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2008年05月31日

日本代表の今後を憂う・・・(・・;)

(キリンカップ優勝、全く喜べない)以上に、
キリンカップの岡田JAPANのサッカーに怒り心頭の方を発見しました(笑)。

WEBサッカーマガジンで、コラムを書いている
元サッカーマガジン編集長の千野圭一さんの記事(↓)です。
(※このコラム、熱くて好きです。)

UPDATE 08/05/29第407回 期待気迫で予選の正念場へ 最後の期待は熱烈応援だけ?
(※期待気迫とは、希薄のことでしょうかね・・・(・・;)
これだけ見ても、氏の怒りの度合いが窺い知れるというものです(笑)。)

かなり辛口だと思いますけど(笑)、この論調に概ね私も賛成です。
でも、ここまで熱くなられると、こっちが逆に冷静になってきますね(笑)


>システムは4-2-3-1。中国で開催されたあの東アジア選手権で失敗した、
>訳の分からないあのシステムだ。

まあ、私は5バックに陥りやすいお得意の3-5-2(3-2-3-2or3-4-1-2)の
システムを俺流宣言した岡田監督が、キリンカップで使わなかった点は新鮮でした。

ただ、どういうサッカーをしたいのか見えてこないのに、
システムだけ弄っても意味がないとは思うのです。
だから、1トップではありますが、当世流行の攻撃的システムに変えたということは、
一応、「接近・展開・連続」の攻撃サッカーを自分なりにしようと
しているのかなぁと好意的に解釈する今日この頃・・・。

一応、サイド攻撃は、3-5-2の時よりは増えてましたしね。

しかし、パラグアイから点数をとれないということは、FIFAランキング上位のチームから
点数をとれないということで、点がとれなければ当然W杯で勝てないわけで。
日本の限界といえばそうかもしれませんが、岡田監督はW杯で上位進出を
目指すとぶち上げたわけで・・・、このままだとそこまでいけるとは
到底思えないだけにとても心配です。

posted by whiteowl |09:22 | National Team (日本代表) | コメント(2) | トラックバック(1)

2008年05月30日

Jリーグは非を認め対応策を講ずるべき

不祥事続きだったJリーグ。
鬼武チェアマンは、クラブと選手の綱紀粛正を促すような発言をしていた。

そこで下ったCASのドーピング問題での我那覇側勝訴の報。

「ドーピング違反を犯したものであったとの結論に達したとしても、同人には
何ら落ち度はないので制裁を受けるべきではない」とするCASの裁定に、
「正当な医療行為と認定された表現は取られてない。違反かそうでないかも判断してないし、
Jリーグの判断が間違いだったとは(CASは)言ってない」と、
ドーピングがあったかどうかの事実認定がなされておらず残念だの様な
コメントをするJリーグ側に疑問を抱かざるを得ない。


起こってしまった事をどっちが正しいか議論することに、語弊を恐れずに
いうならば、当事者たち以外、実はあまり意味がない。
(我那覇選手の心労は察するに余りあるが・・・。)

審判の問題、サポーターの衝突の問題、クラブと選手の不祥事の問題も
我々外部の人間にとっては、2度とそのような事態が起こることを未然に防止し、
今後似たような被害者をつくらないよう、万全の対策を立てることにこそ意味がある。
(※そのためにどのような事実があったかを確認することは必要なことであるが、
どちらが正しいかを双方が納得の行く形で、
はっきりと白黒つけることは非常に難しい問題である。)

CASの裁定では、今後、医療的専門知識がない選手がドーピングをしていても、
制裁を加えられない恐れがあるという声をJリーグ側から聞くが、
要は、曖昧な基準でドーピング検査を実施したJリーグ側に制度的不備があった
ということを認定されただけのような気がする。
単に、今後Jリーグでドーピング検査を実施するならば、もっとちゃんと制度を
練って関係者にきちんと説明してからからやってくださいねということなのではないのか。
(※ドーピング禁止規定のチームドクター、選手への説明不足についてはチェアマンも認めている。)

アメリカを中心とする薬まみれのスポーツ界を見ると、
ドーピング検査を厳しく実施するという姿勢は、選手の身体のためにも
Jリーグに堅持して欲しいと思う。


このようなことは他の問題でもいえる。
審判問題にしてもそうだ。結局、選手はもっと素直に審判のいうことを聞きなさい
ということで、決着してしまったような気がする。
私が知らないだけかもしれないが、審判へのマイクやビデオ判定の導入などの
具体策に何かJリーグは動いているのだろうか。


何か不祥事があるごとに、ご老体の薄い頭頂部を見せられても
最近は見慣れてしまったせいか、何の感慨も持たない。
自らの非を認めず、事実をうやむやに処理したままだと不祥事は繰り返される。
(それによって、大幅な売り上げの減少、廃業に追い込まれた企業もある。)
綱紀粛正といって、皆がちゃんとするなら決め事など必要ない。
自らの非を認め、今後の具体的な対応策を講じることこそ、
2度と同じような犠牲者を作らないためにも、最も真摯な対応なのではないかと思う。

posted by whiteowl |12:02 | J-league | コメント(2) | トラックバック(1)

2008年05月29日

ポジションの流動性 -三浦サッカー考。その7-

現在の札幌は、両SHが、たまに左右をポジションチェンジしたり、
カバーリングでDFラインにできたスペースを埋めるために
ボランチがDFラインに入ったりはするが、基本的に、初期の形とポジションを
崩すことなく維持するため、ポジション間で動くことがあまりない。

従って、現状、試合に変化をつけようとすると選手交代で変化をつけるしかない。

名古屋のように選手層が厚く、杉本や藤田俊哉がベンチにいれば、
試合の流れを変えることも期待できる。残念ながら札幌は、選手層が厚くない。

ピッチ上の選手で試合の流れを変えるために考えられる方法は、
ポジションを調整するか、試合中にシステムを変更するか、
もしくは、選手間でポジションをずらしてポジションチェンジするといった方法が考えられる。

基本的に、特に両サイドは自分の対面にいる選手とマッチアップすることが多い。
だから、両サイドの選手がポジションチェンジをすると、相手はなんで逆サイドの
選手が俺の目の前に!?と混乱する。今までと感覚が変わるし、マークもずれる可能性もある。

三浦サッカーは、ピッチをバランスよくきれいに区切ったゾーンディフェンスをするので、
個人の守備範囲がはっきりしており、選手は一様にわかりやすいと言っている。
ならば、選手がポジションを変えてもあまり混乱しないのではないかと個人的に思っている。
(もしかしたら、三浦サッカーの進化形として
もっと選手間のポジションの流動性を視野に入れているかもしれない。)

ただ、ポジションチェンジを盛んに行うためには、複数ポジションをこなすことが出来る能力、
いわゆるユーティリティ、もしくはオシムがいったところのポリバレントが必要になってくる。
従って、選手にはある程度の適正が必要ではある。

しかし、今行われている横方向のポジションチェンジに加えて、縦方向のポジションチェンジ。
SBとSHや、FWとSHなどのポジションチェンジが、混乱なく出来るようになると、
かなり面白いサッカーになると個人的には思う。それに、選手の積極的な
ポジションチェンジが多くなれば、当然だが、選手の積極性も引き出しやすい。

また、相手がどちらか一方のサイドを中心に攻めてくることも多く、
選手の疲労という点で均一ではないことも多い。ポジションチェンジをすることで、
選手の疲労を分散化することも期待できる。


流動性の少ない布陣は、相手にとっても組みしやすい。
これが、相手が慣れてくる後半になると、相手におされ気味になる一因に
なっているのかもしれないとも思う。

posted by whiteowl |12:02 | Consadole Sapporo | コメント(0) | トラックバック(1)

2008年05月28日

キリンカップ優勝、全く喜べない

ドログバのいないコートジボワールに1-0勝ち、
パラグアイと引き分けキリンカップを優勝した日本代表岡田JAPAN。

日本代表のW杯予選に向けた壮行試合みたいなものなので、
キリンカップに優勝したからどうという気持ちは私には全くない。


【キリンカップサッカー2008 日本代表 vs パラグアイ代表】岡田武史監督(日本代表)記者会見コメント [ J's GOAL ]
>後半松井が入って少し(DFの)裏を取れるようになったが、結局崩せずに点が取れなかった。
>どうしても点が取りたかったので決められなかったのは残念だが、
>いろんなテストをかねてやっている中で、どういう選手が出ても最低限のところが
>できるという手ごたえはつかめた。その上優勝できたので、選手にはご苦労さんといいたい

岡田監督は、色々テストしていて感触があったというが、相手は明らかに
コンディション不良で、尚且つベストメンバーではない。
正直、日本はホームなのだから勝たなければいけないし、
もっと得点をとって勝たなければいけない。
W杯予選を来月に控えた今、試している時なのかと正直思う。
相手に研究されにくいように、わざと色々な布陣を試したという考え方も出来るが、
結局、得点力不足という課題は克服されていない。

2試合とも無失点に終わったことを評価する向きもあるが、
日本の積年の課題は、守備ではなくいかに点数を取るかではなかったのか?
それで、オシムが「人もボールも動くサッカー」を標榜したのではないか?

中村憲剛が、試合後のコメントで、
>相手は最初から引いていたし、もっと人数をかけていければおもしろい攻撃ができたと思います。

と語っているが、日本に絶対的なストライカーがいない以上、
攻撃する人数を増やし、チャンスを多く作るしか得点力不足を解決する手段などない。
それは明らかだ。

岡田監督は、この試合で個人の力に頼る以外の攻撃の形を見せたのだろうか?
まして、岡田さんは攻撃に関してあまりアイデア豊富ではない印象がある。
このままだと、W杯に出場できたとして、岡田さんが指揮を執ったフランス大会、
ジーコが指揮を執ったドイツ大会の惨敗の歴史を繰り返すだけではないか・・・。


W杯に出場することで満足なら岡田監督でいいかもしれないが、
W杯で本当に勝ちたいのなら、監督を交代すべきではないかと思う。

posted by whiteowl |13:43 | National Team (日本代表) | コメント(9) | トラックバック(1)

2008年05月27日

4-3-3、3トップはどうでしょう? -三浦サッカー考。その6-

現状の三浦サッカー、ネガティブキャンペーン中のwhiteowlです(笑)。
批判を始めると止まらないので、しばらくすると思います(笑)。
(※ただし、監督の更迭を望んでいるわけではありません。)


前回の記事で書いた、↓の4-3-3の布陣。


 ●(西谷)●(ダビィ)●(クライトン)

 ●(西) ●(芳賀) ●(藤田)

●(坪内)●(吉弘)●(柴田)●(平岡)

      ●(佐藤)


フラッ太さんに指摘されましたが、
確かに、4-3-3の中盤の真ん中、芳賀は確かに過労死しますね(笑)。
これは、マーカス、ヨンデ辺りと交代して、のりきって欲しいと思います(笑)。
後は、選手がポジションチェンジをして、疲労を分散するとともに
相手を撹乱できると面白いと思うのですが・・・(・・;)
(※それは、別の記事にて・・・(・・;))


でも、これ、私の思いつきで根拠がなく書いているわけでもないのです(笑)。
4-3-3は、3ー4-3とともに、トータルフットボールで
有名なオランダが多用する攻撃的な布陣です。
でも、2004年、前回のユーロで優勝したギリシャの布陣もこれなんです。
(※ギリシャは、札幌と違ってフラットに並んでませんが。)
ギリシャも相手との実力差がありますから、ポゼッション出来ずに守る時間が長くなり、
当然、基本は守ってカウンターをしていたわけですが、
ギリシャの布陣は、攻撃的といわれる3トップの4-3-3だったわけです。

この年のギリシャは、初戦と決勝でポルトガルに2勝し、スペインと引き分け。
ネドベドとロシツキーの居たチェコに勝ち、フランスにも勝っている。
1度や2度だと、確かに偶然といえるかも知れませんが、何度も続き、
挙句の果てに優勝したのですから、これは偶然なのでしょうか?

J1で戦力の劣る我々が、過去の教訓から学ぶべきは、
CLに優勝したマンUのサッカーなどではなく、
こういったまさに下克上、番狂わせのような
「ジャイアントキリング」の試合から学ぶべきなのではないかと思うわけです。


4-3-3の布陣にして、3トップにして、サイドのウイングの位置にクライトンを
入れることで、中央よりプレッシャーの少ないサイドで起点ができます。
(※現代サッカーの攻撃的選手は、C・ロナウド、中村俊輔などほとんどサイドプレイヤーです。)
そして、2トップから3トップにすることでカウンター時の人数不足と
前線のパスコースを2から3にすることで、後方からのパスが繋がる可能性を高めます。


さらに、3トップにする効能は他にもあります。得点できないからって3トップにしたら、
守備がざるになるというご心配もあるかもしれませんが、前回の記事でも書きましたが、
相手は、こちらのFWに対してDFの数を1枚多くしてきます。
つまり、こちらの3トップに対して相手は常に4バックで守ることを強いられます。
簡単な引き算の問題です。GKを除くフィールドプレイヤーの数は10人。
そのうちDFラインに4人張り付くと、残りは6人です。
こちらは、FWに3人割いたとしても、残りは7人です。
計算上は、6<7ですから、3人FWにしても、こちらは常に数的優位の状況で守れます。
(※当然、計算どおり上手くいくわけではないですよ(笑)。)

もし、この状況を打開しようとして相手のSBが上がってきたらしめたものです。
そこにぽっかりスペースが空きます。そこに適当にロングボールを入れることができれば、
相手は下がらざるを得ませんし、スペースがありますから、
かなりの高確率で横に開いた前線のFWに繋がります。

うーん、やっぱりどうやって守るか考えるより、
どうやって攻めるか考える方が楽しいですね(笑)

こういう戦術的なメンタリティは、おそらく選手にも影響すると思うので、
選手の積極性も引き出しやすくなるのではないでしょうか。


毎度ながら最後に、布陣でサッカーをするものではないですし、
机上の空論になるかもしれませんし、プロの監督は素人のあなたに
そんなこといわれなくても、わかっているという方もおられるでしょうが、
まあ、どうせ参考になんかしないんだし、色々と考えるのも楽しいじゃないですか(笑)。



私事ではありますが・・・、


5月27日号 週間アクセスランキング

アクセスランキングに、2回目のランクインをしてしまったようです・・・(・・;)
しかも、前回より順位も1上がりました(笑)。
常連のフラッ太さんの上にいけたのが嬉しいです(笑)。

今まで、ご覧になってくれた方や、コメントを書き込んで下さった方、本当に感謝しております。
ありがとうございます。

正直、カウンターとコメントだけで、モチベを維持しているようなものなので・・・(・・;)
これからもできるだけ更新を頑張ろうと思いますので、よろしくお願い致します。

posted by whiteowl |21:12 | Consadole Sapporo | コメント(2) | トラックバック(1)

2008年05月27日

常にDFラインに4枚並べる必要があるのか? -三浦サッカー考。その5-

三浦サッカーの特徴は、自陣にFWと中盤とDFラインで3ラインを敷いて
ほとんど形を崩さないでゾーンディフェンスを行うことにある。

そして、三浦サッカーは、常にDFラインに律儀に選手を4枚並べる。
常に最終ラインに居る人数が多いほど守備的なサッカーということはいえると思うが、
確かに、これは自陣に相手に利用されるような危険なスペースを作らないため、
守備時において有効な戦術であると思う。

しかし、当たり前なのだが、相手が退いて守ってきて1トップにしたとしても、
サッカーは11人しか居ないのだから、律儀に後ろにDFを4枚並べて、
後ろで人を余らせることは、当然前で攻める人数が少なくなるということを意味する。
DFラインで相手FWより数的優位をつくるのはいいが、相手が1トップ、2トップの時に
DFラインに4枚並べるというのは、
1トップなら二人、2トップなら一人のDFが常にあまることになる。

札幌が勝っていて、守りを固めて逃げ切り体制に入るのならこれでもいいと思う。
しかし、前線で常に人数不足を招くため、基本は少人数でのカウンター攻撃しか出来ないし、
前線は常に相手より少ない人数で攻めるので、チャンスになりにくい。

従って、今の札幌は、もっと両SBが攻撃参加しないとチャンスにならない。
こっちが負けていて点数を取りに行かなければならないとき、
相手が退いてきて1トップにしたら、2-4-4にしてもいいくらいではないか?
しかし、実際は、両SBがそこまでポジションをあげることはない。
緑戦の後半、右SBに入った藤田の位置は普段のSBより高かったが、
それでもボランチの後ろだった。


また、前線は常に相手より少ない人数で攻めるので、選手の三角形がつくれず
パスの選択肢が少なくなって相手にパスカットされる可能性が高い。
そして、運良くキープできたとしても相手DFに囲まれてボールを取られる可能性も高い。

FWクライトンですら前線でキープできないのだから、
そこに戦術的弱点があると考えるのが妥当だ。

ならば、クライトンを中央よりプレッシャーの少ないサイドに置いて、
そこから起点を作ればいいのではないか?
そして、クライトンは、現状中途半端なゾーンディフェンスしかしていないのだから、
思い切って前線にあげてしまい、4-3-3の布陣にして、ウイングの位置にクライトンを入れる。
そして、2トップから3トップにすることでカウンター時の人数不足と
前線のパスコースを2から3にすることで、後方からのパスが繋がる可能性を高める。
↓の感じはどうか・・・(・・;)(※一部個人的趣味あり(笑)。)


 ●(西谷)●(ダビィ)●(クライトン)

 ●(西) ●(芳賀) ●(藤田)

●(坪内)●(吉弘)●(柴田)●(平岡)

      ●(佐藤)

そもそも、いかに守るかを考えるよりも、いかにJ1で最低のシュート本数を
増やし攻撃するかを考えないと勝てないし、DFラインをあげるためのタメも作れない。

布陣でサッカーをするものではないですし、プロの監督は素人のあなたにそんなこと
いわれなくても、わかっているという方もおられるでしょうが、
まあ、どうせ参考になんかしないんだし、色々と考えるのも面白いじゃないですか(笑)。

それに、選手のクオリティが低いことは、わかっていたことだし、
そんなことを監督が言ったら、あなたの存在理由がなくなると思うのですが・・・(・・;)

posted by whiteowl |12:20 | Consadole Sapporo | コメント(5) | トラックバック(1)

2008年05月26日

ゾーンディフェンスをゆるくすべき -三浦サッカー考。その4-

前の記事リアクションサッカーがもたらす精神的影響 -三浦サッカー考。その3-で、
J1残留のキーワードは、積極性なのではないかと書いたわけですが、
現状の札幌で選手の積極性を引き出すためには、どうしたらよいのか。
素人ですが、考えてみました(笑)。


現状、試合間隔が開くごとに戦術的な確認をするためか、中断明けの試合は
大体、選手が自分のゾーンを守ってラインを維持することに固執するあまり、
ボールへのプレッシャーが弱くなり、相手をフリーにする場面が多く見られます。
挙句の果てには、ゾーンとゾーンの隙間をつかれて3人も新居に抜かれたわけですから、
これは、選手の消極性の現れ以外に考えられません。
(※スライディングするのは、余裕がない証拠。)
積極的にもっと早い段階で寄せていれば、3人も抜かれるなんてことは普通ありません。
ゾーンディフェンスは、基本的に自分のゾーン(守備範囲)に来た人に付いて
その後は、マンマークをするわけですから、自分のゾーンで止めるという強い気持ちもなく、
すぐにマークの受け渡しをしていたのでは、止められるものも止められません。

守備の積極性、延いては、攻守が一体のサッカーですからチームの積極精を出すためにも、
自らのゾーンを守ることよりも、多少陣形が崩れても積極的に人に当たりに
行って止めることを優先すべきなのではないでしょうか?
確かに、これによって三浦サッカーの利点も同時に失いかねませんが、
そのことよりチームの積極性を引き出す采配の配慮を今はなすべきではないでしょうか?

こちらの陣形はガタガタになり、相手は勝っているので退いていたということはありましたが、
緑戦の後半は、見違えるような積極的なサッカーを札幌がしたことも事実です。

今の札幌の選手は、陣形維持に拘るあまり相手チームに積極的にいけなくなっています。
J1昇格組の挑戦者が、全て格上相手なのに、積極性を失っては勝てません。
しかも、J2であれば、多少フリーにしたところで、精度の高いパスやシュートを
打たれることはほとんどありませんが、J1は違うのです。


5月26日付北海道新聞によれば、
スピードにもろさ露呈
>指揮官は「うちのディフェンスの足が速くなってくれれば。(選手の)クオリティーの差」
>と半ば投げやりに返答。処方せんは見当たらない、と言いたげだった。

三浦監督が、もし本心からそういったのなら、次期監督候補も探さねばなりませんね・・・(・・;)
三浦監督には期待していたのですが、自分のサッカーにこだわるのなら、
この事態を抜けるのは厳しいのではないかと私は最近思うようになりました。



それと、三浦サッカーは、選手のユーティリティ、オシムが言ったところの
ポリバレントに欠けていると思っています。
それも、札幌停滞の原因だと思っているのですが、それはまた別の機会に書こうと思います。

posted by whiteowl |23:02 | Consadole Sapporo | コメント(2) | トラックバック(1)

2008年05月26日

リアクションサッカーがもたらす精神的影響 -三浦サッカー考。その3-

雨の函館で行われたナビスコ杯。新居のきつい恩返しで1-2で負け。

坪内の言を借りれば、「全体的には千葉のほうがハードワークしていたのが大きな差だと思う。」
シュート本数では、千葉を上回っているものの選手は消極的だったというブログも散見した。

三浦監督1年目の開幕の京都戦。あの時も、三浦サッカーは、機能しなかった。
しかし、そこから上手く修正してJ2を優勝し、J1昇格。
J1とJ2というリーグそのもののレベル差は、当然あるだろう。
しかし、今年はなかなか上手く修正できない。
その原因として、改めて、昨日書いた積極性が重要なのではないかと思って分離してみました。

三浦監督のサッカーを考える第3弾。
三浦サッカー考。
戦術FWクライトンについて考える。 -三浦サッカー考。その2-

て、手抜きじゃないんだからっ・・・(・・;)


*『リアクションサッカーのもたらす精神的影響』

J2では特に感じなかったことが、札幌がJ1に昇格して感じたことがある。それは、精神面。
スポーツは、気合でやるものではないが、選手のメンタリティは重要である。
高校野球などを見ていると、大量得点で勝っていたチームが、ちょっとした自らのミスによって
ドミノ倒しのように自滅していく光景をよく見る。

最近、私は三浦監督の戦術の一番の問題点は、
選手の積極性を引き出せていない点ではないかと思い始めている。

J2からJ1に昇格したチームは、基本的に挑戦者の立場である。
メンタリティとして、積極的に討って出ていかなければならない。
ところが、そのような挑戦者にある立場のチームが、
逆に受けに回ってしまうことで、チームの脆さを露呈しやすくさせているのではないか?

「J2で守備的な戦術をとってきたチームはJ1で通用せず、
攻撃的な戦術をとってきたチームは通用する」
という考え方は常に言われ続けてきた。
そして、この手の話は、戦術面で何を持って攻撃的、守備的かという点や
例外が必ず指摘され皆が納得することはない。

ただ、私は戦術がもたらす選手への影響、つまり、J1昇格後に、
選手が積極的に試合に臨めるか否かという精神面が重要なのではないかと思うようになった。

当然、攻撃的なサッカーを志向していれば、選手の積極性は引き出しやすく、
守備的なサッカーであれば、どうしても選手の積極性が引き出しにくくなる。
それが問題の本質であり、J2から昇格したチームがJ1に残留する上で、
一番大きな点であったのではなかろうか。

将棋も麻雀も、相当の実力がないと受けに回って常に勝つことは難しい。
しかし、一方でビギナーズラックというが初心者が、
よく分からないがために積極的に攻めて、それがかえって勢いを生み出して勝つことも多い。


札幌は、今年J1に再昇格して1年目、格下は存在しない挑戦者なのだ。
その立場を忘れ積極性を失ってしまっては、勝てる試合も勝てなくなる。

J1残留のキーワードは、積極性なのではないか。
改めて、“Progress”の重要性を噛みしめた。

posted by whiteowl |12:10 | Consadole Sapporo | コメント(0) | トラックバック(1)

2008年05月25日

戦術FWクライトンについて考える。 -三浦サッカー考。その2-

昨日は、日本代表の試合があり、今日はナビスコ杯があり話題には事欠かないのですが(笑)、
今までちょっとずつ考えていたことを今日はまとめ的に書こうと思います。

三浦監督のサッカーを考える第2弾。
三浦サッカー考。


*『戦術FWクライトンについて考える。』

なぜ、三浦監督は本来MFであるクライトンをFWに置くことに拘ったのだろうか。
それが苦肉の策であることは想像に難くないが、理由を考えることで、
札幌の課題が見えてくるかもしれない。(と思ったわけです。)


三浦サッカーの特徴は、自陣にFWと中盤とDFラインで
3ラインを敷いてほとんど形を崩さないでゾーンディフェンスを行うことにある。
これは自陣に相手に利用されるような危険なスペースを作らないため、
守備時において有効であるし、ボール奪取時も陣形が崩れていないので、
そこからカウンターを仕掛けることも容易である。そこの理屈に矛盾は感じない。

しかし、実際の試合で、カウンターを仕掛けることに現状の札幌はあまり成功していない。
確かに、サッカーは机上の空論やシステムで行うものではないし、
実際にボールを動かすサッカー選手の能力が最も重要なのだが、
カウンターが成功しない戦術的な理由もあるはずだ。
まして、選手の能力が低いから成功しないのだといったところで仕方がない。

4-4-2で中盤をフラットに並べる布陣の問題は、3ラインを
コンパクトに保てずに間延びしてしまうと、
守備時には、3ラインの間に危険なスペースを作り出し、
攻撃時には、前線と最終ラインの距離が遠くなりカウンターを難しくする。

こうなってしまうと、前線の高い位置で攻撃を組み立てる選手が少ないので、
ボール奪取に成功してそこから攻撃するには、ロングボールで
FW二人に預けてそこからFW二人だけで攻撃して点数をとるか、
FWがキープして他の選手の上がり(フォロー)を待つしかない。
(※この時に、間延びしていれば両サイドからの上がりにも時間がかかる。)

しかし、前線にFWが二人しかいなければ、選択肢が少なくパスカットされる可能性が高く、
キープできたとしても相手DFに囲まれてボールを取られる可能性も高い。
従って、前線にクライトンを置いた最大の理由は、当たり前かもしれないが、
そこでキープすることにあった。そして、前線でタメを作り、DFラインを上げる時間と
守備に追われるボランチと両SHが攻撃のために上がる時間を稼ぐことが目的だったのだと思う。

しかし、結局、前線のクライトンまでボールが回らないので、FWクライトンは機能しなかった。
そして、前線でキープできないために再び相手にボールを奪われ
守備に追われ防戦一方になってしまった。


つまり、DFラインを高く維持して全体的に3ラインをコンパクトに保たないと
三浦監督の戦術は機能しない。
それを防ぐためには、前線でできるだけキープすることが必要だということになる。
(※以前ここのブログで話題になったが、ボランチでキープすることも状況によっては必要だと思うが、
ボールを奪われる位置が高い方が、奪われたとしてもリスクが低い。)

ここから考えられる今の札幌に必要な選手は、最終ラインからのロングボールを
前線で受けるポストプレイが出来て、さらにキープできる選手ということになる。
更に、そこからシュートまで行ければいいのでしょうが(笑)。

こう考えると、中山の不在が、三浦サッカーにとってかなりの痛手であったこともよく分かる。
さて、新外国人候補エジソン、アンデルソン・ルイスに、ここまでのプレイが期待できるのだろうか?
それとも、既存の選手でこの課題を乗り切ることが出来るのだろうか?
監督の手腕に、期待したい。(と思います(笑)。)

posted by whiteowl |17:25 | Consadole Sapporo | コメント(1) | トラックバック(1)

2008年05月23日

札幌の選手のフィジカル

最近、フィジカルの話題をしていた当ブログですが、道新でこんな記事を発見しました。
(個人的にこういう企画面白いと思うので、もう少しやってくれると嬉しいなぁ。)

5月22日付北海道新聞 コンサドーレ倶楽部
フィジカル王は君だ

>フィジカル担当の松井コーチ
フィジカルコーチ不在といわれてきた札幌。確かに肩書き的にはいないのですが、
選手のフィジカル面を担当するコーチは必要なわけで、誰がやってるのかと
思っていたのですが、松井コーチだったのかというのが、まず第一(笑)。


■スピード
>藤田は、中距離での加速に優れている。スペースがあればあるほどそのスピードが生きるタイプのため、
>三浦監督は右サイドバックでの起用も考えている。

これも、誰が速いとかいうよりも、三浦監督はやっぱり
藤田を右サイドで使う気あるんだということ(笑)。
今シーズン中のコンバートは、シーズン中に育成する余裕がないチーム事情から考えて
厳しいと思いますが、本人の長所を活かすという面でも
今後そういうチャレンジは面白いと思いました。


■垂直跳び
>曽田が76センチで1位。大学生の時は85センチ跳び、
>幼稚園の時に跳び箱を13段跳んだだけある。
>曽田の不在は、セットプレーでの失点の多さに影響している。

垂直跳び85センチ(゜ロ゜;)エェッ!? 幼稚園で跳び箱13段Σ(- -ノ)ノ エェ!?
そりゃ、空中戦にめっぽう強いわけだ。今季の動きの悪さは、怪我の影響もあったんでしょうね。
彼の早期復帰を望むばかりです。
(※垂直跳び参考記録:マイケル・ジョーダン (NBA) 122 cm 宮崎大輔 (ハンドボール) 95 cm 
ドナルド・トーマス (走高跳) 93 cm中村北斗 (サッカー・アビスパ福岡) 90 cm 
原田雅彦 (スキージャンプ) 82 cm なかやまきんに君 (芸人) 60 cm 中田大輔 (トランポリン) 60 cm 
ステファン・ホルム (走高跳) 60 cm 参考:Wikipedia)

■キック力
>そのキックからのカウンターは三浦監督も「一つの武器になる」と認める。
あの上里の左をもってして2位。(昔、TBSのスーパーサッカーで、
シュート速度を競ってましたけど、KINGは俺だ!!~俺キン・スピードランキング~
136kは、現緑の福西を抜いて2位みたいですね(笑)。上里の130kもベスト10に入ります。)
それに、佐藤、瞬発力も1位、肺活量6500オーバーとか化け物ですか(笑)。
(※私の2倍くらいありますね(笑)。あの大きな声に活かされているのでしょう。)
身体能力は、やはり抜群みたいですね。この間、ドームでちょろっと練習を
見ましたが、キックの精度あがったかなという印象は持ちましたよ!
ゴールキックからのカウンターを是非見せて欲しいと思います。


■持久力
>一番速いグループに属しているのは石井、鄭、西、岡本、中山

芳賀と坪内の名前がないのが、意外といえば意外(笑)。
石井、西、岡本は、持久力あるんですね。
ということは、昨季ほどのパフォーマンスを見せれていないのは、
フィジカル面というよりも、J1に慣れていないメンタルの部分が、大きいということか。


札幌は、嬉しいことに(?)中断期間のナビスコも、怪我人を除くフルメンバーで望めますし、
フィジカル面では他のJ1チームにも負けていない様ですから、J1での実戦経験を
より多く積んで、中断明けの巻き返しに期待したいと思います。

posted by whiteowl |13:14 | Consadole Sapporo | コメント(4) | トラックバック(1)