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2010年10月07日

HFCの経営を考える2010 -その3- 結果優先の場合。

昨日の記事で書いた

>今重要なのは、来季どうするか?ということだと思われます。

育成優先であれば、予算をさらに圧縮して結果をある程度、度外視できる環境を整える。
結果優先であれば、戦術、選手編成を見直し、勝てるサッカーに切り替える。

というところを具体的なケースで考えてみようと思います。






まず、今回は、わかりやすいように、

結果重視の “極端な例” を考えていこうと思います。


今までの議論の過程でいえば、おぢさんの立場に近い考え方です。
札幌の近いイメージとしては、三浦監督1年目の2007年でしょうか。

(※実際は、もう少し柔軟に育成を盛り込む可能性もあるでしょうが、
あくまで結果重視で極端に考えた場合です。)





□ 結果重視で想定される基本的な方針


・経営は、J1昇格を目標として掲げるため、
 スポンサー、サポーターへも幅広くアピールしやすい。


・チーム編成は、J1昇格、できなくても上位争いに絡むために、
 とにかく結果重視にシフトします。

 チームの要所に、実績のあるベテラン or 力のある外国籍選手(特にFW)を配置。

 若手主体のチーム構成から、中堅、ベテラン中心のチーム構成にして、
 安定した試合運び、好不調の波が少なくなるよう配慮します。


・戦術は、主にカウンターサッカー(リアクションサッカー)で、
 堅実な守備を指導できる監督を招聘します。






□ メリット


・ある程度、コストパフォーマンスに見合うだけの結果が期待できる。

・守備が堅く負けにくいので、大きく下位に沈む可能性は少なくなる。

・遠距離移動、夏季の気温差がハンデとなる札幌では、
 それらのハンデに対応しやすい省エネサッカー。

・スペースへの動き、カバーをあまり必要としないので、
 選手が戦術に比較的対応しやすい。

・攻撃よりも守備の出来る選手が多くなる。

・その他






□ デメリット


・堅実なサッカーの裏返しとして、
 見ていてダイナミックなシーンが少なく、守ってばかりなので面白くない。

・その時点で最も力のある選手を起用するので、若手は出にくい。

・攻撃は主に前線のFWにロングボールを蹴るだけなので、
 相手のスペースを突くような選手の能力は上がりにくい。

・攻撃よりも守備の出来る選手が多くなる。

・その他






□ このサッカーで、運良くJ1に昇格できた場合。


チームの要所にいるベテラン選手 or 外国籍選手の維持と、
中心選手の大きな伸びしろが期待できないので、
昇格と同時にJ1レベルの選手の補強に失敗すると
J1で戦うだけの戦力を確保しにくい。

しかし、HFCの経営規模がJ1の他チームと比べて大きくないので、
このような戦力を毎年維持し続けるのは基本的に難しい。

したがって、長期間残留することが難しく、J1とJ2を行き来する
エレベーターチームになる可能性が高い。

また、札幌の場合は、降格時に降格の責任をとる形で、
チームが大きな方向転換をして低迷する可能性も高い。


大雑把にいうなら、

今の結果をとにかく重視するので、その分、将来性はなくなる。






ですが、今がなければ、未来もないわけですから、
今を重視するのは、ある意味当たり前であるという理屈が成り立ちます。

そして、現状のフロントを見ると、
まず、安定した経営を続けて、
経営基盤を安定化させるのが最優先であると思われます。

であれば、結果重視の選択肢のほうが、断言はできませんが、
成績に波が出にくいので、経営側の視点に立てば組しやすいと思われます。



その他のメリット、デメリットで、重要と思われるものがあればコメントください。

また、同じ結果重視でも、細かく分ければ選手の編成は若手中心にするなど
他の選択肢の可能性もありえますので、
ここの部分をこうすれば賛成だとかでもかまいません。



posted by whiteowl |18:00 | HFCの経営を考える | コメント(6) | トラックバック(0)

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この記事に対するコメント一覧
Re:HFCの経営を考える2010 -その3- 結果優先の場合。

北海道フットボールクラブは、株式会社です。

利益を出し、株主に還元する という責務を
負っているはず    なのですが、

運営会社も、応援するサポも
その辺を忘れているのではないでしょうか。

戦術・監督云々の前に、もっと大事なことがあると
思えてなりません。

カウンターだのポゼッションだの言う前に。

この弱体チームのことを慮ってのここ数回のエントリー
なのでしょうが・・・・・・・・・・

一昨年、J1での日々を過ごしましたが、
前年のJ2時代と違ったのは対戦相手だけ。

「J1昇格!」という錦の御旗を掲げても
収益が無ければ、何にもなりません。

そこをなんとかしなければ、机上の空論に過ぎないと
思えてなりません。

posted by 問題提起ありがとう| 2010-10-07 20:29

Re:HFCの経営を考える2010 -その3- 結果優先の場合。

メリットですか。
私はデメリットがメリットになると思ってます。

>攻撃よりも守備の出来る選手が多くなる。
のがいいと思います。
一言、どっちも共通してますよ!

相対的な事もあるし世界の常識ですね。

posted by dale| 2010-10-07 20:45

Re:HFCの経営を考える2010 -その3- 結果優先の場合。のお返事。

これまた、ネガティブな書き込みですね。

株式会社なんだから、手段何かどうでもいいから
とにかく利益をあげるべきだろってことですか?

>運営会社も、応援するサポも
>その辺を忘れているのではないでしょうか。

忘れてたら、こんな長い記事を連投するバカがどこにいますか?(笑)

まして、他の人も興味がなかったら、
こんな長くて読みにくくて、難しい話に毎日1000を超えるアクセスなんて来ないでしょう。

あなただけが心配しているように語られてますが、
皆、どうにかしようとは思ってるんですよ。

収益がないとこれ以降存続できないから、
じゃあどうしようかという話をしているつもりなんですが(;´Д`A ```

>daleさん

>相対的な事もあるし世界の常識ですね。

そこに気付いてもらえれば嬉しいです。

posted by whiteowl| 2010-10-07 21:41

Re:HFCの経営を考える2010 -その3- 結果優先の場合。

守ってばかりのサッカー?
三浦さんの頃の方が点を沢山取っていたのをご存じないんですか?

posted by 誤解も甚だしい| 2010-10-07 23:40

Re:HFCの経営を考える2010 -その3- 結果優先の場合。

“サポーター”という表現自体が、株主のそれとは別物ですからね。そう名乗って議論している以上、自ずから視点も内容も、経済の通念上の両者の関係には必ずしも当てはまらないものになっていくのではないでしょうか。

ただ、裏を返せば、母体が株式会社であることこそ、本来地域密着型で、存在そのものが存続意義(還元材料)と直結しているシュポルトフェライン型のクラブが成立しない根源であり(J百年構想の抱える最大の矛盾と落し穴でもある)、そうなると、ここで取り上げられている話題とそんなに外れる意見とも思えない(むしろ表裏一体?)。whiteowlさん、ちょっと過剰反応では?

あと、

誤解も甚だしいさん、

通りすがりに下手なことを言うと火傷しまっせ。この人はあなた、三浦さんがもう1年ウチの監督だったら次の年は本人に代わって札幌を率いられたんじゃないかってくらいの、三浦サッカーの大家(たいか)です。

posted by MasaMaru| 2010-10-09 12:42

Re:HFCの経営を考える2010 -その3- 結果優先の場合。のお返事。(MasaMaruさんへ)

株式会社といっても、行政からの人とカネの提供があるので、
完全に私企業ともいいづらい。

日本では、スポーツクラブの経営が難しいことは事実でしょうね。

まあ、別に、私が書いたことを最初から全部読めとはいいませんがね(;´Д`A ```

せめて、コメントするならこの記事くらいは通読して欲しいものです。

posted by whiteowl| 2010-10-11 15:00

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