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2009年04月20日

この実力は本物か? -第9節 セレッソ大阪戦-

19日、札幌は、ドームでここまで無敗で首位のセレッソ大阪とやって、4-1で快勝ホームで、372日振りの勝利つーか、どんだけ勝ってなかったんだ・・・(;´Д`A ```

その辺りは、観客動員数に如実に表れていて、セレッソには日本代表もいるし、
もう少し入るかと思ったんですが、蓋を開けてみれば11,035人と
前回のホーム富山戦と比べても500人くらいしか増えていません。

もう、相手は関係なくほぼ固定した人数しか来ていないということでしょうから、
草津と今回のセレッソとの連勝で、少し観客が戻ってくれば良いのですが・・・(;´Д`A ```


さて、今回の快勝の要因はいくつかあると思っています。



まず、第一に、セレッソがガチで来たこと。

まあ、試合開始前の順位が、札幌は13位、セレッソは首位なんで当たり前なんですけどね(笑)。
なので、もろに札幌の4-2-3-1が、セレッソ相手にはまった印象。

前半の序盤は特に札幌の両SH、岡本と藤田が前目に居たので、3トップに近かった。
札幌の3トップに対して、セレッソは3バック。
基本的に同数なので、一人抜けば決定的なチャンスが出来ます。
それが出たのが、開始早々の岡本の得点。

そして、岡本、どうした?というくらい昨日の岡本は切れていた(笑)。
望むことは、これを継続すること・・・(-"-;A 

そして、セレッソ相手に先制できたことが大きかった。

追いかける展開や、同点の時間が長かったなら、メンタル面の弱さを指摘され続けている札幌が、
ここまで大差をつけられたかどうかは怪しいところ。

その意味で、香川のスーパープレーで同点にされた後、
キリノが相手CBのトラップを狙ってかっさらった2点目がまた効果的でした。

しかし、香川はすごい。GK荒谷も「(香川の)ドリブルに対して、粘り強くついて行けなかった」
(【道スポ】GK荒谷スーパーセーブ (04/20 09:52))
と早く倒れこんでしまったことを反省していますが、ありゃ確かに動きが別格。

そして、キリノ。5得点で、セレッソの香川の6ゴールに次いで現在J2得点ランク2位。
このまま黒いヘアバンドをトレードマークにして売り出せば・・・(-"-;A 
キリノが生き生きしていた理由は、セレッソのDFラインが高く、
さらに3バックだったため、スペースがたくさんあったことと、
今節はシンプルにそのスペースを狙った走りこみと
特にクライトンからそこにパスが供給されていたことではないかと思われます。

従って、札幌の4-2-3-1のフォーメーションが
セレッソ相手にはまったといえるのではないでしょうか。

後半はセレッソも札幌の攻撃時にはサイドのスペースをしっかり埋めるように修正してきたり、
最初から4バックの布陣のチームや、引いて守ってくるチームに対して
崩しきれるかはまだわからない。1トップで前線にスペースがなければ、
キリノがあそこまで生き生き出来たかは疑問ですし、
後半の2得点は、崩してとった点数ではなく、セットプレーとクロスカウンターですからね。




もう一つ考えられる要因は、選手の積極的な気持ち。

それは、前線からの積極的なプレスや21本というシュート数にも表れていますが、
それが今まであと少しで決め切れず、試合の流れを悪くしていたシュートを
相手ゴールの中に入れたのかなと。

↓のインタビューの引用で監督も繰り返し述べていますし、
そういう選手の積極的な気持ちが、運を呼び込み勝つことが出来たのだと思います。

【J2:第9節 札幌 vs C大阪】石崎信弘監督(札幌)記者会見コメント(09.04.19)
なかなかホームで勝てないなかで、今日は首位のセレッソが相手ということで選手の気持ちが出たのではないかと思います。

今日勝てた原因というというのは、点を取れるところで取れたというところだと思います。過去ホームで3試合やりましたが、その時は得点チャンスを決めきれずに負け、あるいは引き分けてしまっていた。

Q:過去の試合ではチャンスで決めきれなかったが、今日は決められた。その具体的な違いは何だと考えていますか?
「運です(笑)。まあやはり、公式記録を見るとシュートを21本打っているんですよね。キリノが5本、クライトンが4本、西嶋、上里も4本と。いままでだと、他人にパスしたりというところでシュートを打つようになってきた。やはりシュートを打たないと点が入らないので、そういうところの意識に違いがあると思います。次の試合ではどうなるかわからないですけど」


今回は、相手が首位のセレッソということもあり、特に選手に気持ちが入っていた面はあるでしょう。

しかし、守備面の課題もだいぶ良くはなっているのですが、きっちり出来ていたわけではない。
例えば、数的優位をつくっておきながら、結局中に切り込まれたり
クロスを上げられたり、カバーが遅れるシーンが見受けられたり・・・(-"-;A 
あとは、今節ダニルソンがフル出場してイエローをもらっていないことからも分かるように、
(多分、初めてでは?)ダブルボランチの攻守のバランスも良くなってきていますが、
(CBとの連係もありますが、)中央、バイタルエリアでの
プレッシャーが弱くなる時間帯がある。などなど。

ノブリンも「今自分の中にあるのは問題点をいかに修正していくかということ」
と語っているように特に守備面での課題が、今回は払拭されての快勝ではありませんでした。


次節は、16位と下位に沈む横浜FC。弱っているチームを元気づけることには定評があるだけに(笑)、
次節もきっちり勝って、この勢いが本物であることを見せて欲しいですね☆


posted by whiteowl |12:55 | 2009 J-league Games | コメント(7) | トラックバック(0)

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この記事に対するコメント一覧
Re:この実力は本物か? -第9節 セレッソ大阪戦-

>追いかける展開や、同点の時間が長かったなら、メンタル面の弱さを指摘され続けている札幌が、ここまで大差をつけられたかどうかは怪しいところ。

同感です。

ただ、あちこちで言われているメンタル面どうこう以前に、単純に個の力量の差で負けていると思います。過去2シーズンは、そこをどう埋めるかがそのままチームの方針でしたが(Whiteowlさんに三浦札幌のことを語るなどおこがましいですが…)、今季はそこはそことして、自分達の良さを作っていこうという戦い方なので、まあ、形になるには時間がかかるかと。

得点の形がはっきりしてきたのは良いことだと思います。まあ、はっきりすればそこを潰されるのですが(笑)。守備、(試合結果はともかくそれ自体が)良くなっていましたか?

posted by MasaMaru| 2009-04-20 14:04

Re:この実力は本物か? -第9節 セレッソ大阪戦-(MasaMaruさんへ)

>守備、良くなっていましたか?

このコメント、(◎_◎;) ドキッ!!としました(笑)。

まあ、相手が前線にタレントを揃えるセレッソだったということもあり、
結構崩されてましたからね・・・(・・;)

プリオールさんが付け足しでコメントしてましたけど、
セレッソ戦は、右SHの征也が右サイドで足つるくらいディフェンス頑張ってましたね。
だから、プレッシャーの弱い札幌から見て左サイドにセレッソの攻撃が偏ったように見えました。

右サイドの征也とダニルソンに比べて、左サイドの岡本と上里の守備が厳しくなかった
ということは言えそうでした。

ただ、前線のキリノもクライトンも右サイドに流れることが多くて、
左サイドは常に人が居ない状況になっているというのもあるかなぁと。

守備の面では、止められているかは別として(苦笑)、しっかり相手にプレスをかけているし、
それを継続してハードワークしている点は、評価しても良いのではないかと思います。

posted by whiteowl| 2009-04-21 13:29

Re:この実力は本物か? -第9節 セレッソ大阪戦-

なるほど。

あ、でも岡本は本当に広い範囲で頑張ってて、左の守りを薄くしてしまったことより、その他のエリアで仕事をした功績が上だと思うのです、少なくとも今回に限っては。求められている仕事も守備よりは攻撃の比率が高いと思いますし(私が守備はちょっと…と言いたいのは主に本物のDF陣についてなので)、だから許してあげて下さい(笑)。

posted by MasaMaru| 2009-04-21 15:39

Re:この実力は本物か? -第9節 セレッソ大阪戦-

こんにちは。

前半の前半は、
左右のバランスを考えて攻撃できていたように感じます。
前半開始早々のダニルソンの強烈ミドルなどありましたが、クライトンが左に流れ、藤田が中に絞る形からでした。岡本の得点も、趙が左のスペースをよく見ていたと。
右に偏る攻撃、中薄を、チームとして回避しようという意識があったのだと思います。

ただ、徐々にやはり攻撃が右サイドに偏っていきます。whiteowlさんの言われるとおり、キリノ&クライトンが右寄りでプレーする機会が増える。
それに対して、中薄にならないように、Wボランチ&岡本がポジショニングをしていた(今までよりは顕著に)ので、結果、コンサの左サイドにはスペースがあったと言えます。
岡本あたりは、必死にサイドに走ってポジション修正する様子が、けっこうな回数、確認できます。

セレッソにしてみれば、マイボールにした際に、
単純にスペースのある右サイドを使いたかったのだと。
また、酒本が好調だったので、右サイドはもともと使いたいサイドだったのでしょう。
試合の流れの中では、香川よりも乾の方が、サイドライン寄りまで開いてプレーしていたように思います
(乾は主に右サイドに開きます。セレッソにしてみれば、前の3人の距離が開きすぎない方がよいのだろうけれど)。

結果、コンサの左サイドは、数的優位を必ず作れた状況にないので、左からやられた印象が強いのだと。

また、岡本&西嶋VS酒本&乾のマッチアップなので、
決してやられすぎたとは思いません。

守備はよくなったか…
判断は難しいです。
ですが、香川、乾を潰すのに、
センターバック2人が、けっこう前に積極的に出ていました。バイタルエリアで自由にさせないよう、意識していたのかもしれませんが、判断を誤れない、勇気が必要なプレーであると思いますし、集中してやりぬいたと言えるレベルだったと感じています(そして、このCBのはたらきの効果もあって、Wボランチが縦に長い距離を動いてプレーできたとも思います。)。

失点の場面は、乾も香川も前を向いてプレーしていたし、二人の距離もよかった。
エリア内に進入されているから、シュートを意識せずにはディフェンスできないし…。
荒谷が出た場面で、西嶋もカバーに来ていたから、荒谷が倒れる前に西嶋があたり、それから荒谷といければ、あるいは失点しなかったかもしれないけれど、
それは全くの結果論で…。

香川がやはり日本代表になるだけのものを持っているということだと思います。

1試合では判断は難しいですね。
次節、横浜FC相手に、攻守ともに同様の意識でプレーし勝ちきれるかですね。(キリノ出場停止だけど…)

posted by はげお| 2009-04-21 17:18

Re:この実力は本物か? -第9節 セレッソ大阪戦-のお返事。

まさまるさんとはげおさんのコメントを読んで、
札幌の考えられる守備の問題は、2つなのかなと。
1つは、左右両サイドのバランスの問題。
もう1つは、バイタルエリアの守備の問題。

>中薄にならないように、Wボランチ&岡本がポジショニングをしていた

ノブリンの守備は、チャレンジ&カバーなので、基本的にサイドチェンジには弱いですよね。

岡本が走り回っていたのは、相手がむしろ左サイドから組み立てて、
左サイドに集まってきたところをそこを起点に
スペースのある逆サイドに振られていたともいえるわけですよね。

予測の域を超えませんが、そういう攻めに弱いというのを
セレッソに忠実にやられたということではないかと。

だから、ボールにチャレンジはするんだけど、
そのカバーをどうするかというバランスの問題は、まだあるんじゃないかというか、
この戦術をやってる上では、避けて通れないのではないかなぁと。

もう一つは、バイタルエリアでの守備。
CBの吉弘と趙が、バイタルエリアに出てきて潰していた。
でも、ボランチが付いて行くのか、どっちがいくのかとか、
曖昧なところがあって、プレッシャーが弱くなったりフリーになったり、
後ろから飛び込んでくる選手に対しては、仕方ない面もありますがどうしてもマークしきれていない。

セレッソはバイタルエリアでDFラインの前に楔のパスを入れて、
それを潰しに来たDFが前に出ることで出来たギャップによるスペースに
他の選手が走りこんで、楔から戻したボールをそこにパスを出す。

まあ、サイドチェンジもそうですが、これをきっちりやってくることから考えても、
セレッソはJ2レベルじゃないですよね(笑)。

左右のバランス、バイタルエリアの守備。
どちらもコーチングが重要だと思われるので、今までのように大人しいままじゃ
出来ないサッカーかもしれませんね。

posted by whiteowl| 2009-04-22 00:02

Re:この実力は本物か? -第9節 セレッソ大阪戦-

1対1に負けていた印象が強かったので、そのあたりを考えると、上位陣にはいい試合をして、下位に取りこぼしそうな気がします。
勝った相手は、みんな攻めてきてくれるチームです。

自分もフットサルの大会に出て経験があることなのですが、他には、全然勝てなかったのに、なぜか優勝したチームにだけ引き分けたり、勝ったりしていることがあります。
相手が強いとわかっているので、みんな必死になってプレーするわけです。
ところが、相手が格下や同程度のチームだと、手を抜くわけではないけど、それなりのプレーで勝負できるので、120%の力を出す気にはならないわけです。結果守りを崩せずカウンターで失点する・・・今のコンサと同じですよね。

今回もそれに当てはまったんじゃないかと思ったわけで、それだとプロのメンタリティとしては心配です。彼らは、どんな相手であっても試合の勝ち負けで、お給料が変わるわけですから。

戦術も確かにそうですが、このメンタルの部分が大きいような気がしています。今現時点では、選手の適正を探っている感じですし、1まわり目は、一喜一憂になりそうです。

posted by langu| 2009-04-22 10:37

Re:この実力は本物か? -第9節 セレッソ大阪戦-(languさんへ)

お久しぶりです。

>勝った相手は、みんな攻めてきてくれるチーム

仰るとおりで、前に出てきてくれるので前線にスペースがある。
引かれたときに、セレッソのようにそれを打ち破るだけの連係はまだ?ですよね。

どんなスポーツでもそうですが、良い意味でも悪い意味でも、
相手に合わせてしまうことってありますよね。
相手が良いとつられてこっちのプレーも良くなる。相手がミスが多いとこっちのミスも多くなったり(;´Д`A ```

私も↑の記事の2番目の勝因としてあげていますが、セレッソ相手に気合がはいっていた
という点はあったと思います。

難しいですが、相手によらず、この気持ちを保てるかでしょうね。

横浜FC、今でこそ16位ですが、なめてると痛い目を見そうですしね。

posted by whiteowl| 2009-04-22 12:27

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