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2008年10月31日

最強のスカウト。

今季から、東芝OBであり札幌OBの村田さんが強化部に入った。

イタリアのキエーボでコーチ留学していた影響や最近の為替相場の動向もあってか、
三上強化部長が欧州視察(道新)(10/31 10:31)に行くようだ。


しかし、実動部隊である三上さんや村田さんには少々失礼かもしれないが、
しまふく寮通信の「練習生」を読む限り、

札幌の誇る最強のスカウトは、寮母さんこと村野さんだと思った(笑)。


>じゃがいもと蜜がたっぷり入った頂き物のりんごを重いと思いながらお土産にしました

これ、沖縄の人にとってはすごく嬉しい贈り物だと思うんですよね。
お金はないけど、北海道に美味いものはたくさんある。これも立派な北海道の資源の一つ。
美味いものをもらって嬉しくない人などいないわけだし、じゃんじゃんあげればいい。


>昨日は、同郷のカズ君とひとなっつこいヤス君がジンギスカンに連れて行ってくれた

お土産も接待も完璧ですし、これで上原選手が入ってくれること間違いないですね!(笑)



>北海道と、コンサドーレの自慢のこのほっこり感。

北海道は、北海道のあり方があっていい。

北海道人は東京への憧れを持つ。確かに、日本の政治、経済、文化の中心だ。

しかし、朝はあり得ない満員電車、人を人と思うと乗れない。
夏の暑さは熱帯並み、かといって、家のつくりが寒冷地向けじゃないので冬の家の中は寒い。
水はまずいし、高い金を出さないと美味いものは喰えない。
空気はよどみ、道路は常に交通渋滞。都心部は毎日がお祭りのような人ごみ。
人付き合いもないし、電車の優先席にはそれを気にもしないで常に誰かが座っている。
虫好きの私でもあり得ないと思った生物ゴキブリは出る。

正直、あんなところに日本の人口の10分の1が住んでいること自体が不思議でならない。


道外に出るとよくわかるが、道民が意外と気づいていない、
お金では買うことができない北海道には、北海道の良さがある。

それをさり気なく練習生に示すことができる寮母さんが、札幌最強のスカウトだ(笑)。




>寮監もグットルッキングガイだと思っていたのですが。
>・・・そういえば、私の結婚式の写真を知り合いに見せたとき。
>「ずいぶん歳の離れた人と結婚したのね~」
>と言われて、4つしかかわらないんですけど・・。と思ったものでした。

コーヒー吹き飛ばすほど、爆笑させていただきました(笑)。

posted by whiteowl |13:36 | HFCの経営を考える | コメント(4) | トラックバック(1)

2008年10月30日

壮大なる計画。

アルゼンチン代表監督に、ディエゴ・マラドーナが内定した。
マラドーナ代表監督内定、サッカー革命だ(日刊)
マラドーナは、言わずと知れたサッカー界のスーパースターである。
86年W杯、イングランド戦で見せた5人抜きは今でも伝説のプレイの一つだ。

>テクニック重視の華麗なサッカーで、戦術優位の現代サッカーに殴り込みをかける。

>マラドーナ氏がチームの中心に考えているのは、
>「自分の後継者」と認めるFWメッシや、愛娘の婚約者FWアグエロ。
>さらにMFリケルメやベロンら、自分を見て育った世代のテクニシャンを復帰させ、
>戦術でがんじがらめになった現代サッカーに一石を投じるつもりだ。
>「メッシには自由を与えないといけない。僕の経験を伝えることは彼の役に立つだろうし、
>それはアグエロ、テベスも同様。目標は86年のアルゼンチンを再現することなんだ」。

サッカーファンなら、泣いて喜ぶような文言ばかりだ『ファンの希望をそのまま反映させるようなサッカーをしたら、どうなるのか?』

アルゼンチン代表は、タレントが豊富なだけに、絵空事とも言い切れない。
しかし、もし、それで、本当にアルゼンチンが強くなったら、
現代サッカーへの強烈なアンチテーゼになるだろう。

マラドーナは、南米解放運動の英雄、チェ・ゲバラのように、
戦術という呪縛に絡めとられた選手を現代サッカーから解き放つ英雄となれるのか!?



しかし、この御仁、コカイン所持での逮捕暦や、体重増加による健康面での不安を抱える。
また、指導者としての経験は、ほとんどない。

アルゼンチン協会も、その辺りはわかっているようで、

>同氏の希望で、元スターFWバティストゥータ氏の入閣を検討。
>総監督には、86年W杯当時の監督で、マラドーナ氏の「操り方」を心得るビラルド氏を据える方針だ。
>グロンドーナ会長は「責任をマラドーナ1人には押しつけない」と、全面支援を約束した。

スター軍団であるアルゼンチン代表をマラドーナの持つカリスマの力で、
押さえつけようという思惑があるのではないか。
良い意味で、お飾りの監督になればいいのだが・・・(・・;)

私の大好きな選手の一人だった、バティストゥータが入閣というのも興味がある。
試合に勝ったら、コーナーフラッグとか掴んでくれないかな(笑)。

posted by whiteowl |12:36 | Overseas Football (海外サッカー) | コメント(2) | トラックバック(1)

2008年10月29日

動き出した秋春制移行問題。

オシム報道の間隙を縫うかのように、日刊で毎日のように報道される秋春制移行への問題。

正直、私が想定していたスピードよりも早く事態が動いている。
犬飼さん、真剣にやる気のようです。


J秋春制川淵氏が支持、10年移行へ追い風
>日本代表を含め国内日程が過密になっている点など変化を指摘。
>その上で「ノーから入って議論しても意味がない。イエスの前提から入って話し合い、
>ノーなのかやってみようかというふうになるのか、きちんと議論していきたい」。


日本協会がJリーグ秋春制移行を本格検討
>鬼武健二委員長(Jリーグチェアマン、日本協会副会長)は「Jリーグだけでなく、
>日本サッカー界全体の構造をどう構築するかの問題」と話し、
>下部リーグや学生リーグなども包括した議論が必要


Jリーグ秋春制移行に選手会慎重論も
>事前に実施したアンケートでは「条件付きも含めて賛成7、反対3という感触」だったが、
>降雪地のクラブの選手を中心に、サポーターやクラブ経営への悪影響を指摘する意見も出た。

>藤田俊哉会長は「選手だけの立場ならメリットが大きいが、意外に慎重な意見も多かった」




秋春制移行へのメリットとデメリットの比較は、以前した。(※下記参照。)

秋春制のまとめ -メリット編-
秋春制のまとめ -デメリット編-

正直、現状はデメリットの方が多いので、秋春制への移行は馬鹿だと思うような状態である。
しかし、「変化」というものは、往々にして誰かの鶴の一声で趨勢が変わり、
一部の不利益者の意見を封殺して進んでしまうのも常である。
(※小泉元首相の郵政民営化、WBC監督問題のイチローのコメントなどなど。)


秋春制は、積雪地帯ではありえないから検討する価値もないというサポが多かったが、
ありえないからとそこで思考停止すると、そうなってしまった時に後手を踏むことになる。

HFCがなすべきことは、秋春制、絶対反対ではなく、
秋春制移行で、札幌に発生する具体的な不利益を試算して、Jリーグ側に示すことだ。

ただ反対しているだけだと、"All or Nothing" になって、
何の補償もないまま、エイヤァっと、ただ結局切り捨てられる可能性が高い。
それならば、こちらから譲歩を示せば、相手からの補償も引き出しやすい。

そうしないと札幌の話を聞いてもらえないまま、先導者が悲壮感を漂わせながら
改革には痛みが伴う、自分は英断をした。功績は後年の人間が認めてくれるだろう。
などと偉くかっこつけて、結局、地方を切り捨て、秋春制移行なんてことは十分にありえる。

だからこそ、秋春制導入に伴う不利益をどう補償してもらえるのか?
という点をただ反対するだけではなく、具体的に主張していく必要がある。
それで、十分な補償を引き出せたのなら秋春制導入も止むを得ないというくらいでなければ、
この問題、札幌にとって何の得もないまま終わってしまう可能性がある。
(※少なくても、室内練習場をJリーグの金で作ってもらわないと割に合わない。
できれば、積雪地帯への毎年のJリーグ分配金の増額もお願いしたいところだ。)


昨日の話(コレ)ではないが、選手だけではなく、フロントも駆け引き上手になる必要がある。

posted by whiteowl |12:43 | 秋春制について | コメント(5) | トラックバック(1)

2008年10月28日

守備の破綻は、選手の『間』の取り方が悪いから。

守備崩壊の原因として、三浦監督の用いるゾーンディフェンスのせいだとか、
昨日の「Fの炎」の平川さんの言では、川崎Fの強力な攻撃を
止められないのは、リアクションサッカーの限界が原因だという。

意図することはわかる。ゾーンを意識しているから、出足が鈍くなる。
攻撃する時間が少ないので、結果的に押し込まれる時間が長くって、失点してしまう。

しかし、DFだろうがFWだろうが、守備がゾーンだろうがマンツーだろうが、
サッカーがアクションだろうが、リアクションだろうが、基本は選手間の1対1だ。

守備の基本は、ボールホルダーに対しては、誰かが当たりいかねばならないのだから、
この基本の1対1での対処が悪ければ、どう守ったところで守りきれない。
人が沢山居ても守りきれない理由はそこにある。

従って、根本的な原因は、札幌の選手が1対1での相手選手との間の取り方が悪いことにある。


守備側が相手との間を急激に詰めようとして、不用意に相手の懐に飛び込むと交わされる恐怖がある。
だから、特に川崎Fのブラジル人選手のように上手い選手と対峙した時、
相手との間を開けがちになる。(※その気持ちは、後にも書いたがすごくわかる・・・(・・;))

かといって、相手との距離を開けてしまえば、相手に自由に動き回るスペースを与えてしまう。
その結果、精度の高いパスやクロス、シュートをうたれる結果になる。
だから、極力相手との距離を詰めなければならないのだが、
札幌の選手は、局面で相手選手との駆け引きに負けている印象だ。


↓はFWとしてDFとどう間合いをとるかの解説だが、

蹴球計画 ~スペインサッカーニュース~から、
個人技術 結果からプレーをつくる(逆算) サビオラ

相手との駆け引きという1対1の基本である「間」を考える上で、
非常に参考になる解説だ。(※それ以外の解説も秀逸でお薦め。)



この1対1については、空手の組手と合い通じるものが多いと感じている。
従って、これからは私の空手の組手の経験から考えたい。

相手が強い選手だと、どうしても相手との間をとりたくなる。その気持ちはすごくよくわかる。
まず、空手だと体重差20k以上あると、前に行くのが怖い。
しかし、離れていては絶対に相手には勝てない。
相手の攻撃も当たらないがこちらの攻撃も当たらないからだ。怖くても間を詰める必要がある。
かといって、相手と相対した時に、こちらがおっかなびっくりだと後手に回ることになる。
だが、難しいのは承知で例え受けに回っても絶対に気持ちで負けてはならない。
少しでも、相手の気持ちに気圧されて後ろに下がったら最後、
絶対に相手はそれに乗じて一気に押し込んでくる。
(※ただ、自分の間合いでなら、距離をとるのはいい。これが難しいところ・・・(・・;))

そして、相手と対峙した時、必ず相手をよく見る。
その時、重要なのは、よく見るといっても漠然と相手の全身を見ることだ。

空手の組手の場合、相手の手や足だけを注視することはしない。
必ず相手の全身を漠然と見る。
(※自分から見て、自分の頭の斜め後ろから飛んでくる上段回し蹴りや、
視野の外の横から飛んでくる下段回し蹴りに対して対処できないのは、
視野が狭くなっている証拠である。)
人間は必ず、手や足を動かす前に、どこかに予備動作が入る。
そして、上手い人間は、この予備動作がほとんどない。
しかし、その一方で、フェイントもあるので、
もちろんそれも察知しなければ、相手を止めることは出来ない。
(※フェイントかそうでないかを見分けるポイントは、
相手の重心の位置をよくみることだが、こればかりは感覚的なもので難しい。)
「後の先」とか、「先の先」というのは、この「間」を考える上での極意でもある。



しかし、相手との間を詰める上でやはり精神的な部分は大きい。
こちらに精神的な余裕がないとまず無理だからだ。
しかも、1対1の間は、守備だけではなく攻撃にも活かすことが出来る。
そして、空手とサッカーで大きく違うのは、ボールを持っている人間の方が、
ボールを扱うという行為が増える分、動作の点では不利だという点だ。
だから、基本的にはサッカーは守備者のほうが有利なはずなのだ。

そうはいっても、この状況では自信を持つことは難しいかもしれない。
しかし、それがないとまず止められないし、相手を抜き去ることも出来ない。
(※喧嘩やプロレスなどの格闘技でも、まず相手を威嚇することが多いのは、
精神的優位になろうとすることの現われでもある。)

自分の自信をつけるためにも、以前、箕輪選手と藤田選手が居残りでやっていた様に、
札幌の選手は1対1の練習をもっとしなければならないと思う。

posted by whiteowl |13:10 | 武道から考えるサッカー | コメント(8) | トラックバック(1)

2008年10月27日

札幌愛歌 -第30節 川崎F戦-

下向かないで選手よ あなたのため明日のため

すべてのサポよ 文句だけの批判は止めて

忘れるな五段階計画の心 金をかけず チームを育てる

自分を捨てて札幌のため何かができる


日々札幌思い 一生が終わればいい

日々の暮らしの中 間違いだらけこの世の中


責任たらい廻し 借金踏み倒し 平気な顔

弱いチーム見殺し 無力な自分 くずれる今


日々札幌思い 札幌思い 一生が終わればいい

日々札幌思い 札幌思い 一生が終えてもいい

日々札幌と僕 札幌と僕 一生を終えようか

posted by whiteowl |11:50 | 2008 J-league Games | コメント(0) | トラックバック(1)

2008年10月26日

安易な育成路線とベテラン斬りはチームの停滞を招く

資金が乏しいチームは、選手を育成して強いチームにしていくしかない。
それは、セビージャ(セビリア)FCの例を挙げるまでもない。


しかし、札幌が、今季J2降格に至った原因の一つに
「精神的な弱さ」があったことは、間違いないだろう。

札幌の選手は、他のチームから来た選手に、練習外で仲が良くて、練習中は大人しいとよく言われる。

前節柏戦後の菅沼選手のコメントを引用するまでもなく、
チームが強くなるために大切なことは、「チーム内の競争激化」だ。
それなくして、安易な若手起用など更なるチーム内の不協和音を生み出すだけだ。


現代サッカーは、FWにも守備が求められ、DFにも攻撃センスが求められることからもわかるように、
選手にオールラウンドな能力を求める。
しかし、程度にもよるが、得意なことをさらに延ばすよりも、
弱点をなくすことの方が容易であるはずだ。
例えば、試験の点数を80点から100点にするよりも、同じ20点でも、
50点を70点にする方が簡単である。

プロなのだから、監督の要求に応えられなければ試合には出られない。
だが、サッカー選手の選手生命は、それほど長くはない。
監督の戦術が気に入らなく、能力があるにも関わらず弱点を指摘されて、
監督の戦術のせいで試合にでられないと思っているのなら、移籍すれば良い。
移籍先がないなら、今のチームで頑張るしかない。
そして、HFCももっと若手選手を囲い込むのではなく、外に出すべきだ。


チームに厳しさを与え、良い見本となるベテラン選手は必要で、
若手に偏った年齢構成はむしろいびつで、チームには足りないとすら思える。
チームが強くなるには、練習からの厳しい雰囲気が必要だ。それがないと若手も伸びない。

箕輪選手の来季獲得を望むなど、HFCもその点はわかっているようだが、
高給であるからベテランを斬り、薄給であるから若手を残すという安易な考えなら賛成できない。

posted by whiteowl |13:41 | HFCの経営を考える | コメント(6) | トラックバック(0)

2008年10月24日

チーム路線の対立か? -監督問題-

資金のない地方都市にあるクラブチームが、成功する方策はそれほどない。
限られた資源を有効に使うしかないからだ。
ゾーンディフェンスを考える。 -その6-
札幌とセビージャ(セビリア)FC。

そのためには、

・ユースとスカウトの強化。
・チームカラー(どういうサッカーをするのか)の固定。
・そのサッカーの実現をクラブがサポートする体制をつくる。

ことがポイントだと思う。それは多分誰が考えてもあまり大差はないだろう。


揉める要素があるとすれば、来季以降どういうチームカラーにするかという点だろう。

そう考えると、監督問題は、来季以降の札幌のサッカーを
どういうサッカーにするかの対立かもしれない。


報道から漏れてくる監督候補は、オシム親子、その下でコーチをしていた江尻氏、
そして、今の川崎Fの礎をつくり、現柏監督の石崎さん。
いずれもパスをつなぐ攻撃的なアクションサッカー志向だ。札幌でいうとヤンツー路線。

それに対して、三浦監督の続投が意味することは、
岡田、三浦路線というか、現実的なリアクションサッカー志向の継続。


さらに、来季の捉え方にもよる。育成メインでいくのか、J1再昇格に拘るのか。

育成メインでアクションサッカーの再来か、J1再昇格を目指してリアクションサッカーの継続か。

なにか、いつか来た道な様な気もするのだが、気のせいだろうか・・・(・・;)


しかも、単純にアクションだから、来季J1に再昇格できないというわけではないだろうし、
リアクションだから、育成ができないというわけでもないのだから、更に話がややこしい・・・(´Д`|||) 


リアクションサッカーは、堅実なだけにサッカーに面白みはないが、その分結果は期待できる。
アクションサッカーは、リスクが大きいために魅力的だが、
大勝も多いが負けも多く、成績は不安定になるというような一般的な傾向はある。
まあ、そうはいっても、結局は、選手と監督次第なのだが・・・。


サポーターというのは、私も含めて元来無責任なことしか言わない。

アクションサッカーの時は、ポゼッションして相手を崩すには技術が必要なのに、
結局、選手がヤンツーの要求に応えられないからこのままやっても無理だといい、
結果がでないなら面白くても勝たなきゃ意味がないという。
三浦監督が就任して、J1再昇格を果たすとホレ見たことかという一方で、
結果は出てもサッカーはつまらないという。(札幌は、バルセロナか・・・)
そしてJ1に昇格して低迷すると、今度は、J1では守備的な戦術は通用しないことはわかっていた。
それに戦術が難しすぎて選手にはわからないからレベルを下げろという。

技術もなく戦術も理解できず、かといって出来る選手をつれてくる資金もない。
それで、できないなら練習を沢山しろ!というが、沢山したら怪我をする・・・(・・;)


本当に、どうしろと?(笑)。


矢萩さん、あなたが社長なんですから、人に色々と意見を聞くのはいいのですが、
社長として、あなたがいいと思ったことをするのが私は一番だと思います。
そして、それが社長の仕事だと思います。

posted by whiteowl |13:35 | HFCの経営を考える | コメント(8) | トラックバック(1)

2008年10月24日

書き方の問題では? -違反者への処分-

10月19日の厚別で開催された柏戦後、札幌サポーターのフィールドへの
飛降り行為およびカメラマン等への威嚇行為があり、その処分がHFCから出ました。

10月19日 柏レイソル戦での違反者への処分について
>■違反者2名に対して…
>直近のホームゲーム2試合とその期間に開催されるアウェイゲームへの入場を禁止。

要は、今シーズンは、出入り禁止ってことでしょう?

そう書けばいいのではないかと思うわけですが・・・。


これだと、「飛び込み=ホーム2試合出入り禁止」ととる人が多いというか、
実際、そうだと思って処分が軽いという論調が多い。

本当は、そういう意図(今後も、飛び込み=ホーム2試合出入り禁止)で出したものでないならば、
「2試合のホームとその間の試合の出入り禁止」と「今シーズン出入り禁止」では、
実質的に結果は同じだが、周囲へ与える印象が格段に違うので、
「今シーズンは出入り禁止」の方が良いのではないかと。

道新の記事でも、
乱入サポーター2人、入場禁止に(10/24 10:18)
>今季の残り5試合への入場を禁止する処分を科した。

今季残り5試合、入場禁止となっているし、誰が書いたのかはわからないが、
HFCは、伝え方の違いをもう少し考えた方が良いのではないだろうか。


サポーターの不祥事が問題になっているこの時期に、
敢えて、今回はHFCがサポーターに寛大な処分を下したことを
対外的にアピールしたいのであれば、ホーム2試合禁止でもいいと思いますが・・・。

posted by whiteowl |12:43 | HFCの経営を考える | コメント(2) | トラックバック(1)

2008年10月23日

ゾーンディフェンスを考える。 -その6-

さて、久々の復活となりますが、今回のゾーンディフェンスを考えるは、
三浦監督が、その戦術をどう修正しているか考えていきたいと思います。


以前のゾーンディフェンスを考える。 -その5-で、


◎図1
(●・・・守備者 ○・・・攻撃側 ◎・・・ボールホルダー)

 ◎    ○
        ↓
 ● ×←●(※ここにスペースが出来るので左にヘルプにいけない) 


>上図1のように、ボールホルダーに対して、常に1対1なのです。
>左右から挟もうとするとラインが崩れてそこにスペースが出来るので、
>基本的にヘルプに行きません。

という点を指摘しました。これは修正されてます。
どう修正されているかといえば、(※下図2参照。)


◎図2
(●・・・守備者 ○・・・攻撃側 ◎・・・ボールホルダー)


◎     ○
↑ ←●
●    ←●    ←●


全体的に選手がボールサイド(ボール側)にスライドして、ボールホルダーに対して
二人がプレスにいってます。そして、ヘルプに行った選手があけたスペースを
その隣の人が埋めてカバーリングするということをしています。(※上図2参照。)


また、ゾーンディフェンスを考える。 -その4-で指摘した

>4-4-2の4-4の2ラインによって自陣のゴール前に
>2枚のゾーンの防御網を張り、その陣形を極力維持することで、
>自陣に相手に使われるスペースを消し、相手に自陣に侵入する隙を与えないこと。
>しかし、その一方で、陣形を維持することのみに囚われるとボールホルダーへの
>プレッシャーが弱くなり、流石にノープレッシャーでは、J1の高い技術の前に
>精度の高いクロスやミドルシュートを沢山蹴られる結果となっていること。

>そして、この2つのバランスをどうするかが一つのジレンマである。


このジレンマも、以前より、明らかに球際に強く当たりに行くように
なっていますし、マークも厳しくなっています。
ただ、人に付いていくことが多くなったので、その結果、
DFラインにスペースを作ることも多くなってきました。
しかし、以前からやってはいたのですが、DFラインの選手があけたスペースに対しては、
2列目の中盤の選手がカバーに入っています。(※図3参照)
さらに、チームとしてだいぶこなれて来た感じはします。


◎図3
(●・・・守備者 ○・・・攻撃側 ◎・・・ボールホルダー)
 
◎
↑
●   ●(2列目の中盤の選手)
    ↓ 
    ↓
 ← ←     ●    ●     ●  (←DFラインはここ)




上図2と図3であげたように、また、その他の所でもチームとしてカバーリングが
以前に比べて、しっかり出来るようになっていると感じています。
特に、この間の柏戦でそれをすごく感じました。
それが、負けはしましたが、私があの試合で選手を評価していた点でもありました。


上を見て、そんなこともできなかったのかと思う人がいるかもしれません。
それは、そんなこともできなかったともいえるし、一人ではなく
チームで行うわけですから、そんなことをするのが難しいといえるかもしれません。


毎日のように練習しているのですから、当たり前なのかもしれませんが、
日々、戦術の完成度は上がっています。
この間の柏戦の前半を見ればわかるように、カバーリングが上手くいってるときは、
J1でも守備が大きく破綻することは無かった。(※1失点目は、セットプレイ。)
今の選手を出来るだけ維持して今の戦術を実行できれば、
J2なら通用するレベルにあると私は思っているので、正直もったいない。

このやり方をリセットして、もう一度作り直すとなると、
ここまでくるのにこれだけ時間がかかったのですから、
再び次の戦術の完成度を上げるまで、かなり時間がかかるのは目に見えています・・・(・・;)

従って、J2最下位になっても育成をメインにするというならまだしも、
1年でのJ1再昇格を狙うなら、よっぽどの監督でもない限りは、
私は監督交代の方がギャンブルだと考えています。



フランスの1部リーグに、リヨンというチームがあります。
昨日のスペインのセビージャの話札幌とセビージャ(セビリア)FC。ではないのですが、
今でこそフランスリーグを7連覇する強豪ですが、それまではエレベーターチームでした。

さて、リヨンの転機は、同じ監督による長期政権を基本としたことにあるとされています。
リヨンの監督は、自分が辞めると言うか、どこかに引き抜かれてしまった場合を除いて、
3年以上同じ監督による長期政権になっています。


個で対抗できないチームは、組織を磨くしかありません。
しかし、組織をつくるには時間がかかるということを、もう一度考えなおすべきだと思います。

posted by whiteowl |13:24 | Tactics (戦術) | コメント(8) | トラックバック(1)

2008年10月22日

札幌とセビージャ(セビリア)FC。

今の札幌の状態を見ると私には思い出す一つのクラブがある。

それは、現在、スペインリーグ1部のセビージャFC(セビリア)だ。
2006-2007シーズンこそ、コパ・デル・レイを優勝(国王杯。日本でいうと天皇杯)、
リーグ戦を3位で終わるような強豪だが(※2007-2008シーズンは、5位。)、
以前は、2部に降格することも多い、正にエレベーターチームだった。(※下記表参照。)

スペイン南部アンダルシア地方にあるセビージャは、
(Sevillaの"ll"の発音の違いでセビリア、セビーリャとも呼ばれる。)
人口約70万人でスペイン第4の都市。
スペイン南部の政治、経済、文化の中心地であり、観光都市である。


そして、ちょうど2001年、セビージャFCが2部から1部に上がった年、
私はセビージャに行ったことがある。いい思い出もたくさんある街だ。

基本的に、スペイン人とはサッカーが好きだと仲良くなれる(笑)。
スペイン語がつたなくても、とりあえずスペイン代表選手の名前を並べると、
お前、日本人なのによく知ってるな!という顔をされて、握手を求められ抱きつかれる(笑)。
その時もそんな感じで、現地の人とサッカーの話で盛り上がった。

ただ、その当時、セビージャの人たちが異口同音に言うのは、セビージャは地方都市で、
金が無いから、今回1部に上がってもまたいつか落ちるだろうさという非常にさめたものだった。
スペイン南部のアンダルシア地方の人は暖かい気候もあってかスペインの中でも陽気な気質なのだが、
地元のサッカーチームに対しては、とにかくネガティブで、現実的だった(笑)。
この人たち、バル(バー)で話している分には、しおらしいのだが、
スタジアムに行くとかなり豹変する(笑)。
(※サッカーを見たいといったら、マドリッドみたいな都会と違って危ないから、
怪我をしたくなかったら、スタジアムには近寄るな!とすら言われました・・・(・・;))

この諦めにも似た雰囲気、だけど、サポーターは熱い。そう、どこかで見た光景なのだ(笑)。


さて、その熱いサポに支えられるもパッとしなかったセビージャFC。
実は、2001年に1部に昇格してから2部に降格していない。
(※下記表参照。その前は、昇格と降格を繰り返している。)
昔はエレベーターチームの代表格みたいに言われたが、
近年は、降格するどころか、強豪と呼ばれるクラブになっている。


○近年のセビージャFCのスペインリーグでの成績
(※プリメーラは1部、セグンダは2部の意味。)

1996-1997 プリメーラ・ディビシオン  20位
1997-1998 セグンダ・ディビシオン  7位
1998-1999 セグンダ・ディビシオン  4位
1999-2000 プリメーラ・ディビシオン 20位
2000-2001 セグンダ・ディビシオン  1位
2001-2002 プリメーラ・ディビシオン  8位
2002-2003 プリメーラ・ディビシオン 10位
2003-2004 プリメーラ・ディビシオン  6位
2004-2005 プリメーラ・ディビシオン  6位
2005-2006 プリメーラ・ディビシオン  5位
2006-2007 プリメーラ・ディビシオン  3位
2007-2008 プリメーラ・ディビシオン  5位

セビージャFC 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


転機になったのは、2002年に弁護士として活躍していたデル・ニド氏が、
セビージャFCの会長に就任したことによるとされている。

ただし、セビージャFCは、スペインでも屈指の下部組織を持つことでも有名である。
マルチェナ(スペイン代表 バレンシア)、レジェス(元スペイン代表 ベンフィカ)、
セルヒオ・ラモス(スペイン代表 レアル・マドリッド)、ケパ(ヘタフェ)、
ヘスス・ナバス(セビージャ)、ディエゴ・カペル(セビージャ)など
現所属を見ればわかるように、主力をビッグクラブに次々に引っこ抜かれても、
有望な若手選手を次々に輩出している。

そこで、実力はあるが、あまり移籍金のかからないお買い得の選手をスカウトし、
そこに自ら育成した若手選手を組み合わせることで、資金をかけずに
ビッグクラブに対抗できる強力なチームを作り上げることに成功したとされる。


セビージャの人口は、190万人といわれる札幌の半分以下。(アンダルシア州は、約780万人。)
そして、スペインでも経済的に貧しい地域とされる。
スペインは、サッカーが国技のようなところがあるので、単純に真似は出来ないが、
札幌にも可能性があると思わせてくれる事例である。


セビージャFCが示す、お金のない地方都市のクラブが成功するための一つのポイントは、
『下部組織の充実と優秀なスカウトの確保』だ。
これが長期的なチーム強化の視点に立ったときに、最も重要かつ堅実な路線だろう。
有能な若手を引っこ抜かれても、ビッグクラブから移籍金をせしめて
次々と有望な若手を育成して輩出する。そういう強かさが必要だ。


札幌の村野GMが進める育成路線は、このセビージャFCの例を見ても
地方のクラブが強くなるために、決して間違った方向性ではないと思う。

だから、私は、村野GMを支持するし、頑張って欲しい。
札幌を是非日本のセビージャにして欲しいと願っている。

posted by whiteowl |12:28 | HFCの経営を考える | コメント(2) | トラックバック(1)