コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2019年05月14日

~進化~ 第11節リーグ公式試合データでの現況とコンサ

J1リーグの第10節公式試合データがリリースされ、第10節は、またまたリーグ動向に変化がありましたが、その実体を点検してみましょう。併せて、コンサ数値の評価も・・。
1.第10節公式試合データ
リーグ平均により、全体動向を。
先ずは、ここまでの直近リーグ動向から確認。
第8節;マスコミリリースで沸いた「得点不足」は、
第9節;多数のチームにて、前節の極端な「対戦対策至上主義」による「得点力低下」への改善意向が強くなり、自チームの特徴をより発揮する=得点力向上
第10節;攻撃指向拡大で、「攻撃回数」「決定機数=シュート数」増加、「得点1点/試合」のハイレベル2節連続、しかし「シュート精度」=「枠内数・決定率」低下で、攻撃回数増加が得点獲得数に比例しない状態。
戦術面は、第10節は、第9節の成功を拡大・継続すべく「より攻撃的動向」を拡大。各チームの布陣位置は、より高い位置・積極型となり、「守備型チームは堅守・速攻に特化」対策がより鮮明となりました。しかし、広島が代表例ですが、「堅守・速攻」も「低位置布陣・消極型」は、第8節課題の通り、「相手ゴールまでの攻撃距離の延長」が「成功率を大きく低下させ、決定機・シュートチャンスに到達しないゲームメイク力低迷」に苦闘し、当然戦績は、大幅低下となりました。「堅守・速攻」も現在動向での成功は「攻撃的守備=前線での守備・ボール奪取、そこからのショートカウンター」の有無、パターンの保持が決定要因となっていました。
では、第11節はどう展開したか?です。
そのためのデータから、前節と対比で…リーグ平均値推移。
       第10節     第11節
得点力・点  1.0      1.1  ;レベル維持
シュート数・本  13.6     12.4 ;攻撃的を維持
枠内数・本  3.7      4.3  ;精度はやや上昇
決定率・%  7.4      8.5  ;やや回復
30m進入数  43.5      41.2 ;攻撃的を維持
走行距離km   113       110   ;ここは一定
スプリント数回   170        169   ;一定
第11節も、前節の動向を継続して、攻撃力拡大志向でした。課題だったシュート精度も、決定率と枠内数改善の傾向で、得点獲得力を拡大中。
所が、18チームの得点数分布は、
得点0  ・・8チーム-44.4%
  1  ・・5   -27.7%
  2以上・・5   -27.7% 。
<得点獲得力チームと、得点獲得力無しチームに二分>された訳です。
その理由は、「シュート数(ゲームメイク力」と「シュート精度(決定率)」を持つチームか持たないチームかの二分にあります。

2.コンサ数値
そんなリーグ動向の中、我がコンサは...
コンサの前節対比です。
      第10節     第11節
得点力・点   2      0  ;急落
シュート数・本  17     11  ;決定機減少
枠内数・本   6      3  ;精度半減
決定率・% 11.8     0  ;精度急落
30m進入数   45     43  ;攻撃数を維持
走行距離km  113    109   ;低下
スプリント数回  140    155   ;負のスプリント急増
完璧に「攻撃項目」低縮し、「攻撃型」の看板は破綻。
シュート精度低下の原因は、「相手守備時への侵入・突破低下」でした。
その証明データが、
       第10節   第11節  対比
PA内シュート数  11本     6本  △5本・・約半減
PA内シュート率 64.7%  54.5% △10.2%・・大きく減少
同順位     10位    13位
「シュートポイント」がPA内まで侵入・突破せず、PA外ポジションからのシュートが増加し、<有効ラストパスの大減少>が原因。
ラストパスを供給する選手不在=チャナティップ・ロペスの不在が、交代選手による代替は不能だったという事。
もう1点、コンサの試合内容を示すデータが、
       第10節   第11節  対比
パス数    404本   529本  +125本
同成功率   80.4%  83.2% +2.8% で、
一見両数値共に、積極的・攻撃的数値と理解され易いですが、真実は、真逆で、
コンサの「縦パス」大幅減少、「横パス・バックパス」急増加という事で、攻撃的パスの「縦パス」は閉ざされ、仕様が無い「横パス・バックパス」が、パス数増加の原因だったという事です。
具体的プレーでは、「縦パスの受け手・ターゲット」の不足が最大原因で、攻守切り替え時・攻撃時両局面共に、前線・サイド選手が「降りてきて受け手」となるプレーが基本スタイルでしたが、「シャドーの荒野・早坂」両方とも、全く実施を忘れている状況が続き、普段は絶対ない「トップの武蔵」が仕様が無く「降り始め」ました。しかし、そこで「縦パス交換」が成功しても、その次プレーのメイン・パス受け手・ターゲットの武蔵が不在となり、当然、パス交換は失敗としかなりません。
結果として、DF~ボランチ~ボランチ間のパス廻しの「横パス・バックパス」大量増加となった訳でした。
「ミシャ戦術」は「シャドーの役割・責任プレーの不在・未実施」により、機能しなかったもので、後半の「コンサ盛り返し、パス交換活性化」は、なんと「その該当選手を除外したパス交換」による「戦術理解選手のみによるパス交換実施」が理由で、「荒野」は不承不承・不満顔一杯でしたが、マークしている相手DF・ボランチを引き釣り出し、スペースを空ける「スペース作り役」に限定させるしか、使い道は無くなり、当然、選手交代で「是正」とした展開となりました。
前節も機能せず「前半で交代」だったにも拘らず、今節も「改善期待で再起用」するも、前節以上に機能せず、「荒野・シャドー起用は絶対不可」が完全に証明された始末となったもの。

以上の通り、リーグ全体は「より攻撃的・得点力向上」を指向し、「決定力」改善がそのためのキーとなる傾向です。
コンサは、2節連続し、「戦術機能が低下」し、看板の「攻撃力、特にゲームメイク・決定機構築力に、大ブレーキが掛かり」、元々の低い守備力認識から、「攻撃的布陣・ゲーム展開」が頻繁に逆転し「守備陣は低く、守備的布陣」一方「攻撃陣は、攻撃型認識から、より高い前線位置」とし、「守備時と攻撃陣がちぎれ、その間に、選手不在の大スペース発生」となり、そこから、相手チームに「自由・フリー攻撃」で失点が多発となります。そのため、「パス戦術は封印され、ロングフィードの時代遅れ<放り込み>気合戦法」しかなくなり始めています。しかし、ジェイやロペス、ましてや、都倉の様な、パスレスポンスの高い「ポストプレーFW」は存在して居らず、当然失敗~ボールロストの循環が連続します。
「ゲームメイクからの決定機も、ロングフィードからの決定機も構築出来る訳は無い」という事がこの2節のコンサプレーでした。
原因は、明白で、「シャドー2選手」に焦点集中です。

posted by yuukun0617 |14:37 |