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2008年06月17日

監督交代について

監督の代え時について、私は、監督がさじを投げた時と、
選手が監督の戦術に信頼を持てなくなった時が、監督交代の時期だと思っています。
どちらにしても、監督と選手の間の信頼関係が崩れ修復不能になった時に、
浦和のオジェックのように監督を交代すべきだと思います。
拙稿:オジェック解任と三浦監督
拙稿:オジェック解任と三浦監督 -その2-

しかし、中断期間の時に日刊の記事で、自分から辞める気はないと宣言しており、
選手のクオリティが低いからだと半ば投げやりな発言も見える昨今ですが、
現状、苦しいでしょうが三浦監督はやる気を失ってはいないようです。

選手の監督への信頼が失われているということも聞きません。
(※これだけ負けていて、選手から監督批判がないのも不思議といえば不思議なくらいで(笑))
むしろ、選手たちは監督の戦術を未だに忠実に守ろうとして、
硬くなっている様にすら感じます。

人間関係によって、チームが一丸になれなくなった時、それは選手か監督のどちらかを
交代するという荒療治でしか解決の手段がないと思います。

そして、選手層の厚くない札幌は、選手を代えるということが難しい。
従って、監督を代える方が現実的ではあるとは思います。

しかし、現状そうではないのですから、動く方がリスクが高いと思います。
動いても結果がつくとは限らないことは、2002年で実証済みです。
三浦監督はJ1での残留経験もありますし、2002年の時とは監督の経験値の違いがあります。


監督交代を主張する人の中には、三浦監督でなければ誰でもいいという人もいます。
しかし、監督の交代によって新たな戦術を導入するには時間がかかります。
しかも、現在用いている戦術と新監督の戦術とのギャップが大きいほど
フィットするまで時間がかかり、それまで結果がでません。
また、現状リアクションサッカーなので、これを攻撃的に変えるのは、
かなりリスクが高いと思われます。
結果を求めようとすると(※J1残留のためには何より重要なことですが)、
今の三浦監督の戦術とあまり大差のないサッカーを志向する監督を招聘することになります。
それならば、三浦監督自身の修正の手腕にかけた方が、可能性が高いのではないでしょうか。

まして、次の監督の人選は、誰でも良いという類のものではなくて、
よっぽど信頼のおける次期監督候補がいる場合においてのみ、検討に値すると思います。
誰でもいいからといっても、今の緑の監督とか前の緑の監督とかが、
監督になるという話だったら、おそらく誰も歓迎しないのではないかと(笑)。
千葉のように外国の監督を招聘するにしても、それなりの実績がないと
Jリーグの状況を把握した上で、的確な戦術を選択して結果を出すのは難しいと考えます。


日本では結果の出ない場合や失敗の責任の取り方として、腹を切る(辞任)が
一般的ですが、人間関係でこじれていないのならば、
チームのこともリーグのことも熟知している人が建て直すのが、
最も現実的かつ堅実なやり方だと思います。
ですから、私が色々と三浦サッカーについて書いていたのは、修正点は色々と
あるんじゃないかということであって、監督解任は求めないというスタンスでした。

チームの問題点は誰よりも監督が一番分かっているでしょうから、中断明けうまく
修正してくれることを期待しています。

posted by whiteowl |13:10 | Consadole Sapporo | コメント(3) | トラックバック(1)

2008年06月16日

三浦サッカー考。 -まとめ-

当ブログで、三浦サッカーについて色々と考えてきましたが、
ちょっとまとめてみようと思います。

三浦サッカー考。
戦術FWクライトンについて考える。 -三浦サッカー考。その2-
リアクションサッカーがもたらす精神的影響 -三浦サッカー考。その3-
ゾーンディフェンスをゆるくすべき -三浦サッカー考。その4-
常にDFラインに4枚並べる必要があるのか? -三浦サッカー考。その5-
4-3-3、3トップはどうでしょう? -三浦サッカー考。その6-
ポジションの流動性 -三浦サッカー考。その7-
守備再建は、選手が良いイメージをもてるかどうか -三浦サッカー考。その8-



〇精神面

札幌は、今年J1に再昇格して1年目、格下は存在しない挑戦者である。
その立場を忘れ積極性を失ってしまっては、勝てる試合も勝てない。

積極的に討って出ていかなければならないのに、
リアクションサッカーで逆に受けに回ってしまうことが、
チームの脆さを露呈しやすくさせているのではないか?
攻撃的なサッカーを志向していれば、選手の積極性は引き出しやすく、
守備的なサッカーであれば、どうしても選手の積極性が引き出しにくくなる。
戦術がもたらす選手への影響、つまり、J1に昇格したチームでは、
選手が積極的に試合に臨めるか否かという精神面がJ1残留に重要だろう。
したがって、J1残留のキーワードは、「積極性」なのではないか。

従って、チームの積極性を引き出すような采配が重要である。


〇三浦サッカーの現状分析

まず、三浦監督の志向する極端なゾーンディフェンスは、DFラインを
高く維持して全体的に3ラインをコンパクトに保たないと攻守に機能しない。
(※3ラインが間延びすると、守備時にはスペースを生み出し、
攻撃時には前線との距離が遠くなりカウンターの成功率を下げる。)
FWにクライトンを起用していたことからも分かるように、
上手く機能させるためには、前線でできるだけキープすることが必要になる。
(※クライトンまでボールが回らないので、機能しませんでしたが・・・(・・;))


〇守備面

選手が自分のゾーンを守ってラインを維持することに固執するあまり、
ボールへのプレッシャーが弱くなり、相手をフリーにする場面が多く見られる。
これは、三浦式ゾーンディフェンスで、どうやったら相手を抑えられるかについての経験が
選手に不足しているために、選手が自信をもてないでいることとも関わりがあると思われる。

これを解消するためには、自らのゾーンを守ることよりも多少陣形が崩れても
積極的に人に当たりに行って止めることを優先すべきではないか。
そして、早く1-0で勝つ札幌のペースを取り戻すことだ。


〇攻撃面

常に最終ラインに居る人数が多いほど守備的なサッカーということはいえると思うが、
確かに、これは自陣に相手に利用されるような危険なスペースを作らないため、
守備時においては、有効な戦術であると思う。
しかし、律儀に後ろにDFを4枚並べて、後ろで人を常に余らせることは、
11人で行われるサッカーでは、当然前で攻める人数が少なくなるということを意味する。
したがって、今の札幌は、もっと両SBが攻撃参加しないとチャンスにならない。

また、決して選手層が厚いとはいえない札幌は、
選手交代以外で試合の流れを変える手段が必要ではないか。
ピッチ上の選手で試合の流れを変えるために考えられる方法は、
ポジションを調整するか、試合中にシステムを変更するか、
もしくは、選手間でポジションをずらしてポジションチェンジするといった方法が考えられる。

今行われている横方向のポジションチェンジに加えて、縦方向のポジションチェンジ。
SBとSHや、FWとSHなどのポジションチェンジが、混乱なく出来るようになると、
かなり面白いサッカーになると個人的には思う。それに、選手の積極的な
ポジションチェンジが多くなれば、当然だが、選手の積極性も引き出しやすい。

システムに関しては、クライトンを中央よりプレッシャーの少ないサイドに置いて、
そこから起点を作ればいいのではないか?
そして、クライトンは、現状中途半端なゾーンディフェンスしかしていないのだから、
思い切って前線にあげてしまい、4-3-3の布陣にして、ウイングの位置にクライトンを入れる。
そして、2トップから3トップにすることでカウンター時の人数不足と
前線のパスコースを2から3にすることで、後方からのパスが繋がる可能性を高める。
↓の感じはどうか・・・(・・;)(※一部個人的趣味あり(笑)。)


 ●(西谷)●(ダビィ)●(クライトン)

 ●(西) ●(芳賀) ●(藤田)

●(西嶋)●(西澤)●(柴田)●(坪内)

      ●(佐藤)


そして、流動性の少ない布陣は、相手にとっても組みしやすい。
これが、相手が慣れてくる後半になると、相手におされ気味になる一因に
なっているのかもしれないとも思う。




三浦監督が、負けの続くチームに対して選手のクオリティが低いからだと半ば投げやりな発言を
したことにちょっとカチンときたことから本格的に始まったこのシリーズ(笑)。

誤解されないように書いておきますが、私は監督の解任を望んでいるわけではありません。
的を射ているかはわかりませんが素人でも色々と思うところはあるので、
プロの監督には、途中で投げ出さないで欲しいと思って書きました。

今までの悪い流れを断ち切って、中断明けに巻き返してくることを期待しています。

posted by whiteowl |12:07 | Consadole Sapporo | コメント(2) | トラックバック(1)

2008年06月15日

アンデルソンの加入経緯が?

ノナトを解雇し、練習生だったアンデルソンの正式な獲得を発表した札幌。
そのアンデルソンの加入の経緯がちょっと?なだけに、私は不安も持ってしまいます。


札幌FWアンデルソンがゴール量産宣言 2008年6月15日 日刊スポ

>実績がダテでないことを示してくれれば、おのずと好結果につながるはず

確かにそうなのですが・・・、この獲得に私は不安も感じます。万々歳という気持ちにはなれません。
生で見たことがあるわけではないので、あくまで状況からの推測になりますが。

まず、それ程良い選手なら最初の練習期間の6月9日を延長し、
三上強化部長が南米の選手をリストアップした後に、獲得を判断する必要があったのかということ。
本当にいい選手なら、いくら欧州への移籍を希望しているとはいえ、
今頃無所属でフラフラしてるわけがないのですが、
アンデルソンは、誰もが認める非の打ち所のないストライカーでは恐らくないということ。

よくポルトガルの名門ベンフィカ所属といわれていますが、2季所属も
背番号が、16と17でレギュラーであったわけではありません。
(※しかも、1季目はシーズン途中で移籍しています。)

youtubeの動画(これらしい)を見た時もダヴィと一緒で、1対1でGKにぶち当ててましたし、
現時点では、大化けする可能性があるとしかいえない状況かと。

私の脳内では、

絶対的なストライカー>>>ダヴィ>アンデルソン>エジソン>ノナト

なのかなぁと。

無所属なので、お買い得感はありますが、J1残留のために決定力のあるいい選手を採りたいなら、
多少お金がかかってもいい選手をとるべきだったという見方も出来ます。
このアンデルソンが活躍できないとなると札幌にとっては、本当に厳しいですから、
慎重になったという見方も出来ますが、
ここで浮いたお金でもう一人狙ってるのかとも勘ぐりたくなりますね。
(それとも、これ以上の出費はもうしないか。)

それと、Eスポーツで、アンデルソンのビデオを見た野々村さんが
練習生なのに前線で身体を張ってないみたいなこともいっていたので、
ノナトと一緒でフィジカル面がちょっと不安です。
ただ、これは意識の問題なので、
あとは、札幌のサッカーに早く馴染めるかどうかでしょうけれど・・・。

アンデルソンが、札幌の絶対的なストライカーに昇格してくれることを
心から祈っています。



あと、ここから先は、憶測でしかないのですが、
柏がペルーからFW沢昌克を獲得

日本人FWの話も出ていましたが、もしかしたら札幌も獲得に動いていたのかも知れませんね。
直接交渉のために、三上さんが南米まで行ったのかもしれません。
もし、沢が来てくれたのなら、外国人DFを採るということだったのかも。

沢に関しては、ドイツと日本から声がかかっていたようです。
動いてる姿は情熱大陸でしか見たことないですが(笑)、
帰化してペルー代表にならないかといわれたこともある逸材のようです。

posted by whiteowl |14:13 | Consadole Sapporo | コメント(4) | トラックバック(1)

2008年06月14日

イタリアvsルーマニア -EURO2008-

初戦でオランダに0-3で負けたイタリアは、前半からルーマニア戦に勝ちにきていた。
カテナチオ、守備が固いことで有名なイタリアが、
リスクを犯してマジで攻める姿を見れたのは、新鮮でした。

先発メンバーを5人入れ替えて、4-3-3から4-2-3-1にシステムも変更。
ボランチを3枚から2枚にして、ミランカルテットのガットゥーゾとアンブロジーニを外し、
ピルロとデ・ロッシという守備よりも攻撃にアイディアのある選手を入れた。
トップにもトニとの連携が良くなかったディ・ナターレを外しデル・ピエロを投入。
左サイドには、グロッソを入れてSBをガンガン前に行かせた。
負けていて後半どうしても勝ちたいときの試合展開を最初からやったような感じだ。

攻撃に迫力は感じたが、一方でこのように慣れないことを
前半から飛ばしてやるイタリアに一抹の不安も感じた。


ボール支配率はイタリアの方が多かったが、ルーマニアは中盤できっちりつなぐ。
DFラインからもつなごうとする。そこからチャンスがあると見るや一気に
前線にロングボールを出す。

GKのロボントも上手かった。PA外でもフィールドプレイヤー並みのテクニックが
あるため落ち着いてボールを処理していて、守備範囲も広い。
今の時代、GKも足でのボール処理がうまくないとダメですね・・・(・・;)
そして、キックの精度も高い。ピンポイントでゴールキックから味方にボールを渡していた。

得点は、一瞬の隙を突いてのムトゥの得点でしたが、ルーマニアがあそこまで善戦したのには、
一つはイタリアがあそこまで攻めてきたので、前線にスペースがあったということがあるでしょう。
そして、イタリアがボランチにピルロとデ・ロッシをつかったために、
中盤の守備力が低下しルーマニアもゴール前までは、ボールを運ぶことが出来た。

そして、運動量はルーマニアの方が多かった。途中で負傷退場者を出していましたが、
気合の入り方の違いも感じられましたし。まあ、あれくらいの気合とボールを
確実につなぐ落ち着きと、機を見て前に放り込む戦術眼は今の札幌にも参考になったかも・・・(・・;)

あとは、イタリアはカンナバーロがいないのがやはり痛かったか。
選手同士の連携不足も目立ち、攻撃の微妙なタイミングが合っていなかった。
W杯王者イタリアは、ルーマニアと1-1で引き分けたことで、
グループリーグ突破が厳しくなった。


最終戦は、オランダvsルーマニア、フランスvsイタリア。
グループCの突破を決めたオランダが油断すれば、ルーマニアにも勝機はある。
一方のフランスとイタリアは、もう勝ちに行くしかない。
ただ、こういうプレッシャーのかかる試合は、大概お互いの思いの強さに
お互いが空回りしてしまい、引き分けになることも多い。
そうなると、ルーマニアがオランダに負けたとしても2点差以内なら決勝に行けることに。
さあ、どうなるか楽しみになってまいりました!(笑)。

posted by whiteowl |11:30 | Overseas Football (海外サッカー) | コメント(2) | トラックバック(1)

2008年06月13日

怪我人まとめ

まあ、縁起でもないんですが状況を整理するために、怪我人の一覧を作ってみました。
怪我で戦列を離れているのは、下記の6(7?)名。



FW 石井 2008/06/04 右膝内側側副靱帯損傷 全治1ヶ月 
   中山 2008/04/12 左膝内側側副靱帯損傷 全治1ヶ月 怪我再発 
   宮澤 2008/06/08 左足第五中足骨骨折 全治2ヶ月
  (ノナト) ???


MF 大塚 2007/10/27 右膝前十字靭帯断裂及び半月板損傷 全治9ヶ月


DF 西嶋 2008/04/10 左足第五中足骨骨折 全治1ヶ月 復帰間近?
   曽田 2008/05/01 椎間板ヘルニア 左膝半月板損傷 全治2ヶ月半



復帰予定については、石井が、7月、大塚、曽田、宮澤は、8月くらいでしょうか。
ただ、怪我明けはなかなか調子があがってきませんし、無理は禁物です・・・(・・;)

FWは、ダヴィと18歳のエジソンと横野しかいない状態です。(あれ、ノナトは?(笑))
エジと横野が将来性を期待されての獲得というところから考えても、
FWは補強しないとまずいですね。できれば、良いFWが欲しいところです。
中山も中断明けには、戻ってくるのでは?

中盤は、だいぶ怪我人が戻ってきて充実してきました。特に、西谷の復調は明るい話題です。
そして、大塚が戻ってくれば、芳賀、マーカスの負担も減るでしょう。
大塚の復帰には期待しています。

DFでは、西澤が怪我から復帰。
西嶋もそろそろ復帰予定とDFラインは明るい話題がありますね。


中断明けには、西澤、西嶋、中山辺りは戻ってきそうです。この3人がセットで
復帰することで守備が安定してくれれば良いのですが・・・(・・;)
あとは、8月の大塚、曽田の復帰が待ち遠しいところですね(*ノ-;*)


ちなみに、主力に怪我人続出にフィジカルコーチ不在が原因ともいわれていますが、
一応、フィジカル担当コーチは、松井コーチらしいです。
5月22日付け北海道新聞

松井コーチが、練習中に、吉弘に体重のっけてプレスして、
無理やり柔軟させていたことから考えてもおそらくそうなんだと思います(笑)

posted by whiteowl |12:17 | Consadole Sapporo | コメント(0) | トラックバック(1)

2008年06月12日

守備再建は、選手が良いイメージをもてるかどうか -三浦サッカー考。その8-

守備崩壊の原因は、DFラインだけのせいではないですが、
柏戦の吉弘のプレイを見ると消極的なプレイをしているようにも見えてしまいます。

開幕から、DFラインがここまでもたついている一因は、それが全てとは思いませんが、
恐らく相手を0で抑えたという成功体験がないからではないかと私は思っています。
ゾーンディフェンスをするときに相手にどこまで付いていくか、どこでマークを放すかなど、
具体的に相手を抑えるイメージが出来ず、それが自信の喪失に繋がっているのではないでしょうか。

日本では軽視されがちなイメージトレーニングですが、
良いイメージを持つことは、プレイをする上で非常に重要なことです。
そして、具体的にイメージできることは、実際にすることができますし、
自分の中にイメージさえあれば、次の動きに対応することも出来ます。
(※逆に、イメージがないと想定外なので次の動きが遅れます。
世の中には、それに本能的に反射してくる人もいますけれど(笑))


空手でいうなら、まず相手に勝つイメージを持つこと。ネガティブな気持ちが
少しでもあると相手に気圧されてしまう。
試合などで、必要以上に大声を出したりして相手を威嚇する人がいるのはこのためです。
ただ、威嚇するのは実は自分がびびっていることの裏返しでもあるので、
本当に強い人は、平常心で動じませんけれど(笑)
どちらにしても相手に雰囲気で飲み込まれたら、勝てるものも勝てません。

頭の中で具体的に細かく動きが想定できることは、大体実際にやってもできます。
私がよくやったのは、頭の中でコンビネーションを考えたり、
相手がこうきたら自分はこう動くというのを予め複数考えておきます。
そして、試合中は常に相手の次の動きを想定しながら動きます。
走り高飛びの選手も、自分のフォームをイメージしてから飛びます。
逆に、空を飛ぶところをイメージしろといわれても、具体的にどうやったら
空を飛べるかイメージできませんから、飛べません(笑)。
(※具体性を伴わずに、空想するだけなら容易ですが(笑)。)
空を飛べないまでも、ボールをきちんと投げられない人は、
恐らく自分がボールを投げる具体的なイメージがもてないと思います。

ですから、良い手本を見て自らのイメージが修正できれば、
考えるだけで練習せずに良い状態になることもできます。
ただ、具体的にどこの筋肉をどう動かすかくらいまで想定できないと実際は動けないので、
例えば、素人がダルビッシュの投球フォームを頭でイメージできたとしても、
ダルビッシュになれるわけではありません。
しかし、ある程度、自分に経験と成功体験がある場合は、良い状態に
もっていくことはより容易になります。
従って、プロの選手はスランプになると上手くいっている時の試合のビデオを見たりして、
よい時の自分のイメージを取り戻そうとするわけです。


最近のDFラインは、坪内、吉弘、柴田、平岡と昨季のレギュラーDFは一人もいなかった。
つまり、昨年のJ2時代の堅守の成功体験を全く持っていないわけです。
彼ら自身に、この三浦監督の戦術で今まで0で抑えた良いイメージがないので、
そこに戻ることすらできません。
そこがなかなかうまく守備が機能しない一つの原因ではないかと思うのです。

上手く機能させるためには、早く成功体験をして精神的な拠り所を作るのが一番ですが、
それが今は出来ない以上、
成功体験をもつ昨季のメンバーが復帰するのが建て直しには一番効果的で、
次点は、自信を深められるくらいに反復練習をして自分の頭に
良いイメージを植えつけるしかないのではないでしょうか。


どちらにしても、@2週間の中断期間がありますから、怪我人の復帰と練習によって
良いイメージを選手たちが持てるようになれば、守備の再建も見えてくるのではないでしょうか。

posted by whiteowl |12:00 | Consadole Sapporo | コメント(4) | トラックバック(1)

2008年06月11日

今日の気になる記事。

家本主審が15日J2戦から復帰

3月1日に行われたゼロックススーパー杯、鹿島対広島戦で、カードを乱発。
毎度のこととはいえ選手そっちのけで家本劇場を開催してしまった同審判。
サテや国際大会で経験を積んだというが、ほぼ3ヶ月での復帰で本当に大丈夫か・・・。
この騒動で、次はないと宣告されていただけに、
本人のためにももう少しゆっくり復帰させてあげては・・・(・・;)

せめて主審にマイクを導入するなど、抜本的な審判の信頼回復を図らないと
審判に対する選手、監督、サポーターの審判への不信は拭えないのではないか。

今後の家本主審のジャッジは、いやがうえにも周囲から注目されるだけに、
本人、Jリーグにとって良い方向に向かえばいいのですが・・・



J球宴、Kリーグ選抜は車範根監督が指揮

Jリーグ選抜対Kリーグ選抜戦(JOMO杯)が、8月2日に国立競技場で行われるらしい。

実は、この事実を初めて知りました(笑)。でも、とても良い試みだと思います。
この1試合だけなら、今までのようにJチームを東西で分けるよりも盛り上がりそうですしね。

そして、韓国Kリーグ事務総長の金元東氏のコメント。
>アジアサッカー界においては、オーストラリアが組み込まれたことで非常に複雑化してきています。
>そういった環境の変化の中で、日本のJリーグと韓国のKリーグが
>アジアのサッカーを牽引していかなくてはならない

今は定期的な日韓戦がないはずですから、何かと盛り上がる両国が
定期的に交流することで、アジアのサッカーを牽引していって欲しいと思います。


Jリーグに外国人選手枠以外に、アジア選手枠をつくろうかという話題もありましたね。
こういった試みによって、Jリーグのレベルアップ、
そして、アジアのレベルアップに繋がれば良いと思います。

ただ、外国人選手枠については、自国選手の強化という側面から欧州などでは
逆に規制しようとしていますので、この辺りは難しい問題を含んでいますが・・・(・・;)

posted by whiteowl |12:22 | J-league | コメント(0) | トラックバック(1)

2008年06月10日

つくられた暑さ。

昨日の記事で、酷暑のアウェイで行われた日本代表の試合の話を書いた。
サイド攻撃 -日本代表アウェイ オマーン戦-


今日の新聞を見て愕然としたことがある。

『あのオマーンでの酷暑は人為的なものだった』のだ。

しかも、日本人によって・・・(・・;)


この試合は、日没前の暑い現地時間で午後5時15分に試合が始まった。
しかし、本来の開始時間は、午後6時半からであったらしい。
日没前の試合開始に嫌な予感はしていた。現地の人のなぜ日没前なのか
という疑問の声も報道されていた。その答えは、

日本のTV局の都合で試合時間が変わったのだ。


予定通り6時半開始なら5時間の時差があるため、日本では午後11時半開始となる。
TV局の都合によって、遅い時間の放送では視聴率がとれないので、
視聴率をあげるために試合時間を早めたとしか思えない。
(※TV局側は、視聴者の都合を考慮したといいそうではあるが。)
まあ、このような行為は、決して今に始まったことではなく驚くことではないのかもしれない。
今までのW杯の予選や本戦でも行われてきたことではある。

しかし、私は呆れて言うべき言葉も見つからなかった。
TV局の態度は、「視聴率>試合結果」ではないか・・・。日本代表を何だと思っているのか。
TV局は、日本代表をサポートするどころか自ら苦境に追いやって、
厳しいアウェイの戦いを更に厳しくしていたのである。
そして、放送ではアナウンサーが、そんな裏事情を伝えることなく
抜け抜けとアウェイと暑さの厳しさを伝える・・・(・・;)

確かに基本的にオマーンは暑い。
しかし、日没前の前半と日没後の後半の動きを見ても明らかなように、
日没前の無用な暑さが選手のスタミナを余計に奪っていたことは明瞭だ。


TV局は、予選は落ちないから、時間をはやめても問題ないとでも思っているのだろうか。
それとも、敢えて日本代表に更なる試練を与えているのだろうか?(笑)


スポンサーの問題といえば、競泳の水着問題も想起される。
北島ではないが、スポーツをするのは選手なのだから、彼らが望むベストのやり方で
させてあげることが一番だと思うのだが、それは許されないことなのだろうか・・・。

posted by whiteowl |12:05 | National Team (日本代表) | コメント(6) | トラックバック(1)

2008年06月09日

サイド攻撃 -日本代表アウェイ オマーン戦-

7日、日本代表が35度を越える酷暑の中、アウェイでオマーンと試合をして、1-1の引き分け。

この引き分けは、人によって評価が分かれる試合であったと思う。
戦前からコンディションがつらく、苦しい試合になることはある程度予測されたが、
正直、見るからにあそこまでつらいと選手に少し同情する。

前半、FKからPA外中央でミドルシュートを決められ先制を許す。
後半、玉田が相手PA内で倒れPKをゲット。
それをPK職人、遠藤が相手の動きをよく見て落ち着いて決める。
その後、トゥーリオがPA内でファールをとられPKを許すも楢崎がセーブ。
GKに股間を蹴られ、逆上して蹴りを入れた大久保が一発退場、
その後の揉み合いで相手も一人退場するというおまけもついたが、
とにかくタフな試合だった。

まず、オマーンは日本がホームで戦った時と違っていた。前回のようにボールを繋がず、
ロングボールで両サイドのスペースに簡単にロングボールを蹴ってきた。
パラグアイ人の監督を更迭し、中東本来のスタイルに戻したという見方もできるだろう。


【2010 FIFAワールドカップ南アフリカ アジア3次予選 日本 vs オマーン】岡田武史監督(日本)記者会見コメント [ J's GOAL ]
>前半は真ん中真ん中に行きすぎたので、ハーフタイムにサイドを使うようにと。
>それともう少しシンプルにボールを動かすようにと。

確かに、中盤の松井、遠藤、中村俊輔、長谷部の4人は、前回はサイド攻撃を中心に、
うまく中央とサイドからの攻撃を組み合わせていたが、今回はサイドにボールを
ほとんど供給せず、ポストプレイヤー不在の中、中央から攻め続けた。

しかし、これは上述のオマーン側の戦術の変化と猛暑により、
両サイドバックが上手く機能しなかったことにも原因があると思う。
4バックのチームがサイド攻撃を機能させるためには、両SBのあがりがポイントになる。
だが、SBが攻撃参加するためには、最終ラインから前線まで長い距離を走らなければならない。
ユニホームも汗で張り付くようなあの暑さ、オマーンへの短期間での移動で
選手のコンディションも万全ではない。
そう簡単には上がれない。しかも、シュートで終わらずに中途半端な攻撃で終わり、
SBがあがった後のスペースを突かれて鋭いカウンターをくらう結果になった。


従って、コンディション不良の中、あの酷暑で、相手のPKを止めての引き分け
なのだから、選手はよくやったと思う反面、勝てない試合でもなかったなとも
同時に思うので、評価の難しい試合であったと思う。
ただ、後半オマーンの選手すら足が止まっていたことを考えると、
あの暑さが全てだったともいえる。


あとは、審判がPKをよくとる審判なのかと思ったらそうでもなかった(笑)。
一方にPKを与えるとバランスをとるかのようにもう一方にも、すぐPKを与える
審判はよく見る。一方にPKを与えて、そのチームが勝つと審判で負けた!
などといわれることが多いので、両者にPKのチャンスを与えるというのは
人間心理としてはよくわかるのだけど・・・(・・;)


大久保の退場は、岡田監督は「ボケッ」と言ったらしいが、大久保らしいと
いえば大久保らしい(笑)。あれくらいの負けん気がないとFWは勤まらないとは思う。
ただ、だからといって退場して負けでもしたら、彼は戦犯にされ
今後代表に呼ばれることすらなくなっていたかもしれない。
大久保にとっては、不幸中の幸いだった。やはり相手を蹴ってはいけない・・・(・・;)


今回の試合で見えてきたことは、後半、若干日が落ちて気温が下がったせいか、
サイド攻撃が増えてきていい形を作っていただけに、岡田監督のシステムを機能させるには、
やはり両SBの動きの質と運動量がキーになるということだろう。

posted by whiteowl |11:03 | National Team (日本代表) | コメント(4) | トラックバック(1)

2008年06月07日

ユーロ2008 決勝トーナメント展望

今日7日(日本時間8日未明)に開催予定のEURO 2008。

昨日は、グループリーグの展望に付いて書きましたが、
今日は、決勝トーナメントの展望について書いていこうと思います。

そもそも、グループリーグがどうなるか分からないので、この先は、かなり妄想全開になります(笑)。
まあ、当たらないですから(笑)

リーグ戦でおこなわれる4つのグループリーグ上位2チームが、
ノックダウン方式の決勝トーナメントに進出します。

GroupA スイス、チェコ、ポルトガル、トルコ
GroupB オーストリア、クロアチア、ドイツ、ポーランド
GroupC オランダ、イタリア、フランス、ルーマニア
GroupD ギリシャ、スウェーデン、スペイン、ロシア


whiteowl的決勝トーナメント進出予想(以下、妄想)は、
Aから、ポルトガル、トルコ。
Bは、ドイツ、オーストリア。
Cは、オランダ、ルーマニア。
Dは、ギリシャ、ロシア。


決勝トーナメントは、下記の通り。

EURO2008t
決勝トーナメント1回戦の予想 〇 ポルトガル VS オーストリア ×  〇 ドイツ VS トルコ ×  〇 オランダ VS ロシア ×  × ギリシャ VS ルーマニア 〇 準決勝 × ポルトガル VS ドイツ 〇 〇 オランダ VS ルーマニア × 決勝 〇 ドイツ VS オランダ × ドイツ優勝?(笑) あー、結局ドイツにしちゃった(笑)。 対抗オランダ、穴ポルトガルにします! こういうのは、意外と直感で選んだ方があたるので、直感で選びました(笑) イタリア、フランス、スペインが優勝したらどうしよう(笑) 特に贔屓のチームがあるわけでもないので、試合を見るときに 予想でも立ててどちらかを応援しないと面白くないんですよね(笑) というわけで、予想通りになるように応援していきたいと思います。 決勝トーナメント進出チームが決まったら、また懲りずにやっていこうと思います。 その前に、今日は日本代表がアウェイでオマーン戦ですね。 まず、日本代表を応援したいと思います!


posted by whiteowl |11:16 | Overseas Football (海外サッカー) | コメント(2) | トラックバック(1)

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