2009年07月02日
石崎サッカー。 -その2-
今年の元旦、天皇杯決勝の柏の石崎サッカーと 今の札幌のサッカーの具体的なイメージの違いは、 まず、ボールホルダーに対して挟みこんでプレスをかける際の甘さだろう。 札幌は、数的優位をつくってプレスをかけても、ボールを奪えない。 これが結果的に守備の甘さを招いている直接的な原因ではないだろうか。 後手にまわって後ろからファールをして、カードだけはたくさんもらっているが、 相手の縦をまず切らないから後手に回るし、 味方のフォローがあって挟み込んでも、プレッシャーが弱いからクロスを上げられる。 また、積極的な前線からのプレスでボールを奪えないので、 石崎サッカーの真髄である、そこからの素早いカウンターに移れない。 天皇杯決勝の時の柏は、味方がボールを奪うことを信じて、 カウンターを仕掛けるために、すでに他の選手数人がスペースに動き出していた。 一方の札幌は、確実にボールを奪えないからなのか、 たとえボールを奪ったとしても誰も動き出しておらず、 ボールを奪ってからパスの相手を探している状況では、チャンスにならない。 まず、しっかりと相手を食い止める守備が出来ていないため、 そこからボールを奪った後、連動して鋭いカウンターを繰り出せないという 悪循環に陥っているように見える。
posted by whiteowl |15:15 | Consadole Sapporo | コメント(2) | トラックバック(0)