コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2018年05月25日

~進化~ 新シリーズ 現在・未来コンサ点検~③項目別リーグ水準対比~

新シリーズ「現在とこれからのコンサ点検」略して「現在・未来コンサ点検」③は、
≪コンサ今シーズン実戦データからの課題≫
(1)項目別リーグ水準との相対評価 テーマです。

本来、リーグ水準相対比較は、
①リーグ平均対比
②リーグ上位対比
③リーグ下位対比 と3つのアプローチがあり得るものですが、③リーグ下位との対比には積極的な意味は無いですね。
ですので、①リーグ平均と②リーグ上位(1~3位平均値)との対比で、コンサの個別項目に評価判定をしてみたいと思います。
従って、各項目点検の際、①対比;リーグ平均、②対比;上位3チーム平均の記載となります。

では。
 (※課題項目・数値には太字、数値は1試合平均値、一部累計値で、評価は◎〇△🔺✖表示です。)
1.全体・基本項目

A.支配率  51.3% ①50% ②48.5%
     ・・▲ 戦術上必要値には△5%不足
B.走行距離 115km  ①113 ②112.7
     ・・〇 対①②共に走り勝ち
C.スプリント数 161回  ①168 ②166.6
     ・・▲ +(相手ゴール)方向へ△6~10回不足

2.攻撃項目

D.得点(累計)20点   ①18  ②22
     ・・△ ①を僅か2点上回るも②に△2点不足
E.シュート数14.2本 ①12.8②12.9
     ・・〇 ①②ともに、+1.3上回る
F.枠内数  4.2本  ①4.2 ②4.5
     ・・〇 ①同レベル、②に△0.3本のみの劣後
G.決定率  8.9%  ①9.3 ②10.8
     ・・× ①にも△0.4%、②には▲1.9%と大きく劣後
※E.シュート数・F.枠内数は〇なのに、D.得点△不足となる原因項目が、G.決定率の✖です。
≪ゴール枠内に飛んでも得点決定率×となってしまう、との意味は何でしょう≫・・→答えは、当然の理屈ですが、「GKによりセーブされるシュートが多過ぎる」という事ですね。これは「シュートターゲット」の問題です。詰まり、「ゴール枠内の『どこを狙って(ターゲットに)』『どんなシュートをしているのか」という事。この最悪事態の元凶は【枠内しか意識のないシュート=枠内のターゲット位置など意識もしないシュート】でした。
前線・その他シュートをしようとした選手全員の【低い意識】が原因だった、という事です。この点は、昨シーズンから、十数回指摘・していますが、選手を始めとして、チーム首脳陣にも全く問題意識として来なかった点で、選手と共に、チームスタッフの低レベルの代名詞でした。
 しかし、第14節FC東京戦観戦中に、天から降りてくるように、「福音」が突然、目の前に現れました。
試合開始前最終メニューの「シュート練習で、スタメン選手のみ全選手、ゴール枠の四隅のみをターゲット」とのシュート確認練習を実行していたのです。
あの光景が、コンサの常態となったのであれば、この大問題の改善・解決もすぐ近くです。ただし、当日、サブ選手は誰一人として、スタメン選手の「シュートターゲット意識」の欠片もなく、従来通り、「ホームランとGKパス」に終始していました。チーム全体の「意識変革」には到達していない事が一目瞭然でもありましたが・・・。

H.パス数   458本  ①476  ②496
      ・・× ①△18本、②▲38本不足。戦術上最低500必須
I.同成功率  77.3% ①75.4 ②76.7
      ・・〇 ①②共に、上回る
J.クロス数  17.4本 ①16.2 ②13.6
      ・・〇 ①②共に、上回る
K.同成功率  23.7% ①16.7 ②16.5
 同得点累計  8点   ①3.4  ②4.3
      ・・◎ ①②共に大きく上回り高精度ストロングポイント 
L.セツトプレー数  16.7回 ①18.5 ②18.4
      ・・△ ①②共に、△1.7回少ない
 同得点累計  5点   ①4.5  ②5
      ・・〇 ①②と同レベル水準、ストロングポイント未到達   
※パス数は圧倒的な不足で、「ミシャ戦術の真髄、パスサッカー戦術に未到達」。特に、DFラインからのビルドアップパスの不足・成功率が大課題 

3.守備項目

M.失点(累計)  17   ①17.3 ②11
      ・・△  ①同水準 ②△6 攻撃優先でも多すぎる
N.被シュート数   15.5本 ①12.6②11.5
      ・・× ①▲2.9本②▲4本と、「中盤まで守備力」弱体
O.被決定率   7.3%  ①9.1②6.4
      ・・△~〇 ①+1.8%高く②△0.9%「DF・GK守備力」はそこそこの力、上位にはなお不足
P.タツクル数  21.5回 ①22.4②23.6
      ・・△  ①△0.9②△2.1と不足
Q.クリア数   26.6回 ①24.3②23.7
      ・・× ①△2.3回②2.9回超過、戦術上からも多過ぎ
R.インターセプト数  2.9回  ①2.2 ②2.3
      ・・〇 ①②共に、大きく凌駕の「ボール奪取力」
S.セツトプレー失点数累計 4点  ①4.1 ②3
      ・・△ ①同水準、②△1点と平均レベルで改善必須
T.クロス失点累計     3点  ①3.4 ②1.3
      ・・△ ①上回る②▲1.7と、平均レベルで改善必須
※守備項目は、R.インターセプト以外全項目、問題項目。
 ≪攻撃優先・守備連動≫の筈ですが、「守備項目」大量課題現状からは、反対に、
≪守備力改善によるチーム戦力大幅拡大≫の余地・可能性・潜在力が証明されています。
加えてリリースデータにない重要項目には「連携力・プレイスピード」がありますね。

4.各項目の具体的プレイ

 実際の各プレイには、
「判断(状況把握・選択・決定)」
「事前準備(予測予想・ポジショニング・プレイスタート)」
「タイミング(より速く相手予測外スタート追求)」
「テクニック(質・精度)」
「事後対応(連動予測・準備)」があります。
 そしてその前提に「戦術」が置かれ、
戦術により、「想定要求プレイ・予測・準備・タイミング・必須テクニック・プレイ後アクション」が決まり、
 選手はその役割を高いレベルで実践し、その結果、次の選手のプレイへの「継続」が「連携・組織」プレイ・チームプレイとなる、
     ・・・  との相関関係となります。

「ミシャ戦術」については、このブログでも何度も確認して来ましたが、同時に、選手・チームでの「戦術理解」と「戦術実践度」が問われ続けて来たものですね。
<「戦術理解」は、「各選手の具体的プレイ」によって、「その程度・内容」が証明される>
との公式から、トレーニングは、「実戦形式が主体」に成らざるを得ません。
コンサのトレーニングメニューの特徴である「徹底した実戦形式練習」の理由・根拠ですね。(実戦形式練習は、どんなメニューよりも、運動量・フィジカルを要求され、≪フィジカルトレーニング≫を同時に実践出来るW目的・効果の効率的・お得な優秀練習方法ですね!!しかし、他チームではその認識は乏しく、実践は少ないですね??)

まとめますと、
全体2項目➡A.支配率、C.スプリント数
攻撃3項目➡D.得点、F.決定率、H.パス数
守備7項目➡M.失点、N.被シュート数、O.被決定率、P.タツクル数、Q.クリア数、S.セットプレー失点数、T.クロス失点数
  の計12項目と、多数の課題項目が現存しています。
今シーズン後半で、
リーグ平均水準順位狙い(他チーム戦力アップでリーグ下位争いとなるでしょう)ならば、現在レベルも可ですが、
上位を本気・真剣に狙う(その結果、他チームの戦力アップも重なり、結果的に最終・中位の上順位ではないでしょうか)のならば、
この中断期間で「効果的な項目を選定し、集中トレーニングにより、確実に改善効果」を獲得するべきですね。

あらためて、コンサの課題の多さに驚きですが、「データは嘘をつかない!」です。これが、真実の現状です。ここから、未だまだ、「大幅・急速な改善によるチーム戦力急拡大」が出来る事(高い可能性がある事)を見つめ、一歩ずつ前進・進化していきましょう!!

posted by yuukun0617 |19:23 |

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