コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2021年09月12日

〜進化〜113)リスタート28節C大阪第二試合魂の勝利

待ちに待った勝利・勝点3の味膝内側側副靱帯は、格別ですね。
久し振りの勝利は、チームと関係者を救いました。
試合開始前、チームリリースで、FC東京・東のスライディングによる福森故障は、長期離脱必至の「膝内側側副靱帯損傷」で、通常では、1ヶ月で痛みが軽くなり、そこからリハビリ開始で、完治は、2〜3ヶ月掛かる重症で、想定では、中度故障でも、11月中旬頃までチーム合流は掛かるもの、重度なら手術治療を要して、半年以上、との内容で、益々暗雲の真っ只中となり、チーム状況悪化が進んでしまった所でした。
詳細は今後判明して来るものですが、リーグ随一のプレスキック力・ピンポイント精度の長短パス能力・高い戦術理解力による最善チームプレー力で、攻撃の要・ゲームメーカー最重要中核選手のチーム離脱は、ロペス・武蔵の得点源喪失と同様か、それ以上のチームに激震のダメージ、損害となりました。
しかし、その暗雲情報がチームに伝わると、チーム動揺では無く、強い団結意識と闘いへの意識となり、選手のハートに火を付けたもの、となったのですね。
過去、福森を欠いた試合の実戦体験も有り、福森の代替は、プレスキックは金子が、ビルドアップのゲームメークパスは高嶺が、ルーカスを乾の抑えとして田中駿太のマーク役を外し、縦横無尽の自由な動きで、偽SB同様の動き・プレーは、中盤制覇と前線との繋ぎの攻守の要役を果たし、また、C大阪中盤〜前線の狙いとプレーを阻止し続けました。
コンサ戦術は、オールコート・マンマークプレッシング戦術、マンマーク型ハイプレス戦術を、試合開始〜後半終盤まで徹底し、戦術前提の[走力・球際強度・戦術遵守徹底]は、最後まで大きな低下も無く、ハイパフォーマンスを維持し切りました。
これまでの敗戦は、全て、軽いプレーやミスプレー、甘いプレーが起因する失点が原因で、特定選手が絡むパターン連続でしたが、昨試合には、そんなプレーや選手は皆無でした。問題プレーを多発していた選手の起用が無く、起用された選手全員の高いプレー集中度とプレーへの献身性がその理由で、選手のメンタルの高さが、証明されたものでしたね。ミシャの試合三原則に、[メンタルの高さ〜集中度と献身度]を加える事が必要、と言う事を証明したのでは無いでしょうか。

注目のFWミランは、僅かなプレー機会に、パスレシーブ力とボールコントロール力の高さを垣間見せましたが、
①ジェイランクの空中戦支配力には到達せず、相手DFを弾き飛ばす強度は有りません。ポストプレーは、余り得意では無く、「コンサ式」のロングパスからのショートカウンター戦術は低レベルが問題点です。その一方で、
②スピードと前記ボールテクニックのスピード・スペースアタッカー。DF裏や脇スペースへの飛び出し、ゴール前の「点で合わせる」プレーがストロングです。
③試合前シュート練習で垣間見えた「圧倒的なシュート精度と決定力」ももう一つのストロングです。但し、ヘディングシュートは、<単純その場勝負>では、足元レベルとは、差があるかも知れませんね。しかし、ピンポイントポイントで合わせるヘディングは得意と見ました。
④オールコートマンマーク戦術のハイプレスは、経験済み・習得済みで、豊富な運動量とスピードは、戦術強度も適合しています。
 と言う事で、活躍の大前提〜ボールの集まりと連携が必須で、トレーニングポイントです。何シーズンも継続して来た<シュート決定力不足>の改善への決定打、となる期待は膨れるものでした。高さも兼ね備えた、佐藤寿人や興梠、上田綺世の様なタイプですね。 もう一点、チームへの影響で、シュートテクニックはロペス以上・並みの能力で、他選手は生きたお手本となりますね。タイミングやターゲットポイント、シュートプレーは、基本が徹底していて、正しい知識と意識が前提となっています。ロペスの様な、ハイテクニックと言うよりも、基本プレーでも高い決定力となる、との実例となり、ミランの理解と意識が、他選手の最大注目点で、大きな好影響、波及が期待される所です。

試合内容は、
事前想定では、ミシャの、特定選手固定起用の継続か、サブ選手を中心に起用の変化か、の選択との内容で、さすがに、本試合は「変化」のサブ選手大幅起用決断との予想でした。
しかし、ミシャの選択は、特定選手固定起用継続でしたが、その理由こそが、前述の「選手メンタルの高揚」で、固定起用の連続出場となるも、高い意欲に満ちた選手集団となり、運動量やスプリントスピードダウンは無く、球際強度も高いものとの期待と想定によるもの、と想定されます。充分戦術理解と連携が熟成された選手集団に、最前線ワントップ・ミランのみセッティングは、リーグ最強戦術強度を維持したままとなり、C大阪に攻撃機会も奪う展開に成功。前半戦は、両チームシュート数が、C大阪・ラスト時刻の1本のみ、コンサ・11本と、1:11の圧倒的大差でした。しかし、コンサのシュート内容は、決定機数はそのままも、シュート精度の枠内数は、たった2本で、実態は有効打の決定的欠如で、当然無得点が必然でした。
後半は、シュート数、C大阪6本、コンサ9本で、3:4.5とかなり差が縮まるも、シュート精度の枠内数、C大阪0本、コンサ4本で、C大阪はノーチャンスゲーム、コンサは、少し改善となり、2得点獲得の理由となりました。
最終総計では、C大阪・シュート数7本・枠内数0本・無得点、コンサ・シュート数20本・枠内数6本・2得点、からは、極めて相当な試合結果で、コンサ圧勝内容でした。
C大阪の後半盛り返しも、コンサのPA内侵入を許さず、PA外からのミドル・ロングシュートまでに阻止し、その結果、シュート精度も欠いた事となったもので、コンサ守備力によるものとして評価が上がっています。
コンサ攻撃力、特に決定機構築力の高さは、折り紙付きですが、マンマークプレッシング戦術の守備構成力への評価も、高まって来ています。

試合速報項目値推移は、いつもの通り、前後半飲水Tで区切る時間帯4分割の、①-試合開始〜飲水T、②飲水T〜HT、③後半開始〜飲水T、④飲水T〜TU毎の推移です。
チーム コンサ    C大阪
時間帯 ①  ②  ③  ④   ①  ②  ③  ④
支配率 58-56-53-54    42-44-47-46%
走行距離27-26-22-32    28-26-22-30km
スプリント数27-43-35-54    44-42-45-50回
決定機数7- 3- 6- 2 0-0-2-1回
シュート数 7- 4- 4- 5 0-1-2-4本
枠内数 0- 2- 1- 3 0-0-0-0本
得点  0- 0- 0- 2 0-0-0-0点
攻勢  ◎- ◎- ◎- ○    × -× - × - ○
いかがですか。
✳︎支配率は大きな差が無さそうですが、相手陣内支配率ではコンサが圧倒し、高いAT3’rd内パス成功(率)で、試合全時間でコンサ攻勢を実現しました。
✳︎走行距離は、均衡数値で、走り勝負はドロー、しかし、スプリント数はコンサが劣後数値ですが、コンサは前進・攻撃スプリント、C大阪は後退・守備スプリントが内容で、球際強度は、コンサが優位で、闘い勝負では勝ち、となりました。
✳︎決定機とシュート数は、コンサが圧倒で、攻撃成功回数で大差を付け、C大阪は、ほぼノーチャンスに抑え込みました。
✳︎両チームとも、シュート精度の枠内シュート数が乏しく、極端に低いシュート精度・決定力が露呈。コンサの勝利理由が、④時間帯で、シュート精度アップ・上昇の枠内数と枠内率アップに合った事が明白です。
①②③時間帯のコンサ決定機数16回の局面で、シュート数15本となるも、実態は、僅か3本しか有効シュートにしかならず、酷いシュート精度は、大きな課題です。
シュートは、選手単独プレーで、他選手の連携やアシストはごく僅かな効果しか無く、その選手の固有プレーそのものです。その選手の意識・判断が大前提で、それにプレーテクニックが加味され、シュート精度が作られます。
コンサのシューターは、作試合でも、金子4(1)・青木4(2)1得点・菅3(1)・宮澤3(0)・小柏2(1)・田中駿1(0)・ルーカス1(0)・ミラン1(0)・ドド1(1)1得点と、9選手と、全員攻撃・全員シューターと言えるサッカーです。これまで、FW経験の無い選手、直近FW起用の無い選手は、個別のシュート練習など、本格的に取り組んだ事は有りません。トレーニングしない選手が、精度の高いシュートプレーを出来る訳や、奇跡は絶対に有りません!
ミシャの、とチームトレーニング不要論は、理論だけならご自由に!ですが、現実の大課題で、勝利喪失の最大原因になっている現況では、絶対にあり得ない指導、チーム作りですね!
何故、なんでしょう?本当に世界の七不思議のギネスレベルものですね!
トレーニングして、無駄な事は有りませんが!

この様に、昨試合は、本来なら、累積疲労が身体中を襲い、全く動けない筈の所、福森重大故障離脱の衝撃で、チームに本当の危機感・緊張感が走り、選手メンタルが強化され、フィジカルコンディションダウンをカバーした試合となりました。
<精神力の勝利>は、チームを覚醒させ、活性化させ、同一パターン連敗の悪夢を吹き飛ばし、一気に立て直してしまいました。
しかし、今頃、重なる過剰累積疲労で、心身に一気に疲労が押し寄せている事でしょう。しかし、そんなコンディションの中、深くリカバリー過程が作動、累積分も一気に解消する完全休養オフとなっていますね。
高い戦術強度と、集中と強いメンタルで、ミスや緩みを完全払拭すれば、リーグ最強攻撃力と守備強度となり、執念を以って、枠内精度シュートを実現すれば、勝利・勝ち点3獲得を実現する、との強い試合意識を確認、共通理解したこの試合が、シーズン転機となったものでしょう。次戦からのコンサは、最早違います!







posted by yuukun0617 |14:59 |