コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2019年10月28日

〜進化〜  ルヴァン杯決勝戦を終えて!

皆さん、熱戦の熱さは少しは冷却出来ましたか⁈
少なくとも、身体の疲れ、フィジカルコンディションはリカバリーです。

あらためて、川崎との対戦を想い越しました。

試合は、前半コンサ、前半途中から川崎ペース回復、後半は、川崎の攻撃をコンサが凌ぐ中、相互に得点勝負となり、そのまま、延長戦も続行し、遂にPK戦に到達、とマスコミ記載となっています。
しかし、試合会場で、実戦を観戦していた眼からは、そうでも無かったという事が明らかでした。

試合は、開始前予想の川崎、前線から、コンサビルドアップを狙い、ビルドアップ阻止とボール奪取からのショートカウンター狙いの展開ではありませんでした。
川崎・鬼木監督は、その対ミシャ戦術常套手段に、コンサ式との、ジェイのワンポストを狙うビルドアップ省略、ハイスピードロングカウンター戦術の強力さに注目し、ジェイ・ポストに、複数選手となるDFとボランチを用意する事とし、そのために、前線への押し上げを弱め、やや下げ気味布陣を選択したのでした。
そのため、試合開始〜20分までは、川崎の前線からの守備・圧力は低く、コンサは、ゆっくり陣形を押し上げた、ミシャ戦術を展開し、右サイド白井のサイド打破からの、左サイド菅対角ポイントシュートで、先制したのでした。

この先制点は川崎に、前に陣形を押し上げ、攻撃を増加し得点獲得が必須となりました。コンサは、試合開始前、試合展開想定の通り、先制点獲得〜布陣位置をやや守備的に位置取りし、ブロック守備でのボール奪取からのカウンター戦略が発動となり、試合30分〜、川崎の攻勢戦略とコンサの堅守速攻戦略が合致し、川崎攻勢、コンサカウンターが反復され、コンサカウンターは、ジェイを前線ポストに置く形と、チャナティップと武蔵のスピードカウンターで対抗となりました。
コンサは、堅守は維持で、原則守備ラインの下げ過ぎには注意して、M'3rd底位置を維持し、ブロック守備と川崎のロング・ミドルシュートへの逃げとシュート決定力の低さにも救われて無失点を維持し、前半戦最終盤のロスタイムCKで、ジェイのハイボール壁を、川崎27のミンテへのハンドリングプッシュにより、ミンテとジェイを倒すとのファウルにより、ジェイの壁を壊され、壁が無くなりフリーで阿部に渡り、シュート得点とされたもの。即座に、ファウルにより、得点は消滅し、川崎27に、イエローカードの所、ビデオ判定も含め、疑惑のゴールで同点となりました。

後半開始直後、コンサは堅守速攻戦略を変更し、超攻撃型戦術の、勝ち越し点獲得戦略へ移行しました。
最前線からの守備を作動させ、最前線位置でボール奪取して、そこからショートカウンター、ボール奪取位置から短多数でラストパス到達・決定機構築とのスピード攻撃、そのため、陣形は川崎側まで侵入し、守備ラインはセンターライン付近、との攻撃スタイルで、ミシャ戦術の多彩攻撃を展開、対する川崎は、川崎陣でのボール奪取からのカウンター、サイド突破で攻撃と、攻撃VS攻撃となったもの。
意外にも、後半終盤まで均衡状態が続きましたが、終盤43分、コンサの選手フィジカルダウンの中、川崎のショートパスのパス戦術により、パス阻止を許し決定機から失点。ロスタイムの試合終了前、コンサ大サポーター席前で、ラストプレイとなったコンサコーナーに、後半終盤での失点で落ち込みそうなメンタルを一気にフルパワー、フル回転として、選手とサポーター一体となり、深井のヘッドに魂を乗せたヘディングシュートを川崎ゴールに叩き込みました。

2:2で、延長戦になだれ込んでからは、コンサは超攻撃戦術を選択してフル発動。
コンサ攻勢の中、多彩攻撃は川崎守備を崩壊し、ルーカス、チャナティップ、武蔵、菅、ロペスの多数回突破トライアルに耐え切れず、チャナティップのペナルティエリア侵入・GKと一対一を川崎谷口が阻止のレッドファウルに、福森の美技が炸裂し、再勝ち越し獲得。
しかし、コンサ選手は極限のメンタル、興奮、高揚の中で、超攻撃型戦術・メンタルは簡単に変わる訳は無いですね。もっと得点獲得へ向けた選手と、やや冷静に攻守バランスを取る選手が混在するのはしょうがない事だったカモ、ですね。
間違い無く、その時間帯は戦略、戦術統一が混乱していました。
そんな中、したたかに、川崎はパス戦術のテンポダウン無く継続し、小林への美技ラストパスが通り、小林は胸でトラップするも、両上腕でボールコントロールが映像に映ってたもの。でも、今回も、1失点と同様、誤審で、ハンドは取られず、土壇場で同点となり、PK戦へと移ったものでした。

ゴール前で、目の前で、観たプレイの実像でした。

ミシャの想定は、
①試合開始直後から、攻撃的戦術を展開して、先制点獲得。
それが成功したら、守備バランスを増加し、堅守速攻で追加点を狙う。
②前半に勝勢を作らなかった場合は、後半開始直後、試合終盤75分からも、攻撃的戦術で試合決勝点を狙う。
が本線ですね。
超攻撃型戦術、堅守速攻戦術、攻守バランス戦術の3戦術を局面に合わせて使い分ける、という事です。
また、システム可変は、可変が先にあるのでは無く、必要プレイを進展させるとその可変となっている、とプレイ先行・可変後からの結果と言う事なんですね。
つまり、ミシャ戦術は、元々、選手それぞれに、局面毎任務・タスクかあり、その順番通りの実施で、戦術として、チームとして機能する、と言うものですが、
それぞれの選手が、局面タスクをプレイすると、自動的に、ポジション移行しており、ボールが運ばれている、との自動システムなんですね。
コンサは、一番最初に、ミシャ戦術に触れた時、システム可変に捉われ、ポジション移行優先や誤ポジションの様な混乱に陥りましたが、局面タスクを正しく理解し、プレイする事は、システム可変が出来ていた、と言う事に習熟し、今でも、完璧に近づく状況ですね。

川崎戦の様な、本当の激闘の中だからこそ、ミシャ戦術の実像が見えましたね!
凄い試合でしたし、
現在コンサの実力、チーム力は、そのレベルにまで到達した事が証明された試合でした。
次戦、名古屋戦が優しく、易しく、見ててしまうのは、錯覚でしょうか?‼️

残す今シーズン目標は、現実は4位到達‼️
真実は、ミシャ戦術の完成となりました。

posted by yuukun0617 |21:40 |