2020年12月27日
【2003年香港蹴球】4 香港サッカー第一試合観戦
いよいよ、香港サッカー観戦である。しかし、なぜ香港でサッカー観戦なのか。別に韓国や中国でも良かった気がする。当時の記憶をたどってみると、当時仕事がなく暇だったものの、一応、仕事を探している身であった。行くチャンスがあるなら12月のクリスマス前だろうと考えていたはずである。それで、12月にサッカーをやっていて、無料マイルで行ける場所と考えたら、香港が浮上したわけである。香港リーグはヨーロッパのように秋春制を採用して、12月はシーズン真っ盛りである。この時期、確か、韓国でも日本で言う天皇杯のようなトーナメント戦やっていたのだけど、日程が読めなかった。 それと香港リーグのHPは英語版があり、日程などつかみやすかった。また、香港リーグは1908年創設と、アジア最も古いプロサッカーリーグだとわかり、香港リーグへの興味関心が深まっていった。 さて、香港島からスターフェリーに乗って、大陸側へ来た。そして、フェリー乗り場近くのカメラ屋で電池を買って、プロレスラーのような強面の店主にぼられたと言うのが前回までのこと。 その後、歩いて地下鉄の尖沙咀駅へ移動し、そこから数駅の旺角駅まで乗車する。 これから香港リーグの会場となるら旺角大球場まで少し歩く。 スタジアムは花市場のすぐ裏にあった。 入口で入場券を買う。60H$だった。席はどことも決められておらず、このチケットで2試合観戦できる。この当時の香港リーグは、各チームにホームスタジアムはなかったはず。すべてのチームが旺角大球場や香港スタジアムを試合会場にしていたはずである。 つまり、ホームアンドアウェイ方式でなく、集中開催方式である。 第一試合の開始時間が13時15分、その2時間ぐらい前に会場に入ったと思うが、全然、スタンドに人がいない。ただ、試合開始に近くにつれ人の数が増えていった。最終的には700人から800人ぐらい集まっただろうか。 とりあえずメインスタンドに腰を下ろす。椅子などなく、コンクリートが段々になっているだけ・・・。観客は年寄りが多いが、若い人も女性も少なくないし、親子連れもいた。レアルマドリッドのユニを着ているカップルもいる。 一応サッカー専用スタジアムなんだけど、スタンドとピッチの間に結構スペースがある。 ちなみに入り口を入るとすぐスタンドに出るわけではなく、入り口を入るとピッチとスタンドの間のスペースに出て、そこからスタンドに上がる感じである。 なのでこの上の画像のように、試合中もピッチとスタンドの間のスペースで立ち見観戦もできるのである。食べ物屋もピッチとスタンドの間のスペースに設置してあった。 13時15分試合開始。第一試合は、香港のチーム、ビューラーレンジャーズと中国、広東省のチームNancheng R・Eの対戦。香港リーグには広東省のチームが参戦していた。ちなみにどちらにも外国人選手がいる。 青色のユニがビューラーレンジャーズのはず。 今、ウィキペディアで調べてみたら、ビューラーレンジャーズは1958年にスコットランド人がグラスコーレンジャーズにあやかってチームを作ったとか。私が観戦していた2003年は、ビューラーというスイスの時計メーカー(もしくは香港でビューラーを販売していた会社かな?)がスポンサーになっていたようでビューラーという冠がついていたらしい・・・。 このチーム凄いのは、1982年にあのジョージベストが在籍していたとのこと。 ビューラーレンジャーズの布陣は4-4-2。黒人ツートップで、白人の選手が司令塔だ。 試合の方は、前半4分、ビューラーレンジャーズが自殺点で先制。ビューラーレンジャーズペースかと思われたが、広東のチームも20分以降、縦パスが繋がりはじめ、次第に香港チームが元気なくなる。 選手が倒れると担架でなく病院にあるような車輪つきの寝台を利用するのが面白い。芝が荒れないのかなと思う。 1対0.ビューラーレンジャーズリードで前半終了。 面白かったのは、柵がついている選手移動通路。観客の通路と交差するので、選手が通るときは踏切のごとく柵がしまり、観客は選手の移動が終えるまで待たないといけない。 前半が終了してバックスタンドに移動する。 その前にスタジアムに1つだけある売店で腹ごしらえ。鶏のもも肉を18H$で購入。これが抜群にうまい。コーラとよく合う。もしかして地鶏を使っているのかと思う。今まで自分が食べたスタジアムグルメが一番うまかったと言っても過言でなかった。 バックスタンドからは九龍鉄道の列車が走っているのが見られる。頻繁に列車が通過して行くのは、鉄道好きにとって嬉しい。 後半になってビューラーレンジャーズに所属する中国代表のFan・Zhiyiが出場。マイナーな香港リーグに中国代表選手がいるのは珍しい。DF登録の選手だがトップに入る。背の高い選手だ。従って、前線でボールを頭で落としてチャンスメーキングする、いわゆる「電柱」の役割に徹している。 後半5分過ぎビューラーレンジャーズが追加点をあげる。 後半25分になると中国代表選手は本来のポジションのCBに移動。 ビューラーレンジャーズは2点リードだったがいつのまにか同点に追いつかれる。広東チームの同点弾は、ビューラーレンジャーズの選手が倒れてもボールを外に出さずにそのままゴールを決めた。あまり誉められた物ではない。 しかし、終了間際、広東チームのゴールエリア内の接触プレーで審判がファールをとり、ビューラーレンジャーズにPKを与える。審判に詰め寄る広東チームの選手達。1度は納得したが、PKが決められてからも審判に詰め寄る。 結局3対2でビューラーレンジャーズの勝利。香港チームの勝利ということでスタンドから歓声があがる。試合が終わっても広東チームの選手達は審判に詰め寄っていた。 正直、PKをとるには微妙な判定だったと思う。ピッチの外に出る審判団にスタンドから声がかけられていた。私には「よくやった!!」と言っているように聞こえた。
posted by こんびに♪ |08:53 | 2003年香港蹴球紀行 | コメント(2) |
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この記事に対するコメント一覧
Re:【2003年香港蹴球】4 香港サッカー第一試合観戦
とても興味深く拝見させていただきました。面白かったです。
踏切があるなんてびっくりですね。
広東省のチームが越境参加というのも意外ですね。
稲本がいたカーディフとスウォンジーもウェールズからイングランドリーグに越境参加ですよね。
レンジャースという名前も好きです。
イングランドにはクイーンズパークレンジャースがありますが、GOALというイギリスのTVドラマで主人公が所属するクラブはロンドンレンジャースでしたね。実際はそんなクラブはないと思いますが。
posted by かもめ| 2020-12-29 20:25
Re:【2003年香港蹴球】4 香港サッカー第一試合観戦
かもめさん、コメントありがとうございます。
ちなみに香港リーグは、数年前から香港プレミアリーグがトップリーグになり、かなり変わったようです。ただ、私が観戦したレンジャーズはプレミアで頑張っているようです。広東省のチームは今は参加してませんね。ところでなぜチームの詳細や選手のことがわかったかと言うと、香港サッカー協会のHPを見たからです。香港だけにちゃんと英語で対応しており、わかりやすかったです。自分が観戦するチームの選手一覧表をプリントアウトして持って行きました。今も取ってあります。広東省のチームは中国名が「東莞南城」というチームで2003年に創設されました。今は中国リーグに所属しているのかと調べてみたら、中国の1部から3部までのリーグには所属してなかったですね。今、もう一度ネットで検索かけたら中国の3部にいたこともあったようです。かもめさんが仰るようにウェールズのチームがイングランドプレミアに参加するようなかんじですね。確か北部アイルランドのチームがアイルランドのリーグに参加するような例もあったような気がします。GOALというドラマ、私は知らなかったのですが興味深いです。
posted by こんびに♪| 2020-12-30 06:43