今宵も完封勝利！

　←この本、とてもオススメ!
　「キーパーを見ていて、何が面白いの？」
　「そもそもキーパーに上手い下手ってあるの？」
　なんて言われるたびイラッとしていたのだけど
　もーうとりあえずこの本を読んで!というかんじ。
　松永成立さん著『ゴールキーパー専門講座』。　
　読んだ方のレビューがとても高評価だったので
　気になっていたのだけど買って正解だったわー。

『ゴールキーパー専門講座』というくらいなので、GK向けの専門書でもあるのだけど
サッカーサポーター・ファンにGKのことを深く知ってもらって、
もっと深くサッカーを楽しんでほしいという意図もあるだけにプロではなくても楽しめる。
GKのことがいまひとつよくわからないけれどなんとなくGKのせいにしている、
という人が多いのではないだろうか。
GKの目線でサッカーを見られるようになれば、
サッカー観戦力はグッとアップするはずだ。と、ある。
目次のタイトルを見ただけでも、とても興味が沸いてくる。

・ファインセーブをしないGKを目指す
・「背が低いから前に出る」は間違い
・聞こえなくても声を出す
・ファンブルをしないためには？
・最大のNGプレー「かぶる」を防ぐ
・迷ったときは「出ない」
・PK「頭より上」と「真ん中」を捨てる
・ゴールキックで密集する理由は？
・「練習のための練習」はするな!

などなど。え？どういうこと？と興味をそそられるものばかり。
読みやすいこともあって、あっという間に読んでしまえる。
これはGKのみならず、サッカーサポーターのみならず、
GK以外のポジションの選手たちにぜひとも!ぜひとも読んでほしい!と強く思った。
GKが日頃どんなことを考えてプレーしているか、GKからどういう風に見えているか。
攻撃の選手にとっては、GKの攻略にもなるんじゃないかなと思うし。

GKを一回でもやったことがある人なら、試合中に自分だけが
ピッチから切り離されているような孤独感を味わったことがあるはずだ。
なんて言いたくないだろうことも、書かれていた。そうだったのか高原!なんて思いながら。
守備陣と話し合うときも、GKの主張に対して相手は複数で反論してくることだってよくある。
強い気持ちがなければやっていられない、それがGKというポジションである。
私が思っていたことや、今までブログで書いていたことなんかも載っていたりして
うわープロの人もこういうこと考えているんだなーなんて嬉しくなったりして。
今まで以上に、GKを観る楽しみが増えたなぁとホクホクしている。早く開幕しないかなー。

この記事に対するコメント一覧

Re:GKのことを深く知ってほしい

はじめまして。

似たような話をコミカルに描いていたのがマンガのジャイアント・キリング16巻でした。
練習試合で、ＦＷがＧＫやらされた時のセリフが「試合の時、走らなくていいなぁなんて思っていてすみませんでした」
「素人みたいなこと思っていたんだな、お前は」
取材をしてこの話だったなら、プロでもこう思っている人が多いのかもしれませんね。

posted by 蹴球シロート| 2010-12-27 10:32

Re:GKのことを深く知ってほしい

ＧＫ好きなひとみさんですが、
ついにこんな本まで買っちゃって、
とうとうＧＫを目指すのかと思ってしまいました。
でも、気持ちわかります。
この間スカパーでドイツの育成環境を取材した人が
出ている番組があったのですが、
ものすごく熱心に見てしまいました。
わたし、いったい誰を育成するつもりなんでしょうか。

posted by rocket2号 | 2010-12-27 11:30

Re:GKのことを深く知ってほしい

GKって、孤高って言葉がぴったり！？なポジションですよね、誰にしても。

＞GKの主張に対して相手は複数で反論してくることだってよくある。
カナシぃかな、責任転嫁したがる選手が多いぃってことですね。ふぅぅ。

ゴールキックで密集するのは多分、ボールの落下点に
いち早く移動、マイボールにして素早く攻撃するためでしょ～か～？
って、知ったかぶりしてないでｗｗ立ち読みでもいいから？読んどきなｗってことですねｆ（＾＾；）

posted by はりぃ| 2010-12-27 12:43

Re:GKのことを深く知ってほしい

いやあ、さすがは「ＧＫはかっこいいんだ!」推進者の
ひとみさんですね

・ＧＫはファインセーブでなくポジショニングが大事

・やたらと前に出てはいけない

・１Vs１ではギリギリまで動かない
　（カシージャスとかこれが凄い!）

・キャッチするか弾くかの判断
　弾く方向や強さが大事

など聞いたことはありますが、ＧＫの本質というものはなかなか知る機会はないものです。

川口が「当たってるという言い方はＧＫに失礼」
と前に言ってて、そうなんだ～と意外に思った記憶があります

語っているのは松永さんが多いですが、色んな人にＧＫを語って欲しいですね

posted by つくる| 2010-12-27 13:01

Re:GKのことを深く知ってほしい

うは、マニアック（笑）
でも無性に読みたくなってきた（爆）　←本屋に行く気満々

ＧＫとかサッカーとかに関わらず、一般社会においても
その場の目線で物を見るという事は重要な事ですよね。
でも、ひとみさんの場合、ＧＫ目線になりすぎて、転ぶ時も
肩から行くんじゃないかと心配です（爆）　←本当に心配してる？

posted by あさ吉 | 2010-12-27 23:01

コメントありがとうございます。

>>蹴球シロートさんへ
はじめましてー!コメントありがとうございます。
ジャイキリですが、言われてみますとその場面には
＞GKを一回でもやったことがある人なら、試合中に自分だけが
＞ピッチから切り離されているような孤独感を味わったことがあるはずだ。
を表している台詞がありましたよね。
「キーパーって試合中 こんなに心細いもんなんですね」という世良くんの台詞です。
なるほど確かに、Jリーグの選手や監督に取材をして描いているようですから
(取材を引き受けてくれた監督はのぶりんだけだったようですが)
GK経験のない選手って意外とこんなこと考えているのかもしれませんねー。

>>rocket2号さんへ
うははっ。いただいたコメントに笑ってしまいました。
私もこの本を手にとって、「GKを目指すのか!?」と思っていました。
体育"2"の人間なので、GKどころかサッカーどころかスポーツが下手なんですけど。
スカパーでそういった特集をしていること自体が
どういう目的なんでしょうね。広くサッカーを観てほしいということでしょうか。
それとも、自分のチームを育成の目で観ろってことかしら!?
だとしたら、rocket2号さんが熱心に観ていた時間は決して無駄ではありません。
自分のチームで活かしてね、ってメッセージだったのかもしれませんっ。
じゃあ私はやっぱりGKを目指した方が良いのでしょうか...。

>>はりぃさんへ
ゴールキックで密集するのは、ボールが高く上がるため50％-50％になりやすいので
選手同士の距離が近い方がマイボールになりやすいから、ということみたいです。
更に相手にボールが渡っても味方が素早くプレッシャーをかけられるから、と
はりぃさんがお話されたことも狙いのひとつのようです。
片方のサイドに固まったところで、1、2人が逆サイドに走る
というパターンも書かれていたのですが、これも面白いですよね。
うちではやらないですが。やらないのは、高原が信頼されているからかなぁと(ひいき目)。

>>つくるさんへ
さすがは、なんて言っていただく程のものではありません。笑
GKが好きではありますが、詳しいかと聞かれると全然ですので...。
＞・GKはファインセーブでなくポジショニングが大事
は、まさに最初の項目に書かれていることでした。
実は私も「当たってる」という言葉が苦手です。言葉の使い方にもよるのですが。
「今日の試合はついてる」みたいなイメージで使われると、
「GKが運だけで好セーブ出来ている日」と言われているみたいなのです。
その選手のこれまでの努力や実力で結果を出しているのよ!と言いたくもなったりです。
この本のひとつ残念なところがあるとしたら、このタイトルです。
サポーターや他ポジションの選手にも読んでもらいたいのであれば、
何かもっと目を惹くタイトルの方が良かったのではないかなーと思います。
『ゴールキーパー専門講座』だと、プロ・アマのGKやGKコーチしか手に取らないだろうなと。
でも"日本初の本格サッカーGK専門書"と帯に書かれているので、
"GK専門書"であることを推すことにしたのかもしれませんね。

posted by ひとみ| 2010-12-27 23:54

あさ吉さんへ

ぜひ!ぜひぜひ!本屋さんへGOしてください!(←必死!)
マニアックなのはタイトルだけ(のはず)なので、楽しめると思います。
こんなエントリーで読みたくなってくださるとは、嬉しい限りです～。
サッカーって、一般社会に通じる部分があちこちにありますよね。
確かに私の場合は、GK目線に偏りすぎている疑いがあります。疑いというか、確信ですが。
むしろGK以外の目線から観た方が良いのではないかという話も...。
肩から転んで、新潟から来るGKのように脱臼しないよう気をつけます。笑

posted by ひとみ| 2010-12-28 00:11