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2008年05月29日

ポジションの流動性 -三浦サッカー考。その7-

現在の札幌は、両SHが、たまに左右をポジションチェンジしたり、
カバーリングでDFラインにできたスペースを埋めるために
ボランチがDFラインに入ったりはするが、基本的に、初期の形とポジションを
崩すことなく維持するため、ポジション間で動くことがあまりない。

従って、現状、試合に変化をつけようとすると選手交代で変化をつけるしかない。

名古屋のように選手層が厚く、杉本や藤田俊哉がベンチにいれば、
試合の流れを変えることも期待できる。残念ながら札幌は、選手層が厚くない。

ピッチ上の選手で試合の流れを変えるために考えられる方法は、
ポジションを調整するか、試合中にシステムを変更するか、
もしくは、選手間でポジションをずらしてポジションチェンジするといった方法が考えられる。

基本的に、特に両サイドは自分の対面にいる選手とマッチアップすることが多い。
だから、両サイドの選手がポジションチェンジをすると、相手はなんで逆サイドの
選手が俺の目の前に!?と混乱する。今までと感覚が変わるし、マークもずれる可能性もある。

三浦サッカーは、ピッチをバランスよくきれいに区切ったゾーンディフェンスをするので、
個人の守備範囲がはっきりしており、選手は一様にわかりやすいと言っている。
ならば、選手がポジションを変えてもあまり混乱しないのではないかと個人的に思っている。
(もしかしたら、三浦サッカーの進化形として
もっと選手間のポジションの流動性を視野に入れているかもしれない。)

ただ、ポジションチェンジを盛んに行うためには、複数ポジションをこなすことが出来る能力、
いわゆるユーティリティ、もしくはオシムがいったところのポリバレントが必要になってくる。
従って、選手にはある程度の適正が必要ではある。

しかし、今行われている横方向のポジションチェンジに加えて、縦方向のポジションチェンジ。
SBとSHや、FWとSHなどのポジションチェンジが、混乱なく出来るようになると、
かなり面白いサッカーになると個人的には思う。それに、選手の積極的な
ポジションチェンジが多くなれば、当然だが、選手の積極性も引き出しやすい。

また、相手がどちらか一方のサイドを中心に攻めてくることも多く、
選手の疲労という点で均一ではないことも多い。ポジションチェンジをすることで、
選手の疲労を分散化することも期待できる。


流動性の少ない布陣は、相手にとっても組みしやすい。
これが、相手が慣れてくる後半になると、相手におされ気味になる一因に
なっているのかもしれないとも思う。

posted by whiteowl |12:02 | Consadole Sapporo | コメント(0) | トラックバック(1)

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