2019年12月14日
席種名がわかりづらい。
「席種名がわかりづらい」 そう思ったことはないだろうか。 2017シーズンからチケットの席種の名称が大きく変わった。 なにか意図があるらしいことはこういった記事を読むと出てくるけれど、 未だにその目的はよくわからず、名称が有効に働いているらしいことは伝わらない。 2016年からの博報堂DYメディアパートナーズさんとの7年契約も4年が経ち、来年は5年め。 ので、そろそろ変わったことについての検討時期なのでは?と思い、自分でも考えてみる。 ・コンサドーレ劇場シート(指定席) ・赤黒センターシート(指定席) ・ミックスシート(指定席) ・サポーターゾーン・コーナー ・赤黒サポーターゾーン・バック ・コンサドーレゴール裏ゾーン ・アウェイシート(指定席) ・アウェイゾーン ・ファミリーシート(指定席) ・オープンスペースシート(指定席) 公式ホームページによると、現在の席種の名称はこのようになっている(割引のものは除く)。 見て、札幌ドームのどこの席に当てはまるかすべてわかる人はどれくらいいるだろうか。 ちなみにカッコ書きの『(指定席)』は最初から記載されていたのではなく、 いつからか追加されたもの。指定席か自由席かわかりづらいという指摘があったのではないかと思う。 これにより、すでに長かった名称がさらに長いものになっている。 とにかくわかりづらい。 新しい席種(もう新しくないけど)は、何年試合へ通っても私はさっぱり覚えられない。 『シート』が指定席で、『ゾーン』が自由席なのだと、言われるまで気づかなかった。 たまにちがう席に行こうとしたり、知り合いのためのチケットを買おうとすると どこがなんという名称なのかわかりづらくてなかなかイライラする。 購入先の店員さんと「旧SAです」みたいな会話を、4年めの今でもしている。 『サポーターゾーン』『赤黒サポーターゾーン』は、なんとなく『ゴール裏』を思わせる。 「ゴール裏だけがサポーターなのか!」と言われるかもしれないけれどそうではなく、 サッカーのサポーターというと声を出して応援しているゴール裏をイメージするだろうし、 チームカラーの赤黒を身に着けている率もほかの席種より高い。 ゴール裏を思わせなくても、言葉自体はすべてコンサドーレサポーターを表しているものなので、 サポーターゾーン、赤黒サポーターゾーン、コンサドーレゴール裏ゾーンに明確な差を見出すのは難しい。 『サポーターゾーン』と『赤黒サポーターゾーン』って、 文字だけを見るとなにがちがうんだ!と言いたくなる。 『サポーターゾーン・コーナー』『赤黒サポーターゾーン・バック』と呼ぶことで かろうじて席の場所をイメージできるようになっているくらいで。 『コンサドーレ劇場シート』という名称もよくわからない。サッカーは劇場なわけでもないし。 劇場(げきじょう)とは、Wikipediaによると 「演劇や歌舞伎、舞踊、オペラ、バレエ、コンサートなどを観客に見せるための施設」。 全然当てはまってない...名称だけのファッション劇場...! 『オープンスペースシート』は海外からのお客さんが自由席だと勘違いした、というお話も聞いた。 オープンなスペースのシートなのだから、そう思っても不思議はない。 英語圏の人に伝わらない英語とはこれ如何に。 すでに毎試合外国籍客は見かけるし、今後さらに海外からの来場が増えることはまちがいない。 困っているのは日本人だけではないのだ。 クラブがどういう意図で席種の名称を決めているかは、正直どうでもいい。 というか、4年経ってもその意図が見えないあたり、意図があったとしても意味がない。 かっこよさもこだわりもいらない。説明が必要な名称ではいけない。 名称を見ただけである程度想像できるようにわかりやすくするのが望ましい。 札幌ドームに慣れていなくても、CVSさんに聞かなくても、 席を選んでチケットを買って、ドームに着いたら自分の席につけるような 最初からできるだけ多くの人が理解可能なものにしたほうが良いのではないだろうか。 コンサドーレの席種だけを見ていても世界が広がらないので 他クラブが席にどういう名称をつけているか調べてみた。 札幌の「コンサドーレ劇場シート(指定席)」(旧 SS指定席)、「コンサドーレゴール裏ゾーン」(旧 B自由席)、 「赤黒センターシート(指定席)」(旧 S指定席)に相当するところを載せてみる。 (書いているだけでイライラしてくるな) 現J1で来季もJ1であることが確定しているクラブで。メインスタジアムはだいたいこんな感じ。 ・仙台… SS指定席、サポーター自由席、S指定席バック ・鹿島… カテゴリー1、サポーターズシート(ホーム)、カテゴリー2 ・浦和… SS指定席、ホーム自由席、SA指定席 ・FC東京… メインSS指定席、ホーム自由席、ホームセンター自由席 ・川崎F… SSS指定席、ホームA自由、バックSS指定 ・横浜FM… SSS、サポーターズシート、SB ・清水… SS指定席、自由席、SS指定席 ・名古屋… ロイヤルシート、ホーム自由席、B自由席 ・G大阪… カテゴリー1、ガンバサポーターシート、カテゴリー2 ・C大阪… カテゴリー1、ホームサポーター、カテゴリー4 ・神戸… (シーズン終了して掲載されてなかった) ・広島… メインSS指定席、サポーターズシート、バックスタンド自由シート ・鳥栖… SS指定席、サポーター席、S指定席 ・大分… SS指定席、トリニータシート、SB席 なにをもって「わかりやすい」とするかについては意見に個人差があると思うので、 他クラブが採用しているパターンを使うのが必ずしもよいとは限らないけれど、 長ったらしくない名称というのはどこも共通しているように感じる。 これからますます少子高齢化していく日本で、 チケットに小さい文字がたくさん書いてあるのは不親切極まりない。 旧式の名称がいいというわけではないので、クラブ独自の名称をつけることに反対なわけではない。 でも、わかりやすくなければいけないじゃない?と思うのだ。 では、どういう名称であればいいだろうか。 いっそ海外のチームや、そもそもサッカーではなくバスケットボールなども参考になるかと ほかのスポーツの席種も調べてみた(キリがないので載せないないけど)。 でも、余所のいろいろを見ていると、もうなにがよいのかわからなくなってきた...。 現在の席種は場所を表す名称にはなっていない。 そこに場所以外のなにか意味をこめてつけているということだろう。 けれどその意味が伝わらないのなら、ただ単にわかりづらい名称というように見えてしまう。 どうかこれから、未来永劫使えるコンサドーレの席種名が定まってほしい。 ----- このエントリーは『北海道コンサドーレ札幌 Advent Calendar 2019』の14日目に参加しています。 12月1日から毎日、いろんな人がいろんな視点でコンサドーレについて書いているものです。 おもしろいのでぜひ他のブログもご覧くださいねー。
posted by ひとみ |09:42 | コンサ徒然 | コメント(8) | トラックバック(0)