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2008年06月16日

三浦サッカー考。 -まとめ-

当ブログで、三浦サッカーについて色々と考えてきましたが、
ちょっとまとめてみようと思います。

三浦サッカー考。
戦術FWクライトンについて考える。 -三浦サッカー考。その2-
リアクションサッカーがもたらす精神的影響 -三浦サッカー考。その3-
ゾーンディフェンスをゆるくすべき -三浦サッカー考。その4-
常にDFラインに4枚並べる必要があるのか? -三浦サッカー考。その5-
4-3-3、3トップはどうでしょう? -三浦サッカー考。その6-
ポジションの流動性 -三浦サッカー考。その7-
守備再建は、選手が良いイメージをもてるかどうか -三浦サッカー考。その8-



〇精神面

札幌は、今年J1に再昇格して1年目、格下は存在しない挑戦者である。
その立場を忘れ積極性を失ってしまっては、勝てる試合も勝てない。

積極的に討って出ていかなければならないのに、
リアクションサッカーで逆に受けに回ってしまうことが、
チームの脆さを露呈しやすくさせているのではないか?
攻撃的なサッカーを志向していれば、選手の積極性は引き出しやすく、
守備的なサッカーであれば、どうしても選手の積極性が引き出しにくくなる。
戦術がもたらす選手への影響、つまり、J1に昇格したチームでは、
選手が積極的に試合に臨めるか否かという精神面がJ1残留に重要だろう。
したがって、J1残留のキーワードは、「積極性」なのではないか。

従って、チームの積極性を引き出すような采配が重要である。


〇三浦サッカーの現状分析

まず、三浦監督の志向する極端なゾーンディフェンスは、DFラインを
高く維持して全体的に3ラインをコンパクトに保たないと攻守に機能しない。
(※3ラインが間延びすると、守備時にはスペースを生み出し、
攻撃時には前線との距離が遠くなりカウンターの成功率を下げる。)
FWにクライトンを起用していたことからも分かるように、
上手く機能させるためには、前線でできるだけキープすることが必要になる。
(※クライトンまでボールが回らないので、機能しませんでしたが・・・(・・;))


〇守備面

選手が自分のゾーンを守ってラインを維持することに固執するあまり、
ボールへのプレッシャーが弱くなり、相手をフリーにする場面が多く見られる。
これは、三浦式ゾーンディフェンスで、どうやったら相手を抑えられるかについての経験が
選手に不足しているために、選手が自信をもてないでいることとも関わりがあると思われる。

これを解消するためには、自らのゾーンを守ることよりも多少陣形が崩れても
積極的に人に当たりに行って止めることを優先すべきではないか。
そして、早く1-0で勝つ札幌のペースを取り戻すことだ。


〇攻撃面

常に最終ラインに居る人数が多いほど守備的なサッカーということはいえると思うが、
確かに、これは自陣に相手に利用されるような危険なスペースを作らないため、
守備時においては、有効な戦術であると思う。
しかし、律儀に後ろにDFを4枚並べて、後ろで人を常に余らせることは、
11人で行われるサッカーでは、当然前で攻める人数が少なくなるということを意味する。
したがって、今の札幌は、もっと両SBが攻撃参加しないとチャンスにならない。

また、決して選手層が厚いとはいえない札幌は、
選手交代以外で試合の流れを変える手段が必要ではないか。
ピッチ上の選手で試合の流れを変えるために考えられる方法は、
ポジションを調整するか、試合中にシステムを変更するか、
もしくは、選手間でポジションをずらしてポジションチェンジするといった方法が考えられる。

今行われている横方向のポジションチェンジに加えて、縦方向のポジションチェンジ。
SBとSHや、FWとSHなどのポジションチェンジが、混乱なく出来るようになると、
かなり面白いサッカーになると個人的には思う。それに、選手の積極的な
ポジションチェンジが多くなれば、当然だが、選手の積極性も引き出しやすい。

システムに関しては、クライトンを中央よりプレッシャーの少ないサイドに置いて、
そこから起点を作ればいいのではないか?
そして、クライトンは、現状中途半端なゾーンディフェンスしかしていないのだから、
思い切って前線にあげてしまい、4-3-3の布陣にして、ウイングの位置にクライトンを入れる。
そして、2トップから3トップにすることでカウンター時の人数不足と
前線のパスコースを2から3にすることで、後方からのパスが繋がる可能性を高める。
↓の感じはどうか・・・(・・;)(※一部個人的趣味あり(笑)。)


 ●(西谷)●(ダビィ)●(クライトン)

 ●(西) ●(芳賀) ●(藤田)

●(西嶋)●(西澤)●(柴田)●(坪内)

      ●(佐藤)


そして、流動性の少ない布陣は、相手にとっても組みしやすい。
これが、相手が慣れてくる後半になると、相手におされ気味になる一因に
なっているのかもしれないとも思う。




三浦監督が、負けの続くチームに対して選手のクオリティが低いからだと半ば投げやりな発言を
したことにちょっとカチンときたことから本格的に始まったこのシリーズ(笑)。

誤解されないように書いておきますが、私は監督の解任を望んでいるわけではありません。
的を射ているかはわかりませんが素人でも色々と思うところはあるので、
プロの監督には、途中で投げ出さないで欲しいと思って書きました。

今までの悪い流れを断ち切って、中断明けに巻き返してくることを期待しています。

posted by whiteowl |12:07 | Consadole Sapporo | コメント(2) | トラックバック(1)

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Re:三浦サッカー考。 -まとめ-

太字になっているところ、現状に対する問いかけとして三浦監督に投げかければ、(ファンからの声であることを意識しないかぎり)最終的には“NO”という答が返って来そうな気がします。“戦術としては、それができないから今のサッカーをやっている。敗戦はその、やろうとしていることが(一試合を通して)できないからだ”と。

プロスポーツチームは勝たなければ話にならないという前提があるにしても、今できていないということそのものを理由に、監督が自身の理論や信念を曲げて違うことをするのが、即結果に繋がる道だとは思いません(特に現在のHFCやコンサドーレの実情を考えた時に。それは監督解任に等しいし、この段階での監督交代はリスクが大き過ぎる)。やりたいこと(システムや選手の配置)がしっかりしているのだから、その実現のために“駒”を動かしたり補ったりする方が現実的。

で、エジソンとアンデルソン。機能してくれればいいですね。あとはもう、コンバートも交えてやりくりするしかないと思います。

あと、監督が投げ出したのはマスコミへの説明であって、本業ではないと思います。解任されない限り最後までやってくれそうな気がします。私は三浦監督、良い監督だと思いますよ。柳下さんと言い、ホント、ああいう指揮官に辛い思いをさせるクラブだよな、と思っております(笑)。

posted by MasaMaru| 2008-06-17 07:45

Re:三浦サッカー考。 -まとめ-(MasaMaruさんへ)

>最終的には“NO”
今の札幌の監督は、三浦監督なのですからそうだと思います。
監督の存在意義は、自分らしい戦術を用いて
その戦術によってチームの勝利を得ることでしょうから。

ただ、
>監督が自身の理論や信念を曲げて違うことをする
三浦監督が、自分の戦術を優先し選手の実情にあっていないのに
それを選手のクオリティが低いからだと、公式の記者会見で
言うことは、監督の心情もわからないでもないですが、
それは言ってはいけないことだと思います。

選手の失敗は、最終的には、その戦術と選手を採用した監督の責任です。
監督が責任を回避するような発言をしては、選手が積極的に
ピッチでプレーできません。

確固たる信念をもつのは別にいいのですが、現状に則して
マイナーチェンジしていかないと理想と現実の狭間におっこちるだけです。

今、チームに足りないのは「積極性」だと思うので、
それを引き出す戦術的配慮が必要と書いたんですが、
具体策がないのもあれだったので、色々と思ってることを書いたんですよ。

まあ、中断明けに期待してますよ(笑)。

posted by whiteowl| 2008-06-17 14:25

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