、ポストプレイヤーではないですから、DFラインから
クライトンにボールを預ける方法も確保しなければなりません。
だから、私は、クライトンは中盤の方が良いのではないかと思うわけです。
(※ただ、預ける場所が一箇所だと狙われますけどね。)


当然、ロングボールよりもショートパスの方が繋がる確率が高いので、
クライトンを中盤において、そこからカウンターを仕掛けたほうが
カウンターの成功率も精度も上がる。カウンターが怖いとなれば、
相手もDFラインを下げざるを得なくなる。攻撃は最大の防御です。
こっちがDFラインを立て直す時間も稼げて一石二鳥です。


そして、カウンターをする場合、相手ゴールまでの距離が遠いよりも近い方が、
成功しやすいことは言うまでもありません。
浦和戦の前半がカウンターが上手くいって、後半上手くいかなかったのは、
DFラインが、後半は下がりきってそこからなかなか上げられず、
相手ゴールとの距離が遠かったからです。




「DFラインが下がる>カウンターが成功しない>また守備に追われる
>DFラインが上げられない>DFラインは下がったまま>・・・」
という悪循環に陥っているんです。




こちらがボールをポゼッション(持って)して、攻撃する時間を増やさないと、
DFラインが上がる時間も、休む時間もない。


だから、ボールをポゼッションすることが重要だと書いているわけです。


簡単にいえば、「ボールの収まる場所が必要だ」ということです。

posted by whiteowl |21:32 | Consadole Sapporo | コメント(4) | トラックバック(1)

2008年04月29日

ディフェンスラインが下がった時にどう上げるか -第9節浦和戦-

鹿島も強かったけど、浦和も強かった・・・(・・;)

前半6分 8砂川誠(札幌)
前半24分 22阿部勇樹(浦和)
前半26分 32柴田慎吾(札幌)
前半28分 4田中マルクス闘莉王(浦和) 
後半5分 17エジミウソン(浦和)
後半41分 17エジミウソン(浦和)

2-4で、浦和の逆転勝ち。
ただ、こんな展開になる、しかも両チームで6得点も入るとは誰も思ってなかったのではないでしょうか。

札幌がまさかの先制点をあげ、その後、追いつかれるも柴田のセットプレイで突き放す。
ここまでは、正直できすぎな展開。このままでせめて前半は行きたかったが、
トゥーリオにセットプレイで仕返しされ、この時点で今日はきつかった。

セットプレイは、ゾーンにまだこだわるのだろうか。今日もあぶなかったけど・・・(・・;)

前半は、DFラインが高めに張れていて、そこから三浦サッカーの真骨頂である
バランスが崩れない陣形からのカウンターが決まった。
前半は、両SHの砂川、西谷も利いていた。

問題は、鹿島戦もそうだったが後半。徐々に相手の圧力に負けてDFラインが下がり、
ボランチの後ろとDFラインの間のバイタルエリアに空間が出来るようになる。
そこを梅崎、エジミウソンに入り込まれた。

DFラインが下がりきってしまったので、前線と間延びしてしまって
前半のような鋭いカウンタがーでなくなった。
そして、特に両SHの運動量が見るからに減った。

クライトンを中盤にしてもう少しポゼッションしてラインをあげるタイミングを
つくらないときつい感じ。見るからに後半は運動量ががた落ちだし、
個々の選手のスタミナ云々より、チームとしてもう少しポゼッションできないときつい。

試合全体としては善戦したといってもいいと思う。でも、勝ち点は増えない・・・(・・;)

相手が攻めてくるチームでも守ってくるチームでも、いかにボールをポゼッションして
攻撃できるかがポイントになってくると思うので、
クライトンを中盤で使えるかが、今後鍵になってくるのではないでしょうか。

posted by whiteowl |18:05 | 2008 J-league Games | コメント(6) | トラックバック(1)

2008年04月28日

頭突きっ ((((-o-)~☆~☆~☆~☆~☆ ((((@_@)ガゴーン

第8節に、こともあろうに主審の目の前で頭突きをして、
一発退場処分をくらったダビィに温情判決です。↓
きっとあの憎めない顔に騙されたんですね・・・(・・;)

J1 第8節 退場に伴うダヴィ選手(札幌)の出場停止処分について

2試合で良かった・・・(*ノ-;*)


「ダビィいらねー」とか、散々な言われようでしたが、私は、
正直ダビィ抜きでJ1に残留できる気がしません。
攻撃は、ほとんどダビィ&クライトン頼みですから、相手のマークもきつくなります。
そして、相手が挑発してくるということは、裏を返せばそれだけその選手が怖いということです。
誇りに思っていいくらいです。ただ、簡単に挑発にのってはいけません・・・(・・;)

ルールのあるスポーツで、ルールを破るようなことを許してはスポーツそのものが成り立ちません。
情状酌量の余地があったとしても理由によらず、ルール違反は厳罰です。

まあ、ダビィには、相手の挑発もなんのその、
挑発をパワーに変える悪童タイプの新居とか大久保みたいな選手に・・・



あ、



あの顔 ダビィじゃ無理か・・・(・・;)



頭突きといえば、思い出されるのが2006年ドイツW杯決勝イタリア対フランス。
大会前に引退を表明したジダンのラストダンスで、フランス決勝まで行っちゃったもんね。
優勝で引退ならかっこよかったのに、試合途中で退場してしまいフランスはPK戦の末、敗北。
とっても後味の悪いものになってしまいました。

しかも事の真相は、一時はサッカー界で問題になっている人種差別的発言とされていましたが、

ジダンの頭突き問題 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

マテラッツィの激しいマーク(ユニフォームを掴む行為)に対して、ジダンが
「そんなにユニフォームが欲しいのなら、試合が終った後にくれてやるよ」と先に発言し、
マテラッツィが、「ユニフォームよりもお前の姉妹 (sister) の方が欲しい」と言い返し、
ジダンがマテラッツィに頭突き。主審は見逃していたものの第4の審判がこれを目撃
謎のビデオ判定?によって退場しました。

始めは、人種差別的な発言だとされマテラッツィが悪者にされましたが、
結局ジダンがマテラッツィとの挑発合戦に負け、
激昂してこの暴挙に及んだだけというのが真相らしいです。


勝負の世界、挑発する方も悪いですが、煽られて挑発にのって頭突きした方が負けなんです。
光栄の「三国志」とか歴史シュミレーションゲームで、
知力の低いアホなキャラに挑発かますのが基本だったように、
古今東西、「相手への挑発は、基本戦術」ですから、
短絡的に挑発にのってはいけない。後悔先に立たずですよ!(笑)

posted by whiteowl |22:47 | Consadole Sapporo | コメント(2) | トラックバック(1)

2008年04月27日

西ブレイクの予感 -第8節新潟戦-

0-1でアルビレックス新潟にホームで負け。この負けは痛すぎる・・・。
ネガティブになりそうなので、タイトルだけ明るくしてみました!(笑)

新潟に今のうちから止めをさしておくべきところを、

【J1:第8節 札幌 vs 新潟】鈴木淳監督(新潟)記者会見コメント [ J's GOAL ]
>ボールはディフェンスラインの前では動くんですけど、なかなか嫌なところには入っていけない、
>背後を突けないということで苦しかったが、ラッキーな得点で勝てて、ラッキーなゲームだったと思います。

敵将に、「ラッキーなゲーム」といわれてしまいました・・・。
チームの雰囲気も良くなったと相手DF内田に言われてますしね・・・。
相手は、新潟(越後)なのに「こっちが敵に塩を送ってどうすんだよ!(笑)」ってとこですね・・・(・・;)

おかげで気づいたら、もう降格圏の17位ですよ!


それにしても、ダビィが、イレコミ過ぎて暴走しましたね・・・(・・;)
(誰か止めにはいればよかったんですけどね・・・誰も止めなかったですね。)
千代反田への頭突きは本当にいらんファールでした。
あれがなければ、札幌以上にダメダメな新潟に勝てた試合ですよ・・・全く・・・(・・;)


ただ、新潟は退いてきており、札幌もポゼッションができました。
前回のエントリー三浦サッカー考。でも書いたように、
相手が退いてきて、札幌もある程度ポゼッションできる相手に対して
現状では攻め手に欠けるという三浦サッカーの弱点を露呈した
試合であったと思います。

ダビィが退場したおかげで、基本的に受身の三浦サッカーが、こっちから
仕掛けるタイプの攻撃にシフトチェンジした時のオプションが見れたように思います。
ボランチを1枚減らして、前線に攻撃的な選手を1枚増やすという
攻撃のオプションもありうるということがわかりました。
(リスクを負ってまであそこまで攻めたのは、一人少ないというのはあったでしょうし、
ホームであったこと、下位相手に勝ち点を取りこぼせないという背景もあったでしょうが。)

ただし、三浦監督のコメント↓より


【J1:第8節 札幌 vs 新潟】三浦俊也監督(札幌)記者会見コメント [ J's GOAL ]

Q:数的不利かつ前線にターゲットがいないなかで、
ある程度ボールを運べていたが、そこはどう評価しているか?
「まあ、負けていましたし、どっちにしても点を取らないとどっかで取られる可能性があったので、
そういうメンバー変更は考えてはいました。ただ往々にしてあるのは、
ボールを回せる選手というのは全員とは言いませんけど戦えないタイプの選手が多いので、
ボールを奪える回数は減ると思いました。10人でなおかつボールを奪える回数が減る
ということは、それはそれで難しい状況になるので、交代するとすれば短い時間になると考えました。
決して芳賀が悪いわけではなかったし、砂川も悪いというわけではないが、
そういう交代策が最善かな、と思いました。
残念ながらターゲットということでいうと、西についていえばあれだけヘディングで
勝てるというのは、千代反田選手にも勝っていまいたし非常にポジティブに感じています。
どこのチームにも背の高い選手、今日の相手で言えば矢野選手、鹿島の田代選手、
千葉の巻選手といったターゲットがほぼ必ずいますから、そういった人材が必要ですけど、
中山、曽田が怪我をしているので、それに適する人材はいませんでした」


結局、「攻撃は、選手の能力次第」って言ってる様にしか
聞こえないのは、私だけでしょうか・・・。

だから、受身一辺倒ではなく、チームとしてポゼッションして攻める
ということも少しずつ出来るようにならないときつい。
攻撃でクライトンとダビィだけに負担がかかると、どうしても相手のマークが集中して
あたりが厳しくなり、クライトンもかなり咆えてましたが(笑)、二人の苛立ちが募る。
(相手にとってみれば苛立ってくれたほうが好都合ですし。)
そして、今回のダビィの退場という結果の遠因にもなっている。
彼らに対する周りのフォローがもっと必要です。

そういう意味では、西が、ピッチの上で、エゴイストになれ!で、まだJ1に慣れていないと
書いたのですが、だいぶJ1に慣れてきたのか、新潟のプレッシャーが弱かったのか、
かなり前を向いていいプレイができるようになってきました。
惜しいシュートもうちましたし、得点の臭いが増してきました。
もう少しでブレイクしそうな感じになってきました。あと少しだと思います。
砂川もうまく攻撃に絡んでいたと思いますし、坪内もめっちゃ走って攻撃参加してました。
他に良かったところは、柴田が、矢野に高さで勝っていたことなど、
これらは負け試合ですが、評価すべき点だと思います。


その他、個々の選手のプレイで気づいた悪いところは、
吉弘は、すごく熱いプレイをするので好きなプレイヤーですが、
マンマークに慣れていたせいか、相手を追いすぎてDFラインの
ギャップ(凸凹)を作ってしまっていて、気になりました。
速い相手だとそこを突かれて命取りになりそうです。

平岡は、1対1でディフェンスが軽すぎです。得点になったクロスも簡単に上げさせすぎでした。
パスセンスはあると思うのですが、これはDFとしては致命的ですね。
SBは、坪内、西嶋が、現状だとベストメンバーでしょうね。西嶋早く戻ってきて(*ノ-;*)

高木は相手との接触で流血しましたが、あの時は前に出る判断が遅かったですね。
DFラインとの連携でも危うい部分が何度かあり、
前へ出る消極性とDFラインとの連携という弱点が出ましたね。
佐藤は、ポジション奪うチャンスだと思います。

芳賀とマーカスは、守備で利いていましたが、攻撃参加という点で
やはり迫力不足です。芳賀は何度か攻撃参加してましたが、
新潟のプレッシャーが弱かっただけに、もっとボランチから展開したり、
パスを確実につなぐことができれば、チャンスが広がったのですが・・・。


それにしても、ダビィは数試合出場停止でしょうし、GW中は苦戦しそう・・・(・・;)
タイトルどおり、西のブレイクに期待したいと思います!

posted by whiteowl |16:05 | 2008 J-league Games | コメント(3) | トラックバック(1)

2008年04月26日

三浦サッカー考。

某掲示板への投稿の焼き直し・・・(・・;)

現在の三浦監督のサッカーは、札幌が他のJ1チームを相手にボールを
保持(ポゼッション)できない、もしくは、意図的に相手に保持させているので、
相手にボールを持たれて支配され、主導権を握られる
(それが、意図的ならば問題ないが・・・)結果になっている。
その結果、必然的に守る時間が長くなり、しっかり守ってカウンターが
基本戦術で受身(リアクション)になることが多い。
従って、ポゼッションして自ら仕掛けるヤンツーのアクションサッカーと比べて、
三浦サッカーは、リアクションサッカーでカウンター戦術である。

ただし、私は今季の札幌が、リアクションのカウンター戦術で守備の時間が長くても良いと思う。
前回のユーロでギリシャが優勝したのは、カウンター戦術がはまったからであろうし、
地力の劣るチームが地力の勝るチームに勝つ方法は、カウンターが一番効果的だからだ。
確かに、見た目は守る時間が長く受身なので面白くないが(笑。

三浦サッカーは、守備時にFWが積極的に相手にディフェンスをして相手の攻撃を
遅らせている間(ディレイ)に、他の選手は自陣まで退いてDFラインと中盤で2ラインを
作って待ち構え、自陣のスペースをなくすのが三浦式ゾーンディフェンスの特徴ではないか。
一旦相手のボールになると、自陣まで戻って陣形を整えるので、
ボールを奪う位置が低く、守備的である。
しかし、普通のチームならば、相手の攻撃に釣られて守備側がマークやカバーリングに
よって自陣にスペースを作ってしまうのだが、三浦式ゾーンDFはこの2ラインを
崩さないので、相手は札幌陣内で攻めるスペースがない。
(従って、今まで対戦したチームの選手が、札幌陣内にスペースが
なかったとコメントすることが多いと思われる。)

そして、ボール奪取後も2ラインのバランスが崩れないので、
そこからすばやくカウンターに移行することも可能になっている。
しかしながら、やはり2ラインを維持することの強みは、カウンター時に発揮される
のであって、攻撃的な戦術、もしくは、こちらから仕掛けるサッカーではない。
確かに、サッカーの得点の多くは、攻守が変わって30秒以内の得点、
つまりカウンターからであるが、カウンターまでもって行く過程が、
相手を待ち受ける基本的にリアクションなのである。

ただ、当然、相手が退いてくれば、こちらも仕掛けて行かなければいけない。
しかし、常に守備の意識が高く、リスクを払いバランスを崩してまで攻撃しようとしないので、
退いた相手を崩すのはどのチームでも難しいが、相手が退いてきたら苦しい。

だから、三浦サッカーの最大の弱点は、リアクションなだけに先制点が取れない、
もしくは先制点を取られると圧倒的に厳しいということだ。
(昨シーズンも、「1-0」の先行逃げ切り型の勝利が多かった。)
先制点を奪われて残り時間が少なくなって相手が守ってきた時に、
現状だと相手を崩すだけの迫力が攻撃にない。

それと、例えば、リーグ終盤戦で勝ち点の関係で相手が勝って勝ち点3をとる必要が無く
守りにきた時に、こちらは勝ち点で不利で負けられない試合であっても、
自ら勝ちに行くための攻撃的なオプションがほとんどない。
(※あったとしても、相手の守備を打ち破ることが難しい。)

従って、現在の札幌が勝つ可能性を高めるには、
相手が退いてくると得点チャンスがほとんどないので、
0-0で相手がある程度リスクを負って攻めてくる間に得点して、
1-0の先行逃げ切り型の勝ちパターンに持っていくしかない。

リーグ終盤で、降格ライン付近のライバルであるが相手が勝ち点が上だと、
退いてくることも十分考えられ、このように勝ち点で苦しまないためにも
今のうちに少しでも勝ち点を稼いで有利な立場になっておかないといけない。
神戸戦は、あのシュートは石櫃を褒めるべきだが、逃げ切れなかったこと、
もしくは、カウンターで追加点を取れなかったことは課題であろう。

そして、新潟戦は、新潟の出来を考えると勝たなければならない試合だった。
ダビィが退場したことは予想外だったとしても、
新潟のように退いてきて、札幌もある程度ポゼッションできる相手に対して
現状ではやはり攻め手にかけるという三浦サッカーの弱点を露呈した形だ。

posted by whiteowl |00:35 | Consadole Sapporo | コメント(3) | トラックバック(1)

2008年04月24日

最近のCMで、気になった言葉

~その1~

サ〇トリーの烏龍茶より バレエ少女に向けた烏龍茶様からの一言。

「勝つって、自分に勝つことだよ」 


~その2~

〇清〇ップヌードルより 木村拓也様のお言葉。 

「変わるって、すげー勇気いると思う。でもさ、その分変わったときって、 
 なんか今までにない新しい価値を手にできるときなんじゃないかな。ちがう?」


15秒のCMに、( ̄へ ̄|||) ウームと思う自分がいました(笑。

posted by whiteowl |00:54 | Column | コメント(0) | トラックバック(1)

2008年04月23日

札幌のチームカラーを考える。 -その2-

まず、ここでいうチームカラーとは、「赤黒」の色の話ではなく、
「コンサドーレ札幌が、どういったサッカーを志向するのか」ということを指します。
(下のブログの書き方だと、チームカラーとしてカウンター戦術をとるべきだ
という意見と採らない方がよいという意見が混在していて、私の立場がどちらか
分かりにくいと思われたので、書き直します・・・(・・;))

以前、三浦監督自身も語ったことがあるように、監督が変わってチームカラーが
変わるのではなく、札幌というチームであれば、「こういうサッカーだ!」
ということをフロント(HFC)が貫くことで、チームカラーを作っていくことが
重要であると私も考えます。

監督が変わる度にチームカラーが変わり、それに合わない選手が試合出場の
機会を奪われたり(高額年俸選手だとかなりの人件費の無駄にもなります)、
成績が低迷した時に監督交代という劇薬を使ったときも、交代と同時に
毛色の違う全く新しい戦術を採用してしまうと慣れて結果がでるまで時間がかかります。
そうするよりも、チームカラーに沿った監督を招聘することで、少ない戦術の
見直しで迅速に立て直せる可能性がかなり高くなります。
(2002年は、名塚、野々村、ウィルと縦の軸が抜け、監督が交代し
戦術も変わった。その結果は、皆さんご存知の通りで混迷の果てに何も残らなかった。)

ユースの育成についても、トップチームと同じ戦術を採用することで、
ユースからトップへのポジションや戦術的な移行もスムーズになり、
トップに上がってポジションや戦術に合わないから使われない
ということも少なくなるでしょう。

確かに、このようにチームカラーを醸成しそれをユースからトップまで貫徹することは、
メリットがあります。多くのサッカー先進国では、(有名なところではスペインのビルバオなど)
少ない資金を最大限に活かすために、このような経営戦略をフロントが採るチームは
少なくありません。

ですから、札幌も経営的に豊かなクラブではありませんし、今ある資源を
最大限活用するために「チームカラーを確立すべき」ということに関して
私も全く異論はありませんし、正論だと思います。

しかし、チームカラーが現状の三浦式ゾーンディフェンスは採用しないとしても
果たして「4-4-2の守備的なカウンターサッカー」で良いのか?
ということになると素直に認められない自分がいるのです。

ずるい表現になりますが、私はJ1で安定的に勝てるようになるまで
「一時的に」このような戦術で一貫したチーム作りをしてもよいのではないか
とは思うのですが、もしこれを「恒久的な」チームカラーにする
というのであれば、ちょっと待ってくれとも思うのです。
(時間をかけて作られるチームカラーそのものが、一時的であるという
言説そのものに矛盾があるようにも感じますがね・・・(・・;))

経営を安定させるためには、J1に居続けることが大事です。
(今年、道と札幌市に提出した返済計画でもJ1に居続けることが前提になっています。)
何よりもチームの存続が重要ですから、そのために現実的な受身の
カウンターサッカーを選択するのは止むを得ないと考えています。

しかし、ここから先は、「捕らぬ狸の皮算用」の話になるのですが(笑、
私は、ある程度戦力が揃って経営も安定してきたら、将来的には
ポゼッションサッカーをやって欲しいという希望も捨てきれないのです。
それは、以前、akoakutsさんが書かれていたように、私も試合を見て
応援するならば、「札幌には夢のあるサッカーチームであって欲しい」
と思いますからね。

であったので、以前の私の記事リアリズムを追求しろ!では、
トップチームがチームカラーを継続することの重要性は説いていますが、
敢えて、ユースとトップチームがチームカラーを一貫させること
についてまでは言及しませんでした。


以上が、私が持っている現在の札幌のチームカラーに対する意見です。



ですから、Ryousukeさんに真っ向から反論しているわけではないのです。
回答として書いて頂いた内容に異論はありませんし、
チームカラーとして、現状カウンター戦術をとることに私も異論はありません。

ただ、意見が違うとすれば、今のカウンタサッカーをチームカラーとするならば、
私は一時的なものであるなら良いとし、それをユースの戦術まで一貫させるのは、
止めた方がいいという点でしょうか。

posted by whiteowl |00:25 | Consadole Sapporo | コメント(4) | トラックバック(1)

2008年04月21日

回答への回答(笑) -札幌のチームカラー考-

Ryousukeさんの記事に対する回答の回答です。
Ryousukeさんの回答

現在のコンサドーレのサッカーは、J2でポゼッションサッカーの戦術を
継続しての昇格ではないので、ポゼッションサッカーは俄か仕込みでできる
サッカーではないですし、選手のパスやトラップという基本技術が
各年代の代表の数を比べても分かるように他のJ1チームと比べて低く、
ポゼッション出来ないので、カウンターしかない。
ここに異論は私もありません。J1で生き残るには非常に現実的な選択だと思います。
(私もJ1で生き残るにはカウンターしかないとブログに書いています。↓)
私の記事:「リアリズムを追求しろ!」

今の戦力で出来るサッカーは、カウンターサッカーしかないというのは
わかりますが、事はそう単純ではありません。
それを説明するには、まず、今までの札幌の歴史を振り返る必要があります。

5段階計画をご存知でしょうか?2002年J2に降格し2003年に
多額の補強をしてJ1昇格に失敗。多額の債務を抱え、チームは存続の危機に立たされます。
そこで2004年にこれまでの経緯を反省し出されたのが、5段階計画です。
点検・強化計画 再起への道(道新2003年の特集記事)
札幌が過去2度J1からすぐに降格してしまった原因は、攻撃が基本的に外人頼みで
エメルソンやウィルといった外人FWを他チームに引き抜かれ、
残留できるかどうかは、次に補強する外人の出来次第のチームであったこと。
(そういう意味では、2008年のチームも同じ課題を抱えています。)
そして、他チームの選手を中心に補強したために、選手への人件費は高騰しました。
J1に昇格しJ1で安定した成績を残すために特定の選手に頼らないサッカーと
安定的かつ安価な人材獲得の手段としてチームの核となる選手の育成を
掲げて、身の丈にあったクラブ運営をしていくというのが、当初の計画の骨子でした。

この5段階計画とともに柳下監督が就任し、特定の選手に頼らないサッカーを
目指してアクションサッカーと呼ばれるポゼッションサッカーを始めました。
チームの人件費は半分以下になり、平均年齢も大幅に若返り、育成中心の方針に変わりました。
初年度にあたる2004年は最下位に終わったものの、2005年は前半戦まで3位と健闘し、
05、06年は最終順位は6位に終わりましたが、06年の天皇杯はベスト4になりました。
そこで、ある程度の実績は残していただけに、今となっては昇格できたかは
誰もわかりませんが、07年もヤンツーサッカーで昇格を目指して欲しかったという声は根強かった。

しかし、チームは「2008年問題(※1)」を抱え、チームの成長を待つ
時間的な余裕がありませんでした。
チーム存続のためには、どうしても2007年にJ1に昇格しなければならなかった。
そこで、波のあるアクションサッカーを捨てて、堅実なリアクションサッカー
へと路線を変え、柳下監督と城福強化部長を解任します。
(※1:北海道と札幌市から借りた10億円の借金の返済が開始する年。)

まず、こういう歴史的な経緯があることが、一般的に見られる
現在の三浦カウンターサッカー不支持の一因になっています。

そして、昨年の横浜FCのJ2降格、一昨年の京都、福岡の降格など、
J2で守備的なカウンター戦術を採って来たチームがことごとく1年で落ちました。
それと比べて、J2で攻撃的な戦術を採って来たチームはJ1で比較的
持ちこたえてきた。まず、川崎Fがそうですし、甲府も去年落ちましたが、
J1最低予算で2年J1に居ました。これが、カウンターサッカー不支持の
もう一つの要因です。

また、ポゼッションサッカーよりもカウンターサッカーは見た目が面白くない。
プロスポーツは、大人が日々のつらーい現実(笑)を忘れ、夢を見る場なのに、
そこまで勝利至上主義という厳しい現実を見せつけられるようなサッカーを
されたのでは、たまったものではない。札幌には夢のあるサッカーをして欲しい。
という意見もありました。


だから、今の戦力で出来るサッカーがカウンターしかないので、
単純にそれをチームカラーにしてしまえというのは、ちょっと色々意見が
あるよということを言いたかったのです。



ユースの戦術に関して、トップチームと同じにするには、
まず、将来的に札幌の目指すサッカーが、4-4-2のカウンターサッカーで
本当に良いのか?ということが大前提です。

そして、北海道の同年代では圧倒的な強さを持つ札幌のユースが、
相手チームが引いてくることが予測される中、リアクションの
カウンターサッカーができるのかという現実的な問題。

また、パスやトラップの技術をあげるには、ポゼッションサッカーでなければならない
ということはないですが、トップチームとの戦術の整合性よりも、
選手の育成を優先し、戦術は柔軟に対応した方が良いのではないかという考え方もできます。

このあたりのユースの育成方針は、村野GMに聞いてみたいところですが・・・(・・;)

posted by whiteowl |22:41 | Consadole Sapporo | コメント(3) | トラックバック(1)

2008年04月18日

日本代表候補メンバーを発表 -岡田色出るか?-

ACLのある鹿島とガンバからは選出されていませんが、日本代表候補が発表されました。

日本代表候補メンバーを発表(08.04.17)

新しく日本代表候補に選ばれた選手は、4人。
寺田周平(川崎F)、長友佑都(東京)、茂原岳人(柏)、香川真司(C大阪)

個人的には、何といっても茂原です。
2006年に、〇〇しちゃって川崎Fを首になってから、日本代表候補にまで
登りつめるとは誰が思ったでしょうか。見事に更生しましたね(*ノ-;*)

あと、オリンピック世代からも二人選出されていますが、TOPチームの雰囲気を
オリンピック世代にも感じてもらうための召集ではないかと思っています。



さて、今回の代表候補選出ですが、システムは、3-5-2、4-4-2どちらも
いける選出だと思います。ただ、3-5-2っぽいかなと。
理由は、SB候補が、駒野と徳永と長友しかおらず、長友はオリンピック世代。
徳永はCBも出来ますし、(そういう意味では3バックなら今野のCBもあるかもしれません。)
駒野は、今、磐田で中盤のウィングバックですし中盤で使われることも十分
あるでしょう。SB候補に比べてCB候補が多いので3-5-2くさいなぁと。

そうなると、戦術は川崎Fのジュニーニョ帰化前提で堅守速攻カウンターの
横浜FM連覇Ver.の戦術くさい?(笑。
走れる選手、守備のしっかりできる選手を選んだという印象はあります。
うーん、でも、アジア最終予選は突破できても得点力不足でW杯本戦はつらそう・・・。

「脱オシム、俺流宣言」をした岡田監督の色が、とりあえず代表の選手選びで、
出たといったところでしょうか。戦術はどうなるんですかね。


とりあえず、私は日本のサッカー人気、Jリーグ、
ひいてはコンサドーレ札幌のためにW杯に出ていただければOKです・・・(・・;)



とりあえず、こんな↓感じ?


   高原   大久保(玉田、ジュニーニョ?)

茂原?   山瀬    駒野 
 
   中村憲  鈴木

 今野   中澤  トゥーリオ

      川口

posted by whiteowl |22:09 | National Team (日本代表) | コメント(6) | トラックバック(1)

2008年04月17日

「名選手、名監督にあらず。」

「名選手、名監督にあらず。」という格言を覆す監督が今季のJ1に現れた。
シーズンが終わってないので、まだどうなるかはわからないが・・・(・・;)

名古屋のストイコビッチ監督だ。

まだ、私には「監督」と呼ぶことにも多少抵抗がある。
彼が、現役時代、名選手であったことに誰も異論はないだろう。
彼の愛称であった”ピクシー”は、その妖精のような華麗なプレイスタイルに由来している。
よくJリーグの名場面としてTVで放送されることも多いので、
ご存知の方も多いかもしれないが、私にはストイコビッチといえば忘れられないプレイがある。
雨でぬかるんだピッチでボールが転がらない、そこで、ボールを地面につけることなく
リフティングだけでゴール前に運んだプレイである。
あれを見た当時、本当に衝撃的で、度肝を抜かれた記憶がある。
前日本代表監督のオシムが監督をしていた旧ユーゴスラビア代表としても、
1990年のイタリアW杯で、マラドーナのいたアルゼンチンに負けはしたが、ベスト8になっている。

そして、サッカー番組のインタビューで名古屋のFWの玉田が、ストイコビッチ監督は、
選手にプレイの手本を示しながら指導するらしいのだが、それがあまりにも
上手すぎると言っていた(笑。


昨年末、国際コーチのライセンスを持たないことから、監督就任が危ぶまれ、
今までにサッカーチームの監督経験もなく、また、このブログのタイトルにあげた
「名選手、名監督にあらず」という格言もあり、私は、正直監督としては
未知な部分が多くどうだろうという印象だった。

だが、その一方で、彼の現役時代の華麗なプレイは知っていたし、旧ユーゴ代表では、
前日本代表監督であったオシム、名古屋では、現在はイングランドプレミアリーグのアーセナルで
指導をしているベンゲルという二人の名将の指導を受けているだけに、
どのようなサッカーをするのかということに関して、ものすごく興味があった。


(長いので、続きは続きに・・・)

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posted by whiteowl |00:37 | J-league | コメント(2) | トラックバック(1)