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2008年11月19日

「犬飼vs鬼武」の報道について -秋春制-

アメリカ大統領選挙のとき、日本のマスコミは盛んにオバマvsマケインの対立構図で煽った。
その際、両者の政策の違いは、ほとんど日本では触れられていなかった。

それと同じ構図を犬飼JFA会長と鬼武Jリーグチェアマンの秋春制を巡る対立報道で感じる。
(※私の秋春制移行問題に対するスタンスについては、こちら。)


今までの報道から推測される犬飼JFA会長の主張する秋春制は、9月開幕の翌年6月閉幕で、
1月と2月にウインターブレイクを入れず、7月と8月を休みにする。
(従って、キャンプを涼しい北海道ではるチームが多くなり、北海道にもメリットがあると主張している。)

積雪地帯での冬期間の試合については、人工芝の使用を許可し、
練習場については、屋根をつけて対応し、その資金にトトのお金を当てるらしい。
このようにインフラの整備を考えると、2010年の開始は難しいが、
期限を切らないと具体的な話にならないからということであった。
犬飼会長「ドームに人工芝、練習場に屋根つけよ」(11月10日報知)

一方、犬飼氏に楯突いているとされている鬼武さんの言葉は、
犬飼会長改革案にJ鬼武チェアマン反発(11月19日日刊)
>(1)シーズン制移行 委員会では9月開幕~5月末の秋春制で試合日程をシミュレーション。
>11年1月のアジア杯(カタール)など日本代表の活動期間を考慮すると、
>リーグ戦8~9試合が未消化になると結論付けた。欧州のように、
>8月中旬から前倒しで開幕する例もあるが、鬼武Cは「猛暑や雷雨があるから
>7、8月はやらないという(シーズン移行の)大前提が崩れる。
>準備が必要だし、10年からは無理」と断言した。

大事なことは、鬼武さんは準備が必要だし、10年からは無理と言っていることである。
それすなわち、秋春制導入を拒否という報道になっているが、現場サイドの人間として、
現実的に10年の移行は無理だといっているだけなのだ。

その前には、出来ないということを前提に話をしても仕方が無いという旨の話もしており、
鬼武さんは、秋春制導入に絶対拒否という立場ではない。

そして、10年に導入は無理ということは、強硬に導入を主張している犬飼氏も
薄々感じていることであり、鬼武発言をもって秋春制そのものがぽしゃったわけではない。


マスコミが両者の対立を煽って盛り上げて、穏健派の鬼武さんを抵抗勢力とみなし、
その結果、犬飼さんが強権を発動してJリーグチェアマン人事に介入してこないとも限らない。
私にはマスコミが対立を煽って、現実を掻き回して、ややこしくしている様にしか思えない。

この国は、もう少し中身のある話は出来ないものなのか・・・(・・;)

posted by whiteowl |14:26 | 秋春制について | コメント(0) | トラックバック(1)

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札幌は昨日から降り続いた雪のため文字通り"一夜にして"真冬になりました。 コンサ隊の「やっぱりウチの子」に今朝の札幌市街地の写真が載っていましたが,自分の住んでいる街なのにあらためてネットに掲載された写真を見ると説得力がありますね。 ※スポーツ紙は宮の沢(白恋)の写真載せないかなあ。:-) 選手の皆さんは体調管理にいっそう気をつけて東京V戦に臨んで下さいね。 ※東京に行く際には"お土産"としてグラウンドの雪を発泡スチロールのケースに詰めていくと良いのではないでしょうか。:-p さて,秋春制ですが,…。

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