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当ブログは、ただのサッカー好きが、地元北海道のプロサッカーチームであるコンサドーレ札幌の情報を中心に、サッカーの話やそうでないものをチラシの裏的に書いたものです。 “whiteowl”の由来は、“ドーレくん”から何となく。 特に、サッカーの戦術やプレーに興味があり、他のスポーツも観ます。空手は、黒帯。 最近は、気分転換も含めて、スタジアムの色々なこところで観てます。 始めは純粋にサッカーだけに興味があったのですが、このチームは経営がもっとしっかりしないと強くならないと感じるようになってからは、HFCの経営に関する記事も書いてます。 尚、記事が長いのはデフォルトです(-"-;A ... コメントについて: 当ブログでは、長文コメント大歓迎です。 頂いたコメントに、すぐ反応できない場合が多くて申し訳ないのですが、極力返事をする方針です。 ただし、感情的なコメント、悪意が感じられるものについては、スルーするかブログ主権限において削除する場合があります。 ※当ブログはリンクフリーですが、コメント欄にでもこそっと書き込んで頂けると嬉しいです。

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“ゾーン”から“チャレンジ&カバー”に変わっても、札幌の守備の課題は変わっていない。

2009年12月16日

今季、“ゾーンディフェンス”から“チャレンジ&カバー”に、
守備戦術を変更したので、序盤はそれに慣れるまで時間がかかったとか、
それで後半、あたかも守備が良くなったかのようにいわれていますが、
それはあくまでJ2レベルで慣れてきただけであって、
昇格、そして残留を目指すなら、まだJ1レベルではないと思っています。

また、昨季から続く根本的な守備の課題が、
明らかに改善された結果と考えるべきでもないと思うのです。






燃えろ!コンサドーレ 平川弘の通信簿 精神的支柱の不在響く (2009/12/16)

>三浦前監督の引いて網を敷くゾーンDFから、積極的に前に出て
ボールを奪いにいくチャレンジ・アンド・カバーへと守り方が180度変わった石崎コンサ。
その対極の守り方に選手は戸惑い、慣れるまでに時間を要した。
といっても石崎さんが要求するのは、1人がボールにアプローチして
その後ろをもう1人がカバーし数的優位をつくるというごく基本的なこと。


ゾーンとマンツーは対極というコメントは、他でも散見するので、
特に平川さんに噛み付くという意図でもないのですが、代表者ということで人身御供になってもらいましょう(苦笑)。


結論からいうと、私は“ゾーンディフェンス”と“チャレンジ&カバー”は、対極ではないと思う。
守備の本質から考えれば、同じだと思うからだ。

むしろ、“チャレンジ&カバー”も大きな枠組みでいえば、“ゾーンディフェンス”と考えるべきだろう。






そもそも、これは、“ゾーンディフェンス”が自分のゾーン(守備範囲)を守り、
“マンツーマンディフェンス”は、マン(人)に付くというイメージ、
それぞれが別物であるという発想から来ていることが多い。

(※混乱するかもしれないが、“チャレンジ&カバー”は、
確かに、三浦さんの時よりマンツーマン気味の守り方ではあるが、基本的に、“ゾーンディフェンス”であるといえる。)


実際、昨季のJ1では、ボールホルダー(保持者)に対して激しく付かず、陣形を維持すること、
相手に付くことよりスペースを空けないことを優先したため、
ゾーンの間に位置する相手選手に十分なプレッシャーを与えられず、
J2レベルでは、精度が高くなかったのであまり問題にならなかった
ミドルシュートやゴール前へのクロスをJ1では入れ放題という事態を招いた。


これをバスケットボールで例えるなら、ゾーンで自陣ゴール下に隙間なく人を配置し、
ゴールの下に入り込むスペースがなかったとしても、
ボールホルダーに対するプレッシャーが弱ければ、
ゾーンの外側から遠距離の3ポイントシュートをガンガンうたれているのと同じといえる。

技術のあるシュートが上手いチームほど、3ポイントはたくさん入るだろう。


この例からもわかるとおり、それが本来のゾーンディフェンスの守り方ではない。
(※一般的に、サッカーでも、大きな意味で、ゾーンで守っていないチームはない。)

確かに、ゾーンは相手にスペースを与えないことが優先されるが、
だからといって、ボールホルダーに対してノープレッシャーで良いということにはならない。


ゾーンであっても、自分のゾーン(守備範囲)では、ボールホルダーに対して、
プレッシャーを与えなければいけないので、マンツーマンで守る必要がある。


問題は、“ボールホルダーに対して、どこからどこまで付いていくか”である。
ボールホルダーへのプレッシャーを厳しくすると、ボールホルダーに付いていくため、
自分のゾーンにスペースを空ける可能性が高くなる。

しかし、ボールホルダーへのプレッシャーが弱いと相手を自由にしてしまうため、
J2よりJ1では、プレッシャーを厳しくする必要があった。

だが、そうなると、自分のゾーンにスペースが空く可能性が高くなるため、
周囲の選手が、そのスペースを埋める動き、
つまり、“カバーリング”をする必要がJ2よりJ1では高くなっていたといえる。


したがって、平川さん自身が書いているが、守備の基本は、

>1人がボールにアプローチしてその後ろをもう1人がカバーし数的優位をつくる

ことであって、これは、“ゾーンディフェンス”であっても何ら変わらないことになる。

というよりも、“カバーリング”という発想そのものが、ゾーンディフェンスの考え方である。


監督が三浦さんから石崎さんに代わっても、
守備戦術が“ゾーンディフェンス”から“チャレンジ&カバー”に変わっても、
要は、“ボールホルダーに対して、どこからどこまで付いていくか”の違いであって、
大きな枠組みでいえば、どちらも“ゾーンディフェンス”であることには変わりない。

したがって、まず、ボールホルダーに対してしっかりプレッシャーをかける1対1の強さ、
そして、スペースを埋めるカバーリングという点が問題になることも変わらない。


確かに、一見、“ゾーンディフェンス”と“チャレンジ&カバー”は全く別物に見える。

しかし、“ゾーンディフェンス”の基本は、
ボールホルダーへのプレッシャーとスペースを埋めるカバーリングのセットであって、
その点でいえば、別物でも対極でもなく、マンツー気味かゾーン優先かの程度の差であって、
昨季も今季も同じ課題を抱えているだけといって良いのではないだろうか。

つまり、守備は、用いている戦術が問題の本質ではないだろう。


頭の中で理解する時に、“ゾーンディフェンス”と“チャレンジ&カバー”は、
細かい点では違うかもしれないが、本質的な点では同じといえる。

本質がわかっていれば、例えば、ゾーンからチャレンジ&カバーに戦術が変わっても対応できるはずである。


別物としてしまうと、良い面もあるが、悪い面もある。

別物だから慣れるまで仕方ないということであれば、問題の本質が隠されてしまい、
本当の問題は何であるか?が見えてこなくなってしまうのではないだろうか。





“チャレンジ&カバー”のキーは、気配り上手。

2009年10月01日

最近、はげおさんのブログとトラックバック合戦になりつつある当ブログ(笑)。

お互いのブログが、お互いのブログに影響を与えるというのもブログの面白さの一つですよね。



(ちなみに、トラックバックは、
自分のブログで相手のブログの文章を引用したことを相手に知らせる機能です。

私も最初、やり方がわからなかったので、ちょっと解説すると相手の記事の最後にある

※今回は、この記事のトッラクバックURLを貼り付けておきます。
コピーの対象は、httpから始まる英小文字の部分のみ。


このエントリーのトラックバックURL:

http://www.consadole.net/whiteowl/tb_ping/472   (←コレ)


を自分がこれから投稿する新しい記事の投稿日時とコメント許可の間にある
トラックバックURLにコピーして張り付けるとトラックバックできます。

ご存知なかった方は、これを参考にしてどんどんトラックバックして
公式ブログを盛り上げる一助にしていただければ幸いです。

※試しに、私のブログにトラックバックしていただいても一向に構いません。)






さて、

一昨日、ここ3試合完封の原因を探る。で、

CBが思い切りよく相手のFWに付いていくためには自分が開けたスペースを
しっかりとカバーしてくれる存在がいてくれると思い切って相手FWに当たれる。

と書いたわけですが、

昨日のコンビネーション。で、
西のカバーリング能力(気配り)が前線で好影響をもたらしているとも書きました。


相手にしっかり守備に行くため、もしくはしっかり攻撃するためには、攻守において、
自分が開けた穴(スペース)をしっかりカバーしてくれる存在が必要なのではないか。

文章にしてみると、自分の漠然としていた考えがまとまってくる。
昨日の『コンビネーション』については、完全にそんな感じでした。


そうしたら、はげおさんの昨晩の記事です。

"動"?!"静"?!(2009年10月01日 観戦力向上覚書)

チャレンジ&カバーを全員が均一にするのはムズカシイから、分担によって成り立ちやすくしている


はげおさんも、最初、“動”と“静”という概念でまとめようとしていましたが、
文章を書いていく過程で、最終的に、上の結論に至っています。


おそらく、はげおさんのいう“動”というのは、空いたスペースを埋めるカバーよりも
攻守においてチャレンジを優先する傾向にある選手のことを指しているのだと思いました。

記号化すると、こんな感じ『チャレンジ>カバー』でしょうか。

そして、“静”は、攻守において、チャレンジよりもカバーを優先している選手
のことを指しているのだと思います。

これも記号化すると、『カバー>チャレンジ』。


要するに、『チャレンジ>カバー』『カバー>チャレンジ』の選手が、
バランスよくチームに配置された場合、チームとして“チャレンジ&カバー”のコンセプトが、
現状では、攻守において効果的に発揮されているということが言えそうです。

そして、ここ3試合、守備のカバーリングのキーになっているのが、芳賀で、
攻撃のキーになっていたのが、西なのではないでしょうか。

“気配り上手≒カバーリングの上手い”この二人が、
上手くチームと絡めると“チャレンジ&カバー”のコンセプトが
チームとして良いパフォーマンスで発揮される。



ですが、ここで新たな疑問点として、チャレンジ&カバーのコンセプトを
チームとして選手個々が均一にできるようになることが最終的な目標であって、
今は全員がそのコンセプトを実行するのが難しいので、個々の選手の役割に差をつけて
チャレンジ&カバーのコンセプトを発揮しやすくしている過渡期なのか?ということ。


もしそうであるなら、個々の選手の攻守におけるカバーリング能力の向上が、
石崎サッカーの完成度を上げるのではないでしょうか。



(※この↓に、この記事のトラックバックURLがあります。)


ここ3試合完封の原因を探る。

2009年09月29日

湘南戦で3戦連続の完封勝利を達成した札幌。


この3連続完封勝利と不思議な符合をする選手起用があります。

ダニルソンは途中交代もありますが、1ボランチがダニルソンから芳賀。
西嶋が左右反対になっていますが、SBが上里から西へ。
それにあわせて、トップ下も西から上里へ変わりました。


さて、これは “偶然” の一致なのか?





これに関する気になる選手のコメントがある。

【J2:第40節 札幌 vs 福岡】試合終了後の各選手コメント(09.09.20)

●西嶋弘之選手(札幌):
「前半途中に入った芳賀も中盤で黒子になって攻撃も守備もやってくれたので非常に助かった。」

●石川直樹選手(札幌):
「芳賀さんはしっかりとバランスを取ってくれて
バイタルエリアもしっかり埋めてくれたので守備の部分ではとてもやりやすかった。」


第40節の福岡戦、ダニルソンの負傷退場によって入った芳賀へのDFラインからの評価である。
(※この点に関する分析は、よくここにもコメントを頂くはげおさんのブログが詳しい。
『"無失点"ができるということ(2009年09月25日 観戦力向上覚書)』)


ダニルソンと芳賀のプレースタイルは違う。
特に、この二人の最も違う点として注目したいのは、
“DFラインへのカバーの意識”だろう。

第42節の湘南戦もそうだったが、
芳賀はDFラインに参加してDFラインに出来たスペースを埋める。
ダニルソンが、試合中にDFラインをカバーするためにDFラインに参加する姿は見ない。






そもそも、なぜDFラインにスペースができるかといえば、
昨季と今季の守り方の違いがある。

(※ゾーンとマンツーの違いは、ゾーンディフェンスを考える。 -その1-
ゾーンディフェンスを考える。 -その2-ゾーンディフェンスを考える。 -その3-)

(※追記:昨年は三浦戦術を初期のモウリーニョに近いと表現しているが、
最も近いのは、ノルウェー代表を8年率いて最高FIFAランク2位まで上げたエギル・オルセンのようだ。)


極端なゾーンディフェンスを敷いていた昨季は、人に付くのではなく
マークを受け渡して、自分の守備地域から離れない意識が強かった。
人に付いていってDFラインを崩すことはしないので、基本的にDFラインに大穴を開けることはない。

しかし、今季は、かなりCBが相手のFWに対してマンツーマン気味で守っている。
つまり、自分の守備エリアを大きく外れて相手FWに付いていっている。

マンツーとゾーンどっちがいいかは、一長一短なのでここで議論するつもりはない。

ただ、今季のマンツー気味の守り方の場合、CBが相手FWに対してくっついていくので、
FWがサイドに流れたり、バイタルエリアで楔のパスを受けた場合も、ある程度CBが付いている。
(※これが今季、守備範囲が広くなって、
CBの足への負担が大きくなっている原因の一つと考えられる。)

しかし、CBが大きく自分の守備エリアから外れると、DFラインに大きな穴が開く。

DFラインはゴールを守る上での最終防衛ラインなため、
ここに大きな穴が開き、そこを相手選手に飛び込まれると決定的なチャンスになってしまう。

そこで、CBが思い切りよく相手のFWに付いていくためには自分が開けたスペースを
しっかりとカバーしてくれる存在がいてくれると思い切って相手FWに当たれる。

要するに、マンツー気味で守る場合、
自分の開けたスペースをしっかりカバーしてくれる存在が必要なのである。


図示を試みてみると・・・。
(※下図は、4バックのDFラインとそれに相対する相手FWと思ってください。)


・図1

(味方選手…○、ボールホルダー…◎)


    ◎
    ↑
○  ○  ○  ○




・図2


    ◎
    ○

○→   ←○  ←○




図1のように、CBが相手FWに当たった後、
開けたスペースを埋めに、図2のようにカバーに入る必要がある。

基本的には、上図の場合なら、左SBではなく右CBが詰めて、
右CBの開けたスペースを右SBが詰めれば良いだろう。


ただ、ここで大きな問題が発生する。

それは、右SBが空けたスペースを誰が埋めるのか?ということ。

そこで、やっと1ボランチの芳賀が登場する(笑)。
三浦監督時代も攻撃などでバランスが崩れて空いたスペースを巧みにカバーしていた。
その遺産が芳賀の中では生きているといえる。

芳賀がDFラインのスペースをカバーしてくれるという安心感があるので、
CBは後顧を憂うことなく思い切りよく相手FWに当たることが出来る。

また、DFラインに穴(スペース)がなくなるので、守りも堅くなる。

それがここ3戦の完封勝利、DFラインの安定につながっている可能性は高い。






ただ、上図2でも、状況によっては、左SBが左CBのカバーをした方が良い場合もあるだろう。

例えば、第35節の鳥栖戦では、ソンファンが、鳥栖のマイクがボールを持っていないときも、
マンマーク気味に張り付いていたので右サイドに引っ張られ、
左SBの上里は中央に絞らなかったので、結果的に、石川の守備範囲は広大になっていた。
(※『バランス。 -第35節 鳥栖戦考-』)

DFラインの選手が、DFラインのカバーよりも
オーバーラップのタイミングを優先しているのは明らかに問題があるだろう。

結果的に、上里を左SBからはずし、これまた三浦監督の時代から
よりカバーリング意識の強かった西をSBに起用したことも
ここ数試合の守備の安定につながっていると考えられる。


だが、芳賀の起用と上里がSBから外れたどちらの効果が大きいか?
という前回の記事に対するはげおさんの質問に答えるなら、前者ではないだろうか。




バランス。 -第35節 鳥栖戦考-

2009年08月24日

前節の鳥栖戦、4-1-3-2(4-4-2)という時間帯が多かったように思う。
(※先発のポジション表記でいっても、4-4-2)

これが車でいうと、ニュートラルな状態だとすると、
守備時に、両SHと西と宮澤がそれぞれ、ポジションを下げる。
ウイイレ風に意識で表すとすると(笑)、


  
  西  キリノ
  ↓
         
砂川  宮澤  藤田
↓    ↓   ↓ 

  ダニルソン


上里 石川 趙 西嶋



守備時にどこまで下がるかは、状況によって異なった様に見えた。


これが、攻撃時になると、


  ↑   ↑
  西  キリノ
   
↑   ↑    ↑   
砂川  宮澤  藤田
↓       

  ダニルソン

↑
上里←石川 趙 西嶋



この時、いくつかポイントがあるのではないかと。


①前目の5人が軒並み“前のめり”。


前のめりなのは積極性の表れで、クロスを上げてもゴール前に誰もいない
という開幕当初の積極性のなさよりはいい。

しかし、最近の征也は、敵陣深く切り込んで、
マイナス方向にグラウンダーのクロスを入れるようになってきた。
3点目の中山へのクロスもそうだし、
正に、43分の砂川がはずしちゃった、あのシーンである。

ゴールの可能性としては、敵ゴールに向かってマイナス方向のクロスの方が高く、
敵陣深く切り込まなければいけないので、征也の頑張りは◎。

しかし、前目の5人が軒並み前のめりなので、せっかくマイナスにクロスを入れても、
ペナルティアーク付近に誰も居ないというシーンもチラホラ(-"-;A ...


そして、この前のめりが、おそらく攻守の切り替え時のバランスの悪さに繋がっている。

鳥栖戦は、DFラインは高く維持されていたが、
はげおさんのいうように(2009年08月23日覚書反省)、鳥栖のDFラインが下がってからは、
布陣がコンパクトにならず“間延び”していたように私も感じた。

前の5人とDFラインの間にダニルソンしかいないという状況では、
さすがに、中盤がスカスカになってしまう。

間延びというか、コンパクトに出来なかった理由の一つに、
攻撃時のバランスの悪さが、攻守が一体のサッカーだけに、
そのまま守備時のバランスの悪さに繋がっているのではないだろうか。

そして、



②左サイドのバランスの悪さ。


左SBの上里が、左SHの砂川のキープ力を信じて積極的にオーバ-ラップしていた。
これ自体は◎だろう。

ただ、そのために、CBの石川が空いた左サイドに寄り、
状況によって砂川が後ろのスペースにカバーに入っていた。

それと、鳥栖のマイクが、西嶋と趙の間に居ることが多く、
マイクのマークで引っ張られて、
左サイドが、相対的に薄くなっていて、試合中ずっと気になっていた。
この状況では、征也は積極的に前に行くし、西嶋は上がれなかったと思う。

鳥栖の2点目となったPKを与えたファウルは、上里の右CKから受けたカウンター、
3点目のFKを与えたファウルもほぼ中央だったが左サイドだった。

ただ、上里に左サイドにスペースを無暗に空けずに、上がるなというと多分良さが失われる。
まして、おそらく上里への期待は、「守備<攻撃」だろう。

難しい問題だが、守備を考え、上里の良さを出すなら
もう少し前目でプレーさせた方がいいのかもしれない。


開幕当初、消極的だったと思ったら、最近は積極的になってきた札幌。

振り子の振りが、その度に極端なような気もしますが(苦笑)、
そのうち、ちょうど良いバランスになるのでしょうか。



守備的MF。

2009年08月13日

先日のヴェルディ戦、4-1-4-1の布陣で臨んだ札幌。

DFラインの前の“1”に配置されたのは、
抜群の身体能力を発揮してボールを奪取しまくったダニルソン。


日本では、「ボランチ=守備的MF」という一般的な定義があるので、
このダニルソンのポジションを「1ボランチ」と表現して間違いはない。


ただ、

「ボランチという用語はブラジルでのみ使われるポルトガル語のサッカー用語のひとつが
日本に輸入されたものであり、ブラジルと日本でのみ使用される。
守備的ミッドフィルダーと同じポジションを示すが、
このポジションは守備的という言葉は使われても必ずしも守備に比重を
置いた役割を担うわけではなく、攻撃の組立を主な役割とすることも多い」
(※下線は加筆。)

これは、元々、

「ボランチとはポルトガル語で「車のハンドル、舵」という意味で、
ハンドルや舵を切るようにチームを操ることに由来すると言われている。」
(※下線は加筆。)
引用先: http://ja.wikipedia.org/wiki/ボランチ


からで、語源に忠実にいくなら、
守備専門のMFに対して“ボランチ”と呼ぶのは、いささか抵抗があるのも事実。


この辺りが、よくここにコメントを頂くはげおさんの
「ダニルソンはボランチというより」というコメントや、

燃えろ!コンサドーレ 平川弘の通信簿 先見据えチームを育成(2009/08/05)の
4-2-3-1のトップ下であった
「クライトンは基本的にはボールを確実にキープして無難にさばくタイプ(私に言わせればボランチ)」

といったコメントの背景にあると考えられます。


そういった意識からか、日本では、さらに守備的MFを役割で分けて、

「守備を専門に行なう守備的MFをアンカー(船の錨)、
攻撃の組立を担う守備的MFをレジスタ(演出家)と呼んで区別する事もある。」
引用先: http://ja.wikipedia.org/wiki/ボランチ


しかし、ここで問題というか、ややこしいのは、

“アンカー”は英語で、“レジスタ”はイタリア語であるということ。

(※日本お得意の外来語を背景抜きで、そのままカタカナ使用で意味だけ持ってきている。)






アンカーは、英語であることからも分かるとおり、
DFラインと中盤で2ラインを敷く4-4-2が多いイングランドが語源と思われる。

そもそも、イングランド型の4-4-2の中盤の真ん中の選手は、
攻守の両面で活躍することが多いので、攻守の区別は特にせず、
CH(センターハーフorセントラル・ミッドフィルダー)と呼ばれる。
(※イングランドでは、CHを更に細かく分類しているらしい。)

この4-4-2のFWの一枚を削って、
最も危険な地域とされるバイタルエリアをカバーするために一人置いたのが、4-1-4-1。

DFラインの前に置かれるこの“1”は、広いバイタルエリアを一人でカバーするため
守備専門であることが多く、危ない地域に錨を打って安定させることから、
アンカー(船の錨)と呼ばれることが多い。



また、レジスタは、中盤の真ん中の選手を3つの類型
(インコントリスタ、レジスタ、インクルソーレ)に分けるイタリアの区別の一つ。
(中田英寿氏が、セリエAで活躍したことから広まったっぽい。)

・“REGISTA(レジスタ)”「演出家」の意味。
映画監督やまとめ役にも、この言葉を用いる。
攻撃をオーガナイズする司令塔で、視野の広さとパスの精度を兼備する。
 ex.ピルロ、ピサロ、アルベルディーニ、アンチェロッティ

・“INCONTRISTA(インコントリスタ)”「阻止する人。ぶつかる人」の意味。
対戦相手のボールホルダーと接触が多いことから使われるようになった。
攻撃にはほとんど参加しない『ボール奪取専業家』を指している。
 ex.ガットゥーソ、デシャン、デサイー

・“INCURSORE(インクルソーレ)”「襲撃者」の意味。
絶妙の攻め上がりと高い得点力を誇ることから、そう呼ばれるようになった。
優れた瞬発力と持久力を武器にし、攻撃性が強くてダイナミズムを併せ持った危険な存在。
 ex.デロッシ、スタンコビッチ、ネドベド

(引用先: Football Kingdom 各国のセンターハーフの類型3 「ボランチ論」 PART2)






で、問題のヴェルディ戦でのダニルソン。


そこ(↑)まで深く考えたわけではないものの(笑)、札幌も2ラインの4-1-4-1なので、
私は、バイタルエリアをカバーする守備専門の“アンカー”と呼ぶのが近いかなぁと。


ただ、さらにやっかいなのが、そのヴェルディ戦で、
ダニルソンが、左サイドをドリブルで駆け上がりクロスを上げていた
という事実もあり、本当に守備専なのか?と(笑)。

そこで、はげおさんの苦心の作、中盤で自由に動き回るという意味で、
“ハーフリベロ”という言葉が出てきたのだと思います。
http://www.consadole.net/whiteowl/article/433#comment


で、改めて書き出してみると、ダニルソンは、“インコントリスタ”が一番近いかも?



年中雪に覆われる極北の人たちは、“白”という言葉について沢山の表現があるそうです。

肉食中心の欧米文化が、動物の肉にそれぞれ固有の名詞(beef,pork,etc.)を持つように、
自らの生活と関わりが深いものに対して、様々な言語表現が生まれるのが文化というもの。

日本のサッカー文化も、借り物の言葉ではなく、イングランドやイタリアのように、
中盤の選手を細分化した独自の言語を持つようになるのでしょうか。



“チャレンジ&カバー”の落とし穴。

2009年04月23日

今季から札幌にノブリンが導入した高い位置から相手にプレスをかけてボールを奪い
そこからのショートカウンターにつなげる“プレッシングサッカー”。

しかし、セレッソ戦でその代名詞である“チャレンジ&カバー”の弱点が見えた気がする。


疑問の出発点は、セレッソ戦で、札幌の守備時に
左SHの岡本がなんであんなに左サイドで走り回っていたのかということ。

そして、セレッソに(特に前半)、なぜ札幌の左サイドを狙ったかのように攻め込まれたのか。





“チャレンジ&カバー”は、相手に積極的にプレスをかけることを“チャレンジ”、
積極的にプレスをかけるために出て行った選手によって出来たスペースを
他の選手が埋める(しぼる)ことを“カバー”と言い、それをチームとして一つの連動した
守備戦術とするのが、“チャレンジ&カバー”の考え方。


昨季までの戦術との大きな違いは、三浦さんは自分の守備エリア(ゾーン)を出て
相手にプレッシャーをかけることよりも空けないことを優先し、
ノブリンは、積極的に自分の守備エリアを出てプレスをかけることを優先している。
ただし、だからといってそれによって出来たスペースをそのままにしておいて良い
というわけではなく、そこは他の選手がカバーするということになっている。
(※現代サッカーにおいて、基本的にはゾーンディフェンスで守る。
マンツーマンディフェンスは、ずっと特定の人に特定の人が付く守り方。)


しかしながら、だからといって、絶対の戦術がないように、
どちらがいいとは一概には言えないと私は思う。


昨季の三浦さんの戦術は、ノブリンのように局面で数的優位を作って
積極的に相手のボールを奪いに行かないので、
基本的に自分のゾーンでは、1対1の守備を求められる。
しかし、SBにCBを起用するなど守備的な選手起用をしていたにもかかわらず、
この1対1の戦いでことごとく負けていたのが、J2降格の一番の原因だと思っているし、
三浦さんの戦術が、大宮で機能して、札幌で機能しなかった一番の理由だとも思っている。


一方、ノブリンの用いる戦術の場合、最初のプレスでボールをとれずに相手に展開された場合、
ボールのある側に選手が集まるということは、必ずどこか他にスペースを作っていることになる。
特に、どちらかのサイドの場合、カバーするために全体的にボールのあるサイドに寄せるので、
逆サイドにスペースが出来る。つまり、そこからサイドチェンジされると危険になる。

三浦さんの用いていた戦術の場合、ゾーンを守ることを優先していたため
相手が利用できるスペースを自陣に生み出しにくく、
こういった横のゆさぶりにも強く、“網”がすでに張ってあるので縦パスも通りにくい。
相手チームが、ボールを放り込むスペースがなく
最終ラインでボールを回すことが多かった理由はこの辺りにある。
まあ、J1ではそっから個人の力で切り込まれましたけどね(;´Д`A ```




当然、セレッソの技術レベルが高かったというのはあるだろう。

最初のプレスの段階でボールを後ろに下げさせたり、奪っていれば問題はない。
問題は、プレスをかけてもボールをキープされ、横に繋がれた場合である。
そこからボランチを経由して逆サイドに展開されていた。

セレッソの両SH酒本、石神。ボランチのマルチネスは、これをやってきた。

セレッソは、まずセレッソの左サイドの石神にボールを預ける。
そこにすかさず藤田がプレスをかける。
まず優先順位として、縦に突破されることを警戒するので、
このプレス自体は効いていたし、征也は足がつるくらい頑張っていた。

問題は、そこからキープされボランチのマルチネスに繋がれたこと。
キリノが何度かプレスバックしていたが、真後ろからボールをとりに行くのではなく、
(それでイエローをもらって次節出場停止になったわけだし・・・(・・;))
ボランチへのパスコースを塞げば良かったのではないだろうか。

そして、セレッソの右サイドの酒本に渡り、中央に絞っていた岡本が札幌の左サイドにできた
広大なスペースを埋めるために走り回ることになっていたのではないか。
(※選手が走るよりもボールの動きの方が早いため、どうしても後手になる。)

そして、全体的に札幌の右サイドに選手がずれていたために、札幌の左サイドから
攻撃されるとどうしても守備が後手に回る。
それが札幌の左サイドで守備のプレッシャーが弱くなった理由であり、
セレッソに札幌の左サイドを攻撃された理由ではないだろうか。


プレスに行く場合、行った人間が作ったスペースを埋める必要がある。
それをしなければ、逆サイドに振るまでもなく相手にそのスペースを利用されてしまう。
だから、絞りが弱くなれば、中央から突破されてしまうことになるため、
全体的にボールサイドに絞る必要はある。

ということは、プレスをかけた時に数的優位をつくったなら、
必ずボールを取らねば逆にピンチを招くため、ボールを取るのが一番だが、
取れなかったとしても、まず縦を切るのはもちろんのこと、
横に出されるのも防がなければいけないことになる。


ロングボールを放り込んでくるのではなく、しっかりつないでくるセレッソ相手
だったからこそ見えてきた課題かもしれないが、J1昇格を目指すなら、
もっと“チャレンジ&カバー”の戦術を洗練させていかなければ、
またJ1の厚い壁に跳ね返されることになるのではないだろうか。




コーチング。

2009年04月10日

さて、攻撃も流れからなかなか得点できず、良い守りもできていない札幌。

良い守りから、良い攻めにつなげられていないという悪い流れ
といえるのかもしれません・・・(;´Д`A ```


で、調子が悪い時に、即効性がある建て直しはまず守備から。


道新の福田記者が、現在の守備の問題点をうまくまとめてくださっております。
コンサドーレ倶楽部 守備崩壊 苦しむ札幌(2009/04/09)
 指揮官は、守備の破綻(はたん)の原因を「チャレンジした時のカバー、バランスが悪い」と分析している。

 1人ないし2人がボール保持者にプレスに行った際、残りの選手のポジションが悪いため、カバーが後手後手になっている。

 熊本戦の1失点目。中盤でボールを奪われた後、カバーに行った選手が慌ててスライディングタックルをしたが、もともとのポジショニングが中途半端で相手への距離が遠いため、余裕を持ってかわされ、結果的にゴール前で数的不利をつくった。

 また、簡単にクロスやシュートを打たれているシーンも多い。

 ボール保持者に対し2人以上でボールを奪いに行った場合、逆サイドががら空きとなるリスクは常にある。自分の持ち場を離れてカバーに行く際、最低でもボールに触らなければいけないが、なぜかできていない。このことに対する指揮官の答えは明確だ。

 「チャレンジが中途半端。球際に行かず体を張っていないから」

 戦術もさることながら、やはり「戦う姿勢」がなくては勝負にならないということだ。


もう少し、この件について掘り下げてみようと思います。




↓は、よく三浦監督のゾーンディフェンスを説明する時に使ってた図ですが、


図1(4-4-2の並びとゾーンの意識)
(●・・・選手)

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昨季までのやり方の場合、自分の守備範囲(ゾーン)が明確であったために、
そこのスペースが空いた場合も明確で、そこをカバーする人もほぼ決まっていて、
半ば機械的にカバーリングが行われていました。
(※だから、あまりコーチングしなくても大きな問題にならなかった。
空いたスペース(特に自陣の最終ライン)を埋めることが重要なのは、
囲いを作らないで攻める将棋と例えるとわかりやすいでしょうか。←余計分かりにくいかも・・・(-"-;A 
こちらの攻めが途切れ、カウンターをくらうとあっさり負けます(笑)。)

それでも、昨季、右SBに入った池内が、自分が攻撃参加して上がって出来たスペースを
ボランチの西に“そこのスペース埋めろや!”みたいなコーチングしていたことが、
懐かしく思い出されます(-"-;A ...
(※まあ、上がった後ボールを取られて、戻ってくる時に
歩きながら指示だけだすのもどーかとか、
西も何の文句も言わずにスペース埋めちゃうあたりに、二人の力関係が見えたというか(苦笑))


で、先日の記事に対するプリオールさんのコメントにもありましたが、
確かに、今季は↑の池内みたいなコーチングの声(要求)がねぇなと。


しかも、今季は、“チャレンジ”(ボールホルダーに対して複数人でプレス)することによって、
ボールサイドに人が集まるので、必ずどこか他にスペースを作っているわけです。
誰か気付いた人間が、そこを埋めるように喧嘩するくらい強く要求しないと、
そんな状況によって刻々と変わるスペースを埋めるのは無理でしょう。

このように今季の方が、昨季に比べてコーチングの必要性が高いわけなんですが、
この点においても、今のところ「戦」っているとは思えません。


それに、チャレンジでしっかり相手ボールを取ることが出来れば、カバーする必要もないんですが、
現状だと、↑の福田さんの記事にあるように、チャレンジも中途半端な上に、
カバーの意識も甘いので、熊本相手に4失点と・・・(;´Д`A ```


1対1でもある程度対応できるJ2なら、スペースを埋めるようなゾーンディフェンスで、
相手にスペースさえ与えなければ失点しませんでしたが、
さすがに、J2でも相手にスペースを与えてしまっては、失点するのは道理。
(※まあ、スペースがないところでもJ1はそこを軽々とこじ開けてきたわけで、
J1に定着するには、1対1の守備の更なるレベルうpに課題があったわけですけれども・・・(・_・;)


こういう時、チーム自体も萎縮しているので、
試合中に声(要求)を出せる選手というのが、重宝されるのではないかと。
ぶっちゃけ、声だけ出しててもレギュラーになれんじゃないかと(笑)
チームの流れを変える、チームを鼓舞する人材が必要とされているのではないでしょうか。


岩沼が紅白戦でアピール…札幌(スポーツ報知10日)

出たら、声(要求)、出していこう!



“4バックか3バック”よりカバーリングの意識。

2009年04月08日

守備が崩壊すると、4バックと3バックの話が出てきます。
確かに、札幌には特に右SBに適切な人材がおらず、CBタイプが多い。

ただ、ノブリンは、昨季の三浦監督と比べると、
用いている戦術というか考え方が違うからだとも思うのですが、
今までを見ても、4バックと3バックをそれほど気にしていないのではないかと思います。




DFラインと相手FWの数の相性だけでいうと、

4バックは、1トップと3トップと相性が良いとされ、
3バックは、2トップと相性が良いとされます。

これは、『守備の人数は、攻撃+1人』(≒数的優位を作る)という理屈で大体説明されます。


では、なぜ、3バックが、1トップと3トップに相性が悪いかと言えば、
まず、3バックと3トップの場合は、数的優位がつくれない。

そして、3バックに対して、1トップの場合は、


図1:(●…守備側 ○…攻撃側)


●(ストッパー)  ○(相手1トップ)  ●(ストッパー)

           ●(リベロorスイーパー)

           ●(GK)



基本的に、リベロ(スイーパー)が、相手の1トップに当たることになる。
大体、リベロには、両ストッパーに比べて、1対1のフィジカルに強い選手よりも
例えば、神戸の宮本のようなカバーリングに優れた選手を配置することが多い。
そのため、相手の屈強な1トップのFWとミスマッチが生じることが多いとされます。




4バックの場合は、基本的に3トップまで数的不利になることはありません。
そして、3バックがピッチの横幅に対して人が少ないため両サイドに危険なスペースを作るのに対して、
4バックは、4人がDFラインに張り付いて居る限りは、
最も危険な最終ラインにおいて、相手にスペースを与えません。
なので、世界的には4バックが主流になっているとされています。


ただ、4バックが2トップと相性が悪い理由は、
まず、ピッチ中央で2トップとCBの二人が1対1になってしまうこと。


図2:(●…守備側 ○…攻撃側)

      ○(FW) ○(FW)
●(SB) ●(CB) ●(CB) ●(SB)

         ●(GK)


次に、相手2トップに対してDFラインに4人貼り付けると二人多いことになります。
ということは、サッカーは11人対11人でやるスポーツなので、
どこかの地域で常に数的不利を招いていることに・・・(・・;)

昨季の三浦監督が、やたら平川さんに非難されていたのはここ(笑)。
(※昨季はボールをすぐ失うので、危険なスペースを最終ラインに生むことになる
SBを容易に上げることが出来ない、前線で常に数的不利、ポゼッションができない
の悪循環だったと私は思ってますが・・・(;´Д`A ```)


それと、4バックの弱点は、SBはサイドで攻撃参加も求められているため、
CBと比べて縦の運動量を求められ、体格的にも守備力が劣ることが多い。
そのため、相手FWが屈強なCBとの1対1を避けて、
サイドに流れてSBと1対1の状況を作られると、
SBが相手FWを止められない、高さでも負けるという状況が多くなります。




しかし、それぞれのシステムには一長一短があるわけで、
相手のFWの人数に合わせて毎回DFラインの人数をいじるのかという話になりますし、
相手がそれを読んで、敢えてフォーメーションを変えてくる場合もあるでしょう。
それに、当然サッカーは、FWとDFだけでやっているわけではないので、
MFやらDFが上がってきて攻撃参加するわけで、常に状況は変わります。

そうなると、前線に相手選手が、4人とか5人いる状態になる。
数的優位を作るというのが、ディフェンスの大前提ですから、
3バックだろうが、4バックだろうが、結局、大体ボランチの選手ですが、
最終ラインにカバーに入らないといけない。


だから、熊本戦で最終ラインで数的不利になっていたというのは、
カバーリングができてねぇってことになると思うんです。

ノブリンがよくいう、“チャレンジ&カバー”です。

きちんとカバーさえすれば、4バックでも3バックでも変わらないから、
ノブリンは、4バックと3バックをそれほど気にしていないのではないかと思う訳です。


昨季は、4バックが常にDFラインに張り付いていた上に、
ボランチの芳賀が常にDFラインをカバーしていましたから、
最終ラインで数的不利になることは、ほとんどなかったんですけどね・・・(;´Д`A ```


まあ、昨季がほぼ自動的にカバーリングを行っていたので、
今の札幌の一番の問題は、自発的にカバーリングする意識が低いことかもしれません。

選手も気持ち的に焦って、“チャレンジ”ばかりするので、
全体的なバランスも悪くなっているのではないかと思うわけです。



“一発芸”と“プレッシングサッカー”。

2009年01月31日

石崎監督の代名詞といえば、“プレッシングサッカー”。
その練習は、ハードでとにかく走る。
そして、罰ゲームで一発芸を披露することも有名。

グアムキャンプでは、宮澤がイチローが外野フライをとってベンチに帰るときの走り方
という微妙な一発芸を披露していたのを見た・・・(・・;)

その一発芸の是非はさておき・・・、
人見知りで大人しい印象だった宮澤が、弾けていた(笑)。


石崎監督の代名詞ともいえる“一発芸”と“プレッシングサッカー”
一見関係ないように見えるこの二つのキーワードは、石崎サッカーをやる上で、
実はすごく密接な関係があるんじゃないかと最近思うのです。
ただの考えすぎという話も・・・(・・;)

まあ、話半分ということで・・・(笑)


先日の道スポの↓の短信。
【道スポ】マークの三原則(01/27 10:11、01/27 14:51更新)
石崎監督は、マークの三原則を徹底させた。《1》相手とゴールの間に立つ《2》相手とボールが同時に見える位置に立つ《3》インターセプトできる位置取り-について選手たちに説明。

この記事の3つ目、『インターセプト』でもしかしたらそうなのかなぁと。

インターセプトは、勇気がないとできないプレー。
『勇気』という言葉を『積極性』に置き換えてもいい。

インターセプトは、相手のパスを途中でカットするプレーを言います。
昨年のように自分のゾーンに張り付いている守備だとあまり期待できないプレーです。

インターセプトできる位置取りは、↑の道スポでも解説してますが、
相手とゴールの間に立ち、相手とボールを同一視野に入れて、
尚且つ、相手とボールの一直線上ではなくちょっとずれて立ちます。

とまあ、ここまでが教科書通り(笑)。

あとは、実際にパスが来た時に相手の裏をかいて相手がボールを受ける前に、
パスを相手より先に受ける必要があります。

で、これが難しい。

味方がしっかりマークして相手のパスコースを限定してパスコースを先読みしやすくしたり、
わざとパスコースを空けて罠を張っておくなどが考えられますが、
何が一番難しいって、インターセプトできればいんですけど、
パスカットできないと、一気にピンチになることです。

自分が相手より先にパスを受けなければいけませんから、相手よりも前に行きます。
それなのに相手にパスが通ってしまう、つまりパスカットに失敗すると、
自分の居たところが、そのまんまスペースになって相手に易々と突破されることになります。

こっちが勝手に自滅して相手にスペースを与えてしまうわけですから、
これは、とても恥ずかしいプレーの一つです(笑)。

しかし、相手のパスを途中でカットできれば、そこから一気にカウンターで大チャンスです。

このようにインターセプトは、効果は高いもののリスクも高いプレーなので、
選手に積極性がないと出来ない諸刃の剣です。

相手を前線から追い込み密着マークでボールを取る。
そこでボールを取れなくても、パスコースを限定し、インターセプトのチャンスを増やす。
そこまで周到に準備しても、肝心のインターセプトをする選手に相手より一歩前に出る
積極性がなければ、インターセプトは成功しない。

“プレッシングサッカー”で重要なことは、『積極性』・・・だとしたら・・・、

だから、選手に度胸をつけさせるために、選手に一発芸をさせている?(笑)


以上、ご清聴ありがとうございました。


プレス。

2009年01月24日

私の1月21日(「石崎監督は、ホームとアウェイの戦い方を変えるのか?」)の記事で、

前線から積極的にプレスをかけるという前提であるなら、
4バックを採用する可能性が高いと私は考えている。
なぜなら、ピッチの縦方向、上下から相手を挟んでプレスをかけて
ボールを取るためには、全体的に縦にコンパクトである必要がある。
そのためには、DFラインを高く維持しなければならない。

従って、確かに現在の札幌の戦力だとSB候補は少ないのだが、
3バックは、二人のストッパーの後ろに、カバーリング専門のスイーパーを置くため、
オフサイドをとりにくく、ラインを高く維持するには向いていない。
そして、3バックだと左右両ストッパーの横の両サイドにスペースを作ってしまうので、
相手がサイドに逃げると、全体的にボールサイドに選手がずれてバランスが悪くなり、
効率的にプレスをかけられない可能性もある。

↑のように書いたのですが、↑の部分について、もう少し詳しく書こうと思います。


ボールホルダーをプレス(プレッシャーをかける)してピッチの縦方向から
上下から挟み込んでボールを取る場合を分かりやすい様に、
自陣の左サイドという前提で、図示してみます。


・図1(※○…味方の選手、◎…ボールホルダー、矢印は進行方向。)


(※センターライン側)


 ○
 ↓

 ◎  ←○
 ↓

 ○
(※↑のDFの選手が、まずしっかりボールホルダーを止める必要がある。)

(※味方ゴール側)



まず、図1のように、相手ボールホルダーを追い込む必要があります。
そのためには、まず相手が縦方向に進むのをしっかり止める必要があります。
最初にディフェンスする選手がしっかり相手を止めないと、味方が寄せる時間がありません。
(従って、SBにもそれなりの守備力が求められることになります。
よって、特に自陣後方で軽い守備をする選手を起用するのは難しいことになります。)


しかし、3バックの場合は、最初から両ストッパー(DF)の横に大きなスペースがあります。


・図2:代表的な3-5-2の布陣
(○…選手、●…スペース)


   ○   ○

     ○

 ○       ○

    ○  ○

● ○  ○  ○ ●

     ○



よって、3バックの場合、また左サイドで考えますが、
図3のようになる可能性が高くなり、
相手を効率的に挟み込むこと(プレス)が出来なくなる可能性があります。


・図3(※○…味方の選手、◎…ボールホルダー、矢印は進行方向。)


○
↓

◎  ←○
↓
↓
   ←○(DF)



例えば、このような図3の状態を防ぐために3-5-2のまま、
全体的にボールサイドに選手がずれたとします。


・図4:ボールサイドに寄った3-5-2の布陣。
(○…選手、◎…ボールホルダー(相手)、●…スペース)


   ○   ○

     ○

 ○       ○

 ◎  ○  ○

 ○  ○  ○ ● ●

     ○



そうすると、図4のようになって、
今度は逆サイドに大穴(スペース)を開けることになり、
相手にサイドチェンジされたら、大ピンチに陥ります。

従って、上下からプレスをかけるという前提なら、
3バックはピッチの横にバランス良く並んでいる4バックよりも
向いていないと考えられるわけです。

また、最初でも触れましたが、上下からプレスをするためには
全体的に選手の配置が縦にコンパクトである必要があり、
そのためにDFラインを高く維持するには、4バックの方が向いているという面もあります。




現代サッカーの場合、SBに何を求めるかによって、
何を優先するのかが変わってくると思っています。

攻撃も守備も出来て、足も速くてスタミナも無尽蔵・・・
レアルのセルヒオ・ラモスみたいな選手であればいいのですが、
そんな選手は多くありませんし、給料が高い!(笑)
ですから、SBの選手に何を優先して求めるか考える必要があります。

攻撃は出来るが、守備が出来ないという選手を入れるとバランスを取るために
その選手を守備面でカバーする人材が必要になってきます。


上記のことから、総合して考えて、石崎監督は、4バックで、
SBには守備ができる選手を置くのではないかと
今のところ、勝手に予想しております(笑)。