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2012年02月14日

今さら、オリンピック代表シリア戦。

ちょっと出遅れた感は否めませんが…、
今回は、オリンピック代表のアウェイシリア戦について書こうと思います。
最近、あまり更新できていないので、その辺は大目に見ていただけるとありがたいです。


結果は、1-2で負けたわけですが、“自滅” というのが、私の第一印象。

シリアは、①同グループ2位で日本に勝つしかない状況だった。
②試合会場のグラウンドは、見ただけでもわかるくらい荒れていた。
③政情不安定による隣国開催とはいえ、日本からは遠く離れたアウェイの地。


上の状況を考えれば、シリアは勝つしかないのだから積極的に点を取りに前に出てくるはず。

さらに、ピッチコンディションが良くないので、
日本の持ち味である細かいパスまわしは封印して、
スピードのある永井を1トップに入れて、相手が前に出てくるはずなので
そのDFラインの裏のスペースに、簡単にロングボールを蹴るというカウンター狙い。

また、日本にとってアウェイという環境が、代表のコンセプトとして
パスサッカーを掲げながらも、カウンター狙いの受け身のサッカーをすることへの
精神的な後押しにもなったのでしょう。


おそらく、日本代表のゲーム前のプランはこんな感じだったのではないでしょうか。

上に挙げたような状況に対応した普通の作戦だと思うので、
一概に、監督のミスとは思いません。
むしろ、選手の修正能力の方が問題だと思いますが、それは後述します。

しかし、まあ、蓋を開けてみれば、この作戦が裏目に出てしまったわけで…





一番の誤算は、勝つしかないはずのシリアが積極的に前に出てこなかったこと。

確かに、考えてみれば、FIFAランクで約100位の差がある両チーム。

いくら勝たなければならない状況とはいえ、これだけ実力差があれば、
積極的に前に出ていってシリアが日本に勝てるとは思えない。

やはりシリアの側もカウンター狙いで、
僅差の勝利を狙ってきていたのではないでしょうか。

例えるなら、札幌がバルセロナとやったとして、
札幌が勝ちを狙って積極的に前に出ていけるのかということ。

やはり、実力差のあるチームとの対戦では、
勝つだけなら、カウンター狙いというのが常道でしょうし、
中東のチームは、カウンターを得意としています。




そんなこんなで、お互いが引いてカウンターを狙う意図で始まったこの試合。

そんな意図が交錯する中、ピッチが悪いとはいえ、
意図せずボールを支配してしまったのは、日本。これがいいのか悪いのか。

そして、前に出てくるはずのシリアは前に出てこず、
DFラインの裏にスペースはなかった。

しかし、それでも、日本は、ひたすら試合前の作戦通り、パスをつながずに
相手のDFラインの裏に、ただロングボールを入れる作戦を継続します。

当然、引いてきた相手の裏にスペースはないので、
スピードのある永井が活きるはずもなく、
相手陣地の数的不利の中でFWが孤立し、簡単にボールを奪われ、
日本が、攻撃のペースをつかめるはずもありません。


そんな中、流れを変える最初のポイントは、大迫の投入。
山崎の負傷退場による緊急的な交代でしたが、スピードのある永井を1トップからサイドにして、
1トップにポストもできてタメを作れる大迫に代えた。

これは、状況の変化に合わせた、
監督からの作戦変更のメッセージとも考えられるわけで…。

ただ、この日の日本代表は、オリンピック予選、アウェイというプレッシャーからなのか、
全く選手たちが、試合前に想定した状況からの変化に対応できていなかった。


前半終了間際に、試合前の狙い通りのカウンターから1点とりますが、
これは、たまたまという感じがします。
なぜなら、これ以外にカウンターからチャンスらしいチャンスは作れなかった。

そして、最後まで試合前のプランを試合中にしっかり修正できず、
選手たちも、何か違う何かうまくいかないという消化不良の気持ちのまま
試合が終わってしまったという感じ…。

だから、日本は、スペースがないのにロングボールを蹴って、
簡単にボールを相手にあげてしまい
自ら攻撃のペースを握れず、“自滅”したという印象なわけです。

まあ、フル代表ではない、オリンピック代表ゆえの若さが出たといってしまえば、簡単かもしれませんが、
選手の精神的な脆さが、露呈された試合だったのではないでしょうか。




ただ、負けはしましたが、シリアと勝ち点では並んでいるわけで、
オリンピック出場ができなくなったわけではない。

そして、これから負けたら終わりという最大級の緊張感を持って、
残りの予選2試合を戦えるわけですから、
オリンピック本大会で活躍して、これをきっかけに世界に飛躍したいと思う選手にとって、
良い成長の機会が出来たと思えばいいのではないでしょうか。

そして、もちろん、選手たちには、
残り2試合を名誉挽回のチャンスにして欲しいと思います。


posted by whiteowl |12:00 | National Team (日本代表) | コメント(2) | トラックバック(1)

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今さら、オリンピック代表シリア戦。 - whiteowl's Point of View | コンサドーレ札幌オフィシャルブログ

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この記事に対するコメント一覧
Re:今さら、オリンピック代表シリア戦。

残り2試合を名誉挽回のチャンスにして欲しいと思います。

posted by hublot replica | 2017-04-21 13:23

Re:今さら、オリンピック代表シリア戦。

https://www.steel-profile.com/Carbon-steel-profiles-pl6603226.html

Re:今さら、オリンピック代表シリア戦。

posted by Steel pipe | 2019-09-29 17:31

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