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2008年10月02日

逃げられた恋人が戻ってきた・・・(・・;)

当然、私のことではなくて・・・、ダヴィのことです・・・(笑)

本日付、北海道新聞より
ダビ、一転残留 移籍交渉成立せず(10/02 10:47)

何か周囲のどう扱っていいのやらというような微妙な空気が、
タイトルみたいな感じに似ているなぁと(笑)。
嬉しいんだけど、その嬉しさを素直に表現できないみたいな・・・。

私の場合は、逃げられた恋人と縒りを戻してうまくいった試しはありませんが ( ̄□||||、
ダヴィとHFCの関係は如何に!(笑)

posted by whiteowl |22:51 | Consadole Sapporo | コメント(0) | トラックバック(1)

2008年10月02日

ゾーンディフェンスを考える。 -その3-

ゾーンディフェンスを考える。も3回目になりました・・・(・・;)

1回目は、サッカーに限らない球技における一般的な意味での
ゾーンディフェンスとマンツーマンディフェンスの意味を確認しました。
一般的な説明のされ方として『マンツーマンは人、ゾーンは地域。』というが、
どちらもボールホルダーに人が付いてプレッシャーをかけて、
ボールホルダーを自由にしてはならないことが重要であることを確認しました。
ゾーンディフェンスを考える。 -その1-

2回目は、現代サッカーでは、
基本的にマンツーマンではなく、ゾーンで守備をしていることに触れました。
ゾーンディフェンスを考える。 -その2-
(※2回目で書き忘れましたがセットプレイ時は、マンツーマンで守る場合も多いです。
それについては、以前書いたのでそちらを参照してください。
セットプレイ時のゾーンディフェンスの問題点について)



今回は、マンツーマン(マンマーク)ディフェンスとゾーンディフェンスの
サッカーに限らない一般的なメリット、デメリットを比較したいと思います。


まず、マンツーマンディフェンスとは、
「常に特定の相手選手に1対1で付くディフェンスの方法」です。

〇マンツーマンディフェンスのメリット相手選手に守備側が誰が付くのか選択できる。
そのため、「長身>長身」、「足が速い>足が速い」などの対応がしやすい。

② 守備を行う相手が明確で、1対1による守備を基本とするため、初心者でもわかりやすい。


〇マンツーマンディフェンスのデメリット

① 攻撃側の選手の位置に守備側の配置が固定されてしまう。
そのため、ディフェンスの選手間が離れてしまいバランスが保ちにくくなる。

② ①が原因でディフェンス間の距離が離れると、
ディフェンスの選手が抜かれた場合、他の選手がフォローし難い。
また、守備側の選手が存在しないスペースができやすい



次に、ゾーンディフェンスとは、
「特定の相手選手に付かず、自陣の守備エリアを各ゾーンに別けて、
それぞれディフェンスの選手が各ゾーンを受け持ち、
自分の受け持つゾーンに侵入してきた相手選手に対してディフェンスする方法」です。


〇ゾーンディフェンスのメリット

① これは、マンツーマンのデメリットと裏返しになりますが、
特定の選手をマークしないので、守備側の配置がオフェンスの選手の位置や動きに依存しない。
そのため、ディフェンスの選手間のバランスが保ちやすい。

② ①が原因でディフェンスの選手間のバランスが良いと、ディフェンスの選手が抜かれても
他の選手がフォローしやすく、ディフェンスの選手が存在しないスペースを作りにくい。

③ 以上のメリットから、ディフェンスの選手同士の連携が上手く取れていれば、
個々の選手の1対1における守備能力がそれほど高くなくとも
失点を防ぐことができるとされている。


〇ゾーンディフェンスのデメリット

① マークの受渡しが、ゾーンの境界で行われるため、
ディフェンスの選手のマークがあやふやになってしまうことが多い。

② マークの受渡しを行うとオフェンスの選手とディフェンスの選手の間に
身長差や能力差といったミスマッチが発生しやすい。
(※相手選手に対してマークの受渡し行うか、マークの受渡しを行わず
そのままついて行くかは、その時の状況やチームの方針などによって異なる。)

③ マークの受渡しを行わないとゾーンの配置が崩れ守備のバランスが悪くなり
ゾーンディフェンスの利点が失われる。

④ それぞれのマークが固定されていないため、リバウンドが取られやすい。


参考:
ゾーンディフェンス マンツーマンディフェンス 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』



以上が、マンツーマンとゾーンディフェンスのメリットとデメリットをまとめたものです。


ここから札幌がゾーンディフェンスをする理由を考えていきます。
まず、三浦監督がよく口にしていますが、マンツーマンの場合、
そのデメリットである選手間の配置がアンバランスになると
お互いがフォローしにくく、スペースが出来ます。
ゾーンならば、選手間のバランスが良いため、結果的に
『ディフェンスの選手同士の連携が上手く取れていれば、
個々の選手の1対1における守備能力がそれほど高くなくとも
失点を防ぐことができる』という点を重視しているということになります。

選手の能力と年俸が必ずしも比例するわけではないですが、
総額年俸がJ1最低の札幌は、個の能力をカバーすべく
よりゾーンのメリットを追求する必要があるということだと思います。


ただ、ここまで来ると問題の本質は、ゾーンの最大のデメリットである
恐らく「マークの受け渡し」なのだということに気づいていただけると思います。
要は、どこまでボールホルダーに付いていって、
どこでそのマークを放すかという問題なのです。

そこで札幌の守備再建においてよく見られる
『ゾーンからマンツーマンに切り替えれば失点を防げる』という点について考えます。

まず、ゾーンからマンツーマンに切り替えるというのは間違いです。
2回目でも触れましたが、現代サッカーでは、セットプレイ以外でマンツーマンで守るのは、
特定の危険な選手に固定のマークを付けるという以外ないからです。

ただ、恐らくこれは、「マンツーマンっぽく」もっと人に付いて、
「危ない時はマークの受け渡しを全くせずに相手に付いていくか、
そこまでしないまでも、もっと相手に徹底的に付いていくべきだ。」という
批判なのだと思います。

まず、マークの受け渡しを全くしないとどうなるかということですが、
これはマンツーマンのデメリットと同じことを招きます。
選手間のバランスが崩れて、フォローがしにくくなり危険なスペースを作ります。
従って、新たな問題を引き起こすので失点を防ぐという問題の解決にはつながらないと考えます。

次に、もっと相手に徹底的についていくべきだという批判ですが、
「程度の問題」なのですが、それは私が1回目に触れていたことと
重なることにお気づきいただけるでしょうか?バランスを崩さない範囲で、
結局、『自分のゾーンでは、しっかり相手に付いて守備をしろ』ということなのです。


ただ、マークの受け渡しについては、難しいことは間違いないです。
「吉弘、柴田」と「西澤、箕輪」の一番の違いはここだと思われます。
一番大事なのは、マークを確認する声を自分と周囲が出すことです。
あとは、チームの約束事を確認して周囲とコミュニケーションをとる
そして、試合をして経験を積んでいくしかありません。
ゾーンディフェンスは、現代サッカーにおいて基本的な戦術ですから
極端な話、札幌でできないなら、他のチームに行っても活躍できません。

従って、三浦監督が何か特別な要求を選手にしていると私は思いませんし、
個の力で劣る札幌は、ゾーンの組織を磨くことで、
J1の攻撃力に対抗するしかないと思っています。
個の力で劣る札幌が、より「マンツーマンっぽい」守り方をしても
守りきれると思いません。

最後にひとついえることは、「欠点のない戦術などない」ということです。


次回は、今までのゾーンディフェンスに関する考察から
札幌における三浦監督の戦術についてもう少し考えていこうと思います。

posted by whiteowl |22:24 | Tactics (戦術) | コメント(14) | トラックバック(1)