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2008年10月08日

来季も三浦監督続投希望。 -その3-

俳優の緒形拳さんが亡くなった。
個人的には、NHK大河ドラマ「毛利元就」の尼子経久役が印象に残っている。
(風林火山の宇佐美定満役もそうでしたっけね。)

最近の男優は、良い意味で男っぽさがない。織田裕二、豊川悦司くらい?
そして、その二人が出ているリメイクされた映画「椿三十郎」。
それでも、どうしてもオリジナルの三船敏郎と仲代達矢と比べてしまう。
時代を語るほど長くは生きていないつもりだが(笑)、時代によって求められる
男性像は違うのかもしれない。それは当たり前なのだが、寂しくもある。

ご冥福をお祈りいたします。



閑話休題。
一貫して三浦監督の続投を要請してきた当ブログ。
しかし、大方の予想は、要請したところで三浦監督が受けないだろうというものである。

私は違う見方をしている。三浦監督にも続投することにメリットがあると思うからだ。

まず、今季、札幌がJ2に再降格してしまった場合、昨季の横浜FCとセットで、
『守備的な戦術で昇格したチームは昇格できてもJ1で通用しない。』
という一般的な説が定着する可能性が高いと踏んでいる。
(※その説についての考察は、
リアクションサッカーがもたらす精神的影響 -三浦サッカー考。その3-を参考にされたし。)

そうなると、もし三浦監督の能力を高く評価していて、J1に昇格したいJ2のクラブも、
あがってもすぐ落ちるならねという世論によってフロントも取りづらくなる。
また、降格した監督をわざわざJ1のクラブが抱えるとは思えない。

三浦監督ならば、しばらく解説者をやって気分転換しつつ新しいサッカーを吸収しなおして、
再び監督になる日が来るかもしれない。しかし、上記のレッテルは残ったままだし、
ブランクを空けたところで、オファーが来るという絶対的な保障もない。
まして、ブランクが空けば空くほど、実戦感覚という理由からオファーが来なくなる。

そして、何より三浦監督は、プロ選手としての実績がないがために、
当たり前なのだが、監督として実績を残し続けていくことでしか評価されない。
彼が監督であるためには、監督として成功し続けるしかない。非常に厳しい立場だ。

このまま辞任するのは簡単だが、このまま辞めればしばらくこの失敗のみが付きまとうことになる。
三浦監督の監督としての実績として、それがプラスになるのか?
しかし、J2降格したとしてもそれを立て直し、再びJ1に挑戦することに成功し、
今度はJ1残留に成功することができたとしたら?
それは彼の実績として、輝かしい不動のものになるに違いない。


確かに、そうなればの話ではある。そうならない可能性だって当然ある。
しかし、怪我人が多く、補強も上手くいかないそんな状況の中、
この結果に一番悔しい思いをしているのは、監督自身に違いない。
サッカーへの夢が捨てきれずに、単身ドイツに乗り込んだ男である。
この状況で監督を続けているのもタフだが、それでも茨の道を行く男だと信じたい。
三浦監督にはリベンジして欲しいと思うし、自身のためにも是非成功して欲しい。


時代は変わった。腹を切るという方法で本当の問題は解決しない。
(※欧米では、よく問題をおこした関係者が問題を解決する方が、
問題の本質を理解しているだけに、問題をよりよく解決できるとされている。)
新しいサムライの生き様を見せて欲しい。




追記。
検索していたら、面白い記事を見つけました。

イタリア通信103:<番外編その1>三浦監督 ドイツ仕込みのアウトサイダー(07.2000)

この文章の最後。
>守って守ってカウンター、というサッカーには興味ありません。

今のサッカーが彼の信念ではないということがわかります。
正に状況に合わせたサッカーを選択しているということ。
この発言をしたのが2000年。それから色々あったのでしょうね。

posted by whiteowl |13:25 | HFCの経営を考える | コメント(14) | トラックバック(1)