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2023年05月22日

応援自粛考

「コンサ時々日常」さんのブログやネットのニュースで、G大坂の応援をリードしている団体が20日のホーム・横浜M戦で試合前に応援ボイコットを宣言し、応援しなかったとのことです。私はハイライトでしか見ていないのですが、太鼓など鳴り物はなかったものの、自然発生的にコールやチャントが歌われていたようです。試合後に選手たちがこの団体のメンバーと話し合い、次の試合から再び応援を再開することになったそうですが、ボイコットやその後の対応についてはG大坂サポーターの間でも賛否が分かれているようです。

よそ様の事情はよく分からないので、私が口をはさむべきではないことでしょうが、実はコンサドーレの歴史でも「応援自粛」はありました。「コンサ時々日常」さんのブログにコメントさせていただきましたが、年間4勝しかできず、5試合を残してJ2降格が決まった2008年11月8日の札幌ドームでの浦和戦でした。記憶が定かでない点もあるので、当時の資料を探したところ、私のお宝保存ファイルの中にウルトラス・サッポロ(US)が配布したA4判ちらし「このクラブと生き抜くために。-応援自粛協力のお願い-」が見つかりました。
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実際、USの皆さんは試合が始まっても着席したままでした。それでも、US以外の1人の勇気ある若者が前へ出てトラメガでリードし、太鼓や鳴り物はなかったものの、有志がコールや拍手、そしてチャントを歌いました。私も応援に加わり、声を張り上げました。でも、約2万9000人の総入場者数のうち、浦和は大挙8000人が南側ゴール裏を埋めたのですから、ホームジャック状態だったように覚えています。ただ、浦和側も確かACL連覇を逃した当時の監督を批判して大ブーイングしたり、チャントは封印してコールのみだったような気がしますが、かなり記憶があやしいです。この辺は記憶違いがあるかもしれませんので、覚えている方がいらっしゃいましたらご指摘ください。

このほかにも、おぼろげな記憶では、いつの試合かは忘れましたが、試合開始前のコール、チャントをやめ、キックオフから本来の応援開始したことがあり、この時も「応援されなくなるぞと、選手やクラブに危機感を持ってもらうため」と説明されていたように思います。

応援自粛にはさまざまな意見があるでしょう。自粛するのも勝手ですが、私個人としてはあくまでも応援するために駆けつけているのですから、選手たちが90分間、戦っている間は全力で応援したいと考えています。選手やクラブが苦しい時にこそ応援するのがサポーターだと信じています。ただし、全力で応援したあと、試合後にブーイングするのは叱咤激励の意味で「あり」だと思っています。私はしないと思いますが。2008年の応援自粛も今思えば、長く続いた暗黒時代の一コマにすぎません。J1定着をほぼ果たしつつある現在、幸せをかみしめつつも、コンサドーレはそんな黒歴史を二度と繰り返さないよう選手・スタッフ、チーム、クラブ、そしてサポーターが心一つにして前へ進んでいきたいものです。


posted by papa12 |17:00 | 温故知新 | コメント(5) |